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洋書を読んで英語の勉強41 (867)
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名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/07/30 09:23:09  ID:Q/lUnHCU.net
英語学習のために洋書を読む人が英文を読むスレです。
たくさん読んで英語学習に役立てましょう。
ペーパーバック、雑誌、新聞、専門書、英文ならジャンルは問いません。
上級者の有益な解釈から初学者の英文の疑問質問までどんどん書いてください。

前スレ
洋書を読んで英語の勉強 40
洋書を読んで英語の勉強40
コメント1件


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三年英太郎@アムステルダム ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/08/04 01:01:00  ID:tWO77bKo.net(3)
ネタバレは悪いことではないョ

ネタバレにマイナスの効果はなし 研究で明らかに
http://eiga.com/news/20110814/2/

3
三年英太郎@アムステルダム ◆3CZBjOt3.Y []   投稿日:2014/08/04 01:01:39  ID:tWO77bKo.net(3)
あげとこう

4
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/04 01:03:57  ID:XzyeLdqj.net(6)
なんかそんな気もしますね。
ネタバレ禁止は止めときますか。

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虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/04 01:06:14  ID:XzyeLdqj.net(6)
スレタイ = 毎月一冊ヤングアダルト小説を読むスレ

[以下、1の内容]

スレタイの通りです。
感想を言ったり、分からない部分を質問したりして楽しみましょう!

《暫定ルール》
1. 前月21日から翌月の課題図書を相談して、1日から読書開始します。
2. なるだけAmazon Kindle版が出ていて、紙本の入手も容易な本を選定。

初月の8月は決まり次第開始します。
では、まずは8月の課題図書を募集します!

6
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/04 01:06:26  ID:XzyeLdqj.net(6)
こんなんでどうでしょう?

7
三年英太郎@アムステルダム ◆3CZBjOt3.Y []   投稿日:2014/08/04 01:10:44  ID:tWO77bKo.net(3)
とりあえず立ててみて、微調整は後でしてったらどうかしらん。
kindle版が安いなら参加するでよ。
コメント1件

8
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/04 01:11:01  ID:XzyeLdqj.net(6)
いや、1日から読み始めるとか意味ないな。
別にいつから読んでもいいわけだし。

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虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/04 01:11:51  ID:XzyeLdqj.net(6)
>7
そうですね。
これで立ててみましょう。

10
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/04 01:13:35  ID:f5Bkyy6n.net
楽しそう
参加するよ!

11
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/04 01:19:14  ID:XzyeLdqj.net(6)

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OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/04 09:10:18  ID:lNxGERiN.net(6)
【Joseph Conrad, "Heart of Darkness"】

1年くらい前に手に取ってあちこち拾い読みして、そのまま放っておいたこの小説がこのスレでも
話題になった。さらには、この小説は最も偉大な作品100冊の中に入ると言っている有名な
出版社もあるということだ。

そこで再び手に取った。まだ半分しか読んでない。そして、その半分でさえ、どのくらい僕に
理解できているかはわからない。わかったつもりではいる。面白い一節をここに紹介したい。
アフリカ奥地の、巨木や草がうっそうとしている中を入っていく様子。

(1) We were 【wanderers on a prehistoric earth, on an earth that wore
the aspect of an unknown planet】. We could have fancied ourselves
the first of men taking possession of an accursed inheritance,
to be subdued at the cost of profound anguish and of excessive toil.

(2) Going up that river was like 【traveling back to the earliest
beginnings of the world】, when vegetation rioted on the earth and
the big trees were kings. An empty stream, a great silence, an
impenetrable forest. The air was warm, thick, heavy, sluggish.

http://www.gutenberg.org/cache/epub/526/pg526.html

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OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/04 09:58:01  ID:lNxGERiN.net(6)
【"Heart of Darkness" という作品の中で使われる "heart of *** darkness" という言葉】

この作品の中で、題名と直結した"heart of *** darkness" という言葉は5回だけ出てくる。いずれも、
原生林や草がうっそうと生い茂るアフリカの奥地の、光の届かないところ(つまり闇)の
奥深いところという意味で使っている(らしい)。そしてもちろん、人間性の奥深いところをこれによって
象徴していると思われる。

(1) We penetrated deeper and deeper into 【the heart of darkness】.

(2) or the deceitful flow from 【the heart of an impenetrable darkness】.

(3) The brown current ran swiftly out of 【the heart of darkness】,
bearing us down towards the sea with twice the speed of our upward progress;

(4) The vision seemed to enter the house with me― he stretcher,
. . . the beat of the drum, regular and muffled like the beating
of a heart―【the heart of a conquering darkness】.

(5) and the tranquil waterway leading to the uttermost ends of the
earth flowed somber under an overcast sky―seemed to lead into
【the heart of an immense darkness】.

http://www.gutenberg.org/cache/epub/526/pg526.html

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OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/04 10:29:48  ID:lNxGERiN.net(6)
【The Thames(テームズ川)が大英帝国の強さの象徴として描かれている箇所】

"Heart of Darkness" が出版されたのは 1899年。僕は歴史に疎いのであんまり正確に
詳しいことが説明できないけど、この 1899年といえば、大英帝国が全世界を股にかけて、
怖いもの知らずだったころだろう。そのときに、ポーランド生まれでイギリスに帰化した
Joseph Conrad がこの小説を書いた。詳しくは知らないけど、ポーランド人はヨーロッパ全土
で田舎者として馬鹿にされているようだ。アメリカの小説においてもポーランド人は馬鹿にされ、
Polack という蔑称で呼ばれている。フランスでもロシアでも馬鹿にされている。だからたぶん
イギリスでも馬鹿にされているだろう。

そういうポーランド人の Joseph Conrad がイギリスに帰化して、ポーランド語ではなく英語で
小説を書いた。そして彼のこの小説の冒頭近くでは、The Thames(テームズ側)の河口から
世界に向けて、そして小説の主人公の場合はアフリカに向けて旅立つ。その The Thames の
河口の情景を描写しながら、この河口から偉大な人物がたくさん世界に向けて出発したのだ
ということを書いている。当時はもちろん飛行機も自動車もないから、船が最先端技術だったのだ。
船で世界を縦断することこそ、世界を制覇することだったろうし、それを成し遂げていると
自負していたイギリスの自負を(ここではポーランド人の著者の目を通して)描いている。

【It (= The Thames) had known and served all the men of whom the nation
is proud】, from Sir Francis Drake to Sir John Franklin, knights all,
titled and untitled― he great knights-errant of the sea.
(中略)
What greatness had not floated on the ebb of that river into the
mystery of an unknown earth! . . . 【The dreams of men, the seed of
commonwealths, the germs of empires.】
http://www.gutenberg.org/cache/epub/526/pg526.html

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OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/04 11:29:22  ID:lNxGERiN.net(6)
【Joseph Conrad の生涯】

Joseph Conrad の生涯をまだ詳しく知っているわけじゃないけど、彼の年譜を見ているだけでも、
かなり波乱万丈な生き方をしている。"Heart of Darkness" の Everyman's Library 版
の最初についている Joseph Conrad の年譜のうち、面白いところだけを抜書きしてみる。
(ただし、本に書いてある年譜の文章には、僕なりに少し書き加えてわかりやすくしてある。)

●1857: Birth of Jozef Teodor Konrad Korzeniowski
(later to be known as Joseph Conrad) in Oratow, Poland.
●1859: Family moves to Zytomierz, Poland.
●1861: His father arrested for patriotic conspiracy.
●1862: Conrad's parents exiled to Vologda, Russia: he accompanies them.
●1865 (age 8?): Death of Conrad's mother.
●1869 (age 12?): Death of his father.
●1872 (age 15?): Resolves to go to sea.
●1874 (age 17?): Leaves Poland for Marseille to join French merchant navy.
●1880 (age 23?): Sails to Australia.
●1885 (age 28?): Sails to Calcutta.
●1886 (age 29?): Takes British nationality.
●1887 (age 30?): Sails to Java).
●1890 (age 33?): Works in Belgian Congo.
●1924 (age 66): Declines knighthood. Dies of heart attack.
コメント1件

16
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/04 11:44:48  ID:lNxGERiN.net(6)
>15 【Joseph Conrad の生涯】

この年譜に書いてある英文の大意を日本語で書いてみる。Joseph Conrad は、19世紀半ばに
Poland で生まれた。二歳のとき、父親が patriotic conspiracy によって逮捕される。
5歳のとき、一家はロシアに転居。(ドストエフスキーなんかを読んでいても、ロシアに住み着いている
ポーランド人のことをロシア人たちは馬鹿にしていることがわかる。)

8歳のころ、母親が死ぬ。12歳のころ、父親も死ぬ。15歳のころ、船乗りになることを決意。
17歳のころ、フランスのマルセーユに渡り、フランス海軍に入る。23歳のころ、オーストラリアに渡る。
28歳のころ、インドのカルカッタに渡る。29歳のころ、イギリス国籍を取る。30歳のころ、インドネシアの
ジャバ島へ渡る。33歳のころ、ベルギー領コンゴで働く。そのあとたくさん小説を書き、
66歳のとき knight にしてやると言ってくれているのに、それを断る。
同じく66歳のとき、死ぬ。

幼いときに父親が逮捕され、さらには同じく幼いときに父母が死に、ろくに教育も受けずに
船乗りとして働き続け、世界中を回り、苦労を重ねたに違いない彼が、死ぬ間際に
knight になれるチャンスを自ら断ったのだから、彼自身がイギリス国籍を取ったことや
自分がポーランド人であることの自覚などについて、よほどの複雑な思いがあったことだろう。
コメント1件

17
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/04 13:42:44  ID:u14gC6hK.net
>16
言語環境の変化に驚くよ。
しかも英語は二十歳過ぎてからみたいだし。
関係ないけどジャック・ケルアックってフランス系カナダ人移民の子で学校行くまではフランス語で生活してたんだね、最近知った。
コメント2件

18
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/04 15:46:17  ID:lNxGERiN.net(6)
>17
Jack Kerouac が十代の終わりくらいまではフランス語が主体で、英語には自信がなかったと
書いている記事を見つけた。

Kerouac spoke French until he learned English at age six, not speaking
it confidently until his late teens.
http://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Kerouac

19
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/05 22:29:34  ID:fIDdZQqB.net
>17
英語はハタチを過ぎてからってことだと忘れちゃいけないのはロシア革命で亡命してきたナボコフだよ。しかも昆虫学者だってんだからどうなってんだろうね。
あ、また五月蠅い人が出てきそうだから辞めます。

20
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/08/05 22:33:11  ID:8bpOvJV4.net(2)
ケインとアベルでは、アベルはポーランド人なんだよね。
で、作品中に『間抜けなポーラック』という言葉が何度か
出ていたような。

アメリカンジョークでも、ポーランド人は電球一つ変えるのにも
五人でやってきて一人が椅子の上に立ち残りの四人が
その椅子をくるくる回す、というのがあるよね。

ポーランド人が馬鹿にされているのは国が亡んで流民に
なったからなのかな?
コメント1件

21
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/08/05 22:36:56  ID:8bpOvJV4.net(2)
>20

○: 電球を持って椅子の上に立ち

22
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/06 06:57:24  ID:mADD1G51.net(6)
Vladimir Nabokov の話が出てきた。Joseph Conrad は子供のときに両親を
なくして、しかもろくな教育を受けていないのにフランス語の次に英語を自由に操った。
しかし Nabokov は、僕の記憶では、文字通りの貴族的な生活を満喫し、父親の教育方針により、
幼い時から 4カ国語くらいで育っている。だから、仮に英語を勉強し始めたのが遅れたとしても、
それに似た他の数か国語についてほとんどネイティブだったから、問題ない。

Emil Cioran という作家も、祖国ルーマニアを去って、母国語ではなくフランス語で
本をたくさん書いて有名になったね。ただし彼の場合は、ルーマニア語とフランス語とは、
同じくロマンス諸語に属し、ポーランド語と英語との違いに比べると、さほど大きな違いはない。

23
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/06 07:19:16  ID:mADD1G51.net(6)
Vladimir Nabokov が裕福な貴族の家庭に育ち、家族は家庭生活の中でロシア語、英語、
フランス語を話していた。Nabokov 自身は、ロシア語の読み書きよりも英語の読み書きの方を
先に覚えていた。幼い時からすでに、3カ国語を操っていた。そういうことが、Wikipedia の
Nabokov についての記事に書いてある。その部分を引用する。

Nabokov was born on 22 April 1899 (10 April 1899 Old Style),
in Saint Petersburg, to a wealthy and prominent family of minor
nobility. (中略)

Nabokov's childhood, which he had called "perfect", was remarkable
in several ways. The family spoke Russian, English, and French
in their household, and Nabokov was trilingual from an early age. (中略)
Nabokov could read and write in English before he could in Russian.

http://en.wikipedia.org/wiki/Vladimir_Nabokov
コメント1件

24
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/06 07:34:47  ID:95Ng1X1V.net(2)
>23
まるで最初から亡命のための準備はされていたかのような言語環境だね。

25
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/06 09:35:02  ID:mADD1G51.net(6)
新しくできた「ヤングアダルト小説を読むスレ」では、"The Catcher in the Rye" が話題に
なってる。この小説にケチをつけるわけでも何でもないけど、これを三度ほど読もうとしたけど、
いつも途中で挫折していた。なぜかわからない。Harry Potter も、最初の数十ページで
挫折してしまう。誰にでも、理由はわからないけど自分に合わない作家とか作風ってものがあるんだろう。

ただ、J.D. Salinger の書いた別の小説を3冊くらい読んだけど、そのうち、"Nine Stories"
だけはけっこう面白く読んだのを覚えている。でも、ずいぶん昔に読んだから、内容は忘れた。

"The Catcher in the Rye" の冒頭から3行目くらいに、確か
I don't mean to get into the "David Copperfield" kind of crap.
とか書いているところがある。この一節だけを見てこの小説が "David Copperfield" と
相対立するような内容や作風だと決めつけるわけにはいかないかもしれないけど、僕にとっては
"David Copperfield" の方がはるかに取っつきやすい。問題は、Charles Dickens の
小説がどれもこれもものすごく長くて、しかも150年も前の英文なので古めかしくて読みにくいという
点だけだ。

"David Copperfield" は、確かに長いけど、まっすぐな青春小説という感じで、ねじ曲がって
おらず、誰にとっても親しめる小説だと思う。BBC による映画化作品も2本ほど見たけど、
そのうちの一本は、とてもよかった。

26
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/06 12:24:23  ID:mADD1G51.net(6)
Joseph Conrad の "Heart of Darkness" を、一応は読了した。でも、本当に深く
読み味わうことは、まだできていない。僕の頭がよっぽど悪いのかなとか、もしかして日本語版だったら
ちゃんとわかるのかなとか思ってみた。でも、日本語版で読んでもあまりよくわからないと言っている
人がけっこういる。それから、ネイティブらしき人にも、よくはわからないどころかチンプンカンプンだと
言っている人もいる。

Joseph Conrad はモダニズム文学のカテゴリーに入るそうだ。ということは、僕の好きな
Virginia Woolf に似ているのか?もしそうだとすると、Joseph Conrad の文体に
慣れるのには、かなり時間がかかるかもしれない。実は、Woolf を読み始めたとき、
やはり僕もわかりにくくて困った。チンプンカンプンになる。誰が誰に何をいつ言ったのか、
何を考えて何をしたのかがわかりにくくなる。

Woof と同じように、Conrad も意図的に曖昧さを表面に押し出しているのだろうと想像する。
すべてが曖昧模糊としたわけのわからない意識の世界を、なるべく忠実に描こうとしているのだろう
と思う。Conrad や Woolf 以前の、あるいは現代の通常の作家のクリアな物の書き方ではなく、
わざとすべてを曖昧にする。僕は Woolf を読み始めたころはこの曖昧さを必死で克服しようと
無理していた。そして2年ほど経つと、その曖昧で冗長とも思える文体がむしろ快感になっていた。

そもそも Woolf は、評論もたくさん書いているが、実にクリアでわかりやすい文章を書いている。
これほどわかりやすい文章が書ける作家も珍しいのではないかと思うくらいにクリアで美しい。
そういう文章の書ける人が、わざと曖昧で冗長に感じられないこともないような文章を書いて
独特な世界を生み出している。Joseph Conrad も同じく、実は明快でわかりやすく美しい
文章の書ける人だけど、わざとこのようにわかりにくい文章を書いているのだろうと想像する。

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OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/06 12:52:43  ID:mADD1G51.net(6)
【Joseph Conrad と Virginia Woolf との共通点】

(1) 小説が3つくらいのパートに分かれてはいるが、一つ一つのパートは、実に長いパートになっていて、
区切りがないかのように見える。

(2) それぞれの段落がきわめて長い。

(3) 語り手の言葉なのか、あるいは語り手に話しかけている Marlow の言葉なのか、
あるいは Marlow の話の中に出てくる登場人物(あるスウェーデン人や Kurtz など)
の言葉なのかがわかりにくくなる。だから、たとえば I(私)が出てきても、語り手なのか
Marlow なのか Kurtz なのか誰なのかわかりにくい。he と言っても、それが誰なのか
わかりにくい。

(4) それぞれの出来事や、誰かが感じたり考えたりしたことが、「いつ」のことなのかが
わかりにくい。

**********
他にも共通点があるかもしれないけど、ともかく Virginia Woolf の "To the Lighthouse"
や "Mrs. Dalloway" や "The Waves" の作品と、Joseph Conrad の "Heart of
Darkness" は、作風や雰囲気がきわめてよく似ていると僕は感じる。

28
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/06 13:45:03  ID:95Ng1X1V.net(2)
坂口恭平が鬱状態を克服するのにコンラッドの『闇の奥』を写経のように筆写していたらしい。
なぜこの作品なのか、鬱状態克服とこの作品といったいどういう関係が、いろいろ思うところはあるのだが、あの人が出てきそうなので辞めときます。

29
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/06 18:07:00  ID:e+u3K0iz.net
The horror! The horror!

30
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/06 19:04:57  ID:fDHSiajI.net(8)
A Conflict of Visions: Idealogical Origins of Political Struggles [Kindle Edition]
Thomas Sowell (Author)

今気になってるのがこれ。

31
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/06 19:40:31  ID:mADD1G51.net(6)
Samuel Beckett の芝居を映画で見たり、小説を読んだりしている人がいるかな?

(1) Waiting for Godot
https://www.youtube.com/watch?v=tuU3RrGj3Lc

(2) Endgame
https://www.youtube.com/watch?v=ok7Vc3jczNg

この二つの芝居は、中心テーマは実に絶望的だけど、滑稽な部分も多く、けっこう楽しめるように
できている。ところが、他の芝居となると、かなり見るのがしんどくなる。YouTube 上で
彼の芝居はたくさん見られる。彼はフランス語でまずは作品を書き、そのあとに自分で
英語に訳した場合が多いようだけど、YouTube 上ではフランス語版だけじゃなく、英語版も
ちゃんと見られる。

小説としては、"Molloy," "Malone Dies," そして "The Unnamable" の三部作が
有名だけど、これをちゃんと読み進められるような人がどれくらいいるだろうか?少なくとも僕の場合は、
ほんの数ページを読むだけで気力が続かなくなる。

徹底的に絶望的なのだ。絶望的でありながら、
絶望だとか哀しいとか寂しいという言葉が一度も出てこない。人間が存在することそのもの、
いや、人間だけじゃなくて何かがこの世に存在することそのものに意味があることを完全に
疑わせるような文章。そもそもこの世に何かが本当に存在しているのかどうかさえ疑わしく思わせる
ような文章が延々と何百ページも続く。

なんでこんなに完璧に絶望的で、絶対的に孤独で、完膚なきまでに人を打ちのめしてしまうような
作家がノーベル賞を取ったのだろうか?いや、僕は彼をおそらくは天才だとは思っている。でも、
こんな作家の作品を、いったい誰が数百ページも読み続けることができるのか?誰も読めない
作品を何百ページも何千ページも描き続けたこの作家が、なぜノーベル賞作家になれたのだろうか?
コメント2件

32
nomi[]   投稿日:2014/08/06 22:09:01  ID:hSIqLEB5.net(4)
長文連投君はいい歳してひとりもんなんだろうな。
これでもかこれでもかという文章からは生きている人間に相手にされていない
代償として書き込んでいる、そういう雰囲気がにじみ出ている。

33
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/06 22:33:24  ID:fDHSiajI.net(8)
私はすごい才能を感じますよ。大変な努力の成果でしょう。嫉妬されることが多いでしょうね。

34
nomi[]   投稿日:2014/08/06 22:55:38  ID:hSIqLEB5.net(4)
才能の話なんかしてねえよ。
いい歳したひとりもんの年寄りが毎日2ちゃんやってるんだろーな。
本人は楽しいんだろうなってこと。

35
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/06 22:58:19  ID:fDHSiajI.net(8)
スレ違いの話はこれで終わりな

36
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/06 23:06:54  ID:fDHSiajI.net(8)
A Conflict of Visions: Idealogical Origins of Political Struggles

Kindleでtry a samleやったけどこれ一文が長いね。読みにくい。
語彙レベルは英字新聞くらいかな。
人にはconstrained visionかunconstrained visionのどちらかを持つ
二種類のタイプがあるって話かな。

37
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/06 23:19:42  ID:fDHSiajI.net(8)
紛争の原因はvisionの違いによるものでそのvisionには上記二種類あると言ったほうがいいみたいだな

38
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/06 23:22:47  ID:fDHSiajI.net(8)
まとめがこれだな。
The root of these conflicts, Sowell claims, are the "visions", or the intuitive feelings that people have about human nature;
different visions imply radically different consequences for how they think about everything from war to justice.
The rest of the book describes two basic visions, the "constrained" and "unconstrained" visions, which are thought to capture opposite ends of a continuum of political thought on which one can place many contemporary Westerners,
in addition to their intellectual ancestors of the past few centuries.

39
nomi[]   投稿日:2014/08/06 23:35:27  ID:hSIqLEB5.net(4)
連投する馬鹿が多いスレだな
しかも、おかしな奴が多い。
コメント1件

40
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/06 23:40:07  ID:fDHSiajI.net(8)
place many contemporary Westerners on the thought

このplaceが英語っぽいね

41
nomi[]   投稿日:2014/08/06 23:41:25  ID:hSIqLEB5.net(4)
周りに友達も家族もいない。
本があるだけの人生。哀しい
コメント1件

42
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/06 23:51:14  ID:fDHSiajI.net(8)
この本は翻訳ないね

43
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/07 05:29:53  ID:egViJm3b.net
>39 >41
君とか?
そんな中傷だけの連投するなら、見なきゃいいのに

44
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/07 16:19:03  ID:aigPd91y.net
【Samuel Beckett】

Samuel Beckett は、小説でも脚本でも、英語そのものはあまり難しくない。だから、興味ある
人はすぐにでも読めばいいと思う。

脚本については、ネットで無料で読めるものが多いと思うけど、同時に、素晴らしい役者がそれを
演じたものを映画としてまとめたものを YouTube 上で無料で公開しているいるものが多い。
すでに紹介した、次のものをぜひ見てほしいと思う。これは、大いに笑える。何度もこれを
見たり聴いたりしたし、脚本も2度ほど読んだけど、やはり傑作だ。英語そのものも、
アメリカ映画よりもやさしいかもしれない。なぜかというと、比較的にゆっくり発音しているし、
聞きなれないスラングもない。少しアイルランド訛りがあるので、最初は戸惑うかもしれないけど、
基本的にはアメリカ映画よりも楽だと思う。

それはともかく、大いに笑わせてくれるので、今日も久しぶりに路上を歩きながら聞いてたんだけど、
途中で、立ち止まって、腹を抱えて笑ってしまった。そして、そこまで滑稽なのに、実は
哀しく絶望的なのだ。人生の、いや、人間存在の奥底の、そのまた裏側を見せてくれるという感じ。

Waiting for Godot(ゴドーを待ちながら)
https://www.youtube.com/watch?v=tuU3RrGj3Lc
(台詞は英語だけど、字幕はスペイン語)

45
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/08 09:56:43  ID:u6FU66rs.net(5)
【Samuel Beckett の "Waiting for Godot"(ゴドーを待ちながら)】

この作品が傑作中の傑作である理由としては、たくさん挙げることができるだろう。ド素人の僕が、
さほどまだこの作品を読みこんだり聞きこんだりしたわけではないけど、あえていま中間報告してみる。

(1) 人間および万物の存在理由を根底から問い直させるほどの哲学的な問題に真っ向から取り組んでいる。
(2) にも関わらず、きわめて滑稽な作品である。漫才作品とか古典落語作品と間違えそうだ。
(3) 脚本なので、2時間以内という短さである。
(4) ネイティブでない僕らにさえよくわかるくらいにわかりやすい英語を使っている。
アイルランド訛りが少し混ざるだけ。スラングなどのひねくれた表現や猥褻な表現や神を冒涜する
表現もまったくない。子供を含めて、家族全員で安心して楽しめる。
(5) 登場人物は5人だけ。全員が男。そのうち、主にしゃべっているのは二人だけ。
ハリウッドの映画のように、美しい女性もイケメン男性も出てこない。どちらかというと見苦しい
男ばかり。しかし、だからこそ、本物の演技力と本物の脚本の面白さが試される。
(6) 舞台は、一場。つまり舞台装置が一つだけ。平凡な丘のようなものがあり、木が一本生えていて、
靴が転がっていて、椅子のような岩が一つあって、道が一本、走っているだけ。実に殺風景。
(7) 以上のように、パッと見た感じは、どこから見ても何の魅力もない芝居なので、よほど
面白くないと、笑う気にはなれない。中心テーマは絶望的で哀しいこと極まりないので、
よほどでないと見続けようという気にはなれない。それでも笑い転げさせ、何度も見たくなり、
台詞を暗記したいという気まで起こさせるこの舞台の魅力は、いったいどこにあるのか?
Samuel Beckett は天才だという他はない。ノーベル賞を取って当たり前だ。

46
momi[]   投稿日:2014/08/08 10:09:17  ID:6ZEmUl02.net(2)
昨日かな。ブレヒトのこれ読んだ。さわやか。
New yorkerの詩は最近ようやくまともにチェックしはじめたわ。

http://www.newyorker.com/magazine/2014/08/11/send-leaf

Send me a leaf, but from a little tree
That grows no nearer your house
Than half an hour away. For then
You will have to walk, you will get strong and I
Shall thank you for the pretty leaf.
コメント2件

47
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/08 10:18:25  ID:u6FU66rs.net(5)
>46
"New Yorker" がレベルの高い教養雑誌だとは聞いてたけど、詩まで載せてるんだね。
しかも Brecht の詩だね。ネット検索してたら、別の英訳も見つかった。

Send me a leaf, but from a bush
That grows at least one half hour
Away from your house, then
You must go and will be strong, and I
Thank you for the pretty leaf.
http://www.poemhunter.com/poem/send-me-a-leaf/

僕は、New York で活躍し続けた映画監督の Woody Allen の映画を
10本くらい見たことがあるけど、彼もエッセイみたいなものを書いていて、
確か New Yorker によく投稿してたような気がする。詳しくは知らないけど。

48
momi[]   投稿日:2014/08/08 11:08:13  ID:6ZEmUl02.net(2)
New Yorkerをハブにして英語を読むのが自分の大きな柱かな。たとえばカポーティは
学校でてすぐにNew Yorkerで雑用係を始めるんだけど、ロバートフロストの怒りを買って、
クビになっている。こういうストーリーからふたりの書き物にも興味を持っていく、と。
New Yorker初出の記事で、読もうとリストにしているのはこのあたり。エコノミストみたいに
交流したいから宣伝しているw

"Brokeback Mountain" Annie Proulx 1997 映画化されて話題になった。

"After the Genocide" 1995
ルワンダの一連のレポートの最初。クリントンが読んで衝撃を受けたといわれている。

A Reporter at Large JUNE 16, 1962 ISSUE
SILENT SPRING BY RACHEL CARSON
これも初出。

"Signs and Symbols" by Vladimir Nabokov 非常に高名な短編。

49
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/08 11:47:03  ID:l/oak9h/.net(2)
>46
「ん? ブレヒトの英詩?」と思ったから、ついリンクをクリックしちゃった。
翻訳なんだね。

確かに「さわやか」だ。
この詩には、詩らしく「何か」がある。その「何か」はうまく言葉にできない。

それにしても、英語の詩を読むなんて人は日本全体で100人ぐらいだろうか。
コメント1件

50
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/08 13:44:16  ID:u6FU66rs.net(5)
詩と言えば、僕が最近好んで読んだ作家は、詩を深く愛していた。Shakespeare はもちろん
最初から詩人だし、彼の書いたものは脚本も含めてすべてが詩。さらに、Thomas Hardy は、
もともとは詩人になりたかったけど小説を書いて有名になった。途中から、小説を書くのをやめて
詩だけを書くようになった。Emily Bronte や Charlotte Bronte も、詩を深く愛してる
し、詩を書いている。Virginia Woolf も、Edgar Allan Poe も同じ。

もちろん、作家でありながら詩を愛さない人はいないだろうけど、特に、もともとは詩人になりたかったけど
小説を書き始めたというような人の書く文章は、小説とはいえ、やはり文章が実に美しい。
Thomas Hardy は、現代ではあまり読まれてないみたいだけど、実に詩的で美しいので、
みんなに読んでもらいたいと思っている。

51
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/08 13:49:50  ID:u6FU66rs.net(5)
Charlotte Bronte の "Jane Eyre" は、主人公 Jane とやがては結婚することになる
Mr. Rochester の台詞は、端切れがリズミカルで、彼の台詞の全体が詩になっていると僕は
思う。そのことは、この小説の Librivox という団体による朗読を聴いて、強くそう思った。

詩的な文章といえば、映画の脚本としては、"Scent of a Woman" と "Rain Man" が、
脚本に出てくる台詞すべてが詩的だと僕は感じる。リズミカルなのだ。聞いていて心地よいのだ。
"Scent of a Woman" などに至っては、ほとんどの台詞は Al Pacino がしゃべる
下品な罵倒から成り立っているが、その罵倒が詩になっている。これは本当に不思議だ。
よほど文章感覚の優れた作家が脚本を書いたに違いない。

52
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/08 14:10:02  ID:l/oak9h/.net(2)
まあ、詩はいわば「言葉の美の粋」だからね。
文学者で詩を愛さないというのは難しい。

夏目漱石と言えば代表的な小説家だけど、実は漢詩という分野で詩人で
あり続けたし、俳句の方でも一流だ。
森鴎外も詩、短歌、俳句を作ってるね。『うた日記』が有名。

しかし、ハーディのように小説家から詩人というコースは珍しいと思う。
普通「詩魂は枯れやすい」から、詩が書けなくなって小説その他の文芸に
転じるのが主流のもよう。

島崎藤村や室生犀星が詩人から小説家のパターン。
詩人から評論家、エッセイストのパターンは薄田泣菫、萩原朔太郎など。

53
OED に片思い ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/08 16:56:00  ID:u6FU66rs.net(5)
詩や芸術は、豊かな人々や国々が栄えさせるのかと思うと、必ずしもそうではないどころか、
逆に、貧しい人々や国々が詩や芸術を大事にしているかのように見えることがある。

アメリカが世界で最も裕福だけど、アメリカは昔から商業に走り、あまり芸術を大事にしない
傾向があると感じる人が多い。アメリカに比べると、今では弱体化したように見えるイギリスの
方が詩や芸術や人文科学を大事にしているように見える。

西側諸国の中でも、もっと不利な立場にある人々や国々が、そういうものを大切にしている
ように見える。さらに、同じ国の中でも、経済的に反映している首都圏を中心とした
産業中心地では商業主義に走り、詩や芸術は軽視しがちだけど、経済発展の遅れた
田舎ではそういうものを大事にしているかのように見えることがよくある。

西側諸国よりもさらに、旧共産圏である中欧やロシアなどでは、詩や芸術を大事にしている
ように見える。

さらに、詩や芸術とは違うけれども、天文学の話を真剣に聞いている人々の話が出たけれども、
なんとそれはインドネシアの Aceh(アチェ)だったかどこだったか忘れたけど、戦乱の続いた
世知辛い地域の人々だった。ろくに食べるものもないのに、その人たちは天文学の話を真剣に
聞いていたという話だった。

詩や芸術や人文科学、あるいは天文学などというものは、実利とはかけ離れていて馬鹿にされ
がちだけれども、やはりそれはどうしても人間に必要だという気もする。

イングランドから痛めつけられ続けたアイルランド人のしゃべる英語は、僕にはきわめて
詩的に聞こえる。アイルランドを舞台にした英文での小説を読むと、実に詩的だと感じる。
アイルランドを舞台にした映画を見ると、そのアイルランド訛りの英語が、実に詩的に感じられる。
貧しい国の貧しい人々が、不思議に詩や芸術を守っているのかもしれないと感じる。

54
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/10 12:37:20  ID:7SN4TlnP.net
When time stood still
A Hiroshima survivor's story

http://www.bbc.co.uk/news/special/2014/newsspec_8079/index.html

55
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/10 23:45:40  ID:81tBxGW0.net
Eigotown版のOxford bookwormsの全レベル 各タイトルの100均祭りやってますよ。
8/31まで。
iPhone アプリ
http://www.eigotown.com/iapp/summer2014.shtml
コメント4件

56
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/11 01:10:33  ID:LdsjkqdF.net(2)
>55
情報サンキュー!!!
コメント1件

57
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/11 21:52:18  ID:As3IAvKb.net
現状維持システムと英語

58
momi[]   投稿日:2014/08/11 22:01:25  ID:O6NABw67.net
>49
クリックしてくれてありがとう。
>55
お、自分もいくつか買おう。
コメント1件

59
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/11 22:38:20  ID:LdsjkqdF.net(2)
>55
レベル4以上全部買ってみた。
コメント1件

60
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/11 23:50:28  ID:L2smXUEU.net(2)
>59
もう英太郎は止めて虎之助だけにしろ

61
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/11 23:53:47  ID:L2smXUEU.net(2)
>55=>56

英太郎=虎之助のほんと分かり易い自演

62
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/12 00:12:02  ID:GGBORtYr.net
俺は英太郎じゃないよ。
そもそも英太郎はGRなんか読まないだろ。
コメント1件


63
三年英太郎@アムステルダム ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/08/12 00:24:28  ID:sfK/pA18.net
いちいち反応せんでええのに (^^;

ちなみに俺はスマホ持ってないから、買っても意味ないっての。
コメント1件

64
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/12 01:09:53  ID:QM2vuQec.net
>62
>63
馬鹿だな

同一人物じゃなきゃ何度もそんなにタイミングよく同時に書き込むわけねぇよ

65
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/12 06:48:51  ID:Kw8a1P3A.net
なんで自演と思うかな〜
流石2ちゃん

66
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/12 09:31:48  ID:behsc6C1.net(8)
>58
素朴な疑問として、momi さんみたいに古典作品を原文でちゃんと読める人が、
なぜわざわざ Oxford Bookworms みたいな graded version を
読もうとするのかな?momi さんが愛読している New Yorker なんかに
比べたら、まったく面白くないんじゃないかと思ってしまうんだけど。
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67
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/12 12:41:18  ID:behsc6C1.net(8)
【Samuel Beckett の息の長さ】

Samuel Beckett の作品は、脚本にしても小説にしても、想像を絶するほど息が長い。
たとえば、

(1) "Quadratt I + II" という脚本。
https://www.youtube.com/watch?v=4ZDRfnICq9M

このビデオに出てくるのがその作品だが、13分の長きにわたって、一言もしゃべらず、たったの
4人の登場人物が、ほとんどまったく同じ服を着て、顔も見せず、ほとんど同じ動きを繰り返す。
ほとんど音響効果もない。一言で言えば、単調なることこの上ない。それなのに、一応は
最後まで見るに堪える作品になっている。

(2) Happy Days
https://www.youtube.com/watch?v=40dUZK2CIbQ

これは、全部でどのくらい続くのかよく知らない。1時間か2時間か、よく知らない。なんせ、
たったの一人で、足も動かさず、上半身だけを動かして延々と同じく単調な背景のもとで
しゃべり続ける。この作品だけは、まだ僕は楽しめない。

(3) "Play" という名前の芝居
https://www.youtube.com/watch?v=qCAnZxUy6Qc

これは、YouTube 上では2分くらいしか紹介されていないけど、実は10分ほど続くはずだ。
三人の男女が、壺から顔だけを出し、ほとんど無表情かつ機械的なイントネーションで、
延々と、まったく同じ速度でしゃべり続ける。(続く)
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68
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/12 12:41:54  ID:behsc6C1.net(8)
>67 の続き 【Samuel Beckett の息の長さ】

(4) 小説三部作のうち、その最後の "The Unnamable"(名づけえぬもの)という作品を
今は読んでいて、やっとその6割ほどを読んだところなんだけど、実に実に奇怪きわまりない
作品。前にも言ったように、徹底的な絶望と、この上ない孤独と、人とのコミュニケーションが
永遠に成り立ちえないという設定で、きわめて奇妙な「存在」が独り言を 140 ページにわたって
続ける。その、しゃべっている「存在」は、人間のようなのだけど、(少なくとも今の僕の理解では)
定かではない。飼い猫のようにも見える。いずれにしても、手も足も動かせない「存在」なのだ。
周りの景色も、「彼」には見えていないらしい。物音もほとんど聞こえていないらしい。
ちょっと、まだ僕はこの小説をきちんと読み取れているわけではないので、あまり偉そうに
荒筋を紹介はできないんだけど、実に実に不思議な世界を描いている。

この作品の、もう一つの大きな特徴は、140ページのうち、最初の15ページだけが、少しだけ
段落わけしてあって、そのあとの125ページは、まったく段落わけをすることなく、延々と
続く。切れ目がまるでないので、読んでいる僕も、しんどくてたまらない。

ただ、英文そのものは、実にわかりやすい。さすが天才と言える。こんなにまで絶望的で
哀しくて孤独で、僕でさえ、Samuel Beckett は読むのがしんどすぎて今の今までまともに
読んだことがなかった。そしてやっとこの数日前に、ほんの80ページほどを流し読みしたのだ。
こんなにまで陰鬱な小説なのに、文章があまりにも明晰かつ透明なため、読めてしまうのだ。
そして、一つ一つのセンテンスもきわめて長く、最も長いものはどれかわからないけど、
今のところ見つけた最も長いセンテンスは、なんと 147 words だった。
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69
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/12 13:41:10  ID:behsc6C1.net(8)
>68 で述べた 147 words にわたる英文をここにタイプしてみる。タイプミスがないように
努力はしているけど、保証はできない。実にわかりやすい文章で、
難しい受験参考書が読める人なら、こんなものは、すいすい読めるのではないだろうか。

No, they have nothing to fear, I am walled round with their vociferations,
none will ever know what I am, none will ever hear me say it, I won't say
it, I can't say it, I have no language but theirs, no perhaps I'll say it, even with
their language, for me alone, so as not to have not lived in vain,
and so as to go silent, if that is what confers the right to silence,
and it's unlikely, it's they who have silence in their gift, they who
decide, the same old gang, among themselves, no matter, to hell with
silence, I'll say what I am, so as not to have not been born for nothing,
I'll fix their jargon for them, then any old thing, no matter what,
whatever they want, with a will, till time is done, at least with a good grace.

--- Excerpts from "The Unnamable" by Samuel Beckett,
Everyman's Library, p. 371
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70
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/12 14:31:44  ID:ezj+v7ai.net
oedは暇人でつか?

71
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/12 17:57:46  ID:behsc6C1.net(8)
>69
この文章は、よく考えたら、短文の羅列に過ぎない。通常はピリオドがたくさんつくところを、
すべてカンマにしてあるので、長いセンテンスのように見えるだけなのだ。しかし、ピリオドにして
しまうと味もそっけもない。というか、この小説のこの主人公のひとり言には、ピリオドじゃなくて
コンマの連続がぴったりのようだ。息をもつかずに、ひっきりなしに口を動かしてしゃべっている
らしいのだ。いや、しゃべっているのではなく、頭の中で考えているだけなのだ。話し相手は
一人もいない。ただ、主人公が手も足も動かせずに拘束されたまま、頭を忙しく活動させ、
このような独白を延々と続けている。

こういうふうな、まったく話し相手のいない環境で、たった一人で、まったく手足も動かせない
状態で、背景もまったく変わらず、延々と一人がものすごい速度で10分も20分も、あるいは
1時間もしゃべり続けるというような設定が、Samuel Beckett には多いようだ。芝居も、
そんな感じのものが多い。もしかしたら、Samuel Beckett の心象風景をそのまま
表現したらこうなるのかもしれない。そして、そのような絶対的な暗黒の孤独の中で、
完全に身体を拘束されたまま、延々と頭の中で独白を繰り返し続ける姿こそ、
Samuel Beckett だけでなく、実はすべての人間の究極の姿なのだ、と
著者は訴えているような気がしてならない。
コメント1件

72
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/12 19:09:44  ID:behsc6C1.net(8)
>69
(1) No, they have nothing to fear,
いや、彼らには怖いものなどないのだ、

(2) I am walled round with their vociferations,
私は彼らの喚き声の作り出す壁に囲まれ、

(3) none will ever know what I am,
私がどういう存在なのか誰も知ることがないだろうし、

(4) none will ever hear me say it,
それを口にしても誰にも聞こえることはないだろうし、

(5) I won't say it, I can't say it,
私もそれを口にしないし、口にすることもできないし、

(6) I have no language but theirs,
彼らの言葉しか私にはないし、

(7) no perhaps I'll say it, even with their language,
いや、もしかしたら口にするかもしれない、彼らの言葉を使ってまでして、

(8) for me alone, so as not to have not lived in vain,
私だけのために、今までの生存を無駄にしないために、

(9) and so as to go silent,
そのあと黙るために、

(10) if that is what confers the right to silence,
ただしそうすることによって沈黙の権利が授かるのであればの話だが、(続く)
コメント1件

73
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/12 19:17:00  ID:behsc6C1.net(8)
>69 の後半
(11) and it's unlikely, it's they who have silence in their gift,
それにそういうことはありそうにないことだし、だって彼らこそ自分の天分として静寂というものを持っているのだし、

(11) they who decide, the same old gang, among themselves, no matter,
彼らこそ決定権を持っているのだし、彼らつまりいつもの連中、彼らのあいだで、いやそんなことどうでもいいか、

(12) to hell with silence, I'll say what I am,
沈黙なんてどうでもいいか、私は自分がどういう存在なのか口に出して言ってやる、

(13) so as not to have not been born for nothing,
無駄に生れてきたなんてことにならないために、

(14) I'll fix their jargon for them,
奴らの戯言(たわごと)を直してやる、

(15) then any old thing, no matter what,
そしてどんなものであれ、昔のことを、

(16) whatever they want, with a will, till time is done,
奴らが何を求めているか知らないけど、気を張って、終わりのときが来るまで、

(17) at least with a good grace.
せめて潔(いさぎよ)くやるのだ。

--- Excerpts from "The Unnamable" by Samuel Beckett,
Everyman's Library, p. 371
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74
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/12 19:46:33  ID:behsc6C1.net(8)
>69 で紹介したコンマだけがたくさん続く 150 words ほどの長い長いセンテンスは、
この小説の文章のほんの一例だけど、こんな感じの文章が、延々と 150 ページほど、
段落の切り換えもほとんどなく続く。

これは、もしかしたら Virginia Woolf を少し
発展させたような感じかもしれない。この Samuel Beckett の文章も、stream of consciousness
と呼ぶのかどうかまだ調べていないけど、Woolf と Beckett は似ている。
もしかしたら、まずは Joseph Conrad から始まり、それを発展させたものが Virginia
Woolf で、さらにそれを発展させると Samuel Beckett なのかもしれない。

いろんな作家の文体を比べるのは、本当に面白い。よちよち歩きでしかないけど、ゆっくりと
こういう試みを続けていきたい。
コメント2件

75
momi[]   投稿日:2014/08/12 22:28:58  ID:nIaC4JD3.net
>66
面白いかといわれれば微妙なんだけど、疲れて床に入ったあと、真っ暗な中で
スマホで読んだり、(目が疲れて)聴いたりだと、このくらい(シェルダン程度)
が限度かな。ただ、bookwormは、イギリス英語の朗読がすごくうまくて、発音も
キビキビしているね。クオリティ高い。BBC radio4のA Point of Viewをダラダラ
聞けたらいいけど、それは俺には無理ね。疲れていると脳が受け付けなくなる。

>74
そうそう、知識が万全じゃなくとも、少なくとも、スタイルの読みどころを知るだけで
読み方が変わる気がする。ラテン語系とゲルマン語系の語彙のバランス、使い分けを感じる
ことが大切な文章があることとか、興味は尽きない。
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76
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/13 05:11:40  ID:LNrhZ/5R.net(5)
>75
なるほど。それで Oxford Bookworms を読んでるわけね。さすが Oxford だね。すごいなあ。
Oxford には、何十年も、本当にお世話になっている。僕の気に入った本や辞書は、片っ端から
Oxford なんだもんね。(他の人にとっても、もちろんそうだろうけど。)

抜群の才能がある人は奨学金をもらって Oxford University で博士号まで取って、Shakespeare のゆかりの地で
とことん Shakespeare あたりを研究して、その上で Shakespeare とか Samuel Beckett
あたりの古典作品の芝居を片っ端から見て、古典三昧してるんだろうなあ。本当にそういう生活に
憧れる。

77
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/13 06:28:51  ID:LNrhZ/5R.net(5)
>74
僕が近ごろ触れた三人の作家について、僕なりの勝手な系譜みたいなものを考えたけど、
その三人の作家の生きた年代と、その主な作品の制作(出版)年代を書き記してみる。

(1) Joseph Conrad (1857-1924)
 "Heart of Darkness" --- 1899

(2) Virginia Woolf (1882-1941)
 "To the Lighthouse" --- 1927
 "Mrs. Dallloway" --- 1925

(3) Samuel Beckett (1906-1989)
 "The Unnamable" --- 1953
 "Waiting for Godot" --- 1953
 "Endgame" --- 1957
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78
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/13 06:40:34  ID:LNrhZ/5R.net(5)
>77
三人が生まれた年と、主な作品を発表した年齢だけを比べてみる。面白い。この三人が
主な作品を発表したのがみんな40代半ばであり、その生まれた年のずれが、
ちょうどこの三人の文体の変遷と一致していると僕は感じる。

(1) Joseph Conrad -- 1857年生れ
 "Heart of Darkness" --- 42歳のころ

(2) Virginia Woolf 1882年生れ(Conrad から25年後)
 "Mrs. Dallloway" --- 43歳のころ

(3) Samuel Beckett --- 1906年生まれ(Woolf から24年後)
 "The Unnamable", "Waiting for Godot" --- 47歳のころ

なんと、この三人は、ちょうど四半世紀くらいずつ離れて生まれており、
いずれも主な作品を40代半ばで書いている。作家というものは、他のすべての
人々と同じように、時代と共に生き、時代に影響されて人格や思想や感情や
教養を形成していくのだろうから当然だろうけど、このように四半世紀ずつずれて
生れ、四半世紀ずつずれて書いた作品の文体が、僕には四半世紀ずつずれて
変化しているように思える。
コメント1件

79
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/13 12:34:50  ID:DMeOOzUt.net(2)
OEDさんの長文、読んでる人何人いるんだろう?
たぶんmomiさんだけ?

80
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/13 12:50:36  ID:RYCUy7Cc.net
読んでますよ。おもしろい。

81
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/13 13:44:32  ID:M6QcUODP.net
基本的に長文より短文をスル〜すべきなのが2ちゃん

82
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/13 13:49:46  ID:DMeOOzUt.net(2)
そうなんですね。
失礼しました。

83
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/13 15:40:28  ID:LNrhZ/5R.net(5)
>72 (8) for me alone, so as not to have 【not】 lived in vain,
私だけのために、今までの生存を無駄にしないために、

>73 (13) so as not to have 【not】 been born for nothing,
無駄に生れてきたなんてことにならないために、

上に挙げた二つの文にある【 】の中の not は、厳密に言えば必要ない。ただ、
Samuel Beckett は、基本的にはパリにてフランス語でこの小説(のみならず他のたくさんの
作品)をも書いている。そして、あとで自分で英語に翻訳している。おそらくはフランス語では
このように not を一つ余計につけているように見えるのではないかと想像する。残念ながら
フランス語原文を僕はまだ参照していない。あとで、もしネット上でそれが見つかったら、ここで
紹介するかもしれない。

僕がフランス語に熱中していたのは30年も前のことだから今ではかなり忘れて
いるけど、僕の記憶では、英語に比べるとフランス語では否定語(この場合の not に近い言葉)
を繰り返す癖がある。そのようなフランス語原文の味を Beckett は生かしたかったのかもしれない。

あるいはもしかしたら、彼はアイルランド人だけど、彼の親しんだアイルランド英語では、このように
not のような否定語を標準英語よりも多く使う傾向があるのかもしれない。
コメント1件

84
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/13 16:11:17  ID:LNrhZ/5R.net(5)
>83 【フランス語における「虚辞の ne」】

Samuel Beckett のこの小説のフランス語版は見つからない。やはり作家が亡くなってから
まだ日が浅いので、著作権も切れていないから、ネットで無料配信するのは基本的には
無理だということになっているからだろう。

フランス語の中で not に似た否定語を多用することが多いと僕は言ったけど、これを
「虚辞の ne」と呼ぶ。ne というのは、not に似た意味を持っている。「虚辞」というのは、
「嘘の単語」(厳密に言うと必要ない単語)という意味だ。Wikipedia でのそれについての
記事を引用する。特に重要な部分には、僕が【 】の印をつけておく。
=============== 以下は引用 ===============

★ 虚辞の ne

フランス語の ne は本来否定を示す語であるが、意味的に否定ではない文に現れることがあり、
これを虚辞の ne という。ne はなくてもよく、意味は変わらない。これは論理的な否定ではなく、
否定的な思いを表現するためと説明される。接続詞 que のあとに用いることが多い。なお通常の
フランス語の否定文では ne と共に pas などの否定語を用いるが、虚辞の ne は単独で用いる。
比較で「そんな程度ではない」という気持ちを示す。

 ● Il est plus rigide que vous 【ne】 pensez. 「彼はあなたが思うよりも頑固だ」

接続法で「もしかしたら」という気持ちを示す。

 ● J'ai peur qu'elle 【ne】 pleure. 「彼女が泣かないか心配だ」

日本語の、「では【ない】かと思う」(基本的には「だろうと思う」と同じ意味だが、積極的で
ないことを示す)という言い方もこれに似ている。このほか、意味のない語を付け加える修辞技法を虚辞ということもある。

85
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/13 22:52:24  ID:9WWOEqGF.net
>78
へえ、なかなか興味深いね。

この3人の文学者の文体の相違を時代その他と関連づけて論じるのは、学者が
何十年とかけて追求してもおかしくない。
エドマンド・ウィルソンあたりが長編評論を書いても不思議じゃない(ひょっとしたら、
少しぐらいは言及があるかもしれない)。

(ただ、この3人の中で少なくともサミュエル・ベケットは、『ユリシーズ』などに
代表されるジェームズ・ジョイスの影響の有無を考慮しなくてはならないでしょう。
ジョイス以降、文体上、言語上の実験でジョイスを無視することはできないでしょう。
それと、ベケットと対照的に、叙情的な独白的長文ということになれば、当然
プルーストの『失われた時を求めて』もあわせて考えなければならなくなりそう)
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86
momi[]   投稿日:2014/08/13 23:22:03  ID:OJdB1+pC.net
David Lodgeが、“The British Museum Is Falling Down”でやった意識の流れの
パロディがあった。内容が文体を自己言及する手法や、ハイとローのミックス具合
もなかなかで、ロッジのテクがわかる。

“It partook, he thought, shifting his weight in the saddle, of metempsychosis,
the way his humble life fell into moulds prepared by literature. Or was it, he wondered,
picking his nose, the result of closely studying the sentence structure of the English
novelists? One had resigned oneself to having no private language any more, but one
had clung wistfully to the illusion of a personal property of events. A find and fruitless
illusion, it seemed, for here, inevitably came the limousine, with its Very Important
Personage, or Personages, dimly visible in the interior. The policeman saluted, and
the crowd pressed forward, murmuring ‘Philip’, ‘Tony’, ‘Margaret’, ‘Prince Andrew’.”
コメント3件

87
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/14 05:46:26  ID:G4ItPRx0.net(7)
>85
そうそう。James Joyce と Marcel Proust ね。その両巨頭の本もちゃんと読まないといけない
なあ、といつも思ってる。その二人の作品は、200ページくらいずつ読んだだけで、まだその
世界の中には入りめなくて困ってる。それにしても、20世紀の英文学とその周辺の仏文学を少し
眺めるだけでも、ものすごく広大な世界が広がってるので、僕等が片手間でその片鱗だけでも
垣間見ようとするだけで大変だ。

>86
David Lodge のその一節はよほど有名なんだろうね。ググってみたら、それとまったく同じ
箇所を引用して解説しているウェブページが3つもあった。その本も有名らしいと今になってやっと
知ったんだけど、彼の "The Art of Fiction" だけは、文学スレで奨められて、
少し読んだことがある。
コメント1件

88
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/14 05:58:50  ID:G4ItPRx0.net(7)
>86
その一節だけでも、それなりに理解するのに、僕はとても時間がかかった。その小説は読んだことが
ないけど、文脈がさほどなくても、通常の文章ならそれなりにわかりそうなものだが、これはちょっと
難しかった。三か所の webpage にある英文による解説も少し参照した。それから、Google
Books にはこの本の ebook はないと書いてあるけど、この一節の直前にある1行だけは
突き止めることができた。それは次のものだ。

From nearby Westminster, Mrs Dalloway's clock boomed out the half-hour.
(そしてこのあとに、It partook, he thought, shifting his weight in the saddle, . . ."
と続く。)
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89
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/14 06:45:10  ID:G4ItPRx0.net(7)
>88
僕なりの理解に基づいて無理やりに訳してみるけど、代案とか提案があったら、どうかお願いします。
そんなにうまい和訳をしたいとは思わないんだけど、読み取りの間違いがあったら、どうか教えてほしいのです。

(1) From nearby Westminster, Mrs Dalloway's clock boomed out the half-hour.
近くのウェストミンスターから、ダロウェイ夫人の時計が鐘で30分を知らせた。

(2) It partook, he thought, shifting his weight in the saddle, of metempsychosis,
これ(この鐘の音)には輪廻の雰囲気があるな、と彼はサドルの上で尻をずらしながら考えた。

(3) the way his humble life fell into moulds prepared by literature.
彼のしがない人生が文学によって作り出された枠にはまるという雰囲気だ。

(4) Or was it, he wondered, picking his nose,
それとももしかして、と彼は鼻くそをほじりながら考えた。

(5) the result of closely studying the sentence structure of the English novelists?
もしかして、イングランドの小説家の文構造を綿密に研究した結果としてそうなったのかな?

(6) One had resigned oneself to having no private language any more,
僕はもう自分の言葉はないものだと諦めてしまって、

★ (6) の one は、イギリス英語での one であって、「自分」つまり「私」のことだと僕は解釈しています。

90
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/14 06:46:01  ID:G4ItPRx0.net(7)
>88 の英文の和訳の後半

(7) but one had clung wistfully to the illusion of a personal property of events.
いろいろな個人的な出来事を自分のものにしているという錯覚にしがみついていただけなのだ。

(8) A find and fruitless illusion, it seemed,
これは、一つの発見でもあり不毛な錯覚でもあるように思えた。

(9) for here, inevitably came the limousine,
というのも、ここで、避けることもできず例のリムジンがやってきて、

(10) with its Very Important Personage, or Personages, dimly visible in the interior.
最重要人物が中にいるのをかすかに認めることができたのだ。

(11) The policeman saluted, and the crowd pressed forward,
警官があいさつし、群衆が前に押し合いへし合いしながら進み出て、

(12) murmuring ‘Philip’, ‘Tony’, ‘Margaret’, ‘Prince Andrew’.
「フィリップ様」、「トニー様」、「マーガレット様」、「アンドリュー皇子様」とつぶやいていた。

(Excerpts from "The British Museum Is Falling Down" by David Lodge)

91
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/08/14 12:08:22  ID:SybVOOWJ.net(2)
スレの流れを切ってしまい申し訳ありません。

The Ship of Fools が届いたので報告します。
Doverのデューラーの版画集を教えて頂きましたが、
DoverのThe Ship of Foolsのペーパーバックを
Amazon.co.jpで購入しました。これにはオリジナルの
版画が114点収録されています。

版画のサイズは割と小さいです。タバコの箱よりも
一回り大きいくらいです。でも、ページのレイアウトが
よくてページの余白が大きいので版画のコピーが
簡単に取れます。

この本は韻文訳です。この本が気に入りました。(`・ω・´)シャキーン
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92
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/08/14 12:21:14  ID:SybVOOWJ.net(2)
>91

この本は Edwin H. Zeydel という人の英訳(韻文訳)です。

この本のオーディオブックは存在しないようですね…。(´・ω・`)ショボーン
とても残念です。神の恩寵でいつかこの本のオーディオブックが
性に安く与えられますように。 (´-ω-`)

93
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/14 15:49:20  ID:G4ItPRx0.net(7)
【Samuel Beckett の "The Unnamed" の冒頭】

どんな小説なのか、その冒頭を紹介する。僕自身、この冒頭を読んで、きちんと理解できている
わけではない。でも、歯切れがよく、なにやらわけのわからない世界を描いているらしいということを
感じさせてくれる。

WHERE now? Who now? When now? Unquestioning. I, say I.
Unbelieving. Questions, hypotheses, call them that. Keep going,
going on, call that going, call that on. Can it be that one day,
off it goes on, that one day I simply stayed in, in where, instead of
going out, in the old way, out to spend day and night as far away as
possible, it wasn't far. Perhaps that is how it began. You think
you are simply resting, the better to act when the time comes, or for
no reason, and you soon find yourself powerless ever to do anything again.

("The Unnamable," Samuel Beckett, 1953, 冒頭, Everyman's Library p. 331)
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94
momi[]   投稿日:2014/08/14 15:52:39  ID:7el2HBJq.net
>87
one (文語の「私」)というのは知らなかった。ありがたい。「謙遜、気取りを込めた言い方」
とランダムハウスにあるが、ロッジのポストモダンにはもうやることがない、みたいな自嘲に感じる。

ロッジの文例は、http://literarydevices.net で出会った。日本語でレトリックをよく知っていれば
わざわざ英語で理解する必要はあまりない気もするが、やはりテクの文学理論的分類と用例がひも付きに
なっている情報は読み過ごせない。

95
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/14 16:35:16  ID:G4ItPRx0.net(7)
>93 【Samuel Beckett の "The Unnamed" の冒頭】

この小説では、すでに紹介したような 150 words もの長大なセンテンスがあとでどんどん出てくる
ようになるんだけど、初めの方は、この冒頭にあるように、ピリオドだらけだ。短文どころか、
1語とか2語しかない文がどんどん続く。

(1) WHERE now? Who now? When now? Unquestioning. I, say I.
どこだ今は?誰なんだ今は?いつなんだ今は?疑問を発しない。僕だ、と僕は言う。

(2) Unbelieving. Questions, hypotheses, call them that.
信じない。疑問、仮説、そういうことだ。

(3) Keep going, going on, call that going, call that on.
進み続け、前に進み、進み、続けるということだ。

(4) Can it be that one day, off it goes on,
ひょっとして、ある日に、前に進み、

★ この off の意味がよくはわからない。「出発して」というような意味かな?

(5) that one day I simply stayed in,
ある日、僕はただ中にいて、

(6) in where, instead of going out, in the old way,
中にいたけど、以前のように、外へ出ていって

★ "in which" とは言わず、"in where" と書いてあることに注意。(続く)
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96
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/14 16:36:12  ID:G4ItPRx0.net(7)
>95 の続き

(7) out to spend day and night as far away as possible, it wasn't far.
できるだけ遠くで昼も夜も時を過ごしていたもんだ。遠くはなかったけど。

(8) Perhaps that is how it began.
ひょっとしたら、そんなふうにこれは始まったのかもしれない。

★ この (8) に注意。僕はこれを読んで、Jean-Paul Sartre の "La Nausee"
(サルトルの「嘔吐」)の冒頭を思い出す。「嘔吐」もこの小説も、冒頭で、「何かわからない
けど、何かが起こったのだ」というような意味のことを書いているわけだ。まるでミステリー小説だ。

(9) You think you are simply resting,
単に休んでるだけのつもりでいる。

(10) the better to act when the time comes, or for no reason,
しかるべき時が来たらきちんと行動できるように、あるいは何の理由もなしにそうしているだけのつもりでいる。

★ この "the better to act" は、"so as to act better" という意味だということを
このスレで別の人が、経済記事を材料にして教えてくれた。辞書にもそう書いてある。
僕が想像するには、"the better" というふうに the がついているから、「その分だけ
better に、その分だけきちんと行動するために」という意味になるんだろうと思っている。

(11) and you soon find yourself powerless ever to do anything again.
しかし間もなく何もする気力はなくなってしまうのだ。

("The Unnamable," Samuel Beckett, 1953, 冒頭, Everyman's Library p. 331)

97
必殺翻訳人[]   投稿日:2014/08/16 12:16:10  ID:hswZqzap.net(7)
久々に街に繰り出して本屋に行った。

ベケットは文庫本では出てないんだね。
白水社の新書版で『ゴドーを待ちながら』をパラパラッと見てみた。
夏の暑さでぼけてる頭にはちょっときつい。涼しくなるまでベケットの読書は
控えようと思った(笑)

ちらっと読んだだけだけど、高橋康也先生の解説はなかなか面白かった。
(ちなみに高橋先生の『道化の文学』(中公新書)は隠れた名著と思う。
シェークスピアその他の章は読み応えあり)
コメント2件

98
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/16 12:19:07  ID:hswZqzap.net(7)
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99
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/16 12:20:59  ID:hswZqzap.net(7)
>86
うわー、ロッジのパロディーですか。
ベケットの英文と同様、おいらにはハードルが高いな。
高儀進氏のしっかりした日本語訳があると思うから、そちらで楽しむことにしよう。
コメント2件

100
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/16 12:33:02  ID:n2lSmclZ.net(2)
>97
高橋康也さんの『ノンセンス大全 (1977年)』におけるベケットはよかったね。
コメント1件

101
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/16 12:48:25  ID:hswZqzap.net(7)
>100
あー、『ノンセンス大全』は未読です。
ベケットを初めとして、自分の読んでない文学者が大きく取り扱われてる
著作はどうしても後回しになってしまう。
ベケットを読んだ後にしよう。
こうして読書候補リストが拡大の一途を辿るばかり(笑)
コメント1件

102
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/16 12:52:51  ID:n2lSmclZ.net(2)
>101
読書候補リストは宇宙のように加速しながら膨張するものです(笑)
コメント1件

103
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/16 12:57:28  ID:oZIK6COv.net(3)
>99
白水社Uブックスは今でもあるのかな?
コメント1件

104
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/16 12:58:08  ID:oZIK6COv.net(3)
>99
ロッジがあんなふうに偉くなるなんておもってなかったな
コメント1件

105
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/16 13:18:27  ID:Nn/JYrZj.net(7)
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する
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106
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/16 13:51:37  ID:Nn/JYrZj.net(7)
【Samuel Beckett の作品の英語版】

Samuel Beckett が日本語の文庫版では出ていないとは、やっぱりきつい。彼の脚本と
小説がすべて日本語になっているのかどうかは知らないけど、仮にそれをすべて集めると、
ベラボウにお金がかかる。原文はフランス語だったり英語だったりするそうで、それを彼自身が
フランス語から英語へ、英語からフランス語へと翻訳している。フランス語版のことは知らないけど、
英語板について言えば、Kindle 版で買うと安い。僕は、昨日、それをすべて買った。

(1) The Complete Dramatic Works of Samuel Beckett [Kindle版] 1,325円
(これは、紙で言えば、500ページ分に相当する。)
(2) Three Novels: Molloy, Malone Dies, The Unnamable [Kindle版]
(これも、500ページ分くらい。)

以上 (1) と (2) を買えば、Samuel Beckett が書いた脚本と小説のほとんどが手に入る。
ただし彼は、少しばかり詩を書いている。その詩を含めるとなると、紙のものを買わないといけない。

(3) The Selected Works of Samuel Beckett (英語) ペーパーバック (6,811円)
この本は、2年ほど前に僕が買ったときは、新品で4,000円ほどだった。500ページの本が
4冊あって、全部で2,000ページである割には、割安だ。

ただし、上記の (3) には、ほんの少しだけ詩が含まれていない。そのわずかな詩は、
フランス語から英語に訳されていないため、このシリーズに含めなかったのだと editor
である Paul Auster は序文で言っている。Paul Auster 自身がこのいくつかの詩を
英語に訳そうと強く思ったけども、やめておくと言っている。

なぜか?Paul Auster は Samuel Beckett と交流があった。Beckett 自身が、自分の
書いたフランス語による詩を英語に訳す気力がないと言っていた。Paul Auster が、「それでは
僕が訳してもよろしいか?」と言った。Beckett は断った。Beckett の作品を訳せるのは
Beckett だけであり、他の人には訳してもらいたくないようだった。だから今回、このシリーズを
刊行するにあたっても、Paul Auster はこの一連のフランス語の詩を英訳しないままにしておく、
と言っているのだ。
コメント1件

107
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/16 14:01:11  ID:Nn/JYrZj.net(7)
>106
うっかり間違ったことを書いてしまった。Kindle 版のこの (1) と (2) を買えば、Beckett
の作品をほとんど買ったことになると言ってしまったが、それは間違いで、彼の作品の半分だけで
ある。

すでに言ったように、彼の作品のほとんどを英語版で買うには、ペーパーバック版である (3) を
買わないといけない。今のレートでは7,000円近くするけど、日本語版を買い集めるための
ベラボウな資金に比べると、かなり安い。

なお、彼の作品は、どれもこれも、きわめて哲学的で、読み続けるには果てしない精神力が
必要だと思うけど、その代わり、文章そのもの(英語そのもの)はきわめて美しく歯切れがよく、
実に読みやすい。Sidney Sheldon なみに読みやすい文章かもしれない。

その中でも最も読みやすく聞きやすいのは、脚本 "Waiting for Godot" だ。この脚本は、万人向けだ。
お笑い番組みたいだ。もしも彼の作品を読んだり、その舞台の映画版を見たいと思う人がいたら、
まずはこの Godot に取り組み、そのあとに "Endgame" という脚本をお奨めする。
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108
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/16 16:41:52  ID:Nn/JYrZj.net(7)
【Samuel Beckett の "The Unnamable" の朗読】

Harold Pinter というノーベル賞作家、役者、社会運動家がいる。2008年に亡くなった。
この作家も実に素晴らしい作品を残し、社会に大きく影響を与えたそうだけど、彼は Samuel
Beckett と親交があった。二人で朝まで飲み歩いていたそうだ。

Harold Pinter on Samuel Beckett
https://www.youtube.com/watch?v=-N99S8n2TiA

このビデオを見ると、最初の4分ほどで、Harold Pinter が Samuel Beckett とどのような
付き合いをし、いかに彼が Beckett の作品を愛好していたかがわかる。そして、役者でもある
彼が、自ら Samuel Beckett の "The Unnamable"(名づけえぬもの)という小説の
最後の5ページほどを、見事な演技力で朗読してくれている。

ノーベル賞作家 Harold Pinter による "The Unnamable" という小説の朗読
https://www.youtube.com/watch?v=-N99S8n2TiA&;t=3m50s

上記のリンクをクリックすると、その朗読が始まる。だいたい9分くらい続く。僕の英語力が
足りないため、最初は何を言っているのかわからなかった。3回くらい聞き、さらには文字を
追っかけもして、いろいろ頭を抱えて考えてみて、やっとわかってきた。実に味わい深い。
この朗読部分は、次の一節から始まる。

I see nothing. It's because there is nothing. Or it's because I have
no eyes. Or both. (That makes three possibilities, to choose from.)
But do I really see nothing? It's not the moment to tell a lie. But how
can you not tell a lie? What an idea!
コメント1件

109
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/16 16:43:39  ID:Nn/JYrZj.net(7)
>108 の続き 
そしてこの朗読は、小説の最後まで続く。小説の結末は、次の通り。

You must go on. I can't go on. You must go on. I'll go on. You must
say words, as long as there are any - until they find me, until they
say me. (Strange pain, strange sin!) You must go on. Perhaps it's
done already. Perhaps they have said me already. Perhaps they have
carried me to the threshold of my story, before the door that opens
on my story. (That would surprise me, if it opens.) It will be I?
It will be the silence, where I am? I don't know, I'll never know:
in the silence you don't know. You must go on. 【I can't go on.
I'll go on.】

そして、この小説は、次のリンク先にて無料で読める。pdf ファイルだ。

Samuel Beckett の小説三部作の英語版が無料で読めるサイト
file:///C:/Users/Tak/Downloads/12279%20(2).pdf

なお、この pdf ファイルでは、ピリオドや括弧つまり ( ) という印、そして段落の切り替えが
たくさんあるので、とても読みやすい。しかし僕が持っている Everyman's Library 版では、
ピリオドが非常に少なく、括弧つまり ( ) もまったくなく、さらには段落の切替が非常に少ない。
たとえば、最後の4ページ分は、1段落だけであって(つまり4ページ分はまるで段落なしで
延々と文章が続き)、しかもピリオドが一度もない。つまり、4ページ分が1つのセンテンスなのだ。
だから、読んでいると、この Harold Pinter の朗読の仕方にも表れているように、息が詰まって
くる。読んでいると、精神的に追い詰められたような気分になる。

さらに一言。上記の小説の結末の【 】で括った部分である "I can't go on. I'll go on."
というフレーズは、この小説の雰囲気を見事に一言で言い表している。そして、このフレーズは
パンチが利いていて、おそらくは Beckett の世界を総括する見事なフレーズであるらしく、
かなり有名であるみたいだ。実際、YouTube 上でも、この言葉があちこちで見られ、Beckett
自身もこのフレーズが気に入っていたらしく、彼自身の何かの作品集のタイトルに選んでいる。

110
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/16 18:00:07  ID:hswZqzap.net(7)
>102
なるほど。人間が追いつくのは永遠に不可能、と(笑)。
自分が今後読める本の冊数に愕然として、早々に教授を退官したとかいう
人がいるらしい。

>103
白水社Uブックスは、私の読書候補リストの一角に将来攻めるべき城砦として
聳え立っています(笑)

>104
しゃれたユーモア小説を書くマイナー作家という感じのスタートでしたかね。
コメント1件

111
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/16 18:01:58  ID:hswZqzap.net(7)
>105
原文の引用、お疲れ様。

「人生は歩きまわる影法師〜意味はなに一つありはしない」という認識は
最後の作品と言っていい『嵐(テンペスト)』の、あの忘れがたい幕引きの
口上にも影を落としていると思う。
コメント1件

112
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/16 18:03:58  ID:hswZqzap.net(7)
>97の補足。
昨日は久々に街に繰り出して本屋に行った。

ややスレ違いだけど、

新潮文庫からオースティンの『高慢と偏見』が小山太一氏による新訳で出てた
(タイトルは『自負と偏見』)。

あの『ユリイカ』が臨時増刊号で「SHERLOCK HOLMES」を出してた。

小説家の片岡義男と翻訳家の鴻巣友季子による『翻訳問答』が出てて、有名作品の
一段落分ぐらいをお互いに訳して、あれこれ論じていた。
扱われている小説はオースティン、チャンドラー、サリンジャーの作品のほか、
ポーの『アッシャー家の崩壊』、モンゴメリの『赤毛のアン』など。
なんという贅沢!
コメント1件

113
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/16 18:33:47  ID:Nn/JYrZj.net(7)
>111
"Tempest" の幕引きって、これかな?原文を一行ずつ引用し、そのあとに現代英語訳を
つけてみる。

And my ending is despair,
  And I’ll end up in despair

Unless I be relieved by prayer,
  Unless I’m relieved by prayer,

Which pierces so that it assaults
  Which wins over God himself

Mercy itself and frees all faults.
  And absolves all sins.

As you from crimes would pardoned be,
  Just as you’d like to have your sins forgiven,

Let your indulgence set me free.
  Indulge me, forgive me, and set me free.

現代英語訳の出典: http://nfs.sparknotes.com/tempest/page_202.html
コメント2件

114
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/16 18:39:48  ID:Nn/JYrZj.net(7)
>112
その作品の中の、Edgar Allan Poe の "The Fall of the House of Usher" の
朗読は、YouTube にたくさん出てるけど、僕が2年くらい前に聞いたものは、確か50分ほど
続くもので、全編を素晴らしい役者が見事に朗読していた。それはそれは見事だったんだけど、
いくら探してもそれはもう見つからない。

素晴らしい YouTube ビデオも、著作権が絡んで
途中で取り下げられる。もしお金を出せば買えるのなら、いつか買いたいけど、誰が朗読して
いたのかも知らない。もし著作権が絡んでいるのなら全編を公開してくれなくていいから、
最初の1分だけでもサンプルを聞かせてもらいたいもんだ。そうしたら、お金を出して買うのに。

115
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/16 19:04:21  ID:oZIK6COv.net(3)
>110
高儀さん早稲田退職したんでしょう?
最近、オーウェルの書簡の訳本を見かけた
コメント1件

116
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/16 19:36:53  ID:4DvCq+G6.net
英語関連のランキングサイトはにぎわってますね。
1位〜4位までは独占。サクラですかね。
http://airw.net/ai/rank.cgi?id=eigo12aa

117
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/17 11:23:16  ID:0DlDbNjW.net(2)
片岡義男 鴻巣友季子
翻訳についての流儀とエッセンス

http://youtu.be/gB_MPtCm6NY

118
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/17 12:30:00  ID:e6L6xIqF.net(3)
>113
そう、そう、それです。

これに言及した印象深い一節が吉田健一氏の名著『英国の文学』にある。
以下に一部を引用しておきます。

「〜。現実が夢と同じほど空しいか、あるいは豊富であるか、これはシェイクスピアに
とってはどっちでもよかったことかもしれない。しかし大作に大作を重ねて書いて来た
彼がその果てに、またそれ故に凡てのものに見るに至った空しさは、彼の作品の中で
彼がその本心を打ち明けた唯一の場合となって、『嵐』の終詞に或る悲痛な響きを伝えて
いるように思われる。(中略)
世界の文学で、余りに多くのものを作り出したために虚無に戻された例は、シェイクスピアの
他にないのである。」
コメント1件

119
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/17 12:31:42  ID:e6L6xIqF.net(3)
>115
いや、ワタクシにそんなことを申されましても・・・
高儀氏の個人的消息については全然知りません。

でも、確かに最近出たオーウェル書簡集は高儀氏の訳で、大部だからかなり
苦労されただろうなあとは思った。
巷では値が張りすぎるという評がありますが。
一般のオーウェルファンはあの値段ではちょっと躊躇するのではなかろうか。

120
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/17 12:58:04  ID:O8ifVVWD.net
>113を訳すとどうなるんだろう?
私が今死んだら絶望して死んだことになるし
私は将来絶望して死ぬ事になるだろう。
もし、将来祈りによって救済されなければ。
もし、今祈りによって救済されていなければ。

攻撃するようにどれが穴をあける?
どれが神自身に勝つのか?

慈悲そのものがそうする。そして慈悲はすべての過ちを許し
そして全ての罪を溶かしてしまう。

あなたが罪から許されたいのと同様に
まったくあなたがあなたの罪を忘れてもらいたいのと同様に、

あなたの免償が私を自由にしますように。
私を免償し、私を許し、私を自由にしますように。
コメント1件

121
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/17 13:01:48  ID:0DlDbNjW.net(2)
>118
「世界の文学で、余りに多くのものを作り出したために虚無に戻された例は、シェイクスピアの他にないのである。」 吉田健一『英国の文学』

そうかなあ。同意できないな。

122
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/08/17 13:50:37  ID:e6L6xIqF.net(3)
>120のレスもあることだし、参考までに『英国の文学』で吉田健一氏が
訳している『嵐』の幕引きの口上を掲げておきます。

ここに私の魔術は凡て失われ、
私にはただ私自身の力しか残っていない。
それは何ほどのこともなくて、これから私は、
皆さんによってこの場所に閉じ込められるか、
ナポリに送られるかする他ない。私が
領地を回復して、裏切りものを許したのだから、
この孤島に皆さんの魔術で私を置き去りにしないで下さい。
親切な皆さん、手を差し伸べて、
私をここから連れ出して下さい。
皆さんの優しい息が私の船の帆を
満たさなければ、皆さんを喜ばす積りだった
私の計画は失敗に終る。もう私には
部下の妖精も、魔術を行う力もなくて、
人の祈りに救われなければ、
絶望する他に道はないのだ。
祈りは凡てを貫いて、慈悲の根源にまで遡り、
我々を凡ての罪から解放してくれる。
皆さんが御自分たちも救われることをお望みならば、
私をここから行かせて下さい。
コメント1件

123
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/17 16:16:34  ID:8zLjoLRR.net(3)
>122
勝手ながら、原文と訳文とを一行ずつ対照させて表示してみます。

PROSPERO
Now my charms are all o'erthrown,
  ここに私の魔術は凡て失われ、
And what strength I have’s mine own,
  私にはただ私自身の力しか残っていない。
Which is most faint. Now, ’tis true,
  それは何ほどのこともなくて、これから私は、
I must be here confined by you,
  皆さんによってこの場所に閉じ込められるか、
Or sent to Naples. Let me not,
  ナポリに送られるかする他ない。私が
Since I have my dukedom got
  領地を回復して、裏切りものを許したのだから、
And pardoned the deceiver, dwell
In this bare island by your spell,
  この孤島に皆さんの魔術で私を置き去りにしないで下さい。
But release me from my bands
  親切な皆さん、手を差し伸べて、
With the help of your good hands.
  私をここから連れ出して下さい。
Gentle breath of yours my sails
  皆さんの優しい息が私の船の帆を
Must fill, or else my project fails,
  満たさなければ、皆さんを喜ばす積りだった
コメント3件

124
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/17 16:17:09  ID:8zLjoLRR.net(3)
>123 の続き

Which was to please. Now I want
  私の計画は失敗に終る。もう私には
Spirits to enforce, art to enchant,
  部下の妖精も、魔術を行う力もなくて、
And my ending is despair,
  人の祈りに救われなければ、
Unless I be relieved by prayer,
  絶望する他に道はないのだ。
Which pierces so that it assaults
  祈りは凡てを貫いて、慈悲の根源にまで遡り、
Mercy itself and frees all faults.
  我々を凡ての罪から解放してくれる。
As you from crimes would pardoned be,
  皆さんが御自分たちも救われることをお望みならば、
Let your indulgence set me free.
  私をここから行かせて下さい。

"Tempest," Epilogue, Prospero の台詞、原文の出典
http://nfs.sparknotes.com/tempest/page_202.html

125
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/17 16:28:19  ID:8zLjoLRR.net(3)
>123-124 への補足
Shakespeare の "Tempest" の Epilogue でのこの台詞は、YouTube 上でも
いくつかビデオで朗読が公開されている。下記のものが、特に面白いと思った。

The Tempest - Epilogue - British Shakespeare Company
https://www.youtube.com/watch?v=2xluKsjEjTc

126
三年英太郎@ユトレヒト ◆3CZBjOt3.Y []   投稿日:2014/08/18 00:00:19  ID:ZlvOLu5U!.n(2)
スマホデビューしたぁ ヽ(´▽`*)ノ
便利ツール教えてたもれ♪
コメント1件

127
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/18 00:04:53  ID:KzXkE3Yz.net
>123
ぜんぜん訳になってないんやないの?
創作の訳なんやあらへんか?

128
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/18 01:59:53  ID:0NlnJacd.net
>126
iPhone?Android?

129
三年英太郎@ユトレヒト ◆3CZBjOt3.Y []   投稿日:2014/08/18 03:05:42  ID:ZlvOLu5U!.n(2)
HTC Desire 310 アンドロイド♪(`・ω・´)
ノキアにしようとしたら、windows だからアプリ少ないって止められたw
コメント1件

130
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/18 06:45:09  ID:Fzz+7iCd.net(3)
Shakespeare は、なんせ400年も前の古い英語だから、現代英語からはかけ離れた意味で
単語を使っているし、文法もかなり違っている。だからこそ、吉田健一氏の和訳を間違っている
などと言いがかりをつける人まで出てきてしまう。

僕などにはまだまだきちんとは理解したり鑑賞したりはできないけど、少しずつでいいから
読み味わい、できれば暗唱していきたいもんだと思う。

そこで思い出すのが、Frank McCourt の書いた自伝小説 "Angela's Ashes" を映画化した
同名作品。その映画の中で、10歳から15歳くらいまでと思われる主人公(著者自身)が、
シャワーを浴びる時もトイレに行くときも歩く時も、常に Shakespeare を暗唱している場面がある。
わかろうがわかるまいが、ともかくこのように片っ端から名作を暗唱する時期があったからこそ、
のちにこの作家が見事に成功したんだな、と思う。

ところで、この映画も小説の原作も、僕のお気に入り。彼の作品に基づくこの映画のおかげで、
僕はアイルランド訛りの英語が好きになり、アイルランドの文化にも興味が出てきた。

131
虎之助 ◆7Lu6oBtgF6 [sage]   投稿日:2014/08/18 10:16:59  ID:6++KBGg0.net
>129
自分は英文読書関係で使ってるのは、、、

《アプリ》
Kindle
Docionary.comは無料(中身はRandomhouse派生)
MWも無料(中身はCollegiate)
有料の英英、英和辞典各種
パソコンとのファイル共有はDropbox
テキストエディタはJota+使ってます。
英語関係ないけどピアノアプリはPiano For You(あなたのためのピアノ)が無料で使い勝手も良い。
小遣い帳は「おカネレコ」使ってます。
自分の使ってる銀行のネットバンクのアプリは入れておくと便利。

《ウェブサイト》
英辞郎、Weblio → スマホで綺麗に見れて意味も沢山出てくる
MW → Collegiateがスマホで綺麗に見れる。Unabridgedの権利持ってる人はそれも見れる
あと、国語辞典だけどKotobankも意味が沢山出てきて便利
あと、あんまり関係ないけどYahoo!天気の自分の住所のページのブクマをデスクトップに貼っておくと便利
ブクマはよく使うのはデスクトップに貼っておくと便利
よく使う電話番号もデスクトップに貼っておくと便利
あと、NYTとかのニュースサイトはもちろんスマホで綺麗に見れる
英語関係ないけどWorkFlowyはちょっとしたリストの管理に便利(パソコンと連携可)

《ウィジェット》
自分はBBCとZiteのウィジェットを使ってます。
英語関係ないけどGoogle Keepのウィジェットはちょっとしたリストの管理に便利(パソコンと連携可)
コメント1件

132
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/18 17:53:13  ID:Fzz+7iCd.net(3)
【"Krapp's Last Tape" by Samuel Beckett】

最近は、Samuel Beckett に少し凝っている。いま聞いたり読んだりしてるのは、ここに示す脚本。

"Krapp's Last Tape"

(1) 脚本 --- https://www.msu.edu/~sullivan/BeckettKrapp.html

(2) その舞台を映画化したものは、YouTube 上にたくさんあるが、そのうち、次の2本に僕は
注目している。
(2-1) Samuel Beckett - Krapp's Last Tape (Patrick Magee)
(この役者 Patrick Magee のしゃがれた声に惚れこんで、Samuel Beckett はこの役者に演じてもらう
ために特別にこの脚本を書いた。)
https://www.youtube.com/watch?v=otpEwEVFKLc
(2-2) La última cinta de Krapp - Samuel Beckett (con Harold Pinter)
(タイトルと字幕がスペイン語だけど、台詞はすべて英語)
https://www.youtube.com/watch?v=1IUDUMkTva8

脚本は短く、紙の本ではたったの10ページほど。舞台の所要時間は35分から40分くらい。
登場人物は1人だけ。しかも大部分は、登場人物が30年前に録音した自分の声を静かに
聞いているというシーン。

筋書きは単純。というよりも、他の Beckett 作品と同じく、筋書きはないに等しい。
ごく簡単に言うと、69歳になった Krapp という主人公が、たった一人で暮らしているらしく、
30年前に自分が肉声にて録音したテープを聞いて、追憶に耽っている。テープの声は
断片的にとぎれとぎれであり、観客にはなかなかその話の全貌が見えない。最後になって
やっとぼんやりと内容がつかめるようになっている。その内容が「ぼんやり」としかつかめないからこそ、
逆にとても面白い。30年前、若い女性と恋愛関係にあり、その女と別れ話をしたという話を、
39歳の時の彼の声がテープで言っている。(続く)
コメント1件

133
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/18 17:53:54  ID:Fzz+7iCd.net(3)
>132 の続き 【"Krapp's Last Tape" by Samuel Beckett】

筋書きを言ってしまうと、実に面白みのない作品のように感じてしまう。他の Beckett 作品と
同じように、筋書きを追っかけてはいけないと思う。これは詩だと思えばよいのだ。たとえば
Edgar Allan Poe の "The Raven"(大ガラス)という詩の筋書きを説明すると、
聞いている人は「なんだ下らない。じゃあ、読むに値しないな」と思ってしまいそうだ。
しかし、その詩を読むと、その独特の美しさと哀しさを深く感じることができる。そしてネイティブは
これに「可笑しさ」を感じるそうだけど、僕にはまだそれはわからない。

ともかく、この Krapp's Last Tape という舞台も、とても面白いというか、わけがわからなくて
じれったくなるからこそ、深い味わいを感じさせてくれる。なお、上に挙げた Patrick Magee
が演技した舞台よりも、そのあとの(ノーベル賞作家で役者でもある)Harold Pinter の
演技の方が僕にとっては味わい深い。ともかく、これを何度も聴き込み、読み込みたいと思っている。

134
三年英太郎@アムステルダム ◆3CZBjOt3.Y []   投稿日:2014/08/18 18:01:46  ID:ZlvOLu5U.net(2)
>131
ありりん♪ まだ試行錯誤してる段階なので(取説が4ページ!)
よくわかってないけど、kindle で買った本て、スマホでも読めるのね♪
kindle で買ったアプリは、さすがに使えないのかな。
まあ、ウィズダム以外は(将来スマホを買ったときのために)購入を控えていたけど、
これで仏和・独和も買える♪

135
三年英太郎@アムステルダム ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/08/18 18:03:04  ID:ZlvOLu5U.net(2)
機種で選択できる言語に日本語がないのだが・・・、日本語アプリもちゃんと使えるのかしらん・・・(^^;

136
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/19 10:17:01  ID:Po/VMs8Z.net(6)
【"Krapp's Last Tape" のビデオの3本目】

この舞台の三本目として、次のものを見てみた。
Krapp's Last Tape
https://www.youtube.com/watch?v=fI9k2vQb3VM

俳優がむさくるしく、沈黙も多く、音が鳴るときはいやに大きな音だったりするので、最初は
いやいやながら見ていた。でもまあ、ともかく主なものは一度だけは見ておこうと思って
我慢して見てみると、けっこうよかった。舞台でも映画でも、同じ小説や脚本に基づいた
作品は、いろんな種類を一度ずつは見ておいた方がいいな、とつくづく思った。

今回の舞台は、大勢の観客を前にした舞台で、すでに見た二つのものとはかなり様子が違う。
最初の10分ほどはかったるくて仕方がなかったが、我慢して見てみると、これはこれで
素晴らしい点がいくつもある。テープに録音された主人公の30年前の声が、ゆっくりと、
一つ一つの言葉に情感を込めてしゃべっているので、とても聞きやすくわかりやすく、
さらには、その荘重な落ち着いた声のゆえに、聴いてる僕としては、いろいろと考えさせられる
思いがした。

英語を勉強するために洋書を読むことはもちろん素晴らしいけど、それに基づいた映画を見て、
さらには今回のような舞台を英語で見るということは、また格別の楽しみだけでなく、深く
英語の単語や表現を味わうのに役立つとつくづく感じる。

137
momi[]   投稿日:2014/08/19 10:25:03  ID:M1c/teR2.net(3)
『草枕』新旧英訳比較はじめたが糞面白い。英訳で翻訳を学ぶというアプローチは
以前、翻訳通信で知ったのだが、その英訳を二つにすると、比較という武器がさらに
強力になって、スタイルを深く理解することができる。

山路を登りながら、こう考えた。
Going up a mountain track, I fell to thinking. (Turney)
As I climb the mountain path, I ponder ― (Mckinney)

こんな書き出しだけでもうお腹いっぱいなのだが、Mckinneyは現在形を
つかっている。これは彼女の翻訳についての解説に述べられているの
だが、新訳は全体に渡って現在形が採用されている。
コメント2件

138
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/19 11:03:42  ID:Po/VMs8Z.net(6)
>137
現在形で思い出したけど、Dickens の "David Copperfield" という長い小説のうち、
一つの章 (chapter) だけ、全体を現在形だけで書いている。これについては、1年前に
別のスレで次のように僕は書いた。
************
"David Copperfield" by Charles Dickens をぼんやりと読んでるんだけど、
今、ふと気づいたことがある。精読してるわけじゃないから断言はできないけど、
他のchapter ではすべて過去形を使っているようなのに、Chapter XVIII (Chapter 18)
"A Retrospect" だけは、原文で8ページ(文庫本の日本語版ではおそらく14ページくらい)
ほどにわたる文章がすべて現在形になっている。もちろんこれは、過去のことを生き生きと述べる
ための手法。

でも、この小説は全体がすべて重要なのに、特にこの chapter だけを
現在形で統一したのは、なぜなのかな?それだけ作者がこの chapter を強調したかったんだな。

「中高生の英語の質問」からはみ出た専門的なスレ
コメント1件

139
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/19 12:02:07  ID:roMT9KmN.net
周知かもしれないけど
iPhone 用のアプリで Polyglots というのが出てた。
ニュースキュレーションアプリに英語学習機能をつけたような感じ。
ちょっと面白いので試し始めたところ。

140
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/19 13:02:02  ID:Po/VMs8Z.net(6)
【Oscar Wilde の詩、"The Ballad of Reading Gaol" (1898)】

Oscar Wilde の "The Ballad of Reading Gaol" という詩について、別のスレで話題に
なった。僕の持ってる本では、20ページ続く詩だ。今は時間がないので、拾い読みだけするつもり
だったんだけど、あまりにきれいで、あまりに面白く、詩なのにあまりにわかりやすいので、
一応、最後まで走り読みして荒筋だけをつかんだ。あとで精読し、深く味わいたいと思う。

この詩の5行目に、次のような一節がある。
The poor dead woman whom he loved,
  And murdered in her bed.

さらに、20行目くらいのところに、次のように書いてある。
The man had killed the thing he loved,
  And so he had to die.
Yet each man kills the thing he loves,

さらにその5行ほどあと。
Some kill their love when they are young,
  And some when they are old;(中略)
The kindesst use a knife, because
  The dead so soon grow cold.(中略)
Some do the deed with many tears,
  And some without a sigh:
For each man kills the thing he loves,

その他、面白くてわかりやすくて美しい文章が最後までぎっしりと散りばめられている。
ぜひぜひみんなに読んでほしい。詩なのに、実にわかりやすい。たとえば Edgar Allan Poe
にしても誰の詩にしても、詩に特有の倒置法のようなものが頻発し、さらに詩にしか出てこないような
難しい単語がふんだんに出て来るので、辞書なしには僕などには荒筋さえつかめない。しかし
この詩は別だ。辞書を引かなくても、一応は最後まで読んで、だいたいの雰囲気はつかめた。
もちろん、精読して味わい尽くすには、僕などは辞書を引きまくらないといけないのは当然だけど。

141
momi[]   投稿日:2014/08/19 13:19:16  ID:M1c/teR2.net(3)
>138
ほう、ググってみたら、
A Routledge Literary Sourcebook on Charles Dickens's David Copperfield
(GoogleBooks p44) でも言及されていますね。ヒリスミラーの批評が引用
されている箇所です。
コメント2件

142
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/19 13:24:10  ID:Po/VMs8Z.net(6)
>141
さすが Routledge ですね。僕は、Oxford (Oxford University Press)
と Routledge が大好き。本格的な本は、みんなこの二つの会社が出版してますもんね。

143
momi[]   投稿日:2014/08/19 13:44:01  ID:M1c/teR2.net(3)
白鯨が典型だけど、David Copperfield のような古典のいいところは、
批評史自体が成立しているせいで、スルメというか、その一冊に執心することが、
自然と文学全体を理解する作業につながっていくところかな。だから草枕も
自分にとってのそういう一冊にしたいんですよ。だから、>137の三冊比較の
読み込みは世界で一番自分が通じている、そういう状態を目指します。

144
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/19 18:37:31  ID:Po/VMs8Z.net(6)
>141
せっかくだから、その該当箇所をここに抜書きしておきます。あとでまた参照するときに役立つから。

For Miller the novel's organizing spiritual thread is David's personal
search for that person who will give purpose and sustenance to his
being. Memory is not simply what he recollects but his imaginative
act of putting together the earlier parts of his life. We see this
most clearly when 【David moves from past to present tense in what
he calls 'Retrospect'】 (pp. 129-31, 141-3 and 157-68). Like many
more recent critics, Miller finds the novel more complex than
it may appear, and he points to worldly and other-worldly powers;
he cites, especially, Agnes and Providence as forces which control
David. We can see this in David's final words about her (p. 162).

"A Routledge Literary Sourcebook on Charles Dickens's David Copperfield"
(GoogleBooks, p. 44) 

この本の少し先も拾い読みしてみたけど、面白そうな本ですね。"David Copperfield" は
10か月ほど前にやっとの思いで通読しただけで、しっかりと吟味はできていないので、
この本に書いてあるような深い洞察力による記述を読むと、僕は本当にまだ浅い読み方しか
してなくて、もったいないと思っています。何度も読み返したい作品です。ただ、原文で
文字がぎっしりつまったページが1,000ページ近くもあり、日本語版の文庫本ならその二倍の
2,000ページくらいになりそうな大作なので、何度も読み味わうのはまだ先のことになりそうです。
コメント1件

145
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/19 19:20:07  ID:Po/VMs8Z.net(6)
>144
この本の少し先を引用してみます。ebook ではないので、いちいち僕が手でタイプしないといけない
ので、タイプミスがあるかもしれないけど、ご勘弁をお願いします。なんせ、とても面白いことが
書いてある。p. 45 のあたり。

David has, during his childhood of neglect and misuse, been acutely
aware of himself as a gap in being. He has seemed to himself to be
"a blank space. . ., which everybody overlooked, and yet was in
everybody's way" (Ch. 8), "cast away among creatures with whom I had
no community of nature" (Ch. 9), "a somebody too many" (Ch. 8).

このあともずっと面白い文章が続くけど、割愛します。このあたりの David の心情については、
著者の Dickens 自身が死ぬまで強く感じ続けていたことだということを、次の YouTube
ビデオの中で学者たちが一貫して語り続けています。このビデオも、Dickens を考える
上でとても面白いドキュメンタリーです。

Charles Dickens Documentary
https://www.youtube.com/watch?v=R37vY3NGKes

146
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/20 11:32:25  ID:imDn4Pgv.net(7)
【Samuel Beckett の芝居 "Happy Days"】

Samuel Beckett が脚本を書き、自ら監督して Billie Whitelaw という魅力と才能に
溢れた女優が演じた舞台 "Happy Days" を YouTube で見た。100分ほど続く。

2年ほど前に別の女優が演じたものを YouTube 上で見たときには、まだ Samuel Beckett には
慣れていなかったせいか、最後まで見終わっても面白くないし、疲れるだけだった。今回の
この作品は、女優の魅力と見事な演技のおかげもあり、さらには Beckett の作品群に僕が
かなり慣れてきたおかげもあって、楽しむことができた。ただ、通常の楽しみ方ではなく、
苦しみながら見たという感じだ。

Samuel Beckett, HAPPY DAYS (Act I), Billie Whitelaw, directed by Beckett, 1979
https://www.youtube.com/watch?v=40dUZK2CIbQ

上のリンクをたどると、60分ほどの Act 1 が見られ、他のリンク先で40分ほどの Act 2 が
見られる。この芝居は、登場人物が2人だけ。女が主役で、100分ほどほとんど一人でしゃべり
続ける。男の方は、5つほど台詞があるが、ほとんどないに等しい。男は、ほとんど姿も見せない。
二人とも、荒れた丘の穴の中に埋められていて、Act 1 では上半身だけを外に出している。
脚は動かせない。Act 2 では、首までが埋められている。背景は、100分のあいだ、まったく
変わらない。徹底した minimalist の作品だ。(その2に続く)
コメント1件

147
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/20 11:33:07  ID:imDn4Pgv.net(7)
(その2)minimalistic な作品としては、他にも、もっと徹底したものがあるとも言える。たとえば、
まったくの暗闇の中で、背景がまるでなく、口だけがスポットライトを浴びて、まったく一人で
しゃべり続けるという芝居もある。その役者の顔も首も手も足も胴体も、すべて壁の向こうに
隠れているため、観客には、この口だけが存在しているように見える。しかもこの口は、
まったく移動しない。徹底した minimalist の作品だ。しかしこの Beckett の作品は、
ほんの10分ほどで終わるので、ここまで minimalistic なものでも、観客は何とか
耐えられる。この作品は "Not I" という芝居だ。

[1973] "Not I" (Samuel Beckett)
https://www.youtube.com/watch?v=M4LDwfKxr-M
(上記の BBC 番組では、最初の5分ほど、主演女優が Beckett からどういう風に監督された
かについて回顧談を披露し、そのあと10分ほど舞台の録画を見せてくれる。)

さらに、"Quad" という作品もある。これについてはすでに紹介したけど、四人の修道士みたいな
男が顔も見せず、うつむいたままできわめて単調な決まりきった歩行パターンを20分ほど繰返し
て終わる。まったく台詞はなく、音響効果もゼロに等しい。これも minimalism の極致だが、
しかしこれも、ほんの20分ほどで終わるので、観客は何とか耐えられる。

Samuel Beckett: Quad I+II (play for TV)
https://www.youtube.com/watch?v=4ZDRfnICq9M
(その3に続く)
コメント1件

148
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/08/20 11:33:18  ID:MlL/QvVw.net
るーとりっじ (`・ω・´)シャキーン

149
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/20 11:33:38  ID:imDn4Pgv.net(7)
(その3)しかし今回の "Happy Days" は、ほとんど一人で、前半は上半身だけを地面から出して、
後半は首だけを地面から出して、歩行もせず、舞台背景も変わらず、音響効果もほとんどなく、
ほとんど一人で100分間もしゃべり続ける。時間の長さの割に minimalism の度合いが高い
という意味で、これこそ minimalism の極致だと思うのだが、どうだろうか?

ともかく、これほどの、一見すると単調極まりない、筋書きもほとんどない、登場人物が
一人に近く、音響効果もなければ若い美男美女もおらず、さらには動きもほとんどなく、
舞台背景も殺風景きわまりない、さらには陰鬱きわまりなく病的だとさえ思う人が多いと
思われるこの作品さえをも、ちゃんと僕の注意を100分にもわたって引きつけ、いろいろと
考えさせてくれて、おまけにこの少し年齢の進んだ、かつてはすごい美女だったろうけど
今ではその面影も遠くへ過ぎ去ったように見えるこの女優さえをも美しいと感じさせ、
その話し方も役作りのために(特に Act 2 では)わざと単調にしゃべっており、
首から上でしか演技できないのに、それでもこんなに魅力を感じさせてくれるということは、
いったいどういうことなのか?

脚本を書き監督をした Beckett と、この女優とは、天才としか言いようがない。この作品も、
何度も脚本を読み込み、何度もこのビデオを見て、とことん頭と心の中に刻み込みたいと思う。

150
momi[]   投稿日:2014/08/20 16:15:27  ID:yC6XHJsn.net
それにしてもこうやって楽しめるようになったのにはつくづく驚かされるね。
Samuel Beckettですぐに思い出すのは http://www.ubuweb.com だな。見れば分かるw
そして、よくもわるくも前衛芸術への飢餓感が解消されてしまった。たとえば現音では
Koyaanisqatsiや、La Monte Youngの作品は幻扱いだったし、wikipediaもないから、
正確なbioを調べるためだけに図書館にいく必要があった。自分は好きなモダニズム芸術
全般をそうやって楽しめるようになったので、逆にリアルタイムには疎くなった。
だって自分の狭い興味の範囲ですら鑑賞仕切れないから。自分は年齢的に、このネット社会
での変化が怒濤のように20代後半で起こったのだけど、そのへんの気持ち、環境の変化について、
このスレの住人はなにを経験したか聞きたいな。
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151
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/20 17:01:54  ID:imDn4Pgv.net(7)
>150
モダニズム芸術全般を楽しめるようになったとは、すごい。いやあ、僕なんかは、ついつい
Beckett を「楽しんだ」なんて言ってしまったけど、以前に比べたら何とか我慢して最後まで
見ることができたというだけのことだった。

すでに言ったけど、つい数週間前までは、Beckett の
小説が数ページ以上は読めなかったもんね。あまりにも絶望的すぎた。でも今は、100ページ
以上を読んでも、別に苦しくはない。数時間前にお話しした "Happy Days" にしても、
以前は退屈で仕方がなかったのに、今は何とか100分間のあいだ、いろいろと考えながら
見ることができた。

僕は5年間ほど、モダンダンスやバレエをビデオや舞台や YouTube でいろいろ見ていたことがあった。
モダンダンスやバレエの歴史についての本も何冊か読んだ。具体的に誰のどの作品に
感銘を受けたかは忘れてしまったけど、バレエのみならずモダンダンスも素晴らしいと思っている。
ミニマリズム的な考え方が、やっぱり僕は好きだ。徹底的に装飾を排除して、生命の原形質みたいな
ものだけに焦点を置いているような作品が好きだ。

ただ問題は、こういう試みをしながらも観客を何とか退屈させないでおくのが実に難しいだろうと思う。
天才にしかできない芸当だ。Samuel Beckett が何とかそれに成功しているのは、彼が何億人、
何十億人に一人しか現れないような天才だからだと思う。通常は、退屈かつ陰鬱かつ絶望的すぎて、
見ていられない。
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152
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/20 18:25:05  ID:wKDLOChb.net
夏目漱石のwikiみたけど尊敬できる人じゃねえな
裕福な家庭に生まれて小さい頃からお受験してたらしいね。
いいね。お金に余裕のある人は。
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153
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/20 18:28:57  ID:imDn4Pgv.net(7)
>152
夏目漱石だけでなく、古今東西の芸術家や知識人には、裕福な家庭に育った人が多い。
でも、幸せいっぱいだったかというとその反対の人が多い。夏目漱石には、通常の人には
なかったような特殊な不幸があった。江藤淳が夏目漱石について5冊の連続する本を書き、
それについて詳しく書いている。
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154
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/20 19:12:09  ID:E+KK3sDg.net
ブルーバックスみたいな、素人向けで短い自然科学レーベル知りませんか?
oupのvery short introductionの自然科学版

155
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/20 19:28:14  ID:imDn4Pgv.net(7)
【Samuel Beckett の "Play" というタイトルの芝居】

以前は YouTube にこの芝居の全編(14分)を公開していたけど、著作権の関係だろうけど、
取り下げられてしまっている。ただし、今でも2分くらいだけは YouTube 上にある。でも、
たまたまいま見つけたのだけど、この前編を公開している別のサイトを見つけた。この作品では、
みんなが無表情かつイントネーションなしで早口でしゃべっているので、今の僕にはきちんとは
聴き取れない。しかし、言っていることは大したことではないらしい。単なる男と、その妻と、
男の愛人との三角関係のもつれを口走っているに過ぎない。

脚本はネット上にあるので、興味のある人は読んでほしい。ともかく、そのビデオ
の全編(14分)は、下に示したリンク先にある。実に不思議な作品だが、これこそ人間存在
の究極の姿だと僕はいつも思っている。乱暴な言い方をすると、僕は Samuel Beckett の
どの小説や脚本を読んだり聞いたりするときでも、この14分の芝居とダブってしまう。この芝居こそ、
Beckett の全貌を象徴しているように思えてならない。

Beckett on Film: PLAY (Dir. Anthony Minghella, 2001)
http://vimeo.com/28766126
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156
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/20 20:00:16  ID:imDn4Pgv.net(7)
>155
2年ぶりくらいぶりにこの16分の全編を見た。(14分だと思っていたけど、実は16分だった。)
圧倒された。この作品と "The Unnamable" という小説とがあれば、他は何もいらない。
何も書きようがないし、何も言う必要はない。すべてが言い尽くされてしまっている。これ以上の
ものを誰も書いたり演じたりすることはできないだろう。もしもおまけとして少しばかり笑いを
取り入れるとしたら、これに "Waiting for Godot" と "Endgame" を付け足せばいい。
合計で4本の Samuel Beckett の作品だけで、すべて完結してしまう。それくらいに
この4本の作品は僕を圧倒する。

>155 で紹介した "Play"(14分)という芝居をぜひ見てほしい。英語が聴き取れなくても
問題ない。ともかく、三人の三角関係のもつれだということさえわかればいい。もちろん、
英語が隅々まで聞き取れたら、それはそれはすごく深くこの作品を味わえるだろうと思うけど。

157
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/20 20:19:30  ID:TjzSK9m2.net
>153
江藤淳以降の主な漱石解釈は世俗的でだめだと思う
今西順吉四部作が一番いいと思うけど、今のところ三部までしかでてない

158
momi[]   投稿日:2014/08/21 08:56:43  ID:1sKEFFby.net
>151
楽しめるのはあくまで自分が好きなものだけ、なので同語反復の気がありますw
ただ自分にとっては、モンドリアンとシェーンベルクが典型ですが、その人が
その不思議なスタイルに行き着く経過が自分にとって面白いのです。だから、
ベケットも、そのスタイルの生まれた秘密を考えていくと、どうしても、
彼以前の古典を理解する必要が生じます。
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159
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/21 10:19:31  ID:D7Z0c1oO.net(3)
>158
Schoenberg の墓。危なっかしくて、すごく面白いと思う。
http://en.wikipedia.org/wiki/Arnold_Schoenberg#mediaviewer/File:Zentralfriedhof_Vienna_-_Schoenberg.JPG

Mondrian の絵。以前の僕は、こういう抽象画っぽいものがさっぱりわからなかったけど、
今このようにして見てみると、けっこういいもんだと思える。
http://en.wikipedia.org/wiki/Piet_Mondrian#mediaviewer/File:Mondrian_Comp10.jpg

160
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/21 10:43:30  ID:D7Z0c1oO.net(3)
【Samuel Beckett の芝居 "Eh, Joe"】

この作品は、2年ほど前にも見た。そして今日も見た。28分ほどの作品。依然としてわけがわからない。
脚本を読んでみた。それでもわからない。僕の英語力の不足によるのかな?まあ、ともかく
折に触れて何度も見たり読んだりしてみることにしよう。

Samuel Beckett - Eh Joe (Part 1)
https://www.youtube.com/watch?v=pom8gez6Lxw

舞台は、60歳か70歳くらいに見える Joe の部屋。でも、殺風景なので精神病院の病室にも
見える。まったく一人。Joe 自身はずっと座ったままで黙っている。ほとんど表情の動きも
ないし、彼自身は一言もしゃべらない。彼の幻聴のように聞こえる単調な、眠気を誘う女性の
声がゆっくりと28分ほど続けて聞こえてくる。Joe はそれを聞いている。もちろん女性の姿は
見えない。おそらくは Joe の幻聴か、あるいは Joe が単にその女性の声を想像している
に過ぎないのだろう。

女性の言葉が、なかなか聴き取りにくい。単調なることこの上ない。しかし、だからこそ、
Virginia Woolf の "stream of consciousness" の世界の究極の姿のようにも
感じられる。今の僕には、まだこの作品がよくわからないけど、その不思議な魅力だけは
今でも感じる。撮影はモノクロームであり、実に美しい。男性俳優のきわめて minimalistic
な演技も、味わいがあって面白い。この俳優の顔も、独特の味わいがある。
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161
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/21 20:06:20  ID:HpDl1mKl.net(2)
Black Body: Rereading James Baldwin’s “Stranger in the Village”
http://www.newyorker.com/books/page-turner/black-body-re-reading-james...

"STRANGER IN THE VILLAGE" by James Baldwin
https://pantherfile.uwm.edu/gjay/www/Whiteness/stranger.htm

Bessie Smith - I'm Wild About That Thing (1929)
https://www.youtube.com/watch?v=b0TDNR3NEY0

興味深かった。
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162
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/21 20:18:56  ID:D7Z0c1oO.net(3)
>161
僕も昔、James Baldwin の本は1冊か2冊、読んだ。いろいろと考えさせられたりして、
勉強になった。ただ、かなり堅い文章を書く人だなと思った。たまたまそのときのその文章だけが
そうだったのかもしれないけど。
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163
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/21 22:12:10  ID:HpDl1mKl.net(2)
>162
James Baldwinは名前だけ知っていて日本語でも原文でもはじめて読みました。ぼんやりした雑念から急にクリアーになるところに惹かれました。
"STRANGER IN THE VILLAGE" はもう一度読み返してみます。

Oil industry on borrowed time as switch to gas and solar accelerates
http://www.telegraph.co.uk/finance/comment/ambroseevans_pritchard/110468...

Oil-patronage regimes violate the loose rule that societies with a per capita income above $10,000 become more tolerant, rational
and pluralist over time, so we may be doing a favour for these nations if we curb our appetite for oil. Their revolutions may, however,
be televised.

上記の経済関係のエッセイ読んでたら、”Their revolutions may, however, be televised.”という表現が気になったので、ググったらGil Scott-Heron
がヒットしました。Gil Scott-Heronがオリジナルなのだろうか、それとももっと前からの表現なのかな。

Gil Scott-Heron - Revolution Will Not Be Televised (Official Version)
https://www.youtube.com/watch?v=vwSRqaZGsPw

自分はGil Scott-Heronはこのアルバムが一番好きだった。
Gil Scott-Heron & Brian Jackson - Bridges [full album]
https://www.youtube.com/watch?v=_-JiJ-QAOZw

Gil Scott Heron - The Revolution Will Not Be Televised
https://www.youtube.com/watch?v=rVNORb4RvBw
Gil Scott Heron のBBCドキュメンタリーなのかな。自分は未見。時間できたら見るつもり。
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164
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/22 06:54:06  ID:Qas55qKf.net(6)
>163
Wikipedia によると、その Gil Scott-Heron による歌のタイトルは、もともと1960年代の
アメリカでの黒人の民権運動に端を発しているようですね。特に重要な箇所に、【  】の印を
つけておきます。

"The Revolution Will Not Be Televised" is a poem and song by Gil Scott-Heron.
(中略) 【The song's title was originally a popular slogan among the 1960s
Black Power movements in the United States.】[1] Its lyrics either
mention or allude to several television series, advertising slogans
and icons of entertainment and news coverage that serve as examples
of what "the revolution will not" be or do.
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Revolution_Will_Not_Be_Televised
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165
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/22 08:52:12  ID:Qas55qKf.net(6)
Black Power movements と言えば、Malcolm X を思い出します。Gil Scott Heron の
"The Revolution Will Not Be Televised" での語り口のイントネーションや発音を
聞いて、ついつい Malcolm X の語り口がダブってきました。昔、CD で彼の演説をたくさん
録音して、その script もついたものを持っていて、何度か聞いたことがあります。いろいろと
勉強になりました。もちろん、"Malcolm X" というタイトルの Spike Lee の作品も見ました。

166
momi[]   投稿日:2014/08/22 11:40:26  ID:FH8w2Vs1.net
>160 一連のBeckettの紹介はありがたかった。
これまであまりきちんと向き合おうとは全然思わなかったし、英語で読んで
みようとも考えていなかった。自分の好みや範囲がもう決まっていて、文学の
ミニマリズムという方向も全くあたまになかった。もっというと他人に「これいい
からチェックしてみ」と教えられるなんて俺にはもう必要ないという傲慢さがどこかにあった。
しかし単なる情報を得る手段以上に、昔、仲間と芸術談義をしていた時の前向きさが、
一瞬でも自分に戻ってきたのがうれしい。これはOEDさんだけでなくこのスレ全体に
感謝せねばなるまい。
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167
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/22 15:56:26  ID:Qas55qKf.net(6)
>166
何がうれしいって、momi さんからのそういう言葉ほどうれしいものはない。さらには、Beckett の
紹介文についてそう言ってくれるのは、本当にありがたい。僕としては、できるかぎり気取ったり
背伸びし過ぎたり虚勢を張ったり、あるいはわかりもしないことをわかったふりをしたり、読みもしない
ことを読んでいるふりをしたりしなかったつもりだけど、それでもどこかで、僕は他人にも自分にも
嘘を言っているのではないかと自問自答しながらいつも文章を書いている。

そんなとき、ほんの少し他の人からこのようにフィードバックしてもらうと、本当にうれしい。そうそう。momi さん以外にも、
二週間前くらいだったか、「とても面白い」とか「才能を感じる」と言ってくれた名無しの人にも
深く感謝している。どれほどそういう言葉に勇気づけられることか。いつもいつもけなされ、
一挙手一投足をことごとく非難される毎日の中で、そういうふうに勇気づけて下さる方がおられるので、
何とかやっていける。

こういうふうな、自分にとって難しめの文学作品を、しかも英語で何とか味わおうと苦闘する過程を
文章にしたためているとき、ついつい虚勢を張ってしまいそうになる。いや、どこかでやはり虚勢を
張っているに違いない。自分を等身大には見せていない不正直な自分がどこかにいるに違いない。
しかし、生きている限りは、それでもやはり生き続ける以外にはない。存在することは気持ちの悪い
ことだけど、存在を続ける以外にはないのだ。(続く)
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168
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/22 15:59:51  ID:Qas55qKf.net(6)
>167 の続き
そういうことを僕はいつも感じながら生きているけど、Samuel Beckett は、まさにそういうことを
正面切ってその作品の中で言い続けている。"Waiting for Godot" ではかなり喜劇的に
大衆向けのわかりやすい形でそれを表現している。"Endgame" では、それよりもかなり悲劇的に
ではあるが、やはり喜劇をかなり混ぜて表現している。そしてその他の作品では、彼は、存在する
ということの気味の悪さをそのまま正面切って、ごまかさず、真っ正直に表現している。

その最たるものが、脚本で言えば例の壺の中の男一人と女二人による "Play" という16分間の
芝居であり、"Not I" という8分ほどの、暗闇の中で口だけが存在し、口だけが自己主張する
芝居であり、そして、小説で言えば、小説三部作の中の最後のものである "The Unnamed"
(名づけえぬもの)である。

Samuel Beckett のみならず、20世紀の芸術は全般的に見て、19世紀までとは打って変わって、
存在することそのものの気味悪さ、コミュニケーションの不可能性、あらゆる試みの不毛性を
出来る限り正直にあからさまに描こうとしているように僕には思える。
コメント1件

169
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/22 16:27:46  ID:Qas55qKf.net(6)
>168
20世紀の芸術を全般的に見て、とか何とか、ついつい勢い余って書いてしまったけど、
申し訳ない。そんなに広い範囲のことを知っているわけではない。僕はごく一部のことしか
知らず、そのごく一部の芸術を、僕のバイアスによって見ているに過ぎない。芸術に
詳しい人は気を悪くしたと思う。申し訳ない。

170
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/22 18:14:56  ID:Qas55qKf.net(6)
【Samuel Beckett の脚本 "Rockaby"】

Samuel Beckett の脚本は、長いものは比較的わかりやすいと感じる。しかし、短いものが
理解しにくいと僕には感じられる。"Eh, Joe", "What Where", "Breath" などは、
何度も見ているが、よくわからない。"Rockaby" も、やっぱり僕にとってわかりにくい作品。

"Rockaby," featuring Billie Whitelaw (17分くらいの作品)
https://www.youtube.com/watch?v=G3cjRicX1Hw

この主演女優である Billie Whitelaw は実に美しいイギリス女優で、たくさんの映画に
出演したようだ。Samuel Beckett の作品には、25年にもわたって出演し続けたそうだ。
その女優がここでも出演している。

真っ暗な舞台に、疲れ切ったような初老の女 (Billie Whitelaw) が rocking chair に
座って、ゆっくりと前後に揺れている。それに合わせて、単調な繰返しの言葉が子守唄のように
聞こえる。この声も、やはり Billie Whitelaw の声。脚本を見ると、この舞台にいる
この女と背後の声とは、同一人物の声だというふうにト書きが書いてある。

深層心理に語りかけるかのごときこの声が、何度も何度も同じことを繰り返して言う。
そして、見事に何の出来事もなく17分が終わる。最後は、もしかしたらこの女が死んだの
かもしれないと思わせる。

暗闇の中で揺れる女の顔だけが、1秒に一度くらい、かすかなスポットライトを浴びる。
それがまるで幽霊か人魂(ひとだま)のようだ。

この作品は、存在することが不確かで、あやふやで、つかみどころがないということを
表しているのではないかと僕は今のところ思っている。ともかく、他の Beckett の作品と
同じく、実に不思議で捉えにくい作品だ。

171
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/22 23:54:30  ID:PYB6edKL.net
>164
どうもありがとうございます。
元はブラック・パワー・ムーブメントのスローガンだったんですね。
勉強になりました。

172
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/23 12:21:46  ID:UXvGIQpa.net(5)
Hamlet の有名な独白の冒頭

To be, or not to be, that is the question.
Whether 'tis nobler in the mind to suffer
The slings and arrows of outrageous fortune,
Or to take arms against a sea of troubles
And by opposing end them.

福田恆存 訳
生か、死か、それが疑問だ、
どちらが男らしい生きかたか、
じっと身を伏せ、不法な運命の矢弾を堪え忍ぶのと、
それとも剣をとって、押しよせる苦難に立ち向い、
とどめを刺すまであとに引かぬのと、一体どちらが。

松岡和子 訳
生きてとどまるか、消えてなくなるか、それが問題だ。
どちらが雄々しい態度だろう、
やみくもな運命の矢弾を心の内でひたすら堪え忍ぶか、
艱難の海に刃(やいば)を向け
それにとどめを刺すか。

173
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/23 12:22:59  ID:UXvGIQpa.net(5)
問題は、次の文をどう訳すか。

Or to take arms against a sea of troubles
And by opposing end them.

俺だったら次の様に訳す。

艱難の海に武器をとって立ち向かい潔く討ち死にするか。
コメント2件

174
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/23 12:28:13  ID:UXvGIQpa.net(5)
何故>173の訳になるかを説明しよう。

独白の冒頭に

To be, or not to be, that is the question.

とある。

Whether 'tis nobler in the mind to suffer 云々とあるのは
この冒頭の文を説明してるわけ。
だから
【艱難の海に刃(やいば)を向けそれにとどめを刺すか。】
じゃ本人は生き残ることになっておかしいじゃん。
コメント1件

175
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/23 12:47:20  ID:OepI0Gt7.net(5)
生きるべきか死ぬべきかは重大な問題なんだけど、
このどちらかというと深淵な問題を心にもって
とんでもない運命の投石や矢を被るか、それとも
莫大なトラブルに対して武器をとり、そのトラブルに
抗うことでそれを終わらせるかというもの重要な
問題なんだよ

176
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/23 12:48:40  ID:OepI0Gt7.net(5)
noblerは最初の問題と後の方の問題を比較してるわけですね。
後のほうは後になるように訳したかったのでどちらかというと
というような比較じゃない書き方をしたわけなんですね

177
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/23 12:49:00  ID:ZpmasGvk.net
>174
逃げてんじゃねーよ
ビビって小便もらしているだろお前(笑)
紙おむつ常用だから糞もか(笑)

178
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/23 12:49:18  ID:A/PEZuI7.net(3)
>173
おお、正確で、しかも流麗な日本語訳だね。"Hamlet" の注釈書である Arden Shakespeare
にも、777が言った通りのことが書いてある。

★ by opposing end them
'bring them to an end by actively taking them on'. Hamlet implies
either that suicide is the only alternative to suffering (he would end
his troubles by ending himself) or that action against the King would
result in his own death (as indeed eventually it does).

(The Arden Shakespeare "Hamlet," Third Series, p.285)

179
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/23 12:51:51  ID:OepI0Gt7.net(5)
前の方の問題は
To be, or not to be
で後の方の問題は
Whether 'tis nobler in the mind to suffer
The slings and arrows of outrageous fortune,
Or to take arms against a sea of troubles
And by opposing end them
なんですね。777は何を書いてるんでしょう?あほ?
コメント1件

180
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/23 12:54:32  ID:OepI0Gt7.net(5)
ハムレットはさかりがついたただの少年(20にもなってない)なので
もっと軽い調子で訳さなければならないでしょうね。問題というのは
固すぎるし、哲学的な問いかけをしないという前提で訳さないと。
コメント2件

181
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/23 12:58:26  ID:OepI0Gt7.net(5)
生き続けたほうがええんか、消えてしまったほうがええんか、
悩ましいところなんやけど、こんな深いことをずっと考え続けて
めちゃ運悪う石やら矢やら飛んできて怪我することになるんを
選ぶか、めちゃやっかいなことに抗って、そんでそれを終わらせるか
という選択も大切なことなんやな

182
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/23 13:08:29  ID:A/PEZuI7.net(3)
>180
Hamlet が teenager だとつい僕らも思ってしまうけど、実際には26歳から28歳くらいだと
思われる。その根拠を示す。

GRAVEDIGGER: Here's a skull now hath lien you i' th' earth
three and twenty years. (23年前に死んだ人の頭がい骨があるよ。)

HAMLET: (その人の頭がい骨を手に取って) He hath bore me on his back a thousand
times. (この人は僕を数限りなくおんぶしてくれたんだ。)

("Hamlet," 5.1.163-176)
コメント1件

183
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/23 16:53:53  ID:UXvGIQpa.net(5)
>179
だから後のは前の文を説明してるんじゃん。
アホなのはお前

184
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/23 16:55:23  ID:UXvGIQpa.net(5)
さすがOEDは俺のいわんとしてることを分かってる。
他のやつは(略

185
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/23 18:05:55  ID:ZjCNWkrT.net(2)
an' pass through the double doors.

この" an' "ってどういう役割なんですか?
文章で読むと無くても意味は通じるので
まぁ、とか、あのー、って感じなのかな
コメント1件

186
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/23 18:16:28  ID:ZLO78hbm.net
>185
and pass through the double doors
コメント1件

187
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/23 20:15:09  ID:A/PEZuI7.net(3)
【Samuel Beckett の芝居 "A Piece of Monologue"】

この芝居を二回ほど見た。そして脚本を一度だけ読んだ。今のところ、よくわからない。しかし、
冒頭の一行が気に入っているので、この芝居を何とか理解したいと思っている。ほんの19分の
芝居。冒頭の一行をここに示す。
Birth was the death of him.

Samuel Beckett - A piece of monologue [from ''Beckett on film'']
https://www.youtube.com/watch?v=kWS1LrxCROs
コメント1件

188
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/23 22:48:37  ID:ZjCNWkrT.net(2)
>186
おおー!
なるほどなー!
ありがとうございます!

189
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/24 03:01:31  ID:s6J3YgJz.net
>182
thanks

190
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/24 06:31:19  ID:dnRDDPE0.net(8)
【ノーベル賞作家 Harold Pinter による Beckett 評】

イギリス人のノーベル賞作家で役者で政治活動家でもある Harold Pinter は、Beckett と
パリを朝まで飲み歩くくらいに仲が良かったそうだけど、1954年、彼が24歳のときにすでにいかに Beckett
に心酔していたかを示す文章を、のちの彼が自分で朗読している場面が YouTube 上で公開され
ている。彼がそのとき友人に書き送った手紙の中の一文である。それをここに書き取ってみる。

Harold Pinter on Samuel Beckett(2分16秒のところから朗読が始まる)
https://www.youtube.com/watch?v=-N99S8n2TiA&;t=2m16s

The farther he goes, the more good it does me. I don't want philosophies,
tracts, dogmas, creeds, way-outs, truths, answers. . . nothing from the bargain
basement. He's the most courageous, remorseless writer going.
And the more he grinds my nose in the shit, the more I'm grateful to him.
He's not fucking me about, he's not leading me up in the garden, he's not
slipping me any wink, he's not flogging me a remedy, or a path or a
revelation, or a replacement or a basement full of bread crumbs, he's
not setting (OR selling?) me anything I don't want to buy, he doesn't
give a bullet whether I buy or not. He hasn't got his hand over his heart.
Well, I'll buy his goods. Hope line of sinker(???). Because he leaves
no stone unturned, and no maggot lonely. He brings forth a body of
beauty. His work is beautiful.
(ここで朗読が終わり、現在の彼の心境を語る。)
Well, I wrote that, uh, about 36 years ago. And I feel exactly
the same now.
コメント1件

191
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/24 06:37:21  ID:dnRDDPE0.net(8)
>190
Samuel Beckett をそんなにたくさん読んだり見たりしているわけでもないし、大して理解している
わけでもない僕が偉そうなことを言ってはいけないけど、Harold Pinter のこの言葉には、
まったく同感だ。この言葉は、これからも YouTube で何度も聞きたいと思う。

192
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/24 10:47:17  ID:dnRDDPE0.net(8)
【Samuel Beckett における独白の世界】

Samuel Beckett の作品の大部分は、独白だと言っていい。小説三部作についてはまだ
きちんと読んだわけではないけど、三つとも、たったの一人で独り言を続けているようだ。
この小説三部作の長さは、合計で450ページくらいである。その他の小説もあるけど、
それについてはまだ見ていない。

芝居についても、壺の中に入った男女三人がそれぞれまったく一人で独り言を続ける
"Play"。老人が一人で個室で独り言を続ける "A Piece of Monologue"。
真っ暗な舞台で口だけがスポットライトを浴び、全宇宙の中にその一つの口だけが
存在するかのように見えて、それが8分間も独り言を続ける "Not I"。
100分間もほとんど一人で、最初は上半身だけ、後半では首だけを地面から出して
ほとんど独り言を続ける "Happy Days"。

その他の作品を見ても、まったくのひとりごとを続ける作品が主要な地位を占めている。
そして、対話のある作品でさえ、あたかも登場人物の一人一人が独り言を言っている
に過ぎないのではないかと思わせる節がある。あれほど楽しい "Waiting for Godot"
や "Endgame" でさえ、表面的にはみんなが互いに関わっていて言葉を盛んに交わしている
ように見えて、本質的な意味では人間は一人一人が独り言を死ぬまで繰り返しているに過ぎない
と思わせる。(続く)
コメント1件

193
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/24 10:47:58  ID:dnRDDPE0.net(8)
>192 の続き
一生懸命にコミュニケーションしながらも、一人一人が見事に食い違っているのだ。
軽快に言葉を交わしているように見えて、実は暗闇の中の口を描いた "Not I" や
首だけを地面から出した "Happy Days" や、あるいは壺からコケやカビの生えた首を出して
無表情にまったく一人でしゃべり続け、隣の存在にはまるで気づかない "Play" などと、
結局のところは同じなのだと感じさせる。

人間は、誕生の瞬間から死ぬ瞬間まで、実際には一歩も歩けず、首さえ動かせず、顔の筋肉も
動かせず、そして眼さえきちんと見えているのかどうか、耳が聞こえているのかどうかも
わからず、そして自分が存在しているのかどうか、周りに誰かが、あるいは何かの動物か
植物か、はたまた想像もつかないような存在物がそこにあるのかどうかさえもわからず、
あたかも中国の荘子が言った蝶々の夢みたいに、自分が夢を見ているのか、あるいは
何か別の存在が今の自分を夢の中で見ているのかもわからないで、それこそ酔生夢死の
状態で存在し、そして死んでいくのだということを、いっさいごまかすことなく、
無駄な希望を与えることもなく、解答もなく、哲学も宗教もなく、そのまま生の人間存在の
現実をあからさまに容赦なく描ききって見せる。それが Samuel Beckett のようだ。

194
momi[]   投稿日:2014/08/24 14:13:06  ID:LWcXaA6a.net
ハムレットは有名な場所だけに、柴田も書いているな。言葉の含みを
どこまで反映させるかは難しい。

http://www.id-corp.co.jp/english_grammar/eg2011april.pdf

>すると end は「戦ってやっつける」でなく「負けてしまうかもしれない」との語感を
>訳文に響かせたいものだ(難しいが)。

検索していて引っかかった。何度か読んだことあるが、ブログがきちんと
続いているのには驚いた。偉いな。
http://d.hatena.ne.jp/shakespeare-ni-naritai/
コメント1件

195
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/24 15:30:13  ID:dnRDDPE0.net(8)
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する

196
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/24 16:12:33  ID:dnRDDPE0.net(8)
【Samuel Beckett の "Not I" という芝居の舞台裏】

真っ暗な舞台の中で口だけがスポットライトを浴びてまったく一人で13分ほどしゃべりまくるこの
"Not I" という芝居については、Billie Whitelaw が

(1) Samuel Beckett Not I, 1973
https://www.youtube.com/watch?v=VFQH7hhDTSE

上記のビデオで最初の3分ほどと最後の1分ほどで解説している。Beckett からどのように
監督を受けたかを解説している。次に、

(2) BBC News Not I: Lisa Dwan explains Beckett's play backstage
https://www.youtube.com/watch?v=r2DIB4fyEkM

上記の (2) のビデオでも、3分ほど、別の女優である Lisa Dwan が舞台裏を説明してくれ
ているが、実に興味深い。目隠しをされ、耳もふさがれ、足も体もすべて縛られている。
目も見えず体も動かせず耳も聞こえないから、13分のあいだ、誰の助けを受けることもなく
まったく一人でとめどなくしゃべり続けないといけない。台詞を忘れたらおしまいだ。それだけでなく、
役者としてこの演技をすることは、本当に怖いことだという。

実際、手も足も腰も壁に押し付けられる
ように縛られていて、身動きがまったくできず、目も見えず耳も聞こえない中で13分も
まったく一人で演技しないといけないのだから、本当に怖いことだろう。それにしてもこの芝居では、
観客だけでなく、役者自身が怖くて不条理きわまりない世界を実体験しているのだという点が
実に面白い。こんな芝居は、他にあるだろうか?

197
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/24 19:02:22  ID:dnRDDPE0.net(8)
【Samuel Beckett の伝記】

Samuel Beckett の伝記としては、James Knowlson という友人が次のような本を書いている。

Damned to Fame: The Life of Samuel Beckett (Paperback)
By (author) James Knowlson 2,621円
http://www.bookdepository.com/Damned-Fame-James-Knowlson/9780747531692

上記の業者は、送料が無料。そしてこの本は、900ページもある本格的な本。この本の邦訳だと
思われる本が「ベケット伝」で、上下巻あわせて 21,000円もする。古本でもけっこう高い。
僕は2年くらい前からこの本が気になっていたが、今日、やっと決心して原書を注文した。
原書だと何でも安いからありがたい。(ただ、原書の方が高い場合もあったり、あるいは
たとえばデクラークの英文法書などは、原書がなくなってしまって、邦訳しかないなんてこともあるけど。)

198
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/24 19:20:15  ID:dnRDDPE0.net(8)
【Samuel Beckett ガイドブック】

Samuel Beckett の世界を簡単にまとめた小さな本もある。こっちは、150ページほどで、
一般の人にわかりやすく Beckett の世界を紹介してくれているらしい。これも買ってみた。

The Essential Samuel Beckett: An Illustrated Biography (Paperback)
By (author) Enoch Brater
http://www.bookdepository.com/Essential-Samuel-Beckett-Enoch-Brater/9780500...

この本の書評の一部
He [= Beckett] is undoubtedly a 'difficult' writer, and one of the virtues of
Enoch Brater's concise literary biography is to 【give the general
reader easier access to Beckett's work】, particularly his later and
more elliptical theatre and prose pieces.

199
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/25 09:05:26  ID:dvKEJos3.net(2)
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する

200
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/25 09:06:12  ID:dvKEJos3.net(2)
Merriam-Webster
Definition of BAWD
1 obsolete : pander

2
a : one who keeps a house of prostitution : madam
b : prostitute

201
三年英太郎@パリ ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/08/26 01:10:58  ID:GeCODJ/w!.n(2)
潔く負け死ぬことがハムレットの目的?
何いってんの、この文学音痴は?

> うち‐じに【討(ち)死に】
> 1 戦場で敵に討たれて死ぬこと。戦死。「関ヶ原の戦いで―する」

松岡和子はこの行の直後に to die という語が出てくるので、
訳語に「死」が重複しないよう、極力「死」という言葉を回避した
ということをどっかで言ってたはず。一流の訳者なら当然考えることだろう。

777のは、文学性も前後の流れも考えてない、2行だけぶった切って訳してみたゴミ。
コメント2件

202
三年英太郎@パリ ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/08/26 01:14:53  ID:GeCODJ/w!.n(2)
いま kindle しか手元にないんだけども

     非道な運命の矢弾を
じっと耐え忍ぶべきか、それとも
怒涛の苦難に斬りかかり、戦って相果てるか。
(河合祥一郎)

     凶暴な運命の
矢玉を心中じっと耐え忍んで生き続けるのと、
打ち寄せる困難の海に敢然武器を取って
立ち上がって一切の決着をつけるのと。
(大場健治)
コメント1件

203
momi[]   投稿日:2014/08/26 09:30:35  ID:niPnrH3p.net
>201
「死」という語の連続を避けるというのは翻訳の技術として説得力があるな。
そして語りたいものを留保し表現を積み重ねるという縁語の一技法からすると、
そこには回りくどさを味わう、という旨味もあるのかも。

204
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/08/26 13:12:39  ID:peo6Ilre.net
【Beckett の伝記を書いた彼の友人、James Knowlson】

Beckett の伝記としての決定版を書いた彼の友人である James Knowlson の姿を、
YouTube 上でたまたま見つけた。

Samuel Beckett - Ein Portrait 2/2
https://www.youtube.com/watch?v=Fa4cCAI3K7U&;t=19m40s

ほんの10秒ほどだけど、Beckett について語っている。「Beckett って、一緒にいると
本当にこっちまでがみじめになってくるようなタイプの人だったんでしょう?」と人はよく
言うけど、実際にはとても面白く生き生きした人だった、という意味のことを語っているらしい。
ドイツ語による解説にかき消されてしまって、Knowlson の言っている言葉がよくはわからない。

Beckett の芝居を舞台や映画で表現したものは数多くネット上にあるけど、ドキュメンタリーも
たくさんある。

Short clip from "Changing Stages: Between Brecht and Beckett"
https://www.youtube.com/watch?v=NGE-plD69OI

上記のビデオは、ほんの2分ほどのものだけど、最初にノーベル賞作家 Harold Pinter が
語り、最後の方で、Beckett と共に25年にわたって仕事をした女優 Billie Whitelaw が
Beckett について語っている。

205
三年英太郎@パリ ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/08/27 04:43:01  ID:D7RRVcNF!.n
ヴィクトル・ユゴーの家に行った。タダ♪
超一等地の3階にあって、内装も豪華。
彼が貧乏人の味方をしてると思ったら、大間違いだw

206
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/27 08:42:40  ID:a2XK0d8/.net(4)
>201
>潔く負け死ぬことがハムレットの目的?

目的とか言ってねえよ。

To be or not to be と迷ってるとこだろ。

> 1 戦場で敵に討たれて死ぬこと。戦死。「関ヶ原の戦いで―する」

To take arms against a sea of troubles

【武器】を a sea of troubles に対して使うんだから【戦い】じゃん。
【潔く】は nobler に掛けている。
このときハムレットの頭には【敵としての叔父】がある。

松岡和子 訳
【艱難の海に刃(やいば)を向けそれにとどめを刺すか。】

これだと観客は【艱難の元凶を打ち倒すと】いう意味に取るだろ普通。

207
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/27 09:10:49  ID:a2XK0d8/.net(4)
>202
>それとも怒涛の苦難に斬りかかり、戦って相果てるか。
>(河合祥一郎)

俺の訳よりこっちの方がいいな。
ハムレットは叔父を殺して自分も死ぬことを考えてる。
コメント1件

208
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/08/27 09:25:30  ID:rW0hSCb0.net
昨年のいまごろモリーとかホールズとか1984とか読んでたなあ
しっかり仕事してると言いがたいし、読もうかなとおもった本も
読んでない。がんばらなきゃだめだよ>自分

209
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/27 10:15:51  ID:9LD/06qG.net
>207
【馬鹿】かお前は

210
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/27 13:24:19  ID:a2XK0d8/.net(4)
これもハムレットの有名な台詞

Hamlet:
I will tell you why; so shall my anticipation prevent your
discovery, and your secrecy to the king and queen moult no
feather. I have of late,--but wherefore I know not,--lost all my
mirth, forgone all custom of exercises; and indeed, it goes so
heavily with my disposition that this goodly frame, the earth,
seems to me a sterile promontory; this most excellent canopy, the
air, look you, this brave o'erhanging firmament, this majestical
roof fretted with golden fire,--why, it appears no other thing
to me than a foul and pestilent congregation of vapours. What a
piece of work is man! How noble in reason! how infinite in
faculties! in form and moving, how express and admirable! in
action how like an angel! in apprehension, how like a god! the
beauty of the world! the paragon of animals! And yet, to me, what
is this quintessence of dust? Man delights not me; no, nor woman
neither, though by your smiling you seem to say so.

これが歌になってる。
Hair - What a Piece of Work is Man
https://www.youtube.com/watch?v=fstxNFdQWZQ&;list=RD7Qf2R-1saDQ&index=32

これは Star Trek の一場面
What a piece of work is man.
https://www.youtube.com/watch?v=irYYBx8djsU

211
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/08/27 19:03:12  ID:6XV0SnLY.net(4)
ヘアーってミュージカルのHairですか?
コメント1件

212
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/08/27 19:09:33  ID:6XV0SnLY.net(4)
バーナード・ショーのピグマリオンもプリーズ。ノーベル賞とっているし。

ピグマリオンはミュージカル『マイ・フェア・レディ』の
原作です。性が初めて出会ったミュージカルです。
日曜日の朝刊の配達を終え朝飯を食い自室に戻って
テレビをつけたら、題名のない音楽会でマイ・フェア・レディを
取り上げていたのです。その日、性はミュージカルが
好きになりました。

213
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/08/27 19:13:45  ID:6XV0SnLY.net(4)
ミュージカルのヘアーだね!

いつか見たい。

214
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/27 19:15:53  ID:a2XK0d8/.net(4)
>211
Hair (musical)
http://en.wikipedia.org/wiki/Hair_%28musical%29

Act II
Electric Blues – Tribe quartet
Black Boys – Tribe sextet (three male, three female)
White Boys – Tribe Supremes trio
Walking in Space – Tribe
Yes, I's Finished/Abie Baby – Abraham Lincoln and Tribe trio (Hud and two men)
Three-Five-Zero-Zero – Tribe
【What a Piece of Work Is Man】 – Tribe duo
Good Morning Starshine – Sheila and Tribe
The Bed – Tribe
Aquarius (reprise) – Tribe
Manchester England (Reprise) – Claude and Tribe
Eyes Look Your Last – Claude and Tribe
The Flesh Failures (Let the Sunshine In) – Claude, Sheila, Dionne and Tribe
コメント1件

215
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/08/27 19:25:15  ID:6XV0SnLY.net(4)
>214

うーん、そそられる。(`・ω・´)


Hairspray は Hair とは別物なんですよね。
Hairspray はDVDで見ました。おぬぬめです。

さて、音読してきます。

216
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/27 19:34:31  ID:JQHCKPgJ.net
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する

217
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/28 02:44:50  ID:C8hZIAsx.net(2)
Kate Bush の30年ぶりのライブが好評らしい
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-28948818
昔の懐メロ的代表曲はやらなかったようだが、BBCだけではなく辛口で知られる他のメディアも概ね絶賛

そんな訳でYouTubeで幾つか昔の曲を聞き直した。
Kate Bush - Wuthering Heights (Live At Hammersmith Odeon 1979)
https://www.youtube.com/watch?v=L0rkaOEPvQg

218
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/28 03:33:17  ID:C8hZIAsx.net(2)
Kate Bush - Babooshka
https://www.youtube.com/watch?v=LCk9v2gdAEA

Kate Bush - The Dreaming
https://www.youtube.com/watch?v=M2Wa0LdCsvM

Kate Bush - Running Up That Hill
https://www.youtube.com/watch?v=16Qk9Jl5OoM

個人的に好きなKate Bushの作品たち
コメント1件

219
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/08/28 04:27:25  ID:yYX3DdcP.net
>218
Babooshka は結構好き、三曲なら以下:

Get Out Of My House:
https://www.youtube.com/watch?v=DoZdrL4VAdM

Sat in your lap:
https://www.youtube.com/watch?v=-4csr6pLZLg

Egypt;
https://www.youtube.com/watch?v=6prdFQRJ2L8

220
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/08/29 10:46:44  ID:GdvrLeu0.net
http://www.newyorker.com/books/page-turner/x
Against “Against [X]”

ソンタグのAgainst Interpretationなど、“Against [X]”
型について書いている。が、その内容よりも、エッセイ導入部で
紹介されているAgainst YA論争の方が可笑しかった。日本だと
大人が漫画を読むのは〜という論点があったな。

Against YA
Read whatever you want. But you should feel embarrassed
when what you’re reading was written for children.

http://www.slate.com/articles/arts/books/2014/06/against_ya_adults...

http://www.nytimes.com/2014/06/22/books/review/the-great-ya-debate-o...

221
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/08/29 20:46:23  ID:1hWuGgtV.net
>180
>ハムレットはさかりがついたただの少年(20にもなってない)なので

根拠は?

222
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/01 06:12:18  ID:i5eq4tkA.net(4)
【Virginia Woolf の "Orlando"】

「解釈書スレ」にて話題になった小説について少し書く。Virginia Woolf を少し読んだことが
あって、もともと好きだった。その Woolf の "Orlando" は
読みやすい作品だという評判にも関わらず、まだ読んだことがない。"Orlando" という
15世紀の架空の貴族男性の伝記風の小説。才色兼備で、大使にもなってしまうほどの人。
そしてある日、突然、彼は女性に変貌してしまう。しかし完全な女性ではない。女性と男性との
両方の良い点を兼ね備えた中性のような人。

Virginia Woolf は lesbian だったけど、その愛人である Vita Sackville-West
という才色兼備の貴族女性をモデルにしてこの小説を書いているそうだ。Woolf 自身も
才色兼備かつ素晴らしい家柄の女性だけど、このトップクラスの両人の織り成す恋愛ドラマは、
さぞかし目を見張るものだったろうと思うけど、その二人の一方が他方を小説の中で描いて
いるのだから、けっこう読みごたえがあるかもしれない。

この小説は Woolf の作品の中では最も読みやすいと言われている。いま少し拾い読みしてみた
けど、確かにすごく読みやすく、斜め読みさえできそうなくらいだ。(とは言っても、英語力の不足
した僕にはそこまでは無理だけど。)

主人公の "Orlando" が男性から女性に変貌したときのその裸体の美しさについて描写した
部分を抜粋する。

He [= 主人公 Orlando] stretched himself. He rose. He stood upright in complete nakedness
before us, and while the trumpets pealed Truth! Truth! Truth! we have no
choice left but confess--he was a woman.
**********
The sound of the trumpets died away and Orlando stood stark naked. No
human being, since the world began, has ever looked more ravishing. His
form combined in one the strength of a man and a woman's grace.

("Orlando," Virginia Woolf)
http://gutenberg.net.au/ebooks02/0200331.txt
コメント2件

223
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/01 06:34:52  ID:i5eq4tkA.net(4)
>222
Virginia Woolf の愛人 Vita-Sackville West がどんな人であったかについては、
Wikipedia に詳しい記事もあるし、さらに YouTube 上ではドキュメンタリーなどもいくつか
ある。一つだけ、この二人の写真を紹介した短いビデオをここに紹介しておこう。写真では
その人柄などはわからないにせよ、この二人がいかに上品で育ちがよく、知的な感じのする
美人であるかだけは伺える。

Virginia Woolf & Vita Sackville West
https://www.youtube.com/watch?v=w0a3dQWyxKM

224
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/01 10:43:40  ID:i5eq4tkA.net(4)
【Virginia Woolf の恋人 Vita Sackville-West】

Virginia Woolf についてのドキュメンタリー番組の中で、Vita Sackville-West との
関係について、ほんの1分ほど紹介している。Vita は novelist であり、Kent にある
大邸宅に住む人だったが、その大邸宅もこのビデオに写っている。

Virginia Woolf Documentary(24m50s から 25m50s あたりまで)
https://www.youtube.com/watch?v=2Hnlsh8WyPE&;t=24m50s
コメント1件

225
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/01 10:49:12  ID:i5eq4tkA.net(4)
>224 で紹介したビデオの中での Vita Sackville-West についての解説を僕がかつて
書き取ったものを、ここにコピーペーストする。これは、文学スレ「ヴァージニア・ウルフ」において
僕が2年くらい前に Virginia Woolf についての YouTube 上にある映画やドキュメンタリーを
片っ端から書き取っていったのだが、その一部である。

(192) In 1923, Virginia met Vita Sackville-West, a gifted and attractive novelist whose family home was the 16th-century Knoll in Kent.
(193) By 1925, they were close friends. Whether or not their love affair was physical is something that will probably never be known.
(195) But they were certainly much attracted to each other. In "Orlando," Virginia describes Vita's life, as if she aged from 16 to 36, between the years 1586 and 1928.
(197) Starting life as a boy and changing into a woman, this is Vita dressed up as Orlando.

元の文学スレ「ヴァージニア・ウルフ」の 40,41番
ヴァージニア・ウルフ /文学板-41

226
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/04 17:02:01  ID:oHq7TSyS.net(2)
ハムレットの翻訳では福田恆存、松岡和子、河合祥一郎の三人のものを見てみたが
福田恆存が一番いいな。
福田恆存は劇作家で演出家だけあって戯曲というものの本質が良く分かってる。
Shakespeareの原文を単に正確に翻訳してもそれじゃ戯曲として不十分。
観客は戯曲を読むわけじゃなく俳優の演技を目で見てその台詞を聞く。
だから日本語の響きとリズム、台詞が喚起するイメージが重要になる。
さらにハムレットは古典劇なんだから「あまりに現代的な」言葉使いというのはふさわしくない。
松岡和子と河合祥一郎が日本語の響きとリズムやイメージをないがしろにしてると
言ってるわけじゃないが福田恆存の方がこの点に関して優れていると思う。
福田恆存の訳は原文に忠実でないという批判があるが的外れ。
彼の訳が他の訳に比べて【仮にやや不正確】だとしてもそれは枝葉末節。
英文学の講義じゃなんだから。

227
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/04 17:22:56  ID:oHq7TSyS.net(2)
ハムレットの原テキストとしては first and second quarto(Q1, 2) と first folio(F) の
三種類ある。Q1は信頼性が低く、Q2 と F は高い。
そこで Q2 と F のどちらを重視するかという問題が出てくる。
昔はQ2のほうが信頼性が高いという意見が有力だったが
最近では F のほうがいいという意見が優勢みたい。
つまり F は Q2 をShakespeareが改定したものに近いという意見が有力らしい。
俺の意見はこれらの問題は枝葉末節でどちらでも大差ない。

228
三年英太郎@フランス ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/09/04 19:31:50  ID:N8Xvjtle!.n(2)
あれ? 
シェークスピャーは当時の日常語を使ってたとか散々わめいてた馬鹿がいたけど、
ようやく文体の違いに気づいたのか?
まあ、「古典劇」とか言ってる点では、まだ馬鹿というか、知識が半世紀遅れてるが。
半世紀遅れてるから、福田恒存なんかあがめてるんだろう。

なお、河合訳ハムレットは野村萬斎が全文チェックして手直ししてるので、
言葉のリズムという点では非常に優れている。
たった2〜3行の引用で、読んだ気にならないこと。

229
三年英太郎@フランス ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/09/04 19:47:11  ID:N8Xvjtle!.n(2)
「福田恆存は劇作家で演出家だけあって」というが、
福田オリジナルの戯曲で有名なものがあるだろうか。
この人は、シェークスピャー翻訳(それも新潮文庫の安さのおかげ)と
保守思想がかろうじて生き残ってるぐらいだろう。

福田は不用意にやや難しめの漢語をよく使う傾向がある。
漢語は字面をみないと理解できないものが多いから、
実際の劇では多用すべきでない。

木下の『子午線の祀り』は名作の誉れ高いが、
漢語だらけで、初見の人には何を言ってるかほとんど理解できないだろう。
戯曲を読んでから観劇しなきゃいけないという点で、俺は評価しない。

230
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/05 08:06:32  ID:HkXwIp/o.net(8)
Hamlet の墓堀人の場の三人の翻訳を比べてみよう。
原文は大修館シェイクスピア双書から引用。
これは First Folio(F) を元にしている。
Second Quarto(Q2) には最初の Let me see. [Takes the skull] は無い。
それを除けば F と Q2 はほとんど同じ。

Hamlet Act 5 Scene 1

Ham.
Let me see. [Takes the skull] Alas, poor Yorick!--I knew him,
Horatio: a fellow of infinite jest, of most excellent fancy; he
hath borne me on his back a thousand times. And now how abhorred
in my imagination it is! My gorge rises at it. Here hung those
lips that I have kiss'd I know not how oft. Where be your gibes
now, your gambols, your songs, your flashes of merriment that
were wont to set the table on a roar? Not one now to mock your
own grinning -- quite chap-fallen? Now get you to my lady's
chamber, and tell her, let her paint an inch thick, to this
favour she must come; make her laugh at that. Prithee, Horatio,
tell me one thing.

231
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/05 08:07:21  ID:HkXwIp/o.net(8)
河合祥一郎訳
[ハムレット]
見せてくれ。哀れ、ヨリック。
俺は、こいつを知ってたんだ、ホレイシオ。
際限なく冗談を言う男で、すばらしい想像力の持ち主だった
何百回とおんぶしてもらった。
それが今では。思っただけで、吐き気がしそうだ。
ここに、俺が数え切れないくらいキスした、あの唇があったんだ。
いつもの嘲りはどうした?おふざけは?歌は?
みんなをどっと笑わせた冗談の閃きは?
この顔を笑いとばす冗談の一つも出てこぬか。
顎が落ちて、開いた口がふさがらないか。
さあ、貴婦人の部屋へ行って喚いてこい。
何センチ化粧を塗りたくっても、結局はこうなるんですよって。
そう言って笑わせてこい。
なあ、ホレイシオ、一つ教えてくれ。
コメント2件

232
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/05 08:07:58  ID:HkXwIp/o.net(8)
松岡和子訳
[ハムレット]
ああ、ヨリック、かわいそうに。
ホレイショー、こいつのことはよく覚えている。
のべつ幕なしにとんでもない洒落や冗談を言うやつだった。
しょっちゅうおぶってもらったな。
それが、どうだ、考えただけでぞっとする。
胸がむかつく。俺が何度となくキスした唇がここについていたのか。
お前の皮肉はどこへ行った?
得意の道化踊りは、歌は、頓知のひらめきは?
満座の者を笑い転げさせたじゃないか。
歯をむきだしたこの面を自分でからかう言葉も出ないのか?
文字どおり顎を出したのか?
さあ我が愛しの君のお部屋にまかり出て言ってこい、
壁塗りよろしく厚化粧しても、結局はこんなご面想になるんですよ、
そう言って笑わせてこい。
なあ、ホレイショー、ひとつ教えてくれ。
コメント2件

233
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/05 08:08:38  ID:HkXwIp/o.net(8)
福田恆存訳
[ハムレット]
ちょっと見せてくれ。(頭蓋骨を受けとり)かわいそうに、ヨーリックか!
それなら、よく知っている、ホレイショー
際限もなく、のべつ幕なしに気のきいた洒落を言う男だったが。
そのころ始終、おぶってもらったものだ。
が、この姿を見ては、思ってもぞっとする!胸が悪くなる
・・この辺に唇が垂れさがっていたのだな、よく接吻したものだ。
おい、ヨーリック、お前のあの皮肉な文句はどこへ行ってしまったのだ?
あの道化踊りは、歌は、陽気な洒落は?
あたりのものをどっと笑わせたものだが。
この歯をむいたみっともない面に一矢むくいる皮肉でも、一丁どうだ?
すっかり顎がはずれてしまったというわけか?
さ、その面で、女房連のお部屋へ押しかけて行って、
どんなに厚化粧あそばしても、所詮はかかるお姿に、
そう言って笑わせてこい
・・そうだ、ホレイショー、ひとつききたいことがある。

234
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/05 08:12:15  ID:HkXwIp/o.net(8)
>231
>際限なく冗談を言う男で、すばらしい想像力の持ち主だった

直訳で不自然。

>何センチ化粧を塗りたくっても、結局はこうなるんですよって。

センチは違和感ありすぎだろw

235
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/05 08:17:31  ID:HkXwIp/o.net(8)
>232
>文字どおり顎を出したのか?

無理やり【顎を出す】というの【日本語の】慣用句を使うのはいかがなものか。

>さあ我が愛しの君のお部屋にまかり出て言ってこい、

直訳の【我が愛しの君】がやや意味不明。

236
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/05 08:21:36  ID:HkXwIp/o.net(8)
河合(>231)も松岡(>232)も【キス】という言葉を使っているが
四百年前の古典劇にふさわしくないだろ。
現代劇じゃないんだから。

237
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/05 08:51:10  ID:HkXwIp/o.net(8)
総じて福田の方が他の二人より日本語としてこなれているし格調が高い。

238
名無しさん@英語勉強中[age]   投稿日:2014/09/05 09:06:55  ID:/6OgHuZH.net
>【キス】という言葉を使っているが
>四百年前の古典劇にふさわしくないだろ。
>現代劇じゃないんだから。

理由になってないと思うが。論理的に説明してみな。
まさか「キス」という単語はが代になって使われるようになったからなんて言うんじゃないだろうな

239
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/05 09:24:38  ID:q5MPlTbi.net
>222
>英語力の不足した僕
これには俺は強くうなづいた

しかしそこでのOEDの謙虚さには疑問を感じた
あれだけ不誠実な、出来ないくせに指摘されたら
いいわけするわ、他人を攻撃するわ、どうしようも
ないOEDがこんなことを書くはずはない

というふうに
謙虚さもたんなるポーズですか?

謙虚さをもってる僕スゲー
みたいなふうな

240
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/05 11:26:49  ID:FuaHoB7/.net(8)
【A documentary on Samuel Beckett】

下らない仕事に追われていて、最近はろくに本も読めないけど、ほんの少しずつ
Samuel Beckett の戯曲の映画化作品を見たり、ほんの少し彼の小説や戯曲を
読んだり、彼についてのドキュメンタリーを見たり、彼についての伝記を読んだりしている。

Samuel Beckett についてのドキュメンタリーを昨日から今日にかけて見た。
どのように素晴らしい番組であるかについては、また時間のあるときに
おいおい紹介する。2つのパートに分かれていて、合計で2時間ほど続く。
彼の生涯や、その身の回りにいた人たちによる証言、そして作品の紹介を
いろいろとこの番組で見て、ますます Beckett が深く理解できたような気がするし、
ますます彼の作品が好きになった。

Samuel Beckett - Documentary (+Greek subs) - Part 1
https://www.youtube.com/watch?v=Ne-e-uGFJh8
コメント1件

241
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/05 12:27:17  ID:FuaHoB7/.net(8)
【Samuel Beckett の "Breath"】

Samuel Beckett の戯曲は、わかりにくいものも多いけど、何度も見ているうちに
深い味わいが少しずつ感じられてくる。でも、いまだに僕にはまるで理解できないものも
いくつかある。そのうちの一つ。たったの1分で終わる。台詞がない。人間も出てこない。
この作品を、いったいどう解釈したらいいのか?いや、解釈できなくてもいい。
何を感じればいいのか?さっぱりわからない。いろんな監督によるいくつものヴァージョンが
YouTube 上で公開されているけど、そのうちの2つだけをここに紹介する。

(1) Samuel Beckett - Breath
https://www.youtube.com/watch?v=io_scJbhCOY

(2) Damien Hirst - Breath
https://www.youtube.com/watch?v=vw6HWwPEQm8
コメント2件

242
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/05 12:38:02  ID:FuaHoB7/.net(8)
>241
この "Breath" という作品は、もしかして宇宙とか森羅万象とか、存在そのもの、
人間存在そのものを象徴しているのかもしれない。もしそうなら一応は理解できるけど、
それにしてもシンプルすぎるというか、面白味が僕には感じられない。

一応、僕なりの無理やりの解釈をしてみると、暗闇の中のゴミの山みたいなものが
宇宙または森羅万象または人間存在の総体であり、聞こえてくるのは (1) の
ヴァージョンにおいては水の滴る音だけ。(2) のヴァージョンにおいては音はないけど、
周囲が大宇宙の中のだだっ広い、何もない空間。そして、大きな、男性のものの
ように聞こえる息の音がしばらく聞こえる。それでおしまい。

その息の音は、出生の瞬間を表しているようにも思える。Beckett にとっては、
他の作品にも見受けられるけど、出生の瞬間をきわめてクローズアップしているように僕には思える。
コメント2件

243
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/05 12:43:24  ID:JGLGkXKm.net
>242
「息」 プラーナは、吸ったり吐いたりする息だけど、インド哲学では生命エネルギーそのもののことだからね。
コメント2件

244
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/05 13:01:25  ID:FuaHoB7/.net(8)
>243
コメントをありがとう。

さて、すでに >242 で、この作品は出生の瞬間を象徴しているに違いないと僕は
言ったけど、僕と同じようにこの作品を解釈して作り上げたと思われるヴァージョンもある。

Breath by Samuel Beckett- PHL 323
https://www.youtube.com/watch?v=nccZRUpFx7M

Beckett は、あちこちの作品で、出生(birth)というもの、人間が別の人間を
生み出すことを忌わしいものとしてクローズアップしている。これは彼自身の人生観に
基づくものなのかどうかは僕にはわからないけど、ともかく作品の登場人物に
そういう言葉をたびたび(執拗に)吐かせている。
コメント1件

245
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/05 13:22:24  ID:FuaHoB7/.net(8)
【Samuel Beckett にとっての「出生」】

>244 で紹介したヴァージョンの "Breath" においては、男性のもののように聞こえる
深い息ではなく、赤ん坊の泣き声が聞こえる。人間がこの世に誕生することは、このような
ゴミ集積所に生まれてくることと同じことだと言っているようにも思える。

そのように意図して Beckett 自身がこの作品を作ったに違いないと思える節が、
彼の他の作品のあちこちに見られる。いや、それどころか、彼の作品の全体がそれを
訴えているとも思える。"The Unnamable" という140ページほどの不思議な小説の
大部分を僕は読んで、ほとんど終わりかけているが、そこでも次のようなことを
言っている。

この小説の主人公(というよりも、この小説にはこの人しか出てこない)が
自分を生み出した母親のことを心から呪っている文章がある。すごくひどい言葉を使って
いるので、今はこれを訳さないでおく。意味の分かりにくいと感じる人は、辞書を引きながら
じっくり読んでほしい。また、こういう暗い文章は読みたくないと感じる人は、これが
英語であるため、本気で読む気になれなかったら、それこそ幸いと言えるかもしれない。
特に重要な部分に【  】をつけておく。

The hard knocks they invented for me! But the bouquet was this story
of Mahood's in which I appear as upset at having been delivered so
economically of a pack of blood relations (not to mention 【the two
cunts into the bargain: the one for ever accursed that ejected me
into this world】 and the other, infundibuliform, in which - pumping
my likes - I tried to take my revenge).
file:///C:/Users/Tak/Downloads/12279%20(3).pdf
コメント1件

246
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/09/05 13:51:15  ID:xxFWvigW.net
>243
だね、チベットではルン、シナでは気ですな

247
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/05 14:09:24  ID:FuaHoB7/.net(8)
>245
birth というものを忌わしいものとして捉えた別の作品の一節。

Birth was the death of him.(生れたことこそが、彼にとって命取りとなった。)

この言葉は、Samuel Beckett の書いた "A Piece of Monologue" という戯曲の
冒頭だ。この芝居も YouTube で見られる。

Samuel Beckett - A piece of monologue [from ''Beckett on film'']
https://www.youtube.com/watch?v=kWS1LrxCROs

19分で終わる短い作品。雨の日、いつ死んでもおかしくない疲れ切った一人住まいの男が、
ここでも独り言を延々と続ける。その冒頭の台詞が、上記のものだ。この作品についても、
まだ僕はきちんとは理解していないけど、不思議にも面白く感じる。暗澹たること
きわまりないのに、Beckett の作品はどれもこれも面白いのだ。ごまかしがないからだと
思う。通常の作家は、人間存在の暗黒を少しごまかさないと誰も読んでくれないし、
第一、自分自身が書いていて嫌になる。だからついつい下らない人生の喜びなどという
ものを描いてしまう。しかし Beckett はそういう嘘を書かない。しかし、そう思っている
僕さえをも、Beckett はつい数か月前までは、僕を疲れさせ、数ページ以上は
読めなかったのだ。

ともかく、仏教などの東洋の思想の話が他の人から出ているけど、Arthur Schopenhauer
の哲学のみならず、Beckett の作品世界の背後にも、東洋の思想が息づいているのかも
しれない。
しても、その背後には

248
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/05 17:11:44  ID:FuaHoB7/.net(8)
【Samuel Beckett の "Embers" という芝居】

"Embers"(残り火)というタイトルの脚本がある。これはラジオ向けの作品。BBC で放送された
この戯曲が YouTube 上で聴ける。45分にわたる作品。

Samuel Beckett - Embers (1959)
https://www.youtube.com/watch?v=_wp0MDYuaQU

"Embers" は、日本語では「残り火」ということで、少し優しいというか、柔らかい
言い回しになる。でも英語でこの単語の定義を見てみると、少しきつい意味に感じられる
のではないだろうか?

ember = a piece of burning wood or coal in a 【dying】 fire
(Pocket Oxford English Dictionary, 11th Edition)

もちろん、火が消えかかっていることを英語では最初から dying と言うし、何でもかんでも
ともかく英語では die という言葉で表現するので日本語の「死ぬ」という言い回しの
語感よりもはるかに薄められてはいるだろうけど、それでもやはり「死ぬ」という意味そのもの
は消えないので、この脚本の "Embers" は、「死にかけている人々の最後のあがき」と
捉えることもできる。まさにこの脚本は、そんな状況を描いている。いや、そもそも
Beckett の作品は、僕が今まで読んだり見たりしてきた作品については、すべて
そんな感じだ。

登場人物は4人。主人公は Henry という、おそらくは60歳か70歳くらいの男。彼は
海岸にいる。そしてそのそばには、彼の父親がいる。しかしその父親は、とっくの昔に
死んでいる。それなのに、死者の世界から息子である彼の元に会いに来ていると
Henry は信じている。その死者である父親の姿は見えない。ここで、Henry は
頭がおかしくて、父親がそばにいるのだと妄想しているに過ぎないとも考えられる。
父親は、Henry のそばにいるだけであって、いっさいしゃべらない。
(数時間後または明日、この続きを書く予定。)
コメント1件

249
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/05 19:26:56  ID:FuaHoB7/.net(8)
>248 の続き 【Samuel Beckett の "Embers"】

海岸にいる老人 Henry の元に、元の妻 Ada がやってくる。Henry は生きた人間の声を
しているが、Ada の声は、この世のものとは思えない。どうやら、Henry の父親と同じく、
Ada も死んでいるらしい。Ada はしばらく Henry と話をする。その話の内容からわかるのだが、
Henry はかつて精神病を患っていたらしい。それで精神科医にかかっていた。そしてもしかすると、
今でもやはり精神的におかしいのかもしれない。さらに、どうやら Henry の過失により、
海岸から落ちて Ada はかつて死んだらしい。そしてこの二人には、娘が一人いる。
母親の Ada は好奇心旺盛で学ぶ意欲があったのにロクな教育が受けられなかったので、
娘に乗馬やピアノを含めて、いろいろと教育を受けさせるが、娘の方はあまり乗り気ではない。
ピアノの教師には叱られてばかりで、娘は泣いてばかりいる。そしていやいやながら受けている
乗馬の訓練の最中に、どうやら落馬して娘は死んだらしい。

何もかも「らしい」と僕は言っているが、この戯曲においてのみならず、Beckett の
作品では、いつもすべてが不確実だ。"Waiting for Godot" の登場人物である
Estragon が言っているように "Nothing is certain." なのだ。人間存在や
森羅万象におけるすべてのものの不確実性を、すべてそのまま Beckett は彼の
作品世界においても導入している。

そして妻の Ada は、Henry を残して去っていく。Henry は一人残されて、特に何かを
悲しむわけでもなく、特に苦しむわけでもなく、ふとポケットから出した自分の手帳を
見て、予定表がほとんど白紙であることに気づく。それで幕が閉じる。予定表がほとんど
白紙だということは、彼の人生が空疎であることを象徴しているらしい。そして、
予定表には、一つだけ予定が書きこんである。下水管を修理してくれる配管工の職人に
来てもらうという予定である。

250
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/08 07:14:46  ID:2R9KS+sj.net(3)
【Samuel Beckett the poet】

Samuel Beckett の文章はあまりにも美しいということは、あちこちの人が言っている。
彼は本物の詩も書いているけど、小説でさえ詩のように響く。僕が最近その大部分を
読んだ "The Unnamable" という小説も詩的であることきわまりないけど、他の小説も
そうみたいだ。"Watt" という小説をまだ読んだことがないけど、YouTube 上で
公開されているその小説の一節の朗読を聴くと、実に響きがいい。

SAMUEL BECKETT: Watt(5分20秒の朗読)
https://www.youtube.com/watch?v=nVI5cz8H0M4

Samuel Beckett の戯曲、詩、小説、ドキュメンタリー、彼の文学についての
対談番組、Beckett 自身が自分の作品を朗読したビデオなど、Beckett 関係の
ビデオは、YouTube 上に実にたくさん公開されている。探せば芋づる式にいくらでも
見つかると思う。僕が見つけただけでも、たぶん40本くらいある。そしてその大部分は、
一流の役者による朗読や演技によるものだ。

251
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/08 13:11:20  ID:2R9KS+sj.net(3)
【Samuel Beckett による素朴な作品 "All That Fall"】

Samuel Beckett は、"All That Fall" という戯曲を書いている。僕が持っている
紙の本では26ページにわたるラジオ向けの脚本。YouTube 上でも、見事な演技による
録音が公開されている。

Samuel Beckett - All That Fall (1957)
https://www.youtube.com/watch?v=BY22jmHAS5E

70分にわたる。適度なアイルランド訛りの英語が味わい深い。アイルランドの田舎が
舞台になっているようだ。周りは牛や羊や犬が鳴く田園の中を通る小さな道を
Mrs. Rooney という中年の女性が歩いている。駅に向けて歩いているのだ。
郵便物を運ぶ汽車に乗って盲目の夫が到着するので、迎えに行くのだ。途中で、
いろいろな人に出会う。Mrs. Rooney は人生に疲れている。何もかもつくづく嫌に
なっている。

駅に行っても、なかなか汽車が到着しない。遅れてやってきた汽車から夫を迎えて、
盲目の夫を支えながら帰途に就く。Beckett は対話の名手だ。下らない会話も、
彼にかかるととても気持ちのいい面白いものになる。"Waiting for Godot" や
"Endgame" と同じく、会話文がとてもリズミカルで小気味よい。みじめな話をしていても、
面白いと感じる。

芝居の最後の方で、この芝居の題名の意味がわかるようになっている。今度の日曜に
教会で説教する牧師(神父?)の話は、
"The Lord upholdeth 【all that fall】 and raiseth up all those that
be bowed down." (Psalm 145:14)
という聖書の一節についてのものだという。その話をした直後に、その聖書の言葉に
Mrs. Rooney とその夫は、二人で二度も大笑いする。「みじめなわれわれを救ってくださる
神だと?ふざけちゃいけないよ」というような意味で大笑いしているのだ。(その2に続く)

252
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/08 13:17:03  ID:2R9KS+sj.net(3)
(その2)【Samuel Beckett の "All That Fall"】

このように、人間を救ってくれる神というような話が出てくるたびに、Beckett はその登場人物に
大笑いさせている。"Not I" という、例の、暗闇の中での「口」(くち)だけが
たった一人で12分もしゃべり続ける芝居でも、"Merciful God" という言葉を口にするとき、
二度も大笑いしている。

芝居の最後で、この汽車の到着がひどく遅れてしまった原因が明らかになる。実は、
走っている汽車から赤ん坊が線路の上に落ち、その上を汽車が走って轢き殺して
しまったということだ。

この作品は、確かに決して明るい作品ではないけど、Samuel Beckett にしては、
とても素直というか、わかりやすいというか、素朴な作品だと思う。Beckett じゃなくて、
たとえば Dickens などの他の文豪が書いた作品だと言ってもばれないんじゃないかと
思うほどの素直な作品だ。Beckett でもこのような、比較的に「話の筋がよくわかる
普通の作品」を書くことがあるのだな、と思った。まあ、好き嫌いはともかく、
他の Beckett の作品と違って、「なんだこれは、何が言いたいのか?さっぱりわからん」
と頭を抱える必要のない素朴な作品なので、一度はこの作品を YouTube で聴き、
そのあと脚本を読んでみることをお奨めしたい。

253
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/09 01:24:27  ID:oSjCnrM6.net
ちょっと昔の文学読むと、馬車関係の言葉がボロボロ出てくる。
あと船の用語も多いな。馴染みがないので苦労します。

254
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/09 08:22:10  ID:T/56O+Cd.net(6)
そうそう。馬車や船についての用語には苦労しますね。辞書を引かずに先をどんどん
読み進めてしまうと、その馬車や船についてきちんとイメージできないままに
小説のせっかくの雰囲気がつかめないままで、わけがわからなくなることもあります。

Thomas Hardy などを読んでいると、農業関係の用語もじゃんじゃん出てきて、
それをいい加減にしたままで読み進めると何もわからなくなってしまいます。
"Woodlanders" という小説では、今度は林業関係の言葉ばかり。
さらに、現代アメリカの情勢には一般の日本人は馴染んでいるから、アメリカの
話題とかアメリカ英語なら何とかわかっても、イギリス英語やアイルランド英語になると
わかりにくくなる。そしてそれが100年前や200年前の小説では、ますますわけが
わからなくなっていく。

アイルランド人の書く英語に僕はまだ詳しいわけじゃないけど、Samuel Beckett を
読んでいると、アメリカ人の作家やイギリス人の作家の英語とはまた別の英語の
単語や表現が出て来るし、少しばかり文法までが違っているんじゃないかとさえ
思えてきます。アイルランド人の書く英語について、もっと詳しくわかるようになったら、
また報告したいと思います。

255
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/09 10:10:32  ID:T/56O+Cd.net(6)
【Samuel Beckett による台詞のない戯曲】

Samuel Beckett は、台詞のない戯曲もいくつか書いている。YouTube 上で見られる
ものをここに紹介する。すでに紹介したものもある。

(1) "Breath" (1分くらい)
Samuel Beckett by Damien Hirst - Breath
https://www.youtube.com/watch?v=K25ZpAQ4-4M
(これについては、すでに紹介した。いろいろな監督が撮影したいくつかのヴァージョンが
YouTube 上で公開されている。)

(2) "Film" (10分くらい)
Film (1965) Samuel Beckett ( soundtrack by No Shagga & LabbaTrissta)
https://www.youtube.com/watch?v=lnT9bq1kyjI

Buster Keaton 主演。どうやら、Buster Keaton が殺人鬼のような恐ろしい人物を
演じているらしい。そして、彼に出会う人がことごとく恐ろしい思いをする。そして
彼が自室に戻って、rocking chair に腰掛けて、それに揺られながら、自分が
赤ん坊のときに自分を抱いてくれていた父母を写した写真と思われるものを何枚か
見ながら、なつかしそうにする。その直後、彼はその数枚の写真を破り捨ててしまう。

そのあと、Buster Keaton の前に、謎の人物が現れ、Keaton は驚いた顔をして
幕が閉じる。僕には、この映画の意味がさっぱりわからない。ところで、この映画 (film)
のタイトルは "Film" という。"Film" というタイトルの映画 (film) なので紛らわしい。
Samuel Beckett は、このような紛らわしいタイトルをわざと他の戯曲にもつけている。
"Play" というタイトルの戯曲 (play) もある。(続く)

256
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/09 10:16:47  ID:T/56O+Cd.net(6)
(続き)【Samuel Beckett による台詞のない戯曲(その2)】

(3) "Act Without Words I" (15分)
Samuel Beckett Act Without Words I HIGH
https://www.youtube.com/watch?v=Qb_eMMqUjTA

砂漠には何もない。そこに男が一人だけいる。食べ物も飲み物もなく、テントもない。
そこに、空からヤシの木が降りてくる。そして水の入った水差し (carafe) も
降りてくる。水差しに手を伸ばして水を飲みたくても、水差しは巧妙に男の手をすり抜ける。
そこに、またもや空から大きな立方体の箱が降りてくる。男は一計を案じ、その箱を水差しの
すぐ下に置き、その上に乗って水差しを取ろうとする。すると、またもや水差しは男の手を
すり抜けて、少しだけ高いところに留まる。

そこに、またもや、今度は小さな箱が降りてくる。男は、大きな箱の上に小さな箱を置き、
その上に乗って水差しを取ろうとする。水差しは、それをあざ笑うかのごとく、男の手を
すり抜ける。

絶望した男のところに、今度は空から縄が降りてくる。その縄によじ登って、水差しを
取ろうとするが、またもや失敗。今度は、空からハサミが降りてきたので、そのハサミを
使って、縄の一部を切り取る。その縄をカウボーイよろしく投げあげて水差しを取ろうとするが、
これも失敗。

ことごとく失敗した男は、縄を使ってヤシの木の枝に結んで首をつろうとするが、それをまたもや
嘲笑するかのごとく、ヤシの木の枝が垂れさがり、首を吊ることができなくなる。またもや
一計を案じて、今度はハサミで首を掻っ切って死のうとすると、今度はハサミも縄も
空に飛んでいく。そしていつの間にか、二つの箱も空に飛んで行ってしまっている。
さらには、ヤシの木も飛んで行ってしまう。(続く)
コメント1件

257
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/09 10:24:18  ID:T/56O+Cd.net(6)
>256 の続き 【Samuel Beckett による台詞のない戯曲(その3)】

砂漠には、元の通り、何もなくなってしまった。太陽は依然としてギラギラと光っている。
空腹だ。喉も乾ききっている。男は万事を悟り、しゃがみこんでしまって、何もする気に
なれない。それを嘲笑するかのごとく、またもや水差しが空から降りてきて、男の周りを
踊る。手元にも、顔の前でも水差しが踊る。しかし男は手を伸ばすことさえ諦めてしまっている。
それで幕が閉じる。

僕が思うには、Samuel Beckett の作品の中で、これが最もわかりやすいものではないかと思う。

(4) "Act Without Words II" (10分)

(a) 一つ目のヴァージョン
(映画のフィルムの中で二人の男が演技するヴァージョン)
Act Without Words ii WEB Computer
https://www.youtube.com/watch?v=IAV1jyoXkuw

(b) 二つ目のヴァージョン
(舞台上で、一人の男が2つの人形を使って演技するヴァージョン)
Evelyne Meersschaut - Act Without Words II
https://www.youtube.com/watch?v=Wja0b0HRrAQ

この "Act Without Words II" は、1人目の男がゆっくりとした音楽と共に
ゆっくりとぎごちない動作で日常的なことを行ったあとに袋の中に入る。そのあと2人目の
男が、今度は軽快な音楽を背景に、軽快な動きを見せながら、日常的な動作を行う。
そして袋の中に入って眠る。今度は、1人目が再び同じ動きを始めようとすると幕が閉じる。
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258
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/09 10:36:04  ID:T/56O+Cd.net(6)
>257の続き 【Samuel Beckett による台詞のない戯曲(その4)】

さっき紹介した台詞のない戯曲(Act Without Words)も、いろんな監督による
いろんなヴァージョンが YouTube 上で紹介されている。

(5) "Nacht und Traume"(「夜と夢」という意味のドイツ語によるタイトル、11分)
Samuel Beckett - Nacht und Träume (1982)
https://www.youtube.com/watch?v=yWtIatoBK4M

これも台詞がない。背景に、ドイツの曲と思われる古典音楽が流れる。そしてドイツ人の
作曲家かと思われる知的な感じのする男が机に向かっていて、間もなく眠る。
途中で目が覚めて、飲み物を飲む。またもや眠る。そして夢を見ているように思える。
その繰り返し。この戯曲についても、僕はまったく理解できない。

(6) "Quad" (13分)
Samuel Beckett: Quad I+II (play for TV)
https://www.youtube.com/watch?v=4ZDRfnICq9M

これについてもすでに紹介したが、修道士のような男が、顔も見せずにうつむいたままで、
四角い場所の中で行ったり来たりして、きわめて単調な動きを繰り返す。それでおしまい。
この戯曲についても、僕はあまり理解できないけど、人間存在や森羅万象というものが
実はこのようにきわめて退屈で決まり切っていて、無駄であることきわまりないということを
表現したいのではないかと思っている。

**************
僕が今までに気づいた限りでは、Samuel Beckett による「台詞のない戯曲」は、
以上6本ではないかと思う。僕にはほとんどわけがわからないものが多いけど、何度も
見返し、他の戯曲や詩や戯曲と考えあわせながら、何年もかけて少しずつ理解していけば
いいか、と思っている。

259
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/09 19:45:59  ID:T/56O+Cd.net(6)
【イギリスの芝居の歴史】

Beckett についてのビデオを YouTube で探しているうちにたどりついた番組。

Ages & Stages: Brecht & Beckett
https://www.youtube.com/watch?v=AQLROLkP4Ss

50分のこの番組は、イギリスの芝居の歴史をたどっている。
  (1) Brecht --- ドイツ人ではあるけど、ヨーロッパの戯曲界に一大旋風を
    巻き起こしたので取り扱われているようだ。
  (2) Samuel Beckett
  (3) Edward Bond
  (4) Tom Stoppard
  (5) Harold Pinter
  (6) Alan Ayckbourn
この他にもいろいろな脚本家が扱われている。イギリスの社会や政治情勢、国際情勢の
移り変わりと共に、戯曲がどんどん変貌していく様子を描いている。とても面白い。

260
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/09 21:00:05  ID:z6brf1Hw.net
質問なんですが、一般洋書フィクション、それなりに読めるけど知らない単語もかなりある。場面的に流れはわかるってぐらいだと、きちんと語句調べた方が良いんですか?
それともさーっと読んでいって気になる語句を時々調べるぐらいの方が良いですか?
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261
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/09/09 22:01:28  ID:5PvjYNMp.net
>260
流し読みするか、熟読するか
読み方次第でしょう
日本語でも何語でも同じだと思う

262
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/10 07:32:14  ID:0F1u4o8n.net(9)
【Samuel Beckett は、わざとわかりにい作品を書く】

Samuel Beckett は、人間存在のありのままを描くため、わざとわかりにくい書き方、
描き方で作品を書いているに違いないと思ってたけど、彼自身がまさにそのように
言っている。たまたま拾い読みした本の中でそういうことを書いている箇所があったので、
ここに引用する。これは、僕が Beckett に触れていて強く感じてきたことを雄弁に
語ってくれている。

The structure of the novel (= "Dream of Fair to Middling Women") is
complex and fragmented; its plot deliberately lacks linear form and
unity (中略); and its surface reality is quite consciously distorted.
(中略)
Coherence, artifice, unity were regarded by Beckett as belonging to the
'chloroformed world' of Balzac's novels, where, he claimed, characters
are turned into 'clockwork cabbages', on whom the novelist can 'rely on
their staying put wherever needed or staying going at whatever speed
in whatever direction he chooses'. (中略) He [= Beckett] clearly saw that in
everything that matters, life is simply not like that -- living
creatures are too complex, mysterious and unknowable to be classified
or controlled in such a crudely mechanistic way.

("Damned to Fame: The Life of Samuel Beckett," by James Knowlson, p.146)

263
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/10 10:34:12  ID:d40DXIID.net
批評家がベケットはこういう人だと決めつけた
それに自分は同調した

簡潔にそうかけばいい。
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264
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/10 10:58:13  ID:0F1u4o8n.net(9)
低脳は何も書かなくていい。
ドッキュンは俺の文章を
「あぼーん」すればいい。

265
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/10 12:01:55  ID:0F1u4o8n.net(9)
【Samuel Beckett がフランス語で作品を書いた理由】

Samuel Beckett は、最初は母国語である英語で作品を書いていたけど、第二次大戦後、
"The End" という小説を書いている最中、最初の数十ページはいつものように英語で
書いていたんだけど、後半をフランス語で買いてしまった。彼に言わせると、英語で書くと
James Joyce から受けた影響をそのまま引きずってしまうので、それから自由になりたかった
ということだ。Beckett は英才教育に近い教育を受けていて、小学生のときからすでに
学校の先生がフランス人であり、フランス語は半ば母国語みたいなものだったので、
フランス語はきわめて堪能だったとはいえ、やはり外国語だ。母国語で物を書くと、
母国語の持つ長い伝統と深い影響をすべて感じながら書かないといけないので、
それを桎梏(しっこく)と感じてしまうのはよく理解できる。本当はフランス語であっても、
フランス人にとってはその長い伝統と深い呪縛にまとわりつかれながら物を書かないといけない
わけだけど、外国人からみれば、その言語で物を書くと、自由闊達に物が書けるときが
あるのだろう。Beckett がフランス語で物を書くときの気分について書いた文章があるので、
それを引用する。

'It was a different experience from writing in English. It was more
exciting for me -- writing in French'. On another occasion, he
suggested that, for him, English was overloaded with associations and
allusions: his work in English throughout the 1930s bristled with
erudite and literary allusions and what he called 'Anglo-Irish
exuberance and automatisms'. (続く)
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266
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/10 12:08:00  ID:0F1u4o8n.net(9)
>265 の続き 【Beckett がフランス語で書いた理由】

In this respect, the shift to writing in French may have been an
important way of escaping from the influence of James Joyce. It was
also easier, Beckett maintained, to write in French 'without style'.
He did not mean by this that his French had no style, but that, by
adopting another language, he gained a greater simplicity and
objectivity. French offered him the freedom to concentrate on a more
direct expression of the search for 'being' and on an exploration of
ignorance, impotence and indigence. Using French also enabled him to
'cut away from the excess, to strip away the color' and to concentrate
on the music of the language, its sounds and its rhythms.

("Damned to Fame: The Life of Samuel Beckett"
by James Knowlson, Bloomsbury, p. 357)

267
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/10 13:47:40  ID:0F1u4o8n.net(9)
【ノーベル賞受賞による騒ぎを避けて隠れていた Samuel Beckett】

Samuel Beckett についての伝記が数日前に届いた。900ページ近くあり、それぞれのページ
の活字はかなり小さい。通常ならそれだけで読む気をなくしそうだけど、拾い読みしてみると、
実に読みやすい。新聞か雑誌の記事みたいにすいすい読める。2年ほど前から古典文学ばかり
読んでいる(というか、読もうとしている)ので、英文というものは難しいもので、ゆっくりと
読まないとわけがわからなくなるもんだと思い込んでしまっているので、実は英文には
このように読みやすいものもあるのだということをついつい忘れてしまっていた。
そもそも、伝記というものは、一般的に読みやすいものなのだろう。

この伝記のタイトルが "Damned to Fame" というものなので、Beckett は本当に
有名になることを嫌がっていたのかな、という疑問を持ちながらこの伝記を手に取っている。
まだあちこちを拾い読みしているに過ぎないけど、どうもやはり彼は、有名になって
騒がれて静かな生活が壊されるのが嫌だったようだ。ノーベル賞を受賞したことも、
catastrophe だと言っている。

それならノーベル賞を断るという手もあるのだが、Jean-Paul Sartre がノーベル賞を
断って、大変な物議を醸してしまって、大変だったようだ。だからむしろ、受賞を断るのは
礼儀に反するという考え方も大いにあるらしい。さらに、ノーベル賞を断らないできちんと
受け取ると、無名の時代に売れない本を忠実に出版し続けてくれた出版社の売り上げが
伸びるので、恩返しができるということもある。さらに、著作にすべてを賭けてきたのだから、
それなりに認められてもよかろうという考えもあったに違いない、と伝記作家が書いている。
以上のようなことを書いている部分を、今から抜書きしてみる。
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268
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/10 13:59:20  ID:0F1u4o8n.net(9)
>267 の続き

(1) ノーベル賞受賞が決まった日、Beckett の親しい友人が Beckett に送った電報。
ノーベル賞受賞が決まってしまったので、隠れた方がいいよ、とアドバイスしている。
原文はあくまでフランス語だけど、そのあとに英訳がついている。

'Chers Sam (= Samuel Beckett) et Suzanne (= Beckett の妻). Malgre tout
ils t'ont donne le Prix Nobel -- Je vous conseille de vous cacher.
Je vous embrasse.'
(Dear Sam and Suzanne. In spite of everything, they have given you the
Nobel Prize -- I advise you to go into hiding. With affection.)

(2) Beckett もその妻 Suzanne も、ノーベル賞受賞が決まって混乱していると
述べている文章。

. . . a distressed Suzanne, who genuinely regarded the award as a
'catastrophe'. Beckett was no less perturbed. He saw only too
clearly how much his long-term future would be disrupted by the celebrity,
in addition to his present peace being shattered. (中略)
Beckett's reflex response was to go into hiding for as long as it took
for the hubbub to die down.

(3) Beckett は授賞式には出席せず、代わりに別の人が代理で賞を受け取った。

. . . someone had to receive the Nobel Prize on 10 December (1969) in
his place, since Beckett had made it clear form the outset that he
would not attend to make a speech.
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269
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/10 14:17:29  ID:0F1u4o8n.net(9)
>268 の続き

(4) Beckett がノーベル賞を断らなかった理由についての伝記作家の推測。
受賞の時の賞金のためではないはず。なぜかというと、莫大な金をすぐに母校に
寄付したり、たくさんの芸術家たちに対して個別に匿名で金を寄付している。その
金額は莫大だ。1969年の段階での 45,000ドルというと、今の金に直すといくらになるのだろうか?

Why did Beckett accept the Nobel Prize at all? Certainly not for the
money, since he gave the sum of 375,000 kronor (worth at the time
30,000 pounds, or about $45,000) away very quickly. (中略)
One of the chief beneficiaries was the Library of Trinity College,
Dublin, a riposte surely to those who accused him of insulting his
native country. Many individual writers, directors and painters
also benefited financially from the prize, the money arriving
anonymously, although recipients could not fail to be aware of the
source.

(5) Beckett は受賞を断ると礼儀に反することになると考えていたらしいとする推論。

One very real reason for Beckett accepting the Nobel Prize was that he
did not wish to be publicly discourteous (Sartre had earlier caused
something of a public scandal by turning it down).
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270
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/10 14:18:03  ID:0F1u4o8n.net(9)
>269 の続き

(6) 賞を受け取れば、自分を支えてくれた出版社に恩返しできると考えていたらしいという推論。

Another was that he wanted the publishers who had shown faith in his
work, especially in the early days, to be rewarded with an increase
in the sales of his books.

(7) すべてを著作に賭けてきたのだから、そんなに高く評価されることをなかなか断る
木にはなれなかったろうという推論。

But there had always been an unusual mixture of perfectly genuine
humility and concealed pride in Beckett. He had after all invested
almost everything in his work, knew what it had cost him in terms of
effort and sacrifice and could not lightly reject an acknowledgment
of his achievement at such a high level.

("Damned to Fame: The Life of Samuel Beckett,"
by James Knowlson, Bloomsbury, pp.570-573)

271
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/10 15:24:27  ID:0F1u4o8n.net(9)
>263
貴様を呪い殺してやる。
俺の恨みは、一生、消えない。
コメント1件

272
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/11 03:11:31  ID:FQ7Q2NYt.net
>271
大丈夫か?
お前がそのつもりなら、俺はお前の呪い殺しを
反射してお前に返してやる。
お前はお前自身の恨みに一生とらわれて生きることに
なるんだろう

それにあんたアホ過ぎ。英語を勉強するよりもベケットを
読むよりも、自分自身の性格を直しな。

異常者にしかみえない
コンビニで店員にからんで土下座させたりするなよ

273
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 07:06:16  ID:iIoCclv8.net(12)
またゴキブリがキーボード上を這いまわったため、
まるで人間が何か意味のあることを
書いているかのように見える。

274
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 07:34:12  ID:iIoCclv8.net(12)
【Samuel Beckett の芝居 "A Piece of Monologue"(再び)】

>187 ですでに紹介したが、3回ほど見たときは、あまりよくわからなかったというか、
ほとんど何も感じることさえできなかった。しかしその何とも言えない味わいのようなものは
感じられ、気になったのであれからも何度も見たし、脚本も二度ほど読んだ。

じゃじゃ降りの雨の中。夜。たった一人で男が住んでいる部屋。男は70歳くらい。
背中が前のめりになっていて生気がない。さえない顔で独り言を19分にわたって
続ける。例のごとくきわめて単調につぶやき続ける。これこそ Twitter の極致。

Twitter で思い出したが、Twitter にしても LINE にしても2ちゃんねるにしても
ブログにしても、実は Samuel Beckett の描く独り言の世界とまったく同じだ。
人はみな誰かと一緒に生きていると思っている。誰かを愛し、誰かに愛され、
誰かと話が通じ、心が通じ、誰かを理解し、誰かから理解されていると思っている。
しかしそれはすべて幻影なのだ。

Twitter を初めとするこの電脳空間における
独り言、コミュニケーションの欠如、生身の意思疎通のできない人々の空間だなどと
偉そうに批判する人が多いが、そういう人たちこそ、実は意思疎通などしていないの
かもしれない。単に、押しの強い人が、自分の言っていることが他人にも通用している
と勘違いして生きているだけのことなのかもしれない。他人には何も通じていない。
他人は確かに言葉を返してくる。確かに言葉のキャッチボールはあるし、肉体的な
接触さえある。しかしそれはすべて独り言、一人エッチ、一人でのお遊びなのだと言える。(続く)
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275
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 07:57:27  ID:iIoCclv8.net(12)
>274 の続き 【Beckett の "A Piece of Monologue"】

"A Piece of Monologue" というこの芝居に戻るが、ともかくこの芝居におけるこの男の
置かれた状況や心理状態は、決して特殊なものではない。われわれがすべて感じたり
体験したりしていることをもっとも端的に「リアル」に表現しているに過ぎない。
"Not I" という、暗黒の空間の中での一人の口だけが12分も、ものすごいスピードで
唾を飛ばしながら叫び続ける芝居であれ、"Play" という、3人の男女が壺の中から
首だけを出して、互いの存在にまるで気づかず、まったくの独り言を延々と、しかも
同じことを何度も何度も繰り返して未来永劫にわたって繰り返し続けている姿、
そういうものもすべて人間存在の究極の、リアルな姿なのだ。

"A Piece of Monologue" は、「ひとり言を少し」、「ひとり言を一席」、「独白を少し」
とでも訳せそうだろうか?冒頭の台詞は、
  Birth was the death of him. (生まれてきたことこそが、命取りになった)
というものだ。パンチの利いた言葉だ。Beckett の世界を象徴する言葉の一つだと思う。
この作品では、この男の独り言がすべて一人の別の男を he と呼んで、その he が
79年にわたる人生において(2.5億秒の人生と言っているので、計算してみると
79年になる)どういうことを体験したかを語っている。すべて he と言っているが、
実は自分のことを言っているはずだ。(その3に続く)
コメント1件

276
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 07:58:02  ID:iIoCclv8.net(12)
>275 の続き(その3) 【Beckett の "A Piece of Monologue"】

さらに、自分の体験をすべて芝居のト書きのような文体で語っている。履歴書の文体では
ないらしい。あくまで「ト書き」の文体なのだ。だから、片っ端から the や a というような
冠詞を外してしゃべり、主語を抜かすことが多く、一つ一つのセンテンスがきわめて短い。
ト書きというものは、台本において印刷された文字で読むのには適しているけど、
それを口頭で20分近くも続けられると、実にわかりにくい。これは僕のような外国人だけでなく、
ネイティブにとっても同じだろうと思う。ト書きだけで19分も口頭で語り続ける芝居や
映画が他にあるだろうか?

なぜト書きの文体で20分近くも自分の人生を語るのか?無理やりに解釈すれば、
主人公が自分の人生を芝居だと捉えているからだと言える。ここで
"All the world's a stage" という Shakespeare の言葉を思い出す。
Shakespeare や "A Piece of Monologue" のこの主人公の老人のみならず、
人生を芝居だと感じる人は多いだろう。いや、生きていれば、必ず一度は強くそう感じる
瞬間があるはずだ。そして、人生のほどんどを強くそう感じながら生きていかざるを得ない
人もいる。Beckett はそういう人だったのだと僕は感じる。
コメント2件

277
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 08:21:58  ID:iIoCclv8.net(12)
>276 の続き(その4)【Beckett の "A Piece of Monologue"】

この芝居の主人公を演じる役者は、Stephen Brennan という。実はこの人は、
"Waiting for Godot" の最近の舞台の中で Lucky という男を演じた人だ。

Esperando Godot
https://www.youtube.com/watch?v=tuU3RrGj3Lc&;t=44m42s
(この上のリンクをクリックすると、Lucky が数分にわたって一人芝居をする場面に移る。)

僕が Beckett が大好きになってしまったので、Beckett の芝居を演じる役者たちのことも
大好きになってしまった。Beckett 亡きあとにその作品を演じる役者たちのことも大好きだけど、
Beckett 自身が監督をしていたときに彼が何十年にもわたって好んで採用していた
役者たちが特に大好きだ。

"A Piece of Monologue" というこの作品の全体がト書きの文体で書かれていると
僕は言ったが、サンプルとして少し抜書きしてみる。まずは冒頭。

Birth was the death of him. Again. Words are few. Dying too.
Birth was the death of him. Ghastly grinning ever since. Up
at the lid to come. In cradle and crib. At suck first fiasco.
With the first totters. From mammy to nanny and back. All the
way. Bandied back and forth. So ghastly grinning on. From
funeral to funeral. To now. This night. Two and a half billion seconds.

"The Selected Works of Samuel Beckett," Volume III, p.449)

ところで、birth という言葉はこの19分の短い作品の中で6回も出て来るし、
"Birth was the death of him" という言葉も、3回、出てくる。


278
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 09:59:05  ID:iIoCclv8.net(12)
>276 にて、人生を芝居だと捉えている節があると言ったけど、基本的に不条理劇においては、
芝居の中に芝居を入れることは常套手段なんだろう。だから決して珍しいわけでも何でもない。
同じく Beckett による "Endgame" という芝居においても、冒頭では(足の不自由な)
Clov が Hamlet みたいな口調で芝居っぽく独白したあと、車いすに乗った盲目の
Ham が、今度ははっきりと "Me to play."(今度は私が台詞を言う番)と言った後に
独白する。そして結末においてもやはり、Ham が芝居っ気たっぷりに独白する。

(1) Endgame (Beckett)(芝居の冒頭 4m00s あたりで Clov が独白する場面)
https://www.youtube.com/watch?v=ok7Vc3jczNg&;t=4m0s

(2) 上記の Clov のあとに Ham が "Me to play." と言った後に独白する場面
https://www.youtube.com/watch?v=ok7Vc3jczNg&;t=5m34s
コメント1件

279
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 10:05:39  ID:iIoCclv8.net(12)
>278 で紹介した "Endgame" の結末で、車いすに座った盲目の Ham が言う台詞。

Since that's the way we're 【playing】 it, let's 【play】 it that way.
And speak no more about it. No more.
https://www.youtube.com/watch?v=ok7Vc3jczNg&;t=1h19m45s

この台詞にて、play という言葉を使っていることに注意。もちろん play は英語においては
「演技する」という意味よりも広い意味があって、ビジネスの世界で行動する人のことを
player と言ったり、スポーツで試合をする選手も player だし、"to play football"
などと言ったりするので、この Ham の台詞における play が「演技」のみを意味するわけ
ではなく、ごくごく普通の使い方をしているに過ぎないともいえるけど、冒頭での
Clov や Ham の台詞と考えあわせると、やはりこの結末における play は、「演劇の
中の演劇」や「人生そのものを演劇」と捉える考え方を強く意識させていると捉えることが
出来ると思う。

280
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/11 10:15:22  ID:+zOWuYbH.net
文学版でヴァージニア・ウルフやってた人?
コメント2件

281
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 10:25:37  ID:iIoCclv8.net(12)
【Jean-Paul Sartre の "Huis Clos" (No Exit) の芝居】

僕は若いときには Jean-Paul Sartre の "L'Etre et le Neant"(存在と無)や
"La Nausee"(嘔吐)や、それから Albert Camus の "Le Mythe de Sisyphe"
(シーシュポスの神話)に凝っていたんだけど、今ふと YouTube を surfing していたら、
Sartre の芝居の英語版を、役者でありノーベル賞作家でもあり、さらには Beckett
と親しくしていた Harold Pinter が演じているものが見つかった。いずれ見てみようと思う。

In Camera, Jean Paul Sartre, No Exit, Huis Clos, Harold Pinter (ENGLISH)
https://www.youtube.com/watch?v=mshvqdva0vY
(1時間23分のビデオ)
コメント1件

282
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 10:27:23  ID:iIoCclv8.net(12)
>280
もしかして、僕のことを言ってるのかな?確かに僕は、文学版で Virginia Woolf の
小説や、その作品の映画版の英語の書き取りや、ドキュメンタリーの書き取りをやってた。

283
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/11 14:27:28  ID:OLdjuYNr.net
よくそんなに書き込む暇があるなあ尊敬するよ

284
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 15:15:29  ID:iIoCclv8.net(12)
言い訳をしている人は、
生涯を空費してしまう。
努力家は、言い訳をしない。

285
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 16:34:43  ID:iIoCclv8.net(12)
>281 で述べた "Huis Clos" (No Exit) の芝居のビデオ(BBC 放映)を見た。
一度見ただけでは、全部は理解できなかった。理解度は80%くらいのような気がする。
残りの20%のところにキーワードが隠されていたのだろうけど、この芝居の本当の怖さを
理解することができなかった。何度も見てみようと思う。

幸いにして、この芝居の英語版らしきものを下記のリンク先で無料で読める。

NO EXIT
AND
THREE OTHER PLAYS
BY JEAN PAUL SARTRE
http://www.vanderbilt.edu/olli/class-materials/Jean-Paul_Sartre.pdf

この芝居で特に印象に残った台詞は、男性 Garcin による次の言葉だ。日本語版では
「地獄は他人だ」という翻訳で有名だ。フランス語原文では確か "L'enfer -- c'est l'autre."
となっているはずだ。そしてこの英訳では "Hell -- it's other people." となっている。

GARCIN:
【So this is hell.】 I'd never have believed it. You
re-member all we were told about the torture-chambers, the fire and brimstone, the "burning
marl." Old wives' tales! There's no need for red-hot pokers. 【Hell is -- other people!】
コメント1件

286
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/11 19:51:35  ID:982VXSar.net
>280
お知り合いの方でしょうか?
できましたら連れて帰っていただけると助かるのですが
よろしくお願いします。

287
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/11 19:54:08  ID:iIoCclv8.net(12)
>285
"Hell is -- other people!" の部分がフランス語原文では "L'enfer -- c'est
l'autre." になっているはずだと僕は言ったけど、確かにそのような言い回しを Sartre
はしたことがあったけど、今回の "Huis Clos" という戯曲においては、複数形を
使って "L'enfer, c'est les Autres!" と言っていることがわかった。さらには、
autres はフランス語では通常は小文字なのだけど、この戯曲においては autres
(= other people) が大きな恐ろしい意味合いを持っているので、Sartre は
大文字で書いている。

"Huis clos" (No Exit) by Jean-Paul Sartre のフランス語原文が読めるサイト
http://www.franceinfo.us/03_books/books/Sartre/Sartre_huisclos.pdf

288
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/12 07:47:28  ID:JnCXblWR.net(7)
【"Text for Nothing" by Samuel Beckett の朗読】

YouTube 上でも、Beckett 関係のビデオはたくさんあり、通常のキーワードではなく
意外なタグをつけたビデオもたくさんあるので、意外なところに意外な朗読の録音ビデオが
見つかる。さらには、ネット上には他にも、たくさん Beckett 関係のビデオや録音ファイルが
あるみたいだ。


Samuel Beckett

Text for Nothing #8 (1958)
read by Jack MacGowan
12 mins. 45 secs.
http://www.ubu.com/aspen/aspen5and6/audio5A.html

上記の録音ファイルは、もともと momi さんが紹介してくれた前衛芸術サイトにあったものだが、
Beckett の文章を朗読したものとしては、かなりゆっくりではっきり発音してあり、適度に
短く、味わい深く朗読してくれている。朗読は、Jack MacGowran というアイルランド人で、
Beckett のお気に入りの役者だったので、長いあいだ Beckett の作品を朗読したり
戯曲に出演したりしている。実にいい役者だ。

さらには、僕はまだ聴いていないけど、次のビデオもある。全部で60分ほどある。Beckett
の小説を録音している。冒頭は、Beckett の「小説三部作」(Trilogy) と呼ばれる
もののうちの一つである "Malone Dies"(マロウンは死ぬ)の冒頭を朗読している。

MACGOWRAN READS BECKETT (Part 1 of 6)
https://www.youtube.com/watch?v=e6RVTVxnJGM
コメント5件

289
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/12 10:00:41  ID:JnCXblWR.net(7)
>288 の後半で紹介した MacGowran による Beckett の小説朗読ビデオと内容が
かなり重複しているかもしれないが、次のようなビデオもある。

Beginning To End - Samuel Beckett(48分、MacGowran が歩きながら朗読)
https://www.youtube.com/watch?v=D7zXy57O7bc

これは >288 の後半で示した60分にわたる朗読ビデオと重複した部分が多いとはいえ、
>288 の方は朗読だけであり、MacGowran は姿を見せていない。あくまで audio の
ビデオに過ぎない。しかし上記の "Beginning to End" というビデオは、役者が
演技してくれている。でも、これら二つとも聴いた方がよいと思う。

というのも、>288 の方はかなり声を抑えた沈着な雰囲気で朗読しているのに対し、映像ビデオによる
"Beginning to End" の方は、少しだけ軽快な感じで演技している。テレビ向けだと
思うけど、おそらくはお茶の間でこれを見る人たちの気分を考えて、少しだけ軽快な
感じで演技した方がよいと思ったのだろう。ともかく、同じ役者が同じ作品を朗読・演技する
にしても、二種類あって両方とも無料でいつでもネット上で楽しめるとは、本当に
ありがたいことだ。

290
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/12 15:16:29  ID:JnCXblWR.net(7)
【Samuel Beckett の芝居 "Not I" (1972)】

[1973] "Not I" (Samuel Beckett)
https://www.youtube.com/watch?v=M4LDwfKxr-M&;t=2m50s

>147 などですでに何度も触れたけど、"Not I"(私じゃない)という芝居では、
真っ暗な舞台の中で一人の女優の口だけがスポットライトを浴び、12分ほど絶叫する。
弾丸のごとくものすごい速度で叫び散らすし、論理性も何もないし、きちんとしたセンテンスが
一度も簡潔せず、すべてが断片的フレーズであり、その断片的なフレーズでさえきちんと
した熟語のようなものとして簡潔はしない。2年ほど前に初めて見たとき、何度も何度も
見返しても、どうしてもきちんとは理解できなかった。脚本を読んでもなかなかわからなかった。

あれから、何十回も見た。脚本も何度も読んだ。あれこれ考えた。ろくにわからないのに、
強烈に引き付けるものがこの芝居にはある。なぜ "Not I"(私じゃない)というタイトルに
なっているのかというと、僕が思うには、途中で3回くらい「彼女がこのようにした、あの
ようなことをした」とその主人公の口 (Mouth) がしゃべっているのに、謎の聞き手が
(実はこの聞き手 (Auditor) はこの主人公である Mouth が単に想像で作り上げた
相手かもしれないけど)ともかくその聞き手が "It's not she, is it? It's actually
YOU who did it, isn't it?" とでも言ったのであろう。(その2に続く)
コメント2件

291
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/12 15:17:09  ID:JnCXblWR.net(7)
【Samuel Beckett の "Not I" について(その2)】

それに対して強く彼女(Mouth)が反発し、"No. She!"(いや、私じゃなくって、彼女がそういう目に会ったんだ)
と言い張っている。これは、辛い修羅場を何度もかいくぐってきた女性の話をこの主人公
である Mouth が語っているのだが、それはあくまで誰か別の人の体験であって、
彼女 (Mouth) 自身の話ではないとこの Mouth 自身は思っているらしい。

ともかく、身につまされるような、聴衆を追いつめるような雰囲気を持つ、鬼気迫る芝居だ。
そして、この芝居の文体は、果たして "stream of consciousness" と呼ばれるもの
なのかどうか僕は知らないけど、究極の stream of consciousness のように見える。
この脚本の文面を紹介したいけど、残念ながら無料で読める電子書籍がない。だから
あとで、紙の本からいくらかタイプして紹介したいと思う。

292
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/12 15:51:21  ID:JnCXblWR.net(7)
>290-291 の続き(その3) 【Beckett の "Not I"】

ともかく、脚本ではこの主人公の女性の「口」(くち)のことを Mouth と呼んでいる。
冠詞のない、大文字の Mouth なのだ。この Mouth の台詞は、次のように始まる。

MOUTH
. . . out . . . into this world . . . this world . . . tiny little thing
. . . before its time . . . in a godfor-- (注釈:ここでは godforsaken と
言いたいはずだ) . . . what? . . . girl? (注釈:誰か別の人からこのように
話しかけられていると Mouth は感じている。それに対して Mouth は反応している)
. . . yes . . . tiny little girl . . . into this . . . out into this
. . . before her time . . . godforsaken hole called . . . called . . .
no matter . . . parents unknown . . . unheard of . . . he having vanished
(この he は生れたばかりのこの赤ん坊の父親のことらしい) . . . thin air . . .
no sooner buttoned up his breeches . . . she similarly . . . eight
months later . . . (この she は母親のことらしい。父親と同じく、母親も赤ん坊を
捨てて逃げたらしい) almost to the tick . . . so no love . . . spared that
. . . no love such as normally vented on the . . . speechless infant
. . . in the home . . . no . . . nor indeed for that matter any of any
kind . . . no love of any kind . . . at any subsequent stage . . .
so typical affair . . . nothing of any note till coming up to sixty
when -- what? . . seventy? . . good God! . . . coming up to seventy
. . . wandering in a field . . . looking aimlessly for cowslips . . .
to make a ball . . . a few steps then stop . . . stare into space (その4に続く)

293
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/12 15:51:50  ID:JnCXblWR.net(7)
(その4) 【Beckett の "Not I"】

このあともずっとこんな調子だ。紙の本では9ページにわたり、ずっとこんな調子でまったく
一人で絶叫し続ける。そしてピリオドが一度もない。コンマもない。段落もない。
ただ、フレーズの断片と断片のあいだに . . . という三つのピリオドが並ぶだけ。
センテンスが完結することは一度もない。せっかく主語が出てきても、そのあとの動詞を
言う前に別のセンテンスを始めたり、副詞節のようなものがいきなり出てきて、その熟語の
ようなものが途中でぶち切られて、別のセンテンスがまた始まり、そのセンテンスも
途中で途切れて、まったく別のセンテンスが始まる。そんな感じ。頭のおかしい、
追い詰められた、極度に疲れ切った女性の、意識の流れの極致だと僕は思う。

294
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/12 16:23:51  ID:JnCXblWR.net(7)
>294 の続き(その5) 【Beckett の "Not I"】

今のところ僕が理解している限りでのこの脚本での Mouth の絶叫する内容をまとめてみる。
Mouth は、一人の女性の今までの70年間の生き様を語っている。しかしこの70歳の女性
は、実は Mouth 自身のことではないかと思われる。だからこそ Mouth は、「あなた
自身の身の上話なんだろ?」と言われたときに「いいや、あくまで他人の話だ。
私の話じゃない」と3度にわたって言い張るのだ。自分がそんなにまで苦しい修羅場を
潜り抜けたということを認めたくないらしい。あまりにも辛かったので、その自らの
体験を他人事として突き放して考えたいらしい。

ともかく「その女の子」は、この世に生まれてきた。父親はすぐに失踪。その数か月後に
母親も失踪。したがって孤児院で育つ。まるで愛情を受けたことがない。まったく
つまらない人生が70年も続いた。何一つとして特記すべきことがない。そんな中で
少しばかりハプニングのようなことが起こる。どういうことが起こったかについては、
まだ僕にはよくわかっていない。なんせ、以上のようなことを理解するだけでも、
かなりの時間がかかった。

具体的なこの「女性」の生涯の話よりも、それをこの Mouth が12分ものあいだ、
唾を飛ばしながら凄まじい速度で(通常の人間には無理なくらいに速いスピードで)
しゃべりまくる。女優の Billie Whitelaw は、このように極限まで速いスピードで
しゃべる訓練が大変だったという。小さな声でしゃべればいいのではなく、あくまで
舞台で、観客にきちんと理解できる明瞭な発音で、しかもこのような猛烈な速度で
しゃべりまくらないといけないのだ。しかも目隠しされ、耳もふさがれ、手足も
腰も肩も、全身が壁に縛り付けられた状態でしゃべり続けないといけないのだ。

ともかく、この Mouth の "inner scream" は、猛烈だ。女優の Billie Whitelaw
は、この役をもらうにあたって脚本を自宅で読んだとき、その主人公の Mouth の
"inner scream" の強烈さに打たれ、泣き出してしまったという。
コメント1件

295
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/12 22:01:46  ID:0fdxoPSG.net
>294
いつまで長い長い独り言をしてますのん?
コメント1件

296
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/09/12 23:47:21  ID:/uxlwO9o.net
ばかじゃねーの

297
虎之助 ◆KMRldlbkjdGN [sage]   投稿日:2014/09/13 03:15:37  ID:bS0cAz/8.net
>295
俺も以前その質問をしたことがあるんだけど、大変有益な書き込みだから継続して欲しいという声があった。
読んでいる人もおり独り言ではないようですよ。

298
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/14 06:43:26  ID:2lFHqqGd.net(4)
【Samuel Beckett の "Not I" の脚本を無料で読めるサイト】

なかなか見つからないのでネット上では全文を無料で読めないものと諦めていたが、
たった今、見つけた。

https://www.google.co.jp/url?sa=t&;rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=4&ved=0CDMQFjAD&url
=http%3A%2F%2Fseas3.elte.hu%2Fcoursematerial%2FCsapoCsaba%2FNot_I.doc&ei=VrUUVJr3B4jN8gXN6YKgCQ&usg=AFQjCNFtCc3PHH2Lrw0HzkGUOOI9MMO7cw&sig2=RJCW55NN_8a5cRh2Xv5_-A&bvm=bv.75097201,d.dGc&cad=rjt

これをクリックすると、Doc ファイルがダウンロードできる。脚本の全文が入っているはずだ。
それから、この脚本をしっかり吟味した結果として、その中で Mouth がしゃべっていることの、
一見すると取り留めのない、まるでプロットも何もないように見える絶叫にも、実はちゃんとした
筋書きのようなものがあるということをきちんと書いている英文記事を見つけた。
見事な分析や吟味の仕方をしている。見事だと思った。

The Posthumous Worlds of Not I and Play
Brian Gatten
http://muse.jhu.edu/journals/tsl/summary/v051/51.1.gatten.html
コメント1件

299
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/14 06:59:41  ID:2lFHqqGd.net(4)
>298 で紹介した "Not I" という戯曲の脚本サイトへのリンクがうまく機能しない。

Not I - SEAS
seas3.elte.hu/coursematerial/CsapoCsaba/Not_I.doc

ともかく、上記のような見出しを持つ Google 上の検索項目をクリックすると、
僕の場合はダウンロードできた。念のために言っておくと、この "Not I" という
戯曲は、僕が >290-294 にて説明した芝居のことだ。

ともかくこの芝居は、一筋縄ではいかないと感じる。読めば読むほど、聞けば聞くほど、
味わいが増してくる。ほんの少しずつパズルが解けてくる。少しずつ、この女性の口(くち)
つまり Mouth の言いたいことの全貌がわかってくる。よくもこんな作品が書けたもんだ。
天才としか言いようがない。

しかし、一度だけ読んだり聞いたりしただけでは何のことか
さっぱりわからないし、「奇妙な芝居だな、なんだよこれ」と思っておしまいになるところだ。
そして仮に何十回も聴いたり読んだりしても、解読できた内容は絶望的で暗澹たるものであり、
人間存在の深淵を垣間見させるものだから、よほど胆力というか精神力というか、
空虚な暗黒を覗き込んでも何とか生きていけるだけの奇特な人でないとこれを味わう気に
などなれないのではないか?

僕がこのスレの最初の方 >31 で、「よくもこんな作家がノーベル
賞を取ったもんだ」というような意味のことを書いたけど、今でもそう思う。いや、もちろん、
すでにそのときにも言ったように、彼が天才であることはわかっている。しかし天才であり
すぎて、普通の人はこんな作家の作品を読む気になどなれないのではないか?
第一、ノーベル賞であれ何であれ、人間社会においてそもそも多くの人から評価される
人というものは、たとえ嘘でもいいから未来に希望を持たせるような人ではないのか?
人間存在に絶望しきったかのように見える作品ばかり書いているベケットが、
なぜノーベル賞を取ることができたのか?それが僕には不思議なのだ。

300
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/14 07:28:36  ID:2lFHqqGd.net(4)
【Samuel Beckett と Harold Pinter】

人間は、真理を求めてはいない。嘘を求めている。自分にとって都合のいいこと、
気持ちのいいこと、自分に快感を与えてくれるものを求めている。そしてそれを
都合よく "真理" と名付けている。しかし Samuel Beckett はそういう嘘の真理ではなく、
人間にとって都合が悪かろうがどうであろうが、本物の真理を突きつける。

だからこそ、大多数の人間は Beckett など読みたがらないはずなので、
したがってノーベル賞などを取るのはおかしいのではないかと僕は思ってしまっていた。
ノーベル賞は、大多数の人間にとって都合のよい嘘を書く作家のためのものだ。
Beckett 自身も、自分の作品を他人が読みたがるはずはないと思っていた。
だからこそ、自分の作品がノーベル賞を獲得したことが不思議で仕方がないと
彼自身が感じていた。

しかし、Beckett に心酔して 24歳のときに彼についての熱烈な文章を書いていた
Harold Pinter も、同じような作風で作品を書き続けたようだけど、Pinter
もノーベル賞を取っている。そういうものを人間社会が認め始めたことを、
僕はうれしく思う。

301
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/14 10:54:57  ID:D0LNVGTR.net(4)
次のタイトルと内容でスレを立てようとしたら拒否られた。
誰か代わりに立ててくれないかな。

「タイトル」
Hamlet詳解

「内容」
Shakespeare の Hamlet の原文を詳細に解説する。
原文は編者によって微小な差異がある。
基本的には Gutenberg から引用するが、場合によっては他からも採用する。
解説には言語的なものと作品内容についての二種類があるが、我々は言語的な解説に重点を置く。

主に参考にする本(必要とあればこれ等以外も参照する予定)
The Arden Shakespeare edited by Harold Jenkins
Hamlet, Prince of Denmark edited by Philip Edwards, 2003
ハムレット 大修館シェイクスピア双書
Shakespeare's Language, Second Edition by Eugene F. Shewmaker

邦訳
新訳 ハムレット (角川文庫) シェイクスピア、 河合 祥一郎 (2012/10/1)
ハムレット (岩波文庫) シェイクスピア、SHAKESPEARE、 野島 秀勝 (2002/1/16)
ハムレット (ちくま文庫) W. シェイクスピア、松岡 和子 (1996/1)
ハムレット (新潮文庫) ウィリアム シェイクスピア、 福田 恒存 (1967/9/27)
コメント4件

302
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/14 11:28:59  ID:2lFHqqGd.net(4)

303
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/14 11:52:09  ID:D0LNVGTR.net(4)
>302
サンクス

304
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/14 14:22:03  ID:D0LNVGTR.net(4)
戯曲ハムレットでレアティーズがデンマークからフランスに戻るときに船を使うんだが
注釈本でこれはおかしいと書いてるのがある(例えば岩波文庫とか Harold Jenkins)。
デンマークとフランスは地続きだからというのがその理由。
地続きだからと言って当時は船の方が便利だったというのは考えられないのか?
コメント1件

305
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/14 14:28:36  ID:D0LNVGTR.net(4)
>304
訂正:
注釈本でこれはおかしいと書いてるのは、
レアティーズがオフィーリアに順風で船便の都合がつくかぎり
フランスにいる彼に便りをよこせという箇所。

306
三年英太郎@アムステルダム ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/09/15 00:55:22  ID:m8rKEHRZ.net(3)
ルネサンス期の文学にも英語にもまるで通じてない777が出来ることと言ったら、
「主に参考にする本」を写すだけじゃん。
それなら、その中の1冊でも自分で買った方がいい。

つか、ここ最近の777の迷走ぶりはひどいな。
多読の英文法スレでは、学校文法用語満載、CGEL引用しはじめたと思ったら、
今度はシェイクスピアの本文批評ネタかよ。

お前に何らかの価値があるとしたら、アカデミズムに対する *下からの protester * であって、
象牙の塔に擦り寄り始めたお前なんぞ、まるで価値がないことに気づけ。
コメント1件

307
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/15 01:57:56  ID:k56Jp4tf.net(5)
>306
>「主に参考にする本」を写すだけじゃん。

それじゃ意味ないだろ。

>それなら、その中の1冊でも自分で買った方がいい。

意味不明。
コメント1件


308
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/15 02:33:36  ID:k56Jp4tf.net(5)
>307
>それなら、その中の1冊でも自分で買った方がいい。

甘い。
それで済むなら俺がわざわざスレを立てる必要はない。
>301で挙げた注釈書でJenkinsとEdwardsの本は注が全然足りない。
てか洋書のほとんどの注釈書は注が圧倒的に不足してる。
書いてる本人が良くわからない部分を飛ばしてるんじゃないか
と勘ぐりたくなるくらい。
大修館シェイクスピア双書はそれよりましだがそれでも少ない。
この原因は注を見開きの右ページに収めようとしてるのが大きな原因。
さらに注釈書間で解釈が異なってる場合がかなりある。
コメント1件

309
三年英太郎@アムステルダム ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/09/15 02:57:32  ID:m8rKEHRZ.net(3)
777が自分で買うわけないから、図書館にあった or ネットで違法DLにした本だろ。
つか、新ケンブリッジ版は入ってるが、オクスフォード版が入ってない。
コメント1件

310
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/15 11:32:15  ID:k56Jp4tf.net(5)
>309
>> 777が自分で買うわけないから、図書館にあった or ネットで違法DLにした本だろ。

大修館シェイクスピア双書がネットにタダで転がってたら教えてくれ。
図書館もありってw
【必死に】俺が自前で買ってないことにしたいらしいなw
コメント1件

311
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/09/15 12:18:55  ID:cJ2pA8J8.net
英語学習におけるディレッタンティズムや、古典談義、精読を目の敵にしてきたコテが、
英文科臭い比較引用作業を示威行為として始めるのなら、他人の書いた解釈書を突き合わせる
まえに、まずはジョンソン英語辞典を引きながら「初期近代英語の英文を多読をする」のが筋だな。
コメント2件

312
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/15 12:26:47  ID:YJOsh+A/.net(5)
>301
>>The Arden Shakespeare edited by Harold Jenkins

その注釈書は、"Hamlet" についての同じ Arden Shakespeare でも 1996年版
つまり 2nd revised だな。でもそれから10年経ってから出た Arden Shakespeare
の注釈書があるね。

The Arden Shakespeare, "Hamlet,"
edited by Ann Thompson
Third Series (2006)

こっちの方が10年分だけ情報が新しいので、777にとって満足できることが書いてある
かもしれないね。もちろん、777が持っている本にケチをつけるつもりはないので、
誤解しないでね。

313
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/15 12:45:14  ID:YJOsh+A/.net(5)
>311
なるほど、Shakespeare の時代の英文を読むには、Samuel Johnson の辞書が
役立つんだな。なるほど。道理で Samuel Beckett が Samuel Johnson の
書いた本や Samuel Johnson について書かれた本をたくさん持っていたわけだな。
二人とも Samuel なのでごっちゃになるけど、あくまで20世紀のノーベル賞作家である
Beckett が、18世紀の Johnson を真剣に研究していたということなんだよね。
コメント1件

314
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/15 13:05:49  ID:YJOsh+A/.net(5)
>313 についての自己レス
Samuel Beckett が Samuel Johnson の英語についての研究成果に興味を持っていたのか
と思ってたら、そうじゃないらしい。Beckett は確かに Johnson についての本をたくさん
置いていたけど、実は彼が心理的に追い詰められていた状況に興味を持ち、それについての
戯曲を書きたいと思っていたらしい。そういうことを書いている記事を見つけたので、
その一部をここに貼り付ける。

One of the more expensive items in Samuel Beckett's working library
was an 18th-century edition of Samuel Johnson's Dictionary of the
English Language. He probably bought it in Dublin in the 1930s, when
he made extensive notes on Johnson for a play that he was planning
to write about the great man. The Johnson that Beckett was interested
in wasn't "Boswell's wit and wisdom machine", as he put it, but
【a sufferer from melancholia, idleness, guilt and fears of madness and
annihilation. Beckett pictured his hero as an exhausted old man,
"terrified of dying, terrified of deadness",】 and copied out quotations
from the medical diary in which Johnson charted his own decline.
http://www.theguardian.com/books/2008/aug/09/biography

315
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/15 13:16:57  ID:YJOsh+A/.net(5)
Samuel Johnson の例の有名な辞書については、
http://johnsonsdictionaryonline.com/
ここにその一部が電子化されて無料で公開されている。

それから、彼がどのように辞書作りに
専念したかについてドラマを交えながら学者たちが解説をしている BBC による60分の番組も
このサイトにはあって、
https://www.youtube.com/watch?v=IpVP8ezoVlM
YouTube 上のこの場所で公開されている。このビデオをだいぶ前に見たけど、内容を
かなり忘れてしまったので、また見てみたい。とても内容の濃い素晴らしい番組だったことは
覚えている。

これに影響されて、Boswell の書いた Samuel Johnson の伝記にも
興味を持ったので、いずれは読みたいと思っている。その内容も面白そうだし、
当時のイギリスの風俗や言語にも触れることができるので、いろんな意味で面白そうだ。
コメント1件

316
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/15 13:53:23  ID:k56Jp4tf.net(5)
>311
>他人の書いた解釈書を突き合わせる

>308を読め。
>ほとんどの注釈書は注が圧倒的に不足してる。

注釈書を突き合わせて済めば苦労はない。

317
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/15 13:57:10  ID:NLLg9HAY.net
>310
いいからお前は辞書でも引いてろ

318
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/15 14:16:52  ID:k56Jp4tf.net(5)
例えば Hamlet, Act 1, Scene 2 の次の文

Fie! 'tis a fault to heaven,
A fault against the dead, a fault to nature,
To reason most absurd; whose common theme
Is death of fathers, and who still hath cried,
From the first corse till he that died to-day,
'This must be so.'

これの文法構造は To reason most absurd を【除いて】明らか。
To reason most absurd が文法的にどうなってるのかは>301で挙げた注釈書には書いてない。
Dover Wilson の注釈書にも書いてない。
コメント1件

319
シェークスピア[]   投稿日:2014/09/15 14:36:09  ID:ytpTSsFu.net(2)
│:::::;::::          ヽ       ノ  │
│:::::::::             ̄-   - ̄ .  │
│:::::::                 ̄ ̄      │
│::::::           ミミミミミミミ   ミミミミミ│
│::::    ───〓──────〓〓─────〓
│ ── ̄ ̄     │/ ̄●\ /  │〆 ̄●ヽ  │
│ヽ        ⌒⌒\ヽ───ノ /│ │───> .│
│ヽ          〆   ̄ ̄ ̄ ̄ │ │ \──/
│ \.                   │  │     │         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│ │  ..                     │    │        /
│ .│  . .            ─/     ヽ    /      <   俺の帽子は加齢臭で蒸れて臭いムレハットなんだが 
│  │            /   \⌒\  ノ\ . /        \
│\/ヽ          /             \. /          \
│   │\     │  │ <── ̄ ̄ ̄──). /            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│   │ ヽ    │  \  \皿皿皿皿皿皿/ /
│   .│       \     \────/  /
│   /   \          (────ノ  /
│  /│    \                . /\
│ / │      \      <──── /│\
│ノ  │        \           / │ \
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│   │             ̄ ̄ ̄ ̄    │    ̄\──

320
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/15 14:48:18  ID:YJOsh+A/.net(5)
>318
>>Fie! 'tis a fault to heaven,
A fault against the dead, a fault to nature,
【To reason most absurd】;
(Hamlet 1.2.103)

確かに、【to reason most absurd】についても注釈がほしいところだな。
一応、僕の解釈ではこれは倒置であり、普通の順序に直すと "most absurd to reason"
となり、reason は名詞で「理性」だと解釈し、さらにはこの "most absurd to reason"
がここでは分詞構文みたいなものであって、"being most absurd to reason"
という意味だと解釈する。つまり

It is a fault to heaven,
(it is) a fault against the dead,
(and it is) a fault to nature,
【being most absurd to reason】
(= and it is most absurd to reason)

というふうに僕は解釈する。間違っていたら、どうか教えてほしい。

321
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/09/15 16:18:39  ID:ytpTSsFu.net(2)
│:::::;::::          ヽ       ノ  │
│:::::::::             ̄-   - ̄ .  │
│:::::::                 ̄ ̄      │
│::::::           ミミミミミミミ   ミミミミミ│
│::::    ───〓──────〓〓─────〓
│ ── ̄ ̄     │/ ̄●\ /  │〆 ̄●ヽ  │
│ヽ        ⌒⌒\ヽ───ノ /│ │───> .│
│ヽ          〆   ̄ ̄ ̄ ̄ │ │ \──/
│ \.                   │  │     │         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│ │  ..                     │    │        /
│ .│  . .            ─/     ヽ    /      <   臭いか臭くないのかそれが問題ムレハット 
│  │            /   \⌒\  ノ\ . /        \
│\/ヽ          /             \. /          \
│   │\     │  │ <── ̄ ̄ ̄──). /            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│   │ ヽ    │  \  \皿皿皿皿皿皿/ /
│   .│       \     \────/  /
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│  /│    \                . /\
│ / │      \      <──── /│\
│ノ  │        \           / │ \
│   │          \        /  │  \
│   │             ̄ ̄ ̄ ̄    │    ̄\──

322
三年英太郎@アムステルダム ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/09/15 18:14:51  ID:m8rKEHRZ.net(3)
777はかつてシェイクスピアの英語は *当時の日常語* とのたまい、
中学文法だけで簡単読めるといって、ソネットやロミジュリをコピペしていたな。

自分の主張を貫くなら、シェイクスピア&当時の英語を多読した上で、
多読の成果として意味が見えてくるはずだろう。
ところが、主張に反して、こともあろうに学者の解説本を集めて
必死に比較検討してるのは何故だ?
コメント4件

323
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/15 18:52:11  ID:PgGNV4g5.net

324
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/09/15 20:18:50  ID:QNDtPhMh.net
>322
なるほど、註とか要らないよな〜
まあ、校訂本は要るとしても註は要らん、多読のみじゃないか
彼の説なら

まあ、でも変なツッコミ入れるより、ああゆう書き込みのがいいじゃなか

325
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/16 02:06:46  ID:3lHwq6rl.net
>322
彼はまだ多読初心者なんだよ。だから悟りきれてない青二才なんだよ

326
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/16 07:06:20  ID:Fu6id2hl.net(6)
>315 で述べた辞書は、1755年に Samuel Johnson が作ったものだが、BBC の番組でも
詳しく紹介されているように、大変な努力によって作ったものらしい。あの時代にこれだけの
辞書を作るなんて、普通の神経の人にできるものではないとつくづく思う。

この辞書では、1755年の段階でイギリスで愛読されていた古典文学からの例文を片っ端から
引用している。たとえば今ここで話題になっている "Hamlet" がこの辞書ではどのように
引用されているかを見るのは、この辞書のサイトで見ると簡単にできる。

Samuel Johnson の辞書サイトで "Hamlet" というキーワードを検索した結果
http://johnsonsdictionaryonline.com/?page_id=7409&;SearchValue=hamlet

上記のリンク先にずらずら並ぶ項目をどれでもいいからクリックしてみると、あれよあれよと
びっくりするくらい見事に、1755年の段階で Johnson 博士が集めた Hamlet からの
例文が見つかる。しかも、どの例文も、単なる一行だけの例文引用ではなく、
何行にもわたる。
コメント1件

327
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/16 07:42:33  ID:Fu6id2hl.net(6)
>326 の続き 【Samuel Johnson の伝記】

まだ読んでないんだけど、Samuel Johnson については、次の二冊が面白そうなので、
すでに買ってある。

(1) The Life of Samuel Johnson (Hardback)
By (author) James Boswell, 1,300ページくらい
http://www.bookdepository.com/Life-Samuel-Johnson-James-Boswell/97818571510...

この本は、当時 Johnson 博士と親しくしていた Boswell がきわめて事細かく
Johnson の生涯を描いている。

(2) A Journey to the Western Islands of Scotland (Hardback)
By (author) Samuel Johnson, By (author) James Boswell
http://www.bookdepository.com/Journey-Western-Islands-Sotland-Samuel-Johnso...

この本は、親しくしていたこの二人がスコットランドを旅したときのことを書いている。
これも、この二人が日常的にどういう話をしていたのか、何をどのように感じたり考えたり
していたかを知ることができそうで、面白い。

上記の二冊は、両方とも Everyman's Library のハードカバーなので、安い割には
ページ数が多くて、さらには紙も分厚くて、布張りで、縫製してあって、布で出来た
シオリまでがついている。この二冊のみならず、Everyman's Library のシリーズは、
どれもこれもお奨めだ。

328
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/16 08:25:43  ID:akX2+Sur.net(5)
>322
> 777はかつてシェイクスピアの英語は *当時の日常語* とのたまい、

正確に引用しろよ。

392 :名無しさん@英語勉強中 :2013/09/06(金) 07:03:12.22
>389
>290 : 777 ◆iztUgPCEh2 : 2013/06/19(水) 17:33:54.48
>>288
>書き言葉では単数 they の使用は抵抗が強い。
>The use of singular "they" in written English is generally frowned upon.

つまり、777の大好きなシェイクスピアが
777の大嫌いなsingular theyを使っていた、といわけだ

393 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2013/09/06(金) 07:09:19.77
>392
お前は話し言葉(spoken English)と書き言葉(written English)の違いが分からないだろ。
因みにShakespeareの英語は話し言葉。

329
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/16 08:31:29  ID:akX2+Sur.net(5)
>322
>中学文法だけで簡単読めるといって、ソネットやロミジュリをコピペしていたな。

正確に引用しろよ。
俺の言ったことを勝手に(劣化)脳内変換するんじゃねえ。

中高生の英語の宿題・質問に答えるスレlesson193

550 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2013/09/16(月) 13:32:39.37
このShakespeareの詞は分かり易い。

Shall I compare thee to a summer's day?
Thou art more lovely and more temperate.
Rough winds do shake the darling buds of May,
And summer's lease hath all too short a date.
Sometime too hot the eye of heaven shines,
And often is his gold complexion dimmed;
And every fair from fair sometime declines,
By chance, or nature's changing course, untrimmed;
But thy eternal summer shall not fade,
Nor lose possession of that fair thou ow'st,
Nor shall death brag thou wand'rest in his shade,
When in eternal lines to Time thou grow'st.
So long as men can breathe, or eyes can see,
So long lives this, and this gives life to thee.

330
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/16 08:40:07  ID:akX2+Sur.net(5)
>522
>シェイクスピア&当時の英語を多読した上で、
>多読の成果として意味が見えてくるはずだろう。

その通り。
これは俺の意見のまんま。

>ところが、主張に反して、こともあろうに学者の解説本を集めて

どこが主張に反してる?
多読すれば注は要らないというのは俺の持論。
俺が学者の注を参照してるのは【単純に】当時の本を多読してないから。
俺はエリザベス朝の本を多読するほど暇人じゃない。

331
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/16 08:43:34  ID:akX2+Sur.net(5)
アホは理解力がないから一から十まで説明しないと誤解する。
面倒なことおびただしい。

332
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/09/16 08:44:55  ID:akX2+Sur.net(5)
そうかと言って【初めから】一から十まで説明すると馬鹿にするなと怒るw

333
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/09/16 10:03:01  ID:1169Ocih.net(2)
では、普段時間に追われ、暇がない人は解釈書を参照しながら学習するのも
【ひとつの方法】というわけだね。

「俺はエリザベス朝の本を多読するほど暇人じゃない。 」というのは
単に怖いからだよ。自分が主張している方法論を、未知の領域に適応して、
よい成果があがるのかどうか不安なので、自分でも踏ん切りがつかないわけさ。

334
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/09/16 10:08:49  ID:fukRib79.net
TOEICの文章楽勝と思ったけど
最近海外のブログを読み出して3行に一個ぐらいの割合で
知らない単語が出て来て涙目
みなさんは、
どのくらいの時間をかけて洋書がスラスラ読めるようになりましたか?

335
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/09/16 10:14:49  ID:1169Ocih.net(2)
http://www.newyorker.com/magazine/2014/09/15/september-4
新学期が始まると…

くだらない内容だが韻を踏んでいる。絵もしっかり文に対応しているので楽しい。

336
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/16 21:18:57  ID:Fu6id2hl.net(6)
>146 の続き 【Samuel Beckett の芝居 "Happy Days"】

50歳くらいの女性が、炎天下の中で荒野の地中に下半身が閉じ込められたままで
60分ほどほとんど一人でしゃべり、周りには夫以外には誰もおらず、何も起こらず、
誰も来ず、持ち物もハンドバッグ以外にはほとんどない。夫とはほとんど話もできない。
60分間、ほとんど一人でしゃべっている。

第二幕では、今度は首から下が地中に埋まっている。首を左右や上下に振ることもできず、
まっすぐ前を見ることしかできない。それで毎日を過ごさねばならない。夫はどこへ行ったか
わからない。

冷たい夫と心が通じない女性の哀しみを描いていると捉えるのは、あまりにも浅薄な
見方だと僕は思う。実は、妻から語りかけても夫がほとんど答えていないように
見えるようこの芝居は出来上がってはいるが、夫から見れば、実は夫の方も
四六時中、必死で妻を求めているのにも関わらず、まったく妻はそれに気づいていない
のかもしれない。

現に、芝居の最初の方で、妻が投げたガラスの瓶が割れて
夫が血を流しているにも関わらず、まったく妻は気づいていない。そして夫も、
まるで何事もなかったかのように平然としている。これは、人間同士が互いに
本当は深く傷つけあっているにもかかわらず、傷つけていることにも、そして
傷つけられていることにも気づかないということを象徴的に描いていると
解釈することもできる。(その2に続く)
コメント2件

337
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/16 21:25:01  ID:Fu6id2hl.net(6)
(その2) >336 の続き

ところで、この芝居で、二度、音楽が聞こえる。

(1) 第一幕の最後の方でオルゴールから聞こえる "I Love You So" (Merry Widow Waltz) の曲
https://www.youtube.com/watch?v=40dUZK2CIbQ&;t=41m20s

(2) 第二幕の最後で、主演女優がこの歌を歌う場面
https://www.youtube.com/watch?v=DnfSIY1XV_w&;t=37m34s

この曲は、オペラなどで演奏されているのを聴くと、実は非常に楽しい曲だ。

(3) I Love You So (Merry Widow Waltz) - The Merry Widow
https://www.youtube.com/watch?v=6Mu-GeDOAc8

(4) The Merry Widow Waltz
https://www.youtube.com/watch?v=lvN5z6BQHpQ

このように、(3) や (4) のようなオーケストラによる演奏を聴いた上で、再び
(1) や (2) の、芝居でのこの曲を聞くと、この芝居を深く味わうことができて楽しい。
おそらくは、妻が夫と共に若いころにこの曲の流れるオペラを一緒に見に行き、
その帰りに (1) に出てくるオルゴールを彼から買ってもらったのだろう。そして
それを50歳くらいになった今でも大事にハンドバッグの中にしまいこんでおり、
ときどき取り出しては、哀しく愛撫するかのようにオルゴールを操作して、
いとおしむようにこの曲を聴いているのだろう。

(1) では、このオルゴールの曲が鳴りやんだ直後に、夫がその曲を鼻歌で聞かせる。
有頂天になった妻は、アンコールを夫にせがむ。夫は無言。いつものことなので、
妻はすんなり諦める。
コメント1件

338
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/16 21:40:31  ID:Fu6id2hl.net(6)
>336 【"Happy Days" にて、妻が投げたガラスの瓶が割れて夫が血を流す】

妻が投げたガラスの瓶が割れて夫が血を流す場面
https://www.youtube.com/watch?v=40dUZK2CIbQ&;t=7m12m

実は、YouTube の画面では夫が血を流しているようには見えないが、脚本には
はっきりとそのように書いている。おそらくは、舞台を見る観客ならそれが見えるのだろう。

【[Winnie つまり妻] tosses cap and bottle away in Willie's (夫) direction.
Sound of breaking glass.] 】Ah that's better! (これは Winnie つまり
妻の台詞) (中略)
[She is interrupted by disturbance from Willie (夫). He is sitting up.
She lowers lipstick and mirror and cranes back and down to look at
him. Pause. Top back of 【Willie's (夫) bald head, trickling blood.】

(The Selected Works of Samuel Beckett, Volume III, pp.274-275)
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339
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/16 21:50:54  ID:Fu6id2hl.net(6)
>338 のリンクの URL を書き間違えました。正しくは、次の通り。

妻が投げたガラスの瓶が割れて夫が血を流す場面
https://www.youtube.com/watch?v=40dUZK2CIbQ&;t=7m12s

なお、>337 の (2) つまり第二幕の最後で女性が静かに哀しく歌うこの歌の歌詞は、
脚本ではきちんと書いてある。次の通り。

   Though I say not
   What I may not
   Let you hear,
   Yet the swaying
   Dance is saying,
   Love me dear!
   Every touch of fingers
   Tells me what I know,
   Says for you,
   It's true, it's true,
   You love me so!

(The Selected Works of Samuel Beckett, Volume III, p.303)

340
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/18 08:20:57  ID:16F4FDdZ.net(5)
【Samuel Beckett についての documentary の第二弾】

>240 で紹介した BBC による Samuel Beckett についての2時間にわたる
documentary と並んで、90分くらいの documentary も YouTube 上で公開されている。

Waiting for Beckett 1/6
https://www.youtube.com/watch?v=eyjvYByB6vA&;index=1&list=PLCF864D980DF37D42

これもまた、別の意味で実にいい番組なので、ネット上に永遠に残してもらいたいもんだ。
残念ながら、かなり音声と映像の解像度が悪い。ヘブライ語による字幕がついている。
Samuel Beckett 関係の YouTube 上のビデオとしては、ドイツ語やスペイン語や
ギリシャ語やヘブライ語による字幕のついているものが目立つ。それだけ、それらの
国で高く彼が評価されているのだろうと思う。
コメント2件

341
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/18 09:56:22  ID:16F4FDdZ.net(5)
>340 のビデオにて、アメリカ人らしき学者または作家が、Beckett 亡きあとにインタビューに
応えている最中に男泣きしている。

Waiting for Beckett 6/6
https://www.youtube.com/watch?v=Id-0QJz654c&;t=9m02s

上記のリンク先のところだ。

INTERVIEWER: What did he (= Samuel Beckett) mean to you personally?
作家または学者 (?):Well, I identified with him. (男泣き)

有名な文学者が亡くなったあとにその人と深く付き合いのあった作家や学者が亡き人を
追悼して泣いてしまう場面は、あまり documentary ではお目にかからない。
きわめて理知的に淡々とこの番組で語り続けてきた人で、しかも感情を普段は
強く抑えているように見える人であるだけに、こちらまでもらい泣きしてしまう。

私生活が侵されるのを嫌がってノーベル賞受賞という名誉でさえ catastrophe で
しかないと言い、マスコミをいつも避けながらひっそりと暮らし、静かに死んでいった
Beckett を悼んでテレビで泣いてしまった友人を別世界から見て、Beckett は
喜んでいることだろう。
コメント1件

342
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/18 10:17:04  ID:16F4FDdZ.net(5)
>341 で Beckett を悼んで男泣きした人が誰なのか名前はヘブライ語の字幕が
かぶさってしまって僕にはわからないが、どうやら Beckett のエージェントみたいな
役割を果たしていた人らしい。"Waiting for Godot" の出版権などを手に入れて
何かと Beckett をあちこちに売り込んだ人のようだ。この人がこの番組の別のところで
言っていることを書き取ってみる。

. . . reading about the opening of "Waiting for Godot" in Paris. And
that was very curious and I went to a literary agent in New York.
I got the manuscript, I read it, I liked it, and I made up my mind
I really wanted to get it, and I bought the rights for Grove Press
to publish it.
https://www.youtube.com/watch?v=5Ia7aZiB5Cw&;t=10m47s
コメント2件

343
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/18 10:47:10  ID:16F4FDdZ.net(5)
>342 でしゃべっていた人は、もしかしたら Grove Press の創始者かもしれない。
Samuel Beckett の伝記を読んでいると Grove Press という出版社名が頻繁に
出てくるけど、どういう出版社なのか気にも留めていなかった。でも、出版界の歴史では
きわめて特異な働きをしたらしい。avant-garde 系の本を片っ端からアメリカで手がけた
出版社なのだ。Beckett の作品のことも、どの出版社も取り合わなかったのに、
Grove Press はきちんと出版し、そのあともずっと Beckett の作品を出版し続けた
そうだ。現に僕が持っている4冊続きの Beckett の本もこの出版社が出版したものだ。

The Selected Works of Samuel Beckett, Grove Press(4冊シリーズ、合計2,000ページくらい)

Wikipedia による Grove Press の項目の記事を見ると、驚くほど有名な avant-garde
系の本を出版し続けてきたということがわかる。有名な作家たちのうち、僕がよく耳にする
名前を挙げてみる。

Albert Camus, American Beat poets (Jack Kerouac, William Borroughs,
Alain Ginsburg), Marquis de Sade, Kenzaburo Oe, Malcolm X

これらの作家を他のアメリカ出版社は無視していたころに、この出版社はきちんと出版して
いたのだ。さらには、文学をめぐる三つの有名な裁判にも巻き込まれている。

(1) D.H. Lawrence の "Lady Chatterley's Lover" をめぐる裁判
(2) Henry Miller の "Tropic of Cancer" をめぐる裁判
(3) William Burroughs の "Naked Lunch" をめぐる裁判
コメント1件

344
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/18 11:09:04  ID:16F4FDdZ.net(5)
>342 で Beckett を追悼していた人は、やはり Beckett の作品を出版し続けた
Grove Press の創始者だった。2年前に亡くなったばかりだ。

Barney Rosset
http://en.wikipedia.org/wiki/Barney_Rosset

Wikipedia を斜め読みしてみたけど、すごい人だ。歴史上に名を残す偉大な作家を
数多くアメリカで紹介し続けた人だ。さらに、文学上の裁判でも勝訴し続けた。
ユダヤ人の父とアイルランド人の母を持つ。そして5回も結婚している。

345
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/20 07:43:30  ID:BO87ykn/.net(4)
>340 で紹介した "Waiting for Beckett" というビデオでインタビューに答えていた
人の言葉が気になったのでネットで検索してみたら、それらしき言葉が文字で引用されて
いる。

Beckett はゴルフをやっていたときがあったが、短期間でやめてしまったという。それは、
いつものゴルフのパートナーと normal people の面白さについて意見が分かれてしまって
仲たがいしてしまったからだという。相手は normal people こそ面白いと言っていたけど、
Beckett は normal なものには興味はなく abnormal なものにしか興味がない、と
言ったという話しだ。

And, to be fair, within this holy crumb there was a grain of truth.
Beckett's golfing days didn't last much longer, perhaps because he
parted with his regular playing partner after a disagreement over
the attractiveness of "normal" people. "【I'm not interested in normal,"
he is reported to have said, "I'm only interested in the abnormal."】
This is intriguing, if true, because of how uncharacteristic it is,
sounding a note both arrogant and uncharitable. In fact it sounds like
a young man's remark, the sort of thing which he might have
repudiated later, when the normality of his subject matter must have
become more apparent to him.
http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/television-review-1303879....
コメント2件

346
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/20 11:49:03  ID:BO87ykn/.net(4)
【Steve Martin と Robin Williams による "Waiting for Godot"】

"Waiting for Godot" がいくら抱腹絶倒の芝居だとはいえ、Samuel Beckett が
脚本に書き込んでいないことをどんどんやって、低レベルの聴衆の笑いを取る必要が
ないだけでなく、そんなことをするとせっかくの Beckett の本来のテーマがぼかされてしまう。

Robin Williams and Steve Martin in Waiting for Godot
https://www.youtube.com/watch?v=TazBIiAJtb0

上記のものは、1988年に New York の Lincon Center での舞台であるらしい。
Beckett はこのころは老人ホームにいたのではないかと思う。最晩年のときだ。だから
彼はこの New York での舞台に向けて助言も何もできなかったと思う。

おそらくは Beckett のアドバイスも何も受けないで監督がアメリカの観客のレベルの低さに
迎合した作品にでっち上げてしまったのだろう。ふざけ過ぎだ。こんなことをしなくても、
Beckett が脚本に書いたことをやるだけでも抱腹絶倒の芝居だったのに。
アメリカのことが好きな人もいるだろうからあまり悪口は言わない方がいいのだろうけど、
ヨーロッパで出来たせっかくの格調高い笑いを、アメリカでは何でもかんでも商業主義的な
軽薄なドタバタや娯楽に仕立てあげてしまうという感じがして、いつものように腹立たしくなる。

347
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/20 13:38:00  ID:BO87ykn/.net(4)
【Samuel Beckett の "I'm only interested in the abnormal" という言葉】

>345
そういうことを Beckett が言ったという人の証言を収録したビデオの箇所を示し、
その内容を書き取ってみる。どうしても細部が聴き取れないけど、だいたいは次のような
感じだ。

"I had gone in as an architect clerk for an accountant in Dublin. And I told Sam that I
found people in these offices who were not in your own and the benefit of
the education of the university and they were people whom I found 【normal people】
whom I found most interesting. To which Sam said, "【I'm not interested
in normal. I'm only interested in the abnormal.】 Now that was the time
that I found that, mentally, he and I were moving apart."
https://www.youtube.com /watch?v=Ne-e-uGFJh8&t=16m24s
コメント2件

348
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/20 13:40:36  ID:BO87ykn/.net(4)
>347
さっきのリンクがうまく機能しない。再びここに貼り付ける。

Samuel Beckett - Documentary (+Greek subs) - Part 1(16分24秒のところ)
https://www.youtube.com/watch?v=Ne-e-uGFJh8&;t=16m24s

349
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/09/20 22:25:16  ID:yGdDFxDR.net
>343
グローブ・プレスはドナルド・キーン氏の『日本文学選集』も出版している。
これで日本文学に初めて接した外国人も多かったはず。
そういう意味では日本文学の認知に大きな貢献を果たしたわけで、大いに感謝
しないといけないね。

350
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/21 07:11:18  ID:LNrU2TFi.net
【Samuel Beckett's interest in the abnormal -- revisited】

>345 に続いて、>347 ではインタビューでの証言を僕が(不正確ながらも)書き取った
ものを紹介した。残念ながら、細部は聴き取れなかったので、その書き取りをあとで
読み返しても、きちんとした文章にはなっていない。そのインタビューで話をしていた人と
同一人物と思われる人の証言を、今度は印刷したものが見つかったので、ここに
紹介する。夕べアマゾンから届いたばかりの本を拾い読みして見つけた文章だ。

Bill Cunningham による証言
(この人は、大学での Samuel Beckett の同級生で、仲が良かったが、途中から
付き合いがなくなっていった。気質や考え方がかなり違っていたからだということだ。
その大きな違いの一つがこれだった。つまり、Beckett は normal なものには興味は
なく、abnormal なものにしか興味がないということだった。Bill Cunningham は
Beckett と同じ名門大学を出た後、Dublin で実業界に入ったが、難しい本なんて
読んだことのなさそうな普通の人こそが実に大事なことを僕らに教えてくれる、というような
ことを言ったが、Beckett はそれとは反対のことを考えていたのだ。

What I am finding out now, going out now into the world round me in
Dublin, I am finding 【ordinary people】 who can give you a lot of
interesting information and who are very interesting in themselves,
【normal people】,' I said. Sam looked at me and said: 【'I'm not
interested in the normal, I'm only interested in the abnormal.'】

("Beckett Remembering, Remembering Beckett", p.29)

上記の本は、Beckett 回顧録みたいな本。Beckett 自身による証言と、その友人知人
たちによる口頭の証言とを書き起こした本。会話文ばかりだからまとまりに欠けるけど、
だからこそ Beckett の本質に迫る部分もあるかもしれない。

351
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/22 13:16:48  ID:m2x+H+Yc.net(2)
>105 の climatures にしても >107 の grace にしても、僕の持っている二種類の
紙のテキスト(Everyman's Library と The Arden Shakespeare の Third Series)
でも、ちゃんと climatures や grace になっている。やっぱり無料で閲覧できる
Gutenberg よりも有料の紙の本の方が信頼できるということかな?
コメント1件

352
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/22 13:38:17  ID:m2x+H+Yc.net(2)
>351 は、誤爆でした。

353
816[]   投稿日:2014/09/23 17:19:49  ID:L+ZCF9Vc.net
アメリカのitsでibook用の洋書買えればいいんだが
ipadでマウスオーバー辞書みたいにひきつつ読みたい

354
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/09/23 19:16:09  ID:gNKhmO1t.net
iOSのkindleアプリの出来はいいし、Amazonのほうが
品揃えいいはずだけど。iPhone6plusでする読書が楽しみだわ。

355
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/09/23 19:58:33  ID:34vyyMAa.net
iPhone縦長すぎじゃない?
iPad miniの方が縦横比が丁度良い気がする。

356
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/24 15:41:34  ID:CA8p30F/.net(5)
【Beckett の "The Sucking Stones"】

YouTube 上には Beckett の脚本や詩や小説や、Beckett についてのドキュメンタリーや、
さらには Beckett についての学術的なシンポジウムなどのビデオが実にたくさんある。
脚本がビデオになることはよくあるのは当然だが、小説の中のいろいろな箇所の朗読や、
その小説の朗読を芝居風に演出したものもたくさんある。

Beckett の書いた有名な小説三部作の最初の作品である "Molloy" の中の
"The Sucking Stones" と呼ばれる箇所は、とても有名らしく、しょっちゅう引き合いに
出され、YouTube 上でも実にいろんなヴァージョンがビデオ化されている。さらには、
同じ役者が同じ小説の箇所の朗読あるいは演技の、さまざまなヴァージョンのものに
出演している。

Jack MacGowran という、Beckett がとても大事にしていた役者が BBC 上で
この箇所を演技しているもののうち、今までに僕が見つけた中で最も聴きごたえのある
ものを見つけた。

Molloy - The Sucking Stones - Samuel Beckett - BBC Television
https://www.youtube.com/watch?v=TXoq_H9BrTE

この朗読(演技)のテキストも、ネット上で無料で読める。ただし、一字一句、小説の通りに
朗読(演技)しているとは限らない。でもだいたい小説に沿っている。朗読(演技)の
最初のあたりは次の通りである。

. . . . I took advantage of being at the seaside to lay in a store of
sucking stones. They were pebbles but I call them stones. Yes, on this
occasion I laid in a considerable store. I distributed them equally
between my four pockets, and sucked them turn and turn about. This
raised a problem which I first solved in the following way. I had say
sixteen stones, four in each of my four pockets these being the two
pockets of my trousers and the two pockets of my greatcoat.
file:///C:/Users/Tak/Downloads/12279%20(4).pdf
コメント1件

357
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/24 15:57:22  ID:CA8p30F/.net(5)
>356
ここで朗読(演技)の対象となっているテキストのリンクをさっき貼りつけたけど、あれは
うまく機能しないかもしれない。別のリンクを貼り付ける。

https://www.google.co.jp/webhp?sourceid=chrome-instant&;ion=1&espv=2&ie=UTF-8#newwindow=1&q=molloy%20ebook

上記のリンク先の、おそらくはトップに出てくるリンクが、この Samuel Beckett による
"Molloy" を初めとする小説三部作 (Trilogy) を無料で読めるサイトだ。
document のファイルにてダウンロードできるようになっている。

それはともかく、僕はこの箇所をこの役者や他の役者によって朗読されたものを何度も
聴いたことがあるんだけど、どこが面白いのか、なぜそんなに何度も YouTube 上で
取り上げられるほど受けているのかが理解できなかった。

そして今、わかったような気がする。一つには、Jack MacGowran の演技がこのビデオ
においては特によかったせいもある。ここで Beckett が描きたかったのはおそらく、
16個の石をコートのポケットに入れて、一つ一つ順番に口に入れて嘗(な)めて、
それからまた順番に別のポケットに入れていくということ、そして16個の石をまんべんなく
すべてきちんと一回ずつ舐めるためにはどうすればいいかと考えたり、いろいろ工夫したり
しているのだが、それに成功したあと、実はそんなことどうでもいい下らないことだと
気づいたということにある。(その2に続く)

358
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/24 15:57:54  ID:CA8p30F/.net(5)
(その2) 【Beckett の "The Sucking Stones"】

さて、石を順番にまんべんなく一回ずつもれなく嘗めるよう工夫するなどということは、
確かに下らないことだということは、視聴者や読者はすぐにわかる。しかしこれは、
人生や宇宙の森羅万象が実はすべてこの石を順番に嘗めていくのと同じくらいに
下らないこと、不毛なこと、無意味なことなのだということを言うための寓話なのだ。
そう考えると、これは単に笑って済ませられる話ではない。Blaise Pascal が
言うように、人間が行っていることは学問やスポーツや仕事や政治経済に至るまで、
実はすべてこのような石を舐めるのと同じくらいの空しい「気晴らし」(divertissement,
diversion) に過ぎないのだと考えることができるわけだ。

このように考えると、この "Molloy" という小説の中のこの "The Sucking Stones"
というひとり言は、寓話として実に面白い。

359
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/24 20:42:09  ID:CA8p30F/.net(5)
【Samuel Beckett の芝居についての懇談会】

YouTube 上で、Samuel Beckett の芝居についての懇談会のビデオが公開されているのは
知っていたが、100分もあるし、最初に口火を切った人が Oppenheim という精神分析の
専門家であり、もしかして Beckett と精神分析との関係とか哲学的な話ばかりになるのでは
ないかと思って、少し敬遠していた。でも今日、思い切って見てみたら、司会者の
Oppenheim 女史以外の4人のパネリストはすべて演劇人つまり脚本家・役者・監督であり、
Beckett の作品について哲学・心理学などの観点から抽象的な話をするのではなく、
Beckett の作品を舞台上でどのように演技したり監督すべきかという具体的な現場の
話を雑談風に、ゲラゲラ笑いながら話していたので、親しみやすかった。抽象的な
難しい話も大切だけど、それについてはその系統の難しい本がたくさん出ているので
それを読めばいいけど、今回の懇談会での話も大切だと思った。

この懇談会を紹介する文章が、次のリンク先にある。
http://philoctetes.org/documents/JanFeb_Dialog_09.pdf
司会者と4人のパネリストについて、少しここにまとめておく。

(1) 司会者:Oppenheim (精神分析の専門家、女性)
(2) Edward Albee (口ひげ) -- "Who's Afraid of Virginia Woolf" を書いた有名な戯曲家。
Beckett の "Krapp's Last Tape" を監督した。
(3) Tom Bishop (禿頭)
(4) Alvin Epstein (あごひげ) -- Actor として "Endgame" の中での Nagg の
役を演じた。
(5) John Turturro (眼鏡) -- "Endgame" にて Ham の役を演じた。この人は、
Spike Lee 監督による "Do the Right Thing" に出演したことでも有名。
(6) Francis Levi -- director
コメント1件

360
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/24 20:49:02  ID:CA8p30F/.net(5)
>359 で紹介した Beckett についての懇談会のビデオのリンク先を示すのを忘れていた。

I'll Go On: An Afternoon of Samuel Beckett
https://www.youtube.com/watch?v=u5UF2-2kqaw

Samuel Beckett の芝居についていくらか知っていさえすれば、このビデオでの
懇談会の内容を聴き取るのは、さほど難しくはないと思う。アメリカ映画を見て
大雑把に聞き取れる人なら理解できるだろうと思う。この懇談会にて、
有名な演劇人たちが Beckett の芝居にどのように取り組んできたかという
現場の話が聞けたし、さらには、John Turturro や Edward Albee の
生の声や話しっぷりに触れることができたので、けっこう楽しかった。

洋書を読んで一人の作家についていろいろと調べたり考えたりする上で、
このようなシンポジウムや講演などを聞くことも大事になってくるけど、
日本に閉じ込められるように暮らしている僕らにとっては、とてもじゃないけど
英米に行ってネイティブたちによる芝居や講演や講義を聴くことはできないので、
このように YouTube で無料でじゃんじゃん見たり聴いたりできるということは、
本当にありがたい。

361
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/25 18:53:22  ID:eTneNIZU.net(2)
【Samuel Beckett の芝居 "Ohio Impromptu"】

Ohio Impromptu - legendado em português
(10分の芝居。台詞は英語だが、ポルトガル語による字幕がついている)
https://www.youtube.com/watch?v=w7uZ22A0zIs

これは、10分ほどの芝居。例のごとく意味のわかりにくい Beckett の芝居で、
何度か見て脚本も読んだのだが、まだ僕には意味がよくわからない。最初は
わけがわからなさすぎて怒りさえ覚えたが、今ではわけがわからないなりにも
味わい深さを感じる。特に上記の作品は "Beckett on Film" というプロジェクトの
一環として作られた映画化された芝居で、かの有名な Jeremy Irons が
演じている。彼はさすがに顔だけでも素晴らしい演技ができる人なので、
この作品の奥深さを感じさせてくれる。Wikipedia 上にも、この芝居についての
詳しい解説がある。

"Ohio Impromptu" についての Wikipedia の記事
http://en.wikipedia.org/wiki/Ohio_Impromptu

362
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/25 20:43:35  ID:eTneNIZU.net(2)
【Samuel Beckett の芝居 "Breath" についての文学博士による解説】

Samuel Beckett の芝居 "Breath" については、>241-247 においてすでに触れたけど、
これについての文学博士による10分の解説が YouTube 上で発表されている。

10 Minutes On... Samuel Beckett's Breath
https://www.youtube.com/watch?v=HeX_3y7vtE4

夕べこれを見つけて、さっそく聴いてみた。まだその内容を吟味し咀嚼するところまでは
いっていない。なにせこの作品はいまだによくわからない。

363
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/27 19:08:51  ID:g6azA0Eu.net(2)
【Samuel Beckett の作品の邦訳リスト】

邦訳には興味がないのだけど、一応は参考になりそうなので、網羅的な邦訳リストを
示したサイトのリンク先を示す。絶版になっているものがおそらく多いとは思うけど、
案外たくさんの作品が邦訳されているらしいことがわかる。

ベケット作品邦訳出典目録
(日本サミュエルベケット研究会のサイトにある)

(リンク先をここに貼り付けると、どういうわけかエラーメッセージが出るので、
今回は示さない。)
コメント1件

364
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/27 19:40:13  ID:g6azA0Eu.net(2)
>363
リンク先の URL の文字列のせいでエラーメッセージが出てしまうので、
少し変えて貼り付ける。下記のリンク先の URL の中にある * の文字を u に変えて
(つまり sak*ra の * を u に変えて)ほしい。

Samuel Beckett の作品邦訳リスト
http://beckettjapan.sak*ra.ne.jp/?page_id=5

365
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/29 10:01:32  ID:zdIRLV9L.net(7)
【Life is a tale told by an idiot signifying nothing】

このような言葉を誰かがアマゾン書評で書いていた。これが Shakespeare の書いた
文章を少し簡略化したものだということはわかっていたけど、改めて読んでみて、
笑ってしまった。Shakespeare は、できれば全作品を原文で精読したいけど、それが無理なら、
せめて大雑把な理解をしながらでいいから、全作品を一度は原文で通読しないといけないと
いつも思う。

Tomorrow, and tomorrow, and tomorrow
Creeps in this pretty pace from day to day,
To the last syllable of recorded time;
And all our yesterdays have lighted fools
The way to dusty death. Out, out, brief candle!
Life's but a walking shadow, a poor player
That struts and frets his hour upon the stage
And then is heard no more. 【It is a tale
Told by an idiot, full of sound and fury
Signifying nothing.】

("Macbeth," 5.5.19-28)

上記の一節の現代英語訳は、次のリンク先にある。
http://nfs.sparknotes.com/macbeth/page_202.html

366
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/29 14:28:52  ID:zdIRLV9L.net(7)
【Samuel Beckett の "How It Is" という小説(詩?)の結末を絶叫朗読したビデオ】

Samuel Beckett の "The Unnamable"(名づけえぬもの)についてはすでに
洋書を読んで英語の勉強41 -74
ここにおいて紹介した。そしてこの小説の結末の部分を Harold Pinter というノーベル賞作家
で役者でもある人が見事に朗読したビデオも、下記のリンク先で紹介した。
洋書を読んで英語の勉強41 -109

さて、この "The Unnamable" という小説も凄まじかったけど、"How It Is" という
小説というか詩は、それよりも凄まじいかもしれない。まだ読み始めたばかりだし、
読んでもなかなかわからないのだけど、YouTube 上で見事な朗読(というか「絶叫朗読」)
を提供してくれているおかげで、その世界にいくらか親しむことができるようになってきた。

"How It Is! By Samuel Beckett - Poem - animation
https://www.youtube.com/watch?v=W4B_25sPhdk

上記のものは4分ほどのビデオだけど、この小説(詩)の結末部分を見事に再現してくれて
いる。凄まじい。なお、僕の英語力ではなかなかこの速さの英語を聞きとることはできない。
この小説(詩)は通常の紙の本では110ページから160ページくらいの長さのもので、
このビデオで再現されている部分は、その結末の4ページほどだ。あとで、もし時間と
気力があれば、ビデオで朗読されている部分だけをこのスレで書き写したいと思う。
コメント3件

367
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/29 14:48:45  ID:zdIRLV9L.net(7)
>366 の続き 【"How It is" という小説(詩)の結末】

この "How It is" という作品は、フランス語原文では "Comment c'est" というタイトルで
あり、Beckett がフランス語で書いたあと、例のごとく自分で英訳した。1958年から60年に
かけて書いたものだから、著者が52歳から54歳にかけて書いたことになる。"The Unnamable"
はいくら難しくて読みにくく、ピリオドがほどんどないとはいえ、一応はコンマがたくさん
使われていた。今回の "How It Is" においては、ピリオドもコンマもダッシュもコロンも
何もない。通常のペーパーバックで160ページほど延々と続くこの小説(詩?)の文章
において、一度も句読点がなく、さらには大文字さえ使わないので、どこからどこまでが
一つのセンテンス、または一つのフレーズなのかがわかりにくく、読者が自分で頭の中で
ピリオドなどをつけていきながら読まないといけない。一応は数行ごとにパラグラフに
分けられているとはいえ、新しいパラグラフが始まったからといって、本当に新しい
センテンス(らしきもの)が始まっているとは限らず、前のパラグラフからフレーズが
続いていることもある。

自力で読み始めてもさっぱりわからないので、Cambridge などが刊行している Beckett
概説書をいくつも読み比べて少しずつこの作品を読み始めたり、あるいは YouTube 上の
「絶叫朗読」ビデオを聞いたり、朗読されている部分を文字でも読んでみたりして、
あれこれ考えてみて、初めて少しだけわかってきた。

僕の今のところ理解しているかすかなイメージを一応は解説すると、次のようなことだ。
この作品には、一人の人間(のような存在)が沼の中にどっぷり浸かっていて、
ブリキの缶がいくつか入った袋についている紐を口でくわえて引っ張りながら、
ヌメリヌメリと前へ進んでいるらしい。そしてそこで一人(一匹?)の存在に出会い、
いくらかその存在と関わったあと、また一人になってしまう。(続く)
コメント1件

368
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/29 14:50:13  ID:zdIRLV9L.net(7)
>367 の続き
その人(存在?)のひとり言を160ページにわたって延々と続けている。そして
この人(存在?)に言わせると、このひとり言は自分が言っていることではなく、
あくまで別の人が言っていることを代弁しているに過ぎないということだ。頭の中で
その言葉(というか絶叫のようなもの)が聞こえてくるので、それを自分なりに
言葉にしているだけなのだ、ということだ。

いやはや、きわめて奇妙な作品であり、そもそもわけのわからない文章であり、
絶対に英語の勉強にはなりえない英文であり、もしかしたら文法を無視しているかも
しれない。というか文法を超えてしまっているように僕には思える。でも、
狂人のたわごと(つまり Shakespeare が言った "a tale told by an idiot
signifying nothing)のように聞こえるけど、実は、じっくりと読み解いていくと、
きわめて理にかなった、深遠な、人間存在の究極の姿をこれほど雄弁に描いた
ものはないんじゃないかと僕は感じる。

369
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/29 15:23:43  ID:zdIRLV9L.net(7)
テスト

370
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/29 18:31:07  ID:zdIRLV9L.net(7)
【"How It Is" の結末4ページ分の文章(ビデオに合わせて)】

"How It Is" By Samuel Beckett - Poem - animation (4分ほどのビデオ)
https://www.youtube.com/watch?v=W4B_25sPhdk

上記のビデオで「絶叫朗読」されている部分を今からタイプしてみる。typo があったら
許してほしい。なお、大文字もないしコンマもピリオドもない。パラグラフだけが変わる。
紙の上に書いてある通りにできるだけ忠実にタイプしてみる。

and if it is still possible at this late hour to conceive of other worlds

as just as ours but less exquisitely organized

one perhaps there is one perhaps somewhere merciful enough to shelter
such frolics where no one ever abandons anyone and no one ever waits
for anyone and never two bodies touch
コメント6件

371
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/29 19:35:46  ID:zdIRLV9L.net(7)
>370
このビデオでの早口がきちんと聴き取れるわけでもなく、またこの文章を紙の上で読んでも
きちんと理解できているかどうかは心もとないんだけど、それでもこの朗読は身につまされる。
聴く者を絶望の淵に陥れてしまうような声だ。

372
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/30 06:42:59  ID:vLl97Qph.net(2)
>370 の続きをどんどん書いていきたいけど、どういうわけか「部分的な」アクセス規制を
受けてしまっているようで、昨晩からは一回につきほんの少ししか書き込めない。

373
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/09/30 07:02:26  ID:vLl97Qph.net(2)
Beckett の "How It Is" についての書評。やはり素晴らしい作品だと言われている。
https://www.goodreads.com/book/show/789824.How_it_Is?from_search=true

374
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/09/30 22:19:28  ID:hKj3cAEP.net
Merriam-Webster's Dictionary of English Usageを流し読みしていると、
Double Subjectsが目に止まった。ドライデンがこれを批判したという話から
はじまって、現在までを俯瞰している。OEからある表現だが、今はフォーマル
な書き言葉では不適切だとされる。下のような文だ。

Anyone who sees any illegal dumping on state land, they should get〜

MWDEUは通時、usage重視なので、構造的な説明はない。検索してみると
グラマーガールではhttp://www.quickanddirtytips.com/education/grammar/double-subjects
新CGELを引いてleft dislocationとして説明している。
The Cambridge Grammar of the English Language, pp. 1408-1411.

日本人にとっては見過ごしても(自分が英作をしないかぎり)なんの問題もない感が
あるが、グラマーガールの質問者やコメントにあるように、話し言葉であっても
ネイティヴはDouble Subjectsを敏感にキャッチできるようだ。

375
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/01 06:40:50  ID:982KpmaP.net(10)
論理的な文章は、大脳に働きかけるので、複雑であっても、翻訳しても理解してもらえる。
一方、主観的な文章、特に「詩」は、小脳や中脳に働きかけるのだろうか?深層心理に
訴えているような気がする。Beckett はその名手。

376
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/01 06:47:58  ID:982KpmaP.net(10)
>370 の「絶叫朗読」の最後あたり
so things may change no answer end no answer I may choke no answer
sink no answer sully the mud no more no answer the dark no answer
trouble the peace no more no answer the silence no answer die no
answer DIE screams I MAY DIE screams I SHALL DIE screams good
コメント1件

377
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/01 06:53:18  ID:982KpmaP.net(10)
>376 は、この小説の中で最もわかりやすい部分。絶叫しているとき、人間は1語または2語の
短文を連発するものであり、そういう文章になら僕ら人間は慣れている。しかし、このような
調子で160ページほどの小説が延々と続く。荒筋をつかもうとするのは大変。(アクセス規制のため3行しか書けない。)

378
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/01 07:00:03  ID:982KpmaP.net(10)
only me yes alone yes with my voice yes my murmur yes when the pant-
ing stops yes all that holds yes panting yes worse and worse no answer
WORSE AND WORSE yes flat on my belly yes in the mud yes the dark yes
nothing to emend there no the arms spread yes like a cross no answer
LIKE A CROSS no answer YES OR NO yes

379
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/01 07:02:50  ID:982KpmaP.net(10)
alone in the mud yes the dark yes sure yes panting yes someone hears
me no one hears me no murmuring sometimes yes when the panting
stops yes not at other times no in the mud yes to the mud yes my voice
yes mine yes not another's no mine alone yes sure yes when the panting
stops yes on and off yes a few words yes a few scraps yes that no one hears
no but less and less no answer LESS AND LESS yes

380
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/01 07:09:33  ID:982KpmaP.net(10)
>370-379 にかけて、絶叫朗読のごく一部を紹介したけど、原文を読んで少しは何かを
感じてもらえたろうか?本当は4ページほどをすべて紹介したいけど、アクセス規制を食らって
いるので無理。絶叫している主人公は、沼の中の泥の中に埋もれたままで死ぬまでたった
一人で暮らさないといけない。他には誰もいない。暗黒。聞こえる声は、自分の声だけ。
こんな調子で長々と続くのだが、それでいて何とか読ませてしまう Beckett の天才的な詩的感性。神業。

381
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/01 07:23:31  ID:982KpmaP.net(10)
"The Unnamable"(名づけえぬもの)においては、段落やピリオドがきわめて少なく、
コンマだけで区切られた文章が160ページくらい続いた。それだけでも読者は追い詰められた
ような気分になる。この絶叫朗読の原作である "How It Is" (Comment c'est) では、
コンマもピリオドもない。大文字で始めることもない。あるのは段落の切り替えだけ。それで
160ページも続く。読者は、追いつめられるどころじゃない。読んでいると絶望する。それなのに、
すでに絶望している人は、それに癒される。絶対的な孤独と絶望と暗黒と不毛を知り尽くしている
人は、これを読んでみてほしい。救われる。絶望する人を救ってくれるのは、希望ではない。
絶望が自然な状態だということをそのまま示してくれること、それが逆説的に救いになる。

382
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/01 07:32:19  ID:982KpmaP.net(10)
「ベケット作品邦訳出典目録」という webpage で、この「絶叫朗読」の原作の邦訳を
紹介している。こんな文章を日本語に翻訳してしまう人がいるのか。驚きだ。訳しようがないでしょう?

『事の次第』(Comment c'est / How It Is)
 片山昇訳『事の次第』,白水社,1972年
http://beckettjapan.sak*ra.ne.jp/?page_id=5
(上のリンク先の URL の * を u に変えてください)

383
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/01 07:49:56  ID:982KpmaP.net(10)
>370 【Samuel Beckett の "How It Is" (Comment c'est, 事の次第)】

なぜ句読点もなく、パラグラフの最初でさえ大文字で書き始めることもないのか?それは、
一つ一つの「考え」がどこからどこまで続いているのかが本当はわからないということ、
苦しみが延々と途切れなく続いていることを表しているのだろう。西洋的な分析的な考えに
慣らされてしまった僕らは、こういう文章をわかりにくいと感じてしまう。しかし、このような
文章こそ、意識の内容を最もリアルに表現する方法かもしれない。

384
えワ[sage]   投稿日:2014/10/01 10:04:11  ID:qUD0bnt+.net
シドニー・シェルダンのゲームの達人読了。
なかなかエロいシーンもあって、何回も抜いたよ。
コメント1件

385
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/01 10:29:57  ID:QtbwTxj+.net

386
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/01 10:31:39  ID:982KpmaP.net(10)
>366 あたりから紹介してきた "How It Is" (Comment c'est, 事の次第) は、
英語版・フランス語版・日本語版ともに品切れぎみだ。日本語版は40年前に出た本で、
古本が 17,000円。英語版も Book Depository というイギリスの本屋さんでは品切れ。
フランス語版も、昨日までは一冊だけあったらしいのだけど、今日はなくなっている。
フランス語版を買おうか(あるいは僕が買っても猫に小判か)と思って迷ってたら、
誰かが買ってしまったらしい。今では、この本を買おうと思ったら、"The Selected Works
of Samuel Beckett" という、たくさんの小説や戯曲をまとめた4巻本を買うか、あるいは
kindle で買うしかない。

387
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/10/01 15:33:34  ID:i/LzWVEY.net
>384
今、『英語語法ライブラリー』を借りてきて読んでいるが、シェルダンの
用例が
多いな。分量少ないが、PBからの用例を読むという作りの本で結構面白い。

へえと思ったのは、just nowと現在完了の共起で、PEUの1995年版では不可だったが、
2005年版では容認となっているのだそうだ。『生きた英文法・語法』(2004)の
調査では、本当にギリギリの当落選上にある表現らしく、They have arrived. に
just nowを(いくつか位置を変えて)加えた文では、英米の容認度に40%〜80%の
開きがあるとのこと。

388
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/01 21:11:44  ID:Ui/OC0TN.net
日本語訳が出ている作品の洋書はもう読むべきではない。
訳本のない洋書を読むことが重要。では、頑張って。
コメント2件

389
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/02 02:24:53  ID:2G9PJq2p.net
>388
 どういう信仰なんだ
コメント1件

390
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/02 23:39:38  ID:ebrDvW31.net
>388
それ俺も思ってた。
日本語が載っているのにわざわざ英語を読むことが不自然に思えてしかたがない。
それは、子供を作るための作業であるsexで避妊をするのが不自然であるのと
同じ理屈だ。
コメント1件

391
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/03 00:37:13  ID:PcUDuKd3.net(5)
>390
>日本語が載っているのにわざわざ英語を読むことが不自然に思えてしかたがない。

そう思うのは翻訳に関して能天気だから。
翻訳じゃ原文の情報のせいぜい七、八割くらいしか伝わらない。

392
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/03 12:07:20  ID:yxAefiNl.net(4)
英語を勉強したいのだから、とくに初級者は翻訳を読んでから英語の原文を読めばいいと思う
そもそも、翻訳なしでいきなり読んですべての意味がわかるのなら、すでに英語を勉強する必要がない
コメント2件

393
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/03 12:35:01  ID:PcUDuKd3.net(5)
>392
>そもそも、翻訳なしでいきなり読んですべての意味がわかるのなら、すでに英語を勉強する必要がない

どんな本でも一読して完全に理解出来る人間なんていないから、そういう仮定は無意味。
日本語だってそうだろ。
新聞記事を一読してすべて完全に理解するなんて無理じゃん。
もちろん、わからないことがあれば調べればいいわけだが。
コメント2件

394
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/03 13:03:05  ID:yxAefiNl.net(4)
>394
お前の言ってるほうがよっぽど無意味だよ
それは英語がわからないんじゃなくて、内容が理解できてない
専門外のやつが論文を読んでも、英語だろうと日本語だろうと理解できないのと同じ

だから、さきに翻訳を読めって言ってるんだよ
日本語で読んで内容がつかめないことは、英語でいくら頑張っても理解できない
英語を勉強したいのか、内容を勉強したいのか、どっちかに限定しろ
どっちもなんて言う奴は欲の面がはりすぎ
コメント2件

395
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/03 13:03:53  ID:yxAefiNl.net(4)
>394じゃなくて>393むけな

396
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/03 13:12:26  ID:MWmY12tv.net
777は英語理解も文法面の理解さえ著しい遅れがあるし、
日本語文章の読解力も弱いし、
社会系の一般的知識も欠如してるからな。
もう年寄りだから今更どうにもならんが。

397
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/03 13:30:15  ID:aIxNiPFY.net
ハムレットの英語講釈はご立派だが作品の理解は翻訳でしか読んでいない人に遙かに及ばない…
なんてことないだろうね、スリーセブン
コメント1件

398
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/03 16:44:40  ID:PcUDuKd3.net(5)
>394
>それは英語がわからないんじゃなくて、内容が理解できてない

言語の理解と内容の理解は切り離せない。
早い話が語彙。
語彙が少なけりゃ内容どころじゃないじゃん。
日本語の【全ての】単語の意味を知ってる日本人なんていない。

399
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/03 16:46:18  ID:PcUDuKd3.net(5)
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する

400
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/03 16:48:30  ID:yxAefiNl.net(4)
語彙は辞書を引けばわかるんじゃなかったの?
コメント1件

401
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/03 16:52:58  ID:PcUDuKd3.net(5)
>400
>393を読め

>どんな本でも一読して完全に理解出来る人間なんていないから、そういう仮定は無意味。
>もちろん、わからないことがあれば調べればいいわけだが。
コメント1件

402
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/04 09:12:36  ID:+Z3bC21Q.net
中学生くらいから読める英文ショートエッセイです。
面白いですので是非このページ読んでみてください。
http://www.eikaiwa-enjoy.com/#!english-essay/cwcq

403
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/04 09:45:25  ID:F4vir0Am.net(2)
>401
お前みたいなやつには何を言っても無意味ということがわかった
ぜんぜん話が噛み合わない
コメント1件

404
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/04 10:08:09  ID:M9m0lZVa.net(6)
>403
お前が【論理的に】議論出来ないだけじゃん。
要するにアホw
コメント1件

405
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/04 10:33:17  ID:h9waPmw1.net
>404
おまえは言葉づかいがダメ。
議論以前に英語以前に日本語の使い方を学習しなさい。
無意味な軋轢ばかりを繰り返してる。

406
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/04 10:49:10  ID:fWDaB/FE.net
『洋書が読めるのはTOEIC何点から?』 スレより

100:777 ◆TFWBMdHdF7zL
洋書読めるようになるには洋書を(辞書引きながらでも)読めばいいだけ。
読めば読むほど読書力は向上する。
中学程度の英文法と分詞構文、仮定法の【基本事項】を覚えてるのが前提だが。
TOEICとかほとんど関係ない。
おまえ等、本当に資格試験好きだなw


820:777 ◆TFWBMdHdF7zL
語彙だけが問題なような言い草だな。
語彙さえあれば普通の本や新聞を十分理解しながら読めると思ってないか?
それだったら辞書さえあれば洋書読むのは楽勝じゃん。
事実はまったく違うだろ。
ほとんどの日本人は辞書を使っても洋書(特別簡単なやつは別として)はチンプンカンプン。
コメント2件

407
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/04 11:17:05  ID:M9m0lZVa.net(6)
>406
何がいいたい?
前者は(辞書を使っても)【多く】読めば読むほど読解力が向上すると言ってる。

408
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/04 11:26:07  ID:wiGM/8TG.net(3)
ある英語学習者の成長の記録になってるなw

409
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/04 12:12:24  ID:F4vir0Am.net(2)
>406
777って言ってることがまったく一貫してないんだなw
さっさと切ってよかった
コメント1件

410
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/04 13:26:40  ID:M9m0lZVa.net(6)
>409
> 777って言ってることがまったく一貫してないんだなw

根拠は?
根拠なしならどんなことでも馬鹿でも言える

411
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/10/04 14:04:45  ID:08xLBzIy.net(3)
ふと、これ思い出したわ。未来からの、じゃなくて、過去の自分からの手紙だね。

 自分は、かつて聖書の研究の必要から、ギリシャ語を習いかけ、その異様なよろこびと、
麻痺剤(まひざい)をもちいて得たような不自然な自負心を感じて、決して私の怠惰からではなく、
その習得を抛棄(ほうき)した覚えがある。あの不健康な、と言っていいくらいの奇妙に
空転したプライドの中に君たちが平気でいつも住んでいるものとしたら、それは或いは、
あのイエスに、「汝らは白く塗りたる墓に似たり、外は美しく見ゆれども、云々(うんぬん)」と
言われても仕方がないのではないかと思われる。
 勉強がわるくないのだ。勉強の自負がわるいのだ。
コメント1件

412
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/04 14:20:34  ID:M9m0lZVa.net(6)
>411
俺がこのスレに引用したことをパクッっただけじゃん
洋書を読んで英語の勉強38

481 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/04/02(水) 08:16:36.03
如是我聞 太宰治

 自分は、かつて聖書の研究の必要から、ギリシャ語を習いかけ、その異様なよろこびと、
麻痺剤(まひざい)をもちいて得たような不自然な自負心を感じて、決して私の怠惰からではなく、
その習得を抛棄(ほうき)した覚えがある。あの不健康な、と言っていいくらいの奇妙に
空転したプライドの中に君たちが平気でいつも住んでいるものとしたら、それは或いは、
あのイエスに、「汝らは白く塗りたる墓に似たり、外は美しく見ゆれども、云々(うんぬん)」と
言われても仕方がないのではないかと思われる。
 勉強がわるくないのだ。勉強の自負がわるいのだ。
 私は、君たちの所謂「勉強」の精華の翻訳を読ませてもらうことによって、実に非常な
たのしみを得た。そのことに就いては、いつも私は君たちにアリガトウの気持を抱き続けて
来たつもりである。しかし、君たちのこの頃のエッセイほど、みじめな貧しいものはないとも
思っている。
コメント2件

413
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/04 14:21:52  ID:M9m0lZVa.net(6)
>412の引用の続き

 君たちは、(覚えておくがよい)ただの語学の教師なのだ。家庭円満、妻子と共に、
おしるこ万才を叫んで、ボオドレエルの紹介文をしたためる滅茶もさることながら、
また、原文で読まなければ味がわからぬと言って自身の名訳を誇って売るという矛盾も、
さることながら、どだい、君たちには「詩」が、まるでわかっていないようだ。
 イエスから逃げ、詩から逃げ、ただの語学の教師と言われるのも口惜しく、ジャアナリズムの
注文に応じて、何やら「ラビ」を装っている様子だが、君たちが、世の中に多少でも信頼を得ている
最後の一つのものは何か。知りつつ、それを我が身の「地位」の保全のために、それとなく
利用しているのならば、みっともないぞ。
 教養? それにも自信がないだろう。どだい、どれがおいしくて、どれがまずいのか、
香気も、臭気も、区別が出来やしないんだから。ひとがいいと言う外国の「文豪」或いは
「天才」を、百年もたってから、ただ、いいというだけなんだから。
 優雅? それにも、自信がないだろう。いじらしいくらいに、それに憧(あこが)れていながら、
君たちに出来るのは、赤瓦の屋根の文化生活くらいのものだろう。
語学には、もちろん自信無し。

414
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/04 14:22:17  ID:wiGM/8TG.net(3)
ハムレット詳解スレに貼り付けなよ♪
コメント1件

415
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/10/04 15:02:37  ID:08xLBzIy.net(3)
>412
だから過去の君から今の君への手紙なんじゃん。野暮になるから言わせないでよ〜
コメント1件

416
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/10/04 15:08:37  ID:08xLBzIy.net(3)
過去の君は今の君に、それを100回声に出して読めと要求しています。

417
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/04 16:47:14  ID:M9m0lZVa.net(6)
>415
>だから過去の君から今の君への手紙なんじゃん。野暮になるから言わせないでよ〜

野暮でもいいから【はっきり】言ってみな。
【何をいいたい】?

418
名無しさん@英語勉強中[Sage]   投稿日:2014/10/04 17:32:00  ID:eCqgvX8I.net(2)
質問です
英語は得意ではなかったので中学生程度の能力しかありませんが、子供向けの小説なら読めるでしょうか?
自分ぐらいの能力の人にオススメの小説はありますか
コメント1件

419
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/04 17:59:30  ID:wiGM/8TG.net(3)
>418
ズバリいうと、「小説」は読めないネ!
日本の中学レベルの英語は、英語圏の幼稚園児もしくはそれ以下だから。

あっちの5歳児は、2千超の運用語彙を持ち、その数倍の認識語彙を持つ。
これだけの英語を知ってる日本人中学生は、そうそういないだろう。

子供用洋書で勉強というのは非常にコスパが悪いが、それでもやりたいというなら、
3〜5歳児の本から始めたらいいと思うネ。
http://www.amazon.co.jp/Childrens-Books-Ages-3-5-%E6%B4%8B%E6%9B%B8/s...;field-age_range=2579334051&field-enc-merchantbin=AN1VRQENFRJN5&page=1&rh=n%3A2570983051
コメント1件

420
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/04 18:39:47  ID:foRh1e+Js(5)
>370 の続き 【Samuel Beckett の "How It Is" (Comment c'est) の最後の方】

and if it may seem strange that without food to sustain us we can drag
ourselves thus by the mere grace of our united net sufferings from west
to east towards an inexistent peace we are invited kindly to consider

that for the likes of us and no matter how we are recounted there is more
nourishment in a cry nay a sigh torn from one whose only good is silence
or in speech extorted from one at last delivered from its use than sar-
dines can ever offer

to have done then at last with all that last scarps very last when the pant-
ing stops and this voice to have done with this voice namely this life

this not one of us harping harping mad too with weariness to have done
with him

has he not staring him in the face I quote on a solution more simple by
far and by far more radical

a formulation that would eliminate him completely and so admit him to
that peace at least while rendering me in the same breath sole respon-
sible for this unqualifiable murmur of which consequently here the last
scraps at last very last

in the familiar form of questions I am said to ask myself and answers I
am said to give myself however unlikely that may appear last scraps very
last when the panting stops last murmurs very last however unlikely that
may appear

if all that all that yes if all that is not how shall I say no answer if all that
is not false yes
コメント1件

421
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/04 18:42:46  ID:foRh1e+Js(5)
>420 の続き
all these calculations yes explanations yes the whole story from begin-
ning to end yes completely false yes

that wasn't how it was no not at all no how then no answer how was it
then no answer HOW WAS IT screams good

there was something yes but nothing of all that no all balls from start to
finish yes this voice quaqua yes all balls yes only one voice here yes mine
yes when the panting stops yes

when the panting stops yes so that was true yes the panting yes the mur-
mur yes in the dark yes in the mud yes to the mud yes

hard to believe too yes that I have a voice in me yes when the panting
stops yes not at other times no and that I murmur yes I yes in the dark yes
in the mud yes for nothing yes I yes but it must be believed yes

and the mud yes the dark yes the mud and the dark are true yes nothing
to regret there no

but all this business of voices yes quaqua yes of other worlds yes of some-
one in another world yes whose kind of dream I am yes said to be yes
that he dreams all the time yes tells all the time yes his only dream yes
his only story yes
コメント1件

422
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/04 18:43:47  ID:foRh1e+Js(5)
>421 の続き
all this business of sacks deposited yes at the end of a cord no doubt yes
of an ear listening to me yes a care for me yes an ability to note yes all that
all balls yes Krim and Kram yes all balls yes

and all this business of above yes light yes skies yes a little blue yes a lit-
tle white yes the earth turning yes bright and less bright yes little scenes
yes all balls yes the women yes the dog yes the prayers yes the homes yes
all balls yes

and this business of a procession no answer this business of a procession
yes never any procession no nor any journey no never any Pim no nor any
Bom no never anyone no only me no answer only me yes so that was true
yes it was true about me yes and what's my name no answer WHAT'S MY
NAME screams good

only me in any case yes alone yes in the mud yes the dark yes that holds
yes the mud and the dark hold yes nothing to regret there no with
my sack no I beg your pardon no no sack either no not even a sack with
me no

only me yes alone yes with my voice yes my murmur yes when the pant-
ing stops yes all that holds yes panting yes worse and worse no answer
WORSE AND WORSE yes flat on my belly yes in the mud yes the dark yes
nothing to emend there no the arms spread yes like a cross no answer
LIKE A CROSS no answer YES OR NO yes
コメント1件

423
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/04 18:44:42  ID:foRh1e+Js(5)
>422 の続き
never crawled no in an amble no right leg right arm push pull ten yards
fifteen yards no never stirred no never made to suffer no never suffered
no answer NEVER SUFFERED no never abandoned no never was aban-
doned no so that's life here no answer THATS MY LIFE HERE screams
good (この上の THATS は THAT'S ではなく THATS と書いてある)

alone in the mud yes the dark yes sure yes panting yes someone hears
me no one hears me no murmuring sometimes yes when the panting
stops yes not at other times no in the mud yes to the mud yes my voice
yes mine yes not another's no mine alone yes sure yes when the panting
stops yes on and off yes a few words yes a few scraps yes that no one hears
no but less and less no answer LESS AND LESS yes

so things may change no answer end no answer I may choke no answer
sink no answer sully the mud no more no answer the dark no answer
trouble the peace no more no answer the silence no answer die no
answer DIE screams I MAY DIE screams I SHALL DIE screams good

good good end at last of part three and last that's how it was end of
quotation after Pim how it is (作品の終わり)

("The Selected Works of Samuel Beckett," Grove Press, Volume II, pp.518-521)

424
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/04 18:51:37  ID:foRh1e+Js(5)
>366-386
"Comment c'est" (How It Is, 事の次第) は、難解な Beckett の作品の中でも
特に難解であるだけでなく、Beckett 自身も、これを書くのに実に苦労したそうだ。小さな
字のぎっしり詰まった900ページにわたる Beckett の伝記に面白いことが書いてあるので
紹介する。

It (= "Comment c'est, How It Is") was desperately hard going.
"Comment c'est" proved to be one of the most difficult texts that he
had ever written. He found that he could face working on it 【for only
two or three hours a day at the most】; a dozen lines a day were an achievement;
half a page almost a triumph. There are five manuscript notebooks for
the original version and, usually, all of them were written at Ussy. (Beckett の住んでいたフランスの田舎町)
For the text demanded an intensity of concentration that he could
only find in his isolated country retreat; as one reads it, the silence
with which he deliberately surrounded himself is almost tangible. For
the next eighteen months, his writing life focussed on this one major
work. It was to take more than a year to write and a further six months to
revise. And he wrote virtually nothing else.

Source: "Damned to Fame: The Life of Samuel Beckett," James Knowlson, p.461
なお、この Beckett の伝記の邦訳があるみたいだ。二冊本で21,000円もする。古本も
かなり高価だ。英語版なら 2,600円くらいだ。伝記というものは事実を伝えるだけのものなので、
新聞や情報誌と同じくらいのわかりやすい英文で書いてあるので、こんなものを高価な
日本語版で読むなんてもったいない。
http://www.bookdepository.com/Damned-Fame-James-Knowlson/9780747531692

425
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/04 19:50:07  ID:eCqgvX8I.net(2)
>419
わかりました
ありがとうございました

426
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/05 13:19:04  ID:b6EGJ/j5.net
つーか、GRならいくらでも読める小説あるだろ
コメント1件

427
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/05 13:44:46  ID:JnUSaIfk.net(2)
GRの中学レベルで読める初級のものは、少なくとも俺のセンスでは「小説」とは呼べない。

428
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/05 16:30:42  ID:yxTr8Z6o.net(2)
こんなに明るくていいのかw
"To Be, or Not to Be" in Song (by Courtney Welbon)
http://www.youtube.com/watch?v=7Fd3_IVNJE0

429
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/05 17:08:38  ID:NJZLz44S.net(5)
>414
あ、それOED勘違い君に教えてあげた方が彼のためだということなんでしょう?
コメント1件

430
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/05 17:17:22  ID:mQ1Z867l.net
"To Be, or Not to Be"
http://youtu.be/x02VAUa0kh0

431
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/05 17:41:20  ID:JnUSaIfk.net(2)
>429
それより、ご自慢の語学力で海外(リアルでもネットでも)に行ったらどうなのと思うネ。
「気が狂う」ほど勉強した結果が2chで内弁慶って、惨めだと思うからネ。
コメント1件

432
420[sage]   投稿日:2014/10/05 18:53:58  ID:fo3JUf3V.net
>426
そういう小説があるのを初めて知りました
ありがとうございます

433
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/05 19:16:44  ID:T8nRR6lOu(2)
【Eugene O'Neill の生涯を描いた documentary】

Eugene O'Neill の生涯を描いた documentary が、YouTube 上で公開されている。

Eugene O'Neill
https://www.youtube.com/watch?v=7OfV5SBPWtk

Samuel Beckett を追っかける合間に、ちょっと気分転換にこれを見てみた。2時間にわたる。
YouTube で公開されている英語での documentary はすでにたくさん見てきたけど、
documentary というものは通常は淡々としている。しかしそれだからこそ客観的に
なれて、できるだけ事実に近いものを伝えようとする報道者たちの誠意が感じられる。

今回のこの documentary も、おそらくは客観的に、なるべく事実に近いものを
伝えようとはしているのだろうけど、同時にきわめて美しく効果的な背景音楽を
流し、実にうまく編集され、合間に出てくる有名かつ才能あふれる役者による
Eugene O'Neill の戯曲作品の朗読(と演技)は、実に素晴らしい。
Al Pacino も、数分間にわたってその演技を披露してくれている。

Eugene O'Neill はかなり苦労したらしいということはうすうす知っていたし興味が
あったけど、作品はまだ読んだことがないし、その生涯について詳しくは知らなかった。
この documentary がどの程度に事実を忠実に伝えているかは別として、実によく
できた作品で、documentary なのにかなり高度に洗練された芸術作品になっていると
思う。興味のある人は、見てみたら後悔はしないと思う。documentary にしては、
本当に面白く、感動的なのだ。

434
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/05 19:44:51  ID:yxTr8Z6o.net(2)
momiはシェイクスピアを【アカデミック】で【高尚な】ものと思ってるんだろうが勘違い。
ネイティブ(ドキュンは別)はシェイクスピアを(完全とは言わないまでも)大体理解出来る。
シェイクスピアは聖書と同じくらい現代英語に影響を与えてるから、
英語を学ぶ者は常識としてある程度知っておいたほうがいい。
例えばこの映画の台詞はほとんど原文まんまじゃん。

Romeo and Juliet What is a youth
http://www.youtube.com/watch?v=EuVu9bb0gHQ

3:30
Jul. Good pilgrim, you do wrong your hand too much,
Which mannerly devotion shows in this;
For saints have hands that pilgrims' hands do touch,
And palm to palm is holy palmers' kiss.

この映画は1968年に公開された映画の中で売上高6位にランクされてる。
http://en.wikipedia.org/wiki/1968_in_film
コメント3件

435
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/05 19:57:44  ID:u6anVkaJ.net
>434
おまえその前に日本の常識を身につけろ。

436
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/05 21:02:52  ID:NJZLz44S.net(5)
>431
ああ、たしかにそのとおりですね

437
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/05 21:19:22  ID:T8nRR6lOu(2)
>434
その映画の中での、Romeo と Juliet とが接吻する前後の場面
Romeo and Juliet OST What is a youth +eng sub
https://www.youtube.com/watch?v=EuVu9bb0gHQ&t=3m05s

"Romeo and Juliet" はストーリーが単純だし、何も考えなくても楽に楽しめるので、
原文をそのまま流して聴いていても、何となく楽しめる。(もちろん、細かい部分までは
わからないので、きちんと注釈書を読んで勉強しないといけないけど。)
その映画の Romeo と Juliet とがキスするときの台詞は、別のプロの役者たちの
朗読が僕は以前から好きだ。

Romeo and Juliet Audiobook by William Shakespeare
https://www.youtube.com/watch?v=0vqhEgJQrsk&t=38m20s

上記のリンクをクリックすると、その部分に飛ぶことができる。ここで朗読している役者たちは、
みんな素晴らしいと思う。特に Romeo 役と Juliet 役の役者たちが素晴らしい。

438
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/10/05 21:07:16  ID:A9Fud5O7.net(2)
絡んでやろう。

本当に馬鹿だな。それなら聖書だって同じだ。長年に渡る幅広い文化的インフラ
であり、同時に高尚なものだよ。受容史からみたらいろいろな面がある。
ハイでありローだ。洞察力がないね。

スレの学問っぽい指向と古典談義に、イライラして太宰を最初に引用したのはお前だろ。
君の姿勢はいつも「勉強の自負」丸出しだけどな。金にも研究にもならない勉強には
真摯な謙虚さが必要だよ?

よく読めよ?そのお前がイライラした英文科臭い古典精読を、多読せずに解読しようと
しているから、皮肉ったんだろう。だからお前は「エヘヘ、バレたか」って書き込めば
それでいいんだよ。それを論旨とはズレた言いがかりつけて、どうでもいいリンク貼ったり
しているから馬鹿だといっているんだ。しっかりしてよ。
コメント1件

439
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/05 21:22:10  ID:NJZLz44S.net(5)
ここにOEDさんが常駐してるとおもってたけどちがうんですね?
OEDさんはいずこに?
コメント1件

440
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/10/05 21:25:13  ID:A9Fud5O7.net(2)
まあ、転調についての書き込みで、単なる知ったか勉強自負クンだと
判明してるし、なにいっても無駄だろうけどなw

441
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/05 21:29:26  ID:NJZLz44S.net(5)
じゃあ買えば?

442
sage[sage]   投稿日:2014/10/05 21:31:19  ID:NJZLz44S.net(5)
434は誤爆

443
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/10/05 22:40:07  ID:4L7xbOdO.net
>439 ハムレットのスレにいるようです。

眠い…。

444
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/06 05:07:50  ID:M5FENuFr.net
>438
つっこみどころが多くてめんどくせえなw

>それなら聖書だって同じだ。

勘違い乙。英語をやるのに聖書を読んでも無駄とか言ってねえじゃん。
逆に読むのを薦めている。

>434
>シェイクスピアは聖書と同じくらい現代英語に影響を与えてるから、
>英語を学ぶ者は常識としてある程度知っておいたほうがいい。

>スレの学問っぽい指向と古典談義に、イライラして太宰を最初に引用したのはお前だろ。

洋書スレは古典に【偏りすぎ】じゃん。
それを皮肉ったのがわからんのか。

>君の姿勢はいつも「勉強の自負」丸出しだけどな。

とんでもないいいがかりだなw
俺の持論は【英語は勉強するもんじゃなく実践するもの】。
それを何回も言ってるだろ。

>そのお前がイライラした英文科臭い古典精読を、多読せずに解読しようと
>しているから、皮肉ったんだろう。

シェイクスピア読むためにエリザベス朝時代の本を多読するほど暇じゃねえって。

445
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/06 07:22:09  ID:OW2s+4BCl(4)
【Oxford Dictionaries of English】

辞書スレがちゃんとあるからそこへ行けと言われそうだけど、洋書を読んでいて、真っ先に
大事になるのは、適切な辞書。だから、洋書スレでは辞書の話題が出てきてもおかしくない。

洋書を読みながら引く辞書としては、たとえば英辞郎が無料だし語彙や用例が豊富だし、
使いやすい。しかし、ときどき信頼性の低い情報も交じるから、厳密な知識を得たい人には
不向き。Weblio も無料だしいろんな有料辞書を合体させたものだから僕も仕事や勉強の
ときによく使うけど、残念ながら、有料辞書の古い version をかき集めたものであるらしい。

やはり、無料辞書の信頼性は、有料のものに比べたら信頼性が低い。だから有料の
オンライン辞書が最もいいかと思うと、残念ながら、有料のオンライン辞書で、しかも
自分の最も気に入ったものとなると、実に限られてくる。今のところ、Oxford English
Dictionary (OED, 例の20冊本) のオンライン版は気に入っているけど、あまりにも
情報量が多すぎるので、ふだん洋書を読んでいるときに気楽に引ける辞書ではない。

読書のときに気楽に何度も引けるものとなると、少し小さめの辞書がいい。大きくても、
Oxford Dictionary of English (ODE, 例の一巻本) くらいで留めないと困る。
このような、自分の気に入った辞書の【最新版】を kindle や電子辞書で提供してくれ
ていたらいいんだけど、残念ながら、気に行った辞書の【最新版】は、なかなか
電子化されない。出回っている kindle や電子辞書は古い version だったりする。
そして、電子辞書を買うとなると、紙のヴァージョンでは数千円で済むのに、電子辞書に
数万円も払うのは馬鹿馬鹿しい。それだけでなく、電子辞書はときどき壊れる。
紙の辞書は、基本的には壊れない。

僕は、たぶん25年くらい前から CD-ROM版、電子辞書版、オンライン版のいろいろな
辞書を試してきたけど、結局は紙の辞書に回帰する傾向にある。ただ、OED という
20巻本だけは別だ。これは、紙の辞書で引くのはあまりにも大変だ。OED だけは
紙ではなく、電子版がよい。しかし、一巻本の辞書なら、紙で引くと、壊れない。
さらには、最新版の辞書がなかなか電子化されていないときでも、いち早く紙のヴァージョンで
その辞書の最新情報を楽しむことができる。
コメント1件

446
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/06 07:35:07  ID:OW2s+4BCl(4)
>445 の続き 【Oxford Dictionaries of English】

英和辞書では、「リーダーズ」も素晴らしく、大いに愛用していた時期も多かったけど、
やはり中型の辞書も捨てがたい。特にここ2-3年のあいだに最新版が出たばかりの
「オーレックス」とか「ウィズダム」の最新版が提供する情報には感心している。
「オーレックス」の最新版に至っては、毎日のように開く。基本事項の再確認や
最新の動向を日本語でキャッチしたいときには、この辞書が重宝する。

しかし、洋書を読んでいるときにまず最初に手にしたい(手にする癖をつけたい)
辞書は、やはり英英辞典。そして、その中でも特に、片手で軽く持てる Pocket
Oxford English Dictionary (POD) の最新版(2013年版、11th edition)が
素晴らしい。あまりにも小さな辞書で、たったの1,000ページほどであり、専門用語なんて
載ってるはずないし、用例も少ないし、LDOCE (Longman) とか OALD (Oxford Advanced)
に比べると、外国人にとっては使いにくい。

しかし、POD は、やはり素晴らしい。洋書を読んでいて、真っ先に引きたいのは POD。
それでたいていは用が済む。紙の洋書の余白に、所せましと、POD の定義文や用例を
書き込む。書き込んでいるうちに、少しでも覚えられたらいいなあ、と願っている。
左手の指二本でつまんで運べるくらいに軽い。それなのに、その解説文は暗記したくなる
くらいに凝りに凝り、徹底して無駄を省いている。

POD で物足りないときは、Oxford Dictionary of English (ODE、例の一巻本)を
開く。ODE でも埒が明かなかったら、たいていは一応は諦めておくけど、どうしても
調べたいときには、あちこちの別の辞書を開く。

ODE を買う前には、POD で埒が明かないときは Concise Oxford English Dictionary
(COD) を開いていたけど、POD と ODE があれば、COD は不要だろうと思っていた。
確かに、POD と ODE と共通したようなことしか COD には書いていないことも多い。
しかし、ときどき、COD 独自の情報もあって、感心する。その例を一つだけ紹介する。
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447
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/06 07:47:29  ID:OW2s+4BCl(4)
>446 の続き 【POD, COD, ODE の解説文の違い】

(1) morale (POD による)
[noun] a feeling of confidence and satisfaction.
- ORIGIN: French "moral"(POD には、この単語の発音記号は示していない)

(2) morale (COD による)
(COD では、発音記号がついている)
[noun] the confidence and feeling of well-being of a person or group
at a particular time.
- ORIGIN -- 18th century: from French "moral", respelled to preserve
the final stress in pronunciation.

(3) morale (ODE による)
(発音記号つき)
[noun] [mass noun] (このように、「物質名詞」だと書いてくれている)
the confidence, enthusiasm, and discipline of a person or group
at a particular time:
例文: The team's morale was high.
- ORIGIN -- mid-18th century: from French "moral," respelled to preserve
the final stress in pronunciation.

この三種類の辞書は、サイズがそれぞれまったく違うので、その分だけ定義文の長さや
用例などの豊富さが違ってきて当たり前だし、そもそも豊富な用例が欲しければ
Oxford の一巻本の辞書ではなく最初から LDOCE や OALD を引くからよいのだけど、
Oxford 系の一巻本の辞書をわざわざ引くのは、やはり定義文を読み味わったり吟味したい
からだ。そしてこの三種類では、定義文がそれぞれ微妙に違っているので、面白いと
思った。
コメント1件

448
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/06 08:05:23  ID:OW2s+4BCl(4)
>447 の続き
英英辞典としては、今のところ ODE(例の1巻本)の人気が高いようだ。ただし紙ヴァージョンで
使う人は少ないだろう。やはり kindle 版か CD-ROM 版だろう。しかし残念ながら、
すでに言ったように、どの辞書でも最新の edition の紙版が出たあとに電子化されるのは
何年も先のことだ。現に、ODE の kindle 版は、いまだに古い edition なので、
使いたくはない。最新の edition である ODE を使いたく、しかもできれば機械を
使わないで辞書を引きたい僕のような人間にとっては、少ししんどいけど紙の ODE を
使う。最新 edition の ODE の kindle 版なら小さい端末で使えるからいいと
思うけど、まだ刊行されていない。

さらには、いつまで経っても電子化されない辞書も多い。POD や COD も電子化されないまま。
しかしこの二つについては、電子化されないままの方がいいかもしれない。両方とも
実に小さいので、すぐに手に取って、すぐにページをめくることができる。

449
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/06 20:50:17  ID:VpcdV9Jh.net
未知単熟語に下線引いて読んでくんだが、あとで調べるのめんどくさくなるわ

450
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/07 17:11:09  ID:u+6QaNO5.net
この前、

How Starbucks Saved My Life

がめちゃくちゃ面白くて読破しました。

似たような、ドキュメンタリーでもあり、物語としても面白い洋書でオススメありますか?

451
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/07 19:06:57  ID:RH/qbtQjz
【Revisiting the beauty of the Pocket Oxford English Dictionary (POD)】

またもや辞書の話で、半ばスレ違いで恐縮だけど、洋書を読んでいるときに Oxford 系の
小さな辞書を使う楽しさの一つは、Oxford 系の辞書には、小さい辞書であってもたいていは
語源が丁寧に載っているということだ。ただし Oxford Advanced Learner's Dictionary
(OALD) は学習者用の辞書であるためかどうか知らないけど、語源が載っていないのが
悔しい。語源なんて語源専門の辞書などで引けばいいだろと言われそうだけど、
きちんと系統的な語源を調べるつもりがなくても、小さな手の平サイズの辞書を引いて
単語の意味の概要を手っ取り早く調べて、そのあとにすぐに読書に戻りたいと思う人にとっては、
ちらっと語源を紹介してくれていることは、本当にありがたい。

今さっき、Samuel Beckett の脚本を読んでいて、probate という単語が出てきたので、
それを POD で調べていたときに、改めてそれを痛感した。

【probate】
[noun] the official process of proving that a will is valid.
- ORIGIN: Latin -- probatum (something proved)
(POD より)

この probatum は、英語の prove に似ているし、フランス語の prouver にも
似ているけど、ラテン語の probare (= to prove) の過去分詞である
probatus の中性名詞形である probatum が "something proved" という
意味になったわけだ。ラテン語を少しかじっておれば、この語源欄がよく理解できるけど、
仮にラテン語をほとんど知らなくても、英語をかなり知っていて、さらにはフランス語を
少しかじっている人なら、この語源欄の意味はすぐに納得できるだろう。

452
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/08 10:39:30  ID:jSLEHGKsj
夏のボーナスでKindle買って3ヶ月、
黙々とスティーブンキング一冊だけを読んでいる
決定的な英語弱者のオレを誰か励ましてくれ。

453
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/08 11:17:48  ID:903OV10PE(2)
Stephen King は、大昔、僕も英語の勉強のために何冊か読んだ。すでに何度か言った
ことだけど、Stephen King って不思議だ。Stephen King の作品では、プロットそのもの
よりもむしろ、彼の文体そのものが怖い。彼の書いた英文の文字の並び方が怖い。プロットでは
なくて、文体や文字の並びが僕を怖がらせるとは、本当に不思議だ。暇があれば、いつか
その怖さの本質というか、なぜそんなものが人を怖がらせることがありうるのかを子細に
検討してみたいものだ。古典的な詩などを研究するときにも役立つかもしれないと思う。

ところで、Stephen King のみならず、現代の作家の文体などをみんなで一緒に検討したいときに、
ネット上での一節を引用して、「ほら、ここんところがすごいだろ?」とかいうふうに
詳解できないのが悔しい。著作権が絡んでしまっているので、紙や Kindle から
一節をここに紹介しても、紹介された人はそこだけを読んでもわかりにくいから、
その前後を読もうと思っても、ネット上で簡単にそうするわけにはいかないので、不便だ。
著作権の切れた古典的、あるいは準古典的な作品なら、みんなで一緒に検討しやすい。
だからどうしても、人に紹介したりいろいろとその文体やストーリーについて話し合いたいと
思っても、現代の作家はついつい敬遠して、古典に偏ってしまうことになる。

454
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/08 11:32:19  ID:903OV10PE(2)
Stephen King は、その作品の映画化に、作家自身も大いに関わっているけど、
残念ながら、彼自身の小説そのものが大衆小説にしては実に格調が高いのに、
映画作品はレベルが低いと僕は思う。

やはり彼の作品は、プロットそのものとか出てくる人物の風貌や動作が怖いのではなく、
作家の書く文体そのものが怖いのであって、その「文体そのものの怖さ、英文そのものの
文字の並びの怖さ」などというものは文字の上で、あるいは朗読によって表現することは
できるけど、映像化することはできないと思う。

だからこそ、あの有名な "Shining" と言われるものでさえ、僕に言わせれば安っぽく
なってしまっている。"Shining" の怖さは、あんな映画なんぞに表現できるものではないと
思う。"Pet Sematary" (Cemetery ではなく Sematary) に至っては、小説でないと絶対にダメだと思う。

じゃあ、具体的に彼の文体のどこがどのように怖いのか紹介しろと言われそうだけど、
なんせ彼の作品を10本ほど読んだのが何十年も前なので、ほとんど忘れている。
さらには、今は大衆小説からは完全に離れてしまっていて、古典作品を読むので忙しい
ので、今から Stephen King を再び読み返して、その文体を検討しなおすなんていう
気にはなれない。

とはいえ、一応はかつて読んだ作品で、それなりに感動したものが
いくつもあるのだから、目の前に、ネット上に作品が「どん」と無料で掲載されていれば、
ざあっと斜め読みすれば、僕の気に入った文面にすぐに見つかるだろうから、無料で読める
サイトがあればいいんだけど、現代の作家(特に彼のような流行作家)については
もちろんそれは無理だ。

同じく現代の作品であっても、たとえば "Johnathan Livingston Seagull" や
"The Unbearable Lightness of Being" などは、何年も前から
ネット上で全文を無料で読めるようになっているけど。あれは違法じゃないのかな?
違法かどうか知らないけど、実に簡単に誰でもアクセスできるようになっている現代の
流行作家の作品も多い。

455
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/10/08 20:18:57  ID:+SK3Y6d8.net
生涯に100回音読できる洋書の数はごく僅か。
テキストは慎重に選ばなければならない。

聖書 > 神の国 > ジヨージ・オーウェルの作品群

10年早く英語の勉強を始めていたらオーウェルを
読めたかもしれない。残念。悔やまれる。

まだプーさんもレミゼもホーマーも読み終えて
いないからなぁ…。 (´・ω・`)ショボーン
コメント1件

456
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/08 22:02:34  ID:Cp5QSNvf.net
まだプーさん読んでんのかよw

457
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/08 22:43:46  ID:0nWMUTpE.net(2)
ハリポタのアズカバンを読んでるけど面白い
ただ、前2作に比べて明らかに量多い
コメント1件

458
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/08 22:45:18  ID:kVq433cs.net(2)
>455
『神の国』ってなに?
コメント1件

459
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/08 22:49:48  ID:0nWMUTpE.net(2)
>458
たぶんアウグスティヌスでしょ
コメント1件

460
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/08 22:58:21  ID:kVq433cs.net(2)
>459
ありがとうございます。
原書はラテン語ですね。
コメント1件

461
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/10/09 01:18:54  ID:owihE9Xd.net
>460

オーディオブックがある英訳があるんですよ。

462
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 09:53:30  ID:aEOjaup+f(14)
【Samuel Beckett】

60日ほど前にこのスレの >31 で Samuel Beckett について書いて以来、ほとんど毎日、
雑用や家事や仕事の合間を縫いながら、Samuel Beckett を僕なりに追っかけてきた。
何度も言うけど、英文そのものが語学的に難しいのではない。むしろ実にやさしい文章も
多い。しかし、全体として何を言っているのかをつかみにくい。そういう意味で難解な
作家 "a difficult author" だと言われている。

"Waiting for Godot" は、まあまあわかりやすい。Beckett を読んだり聴いたりするのなら、
まずはこれから始めるとよい。ただ、とっかかりとして始めるのに適しているというだけで
あって、その作品の本質的な意味は実に深いらしく、この作品についても(他の Beckett の
作品と同じく)実にたくさんの批評家がおびただしい評論文や研究書を書いている。

Beckett は、他のどの作家よりも、たくさんの研究論文の対象になってきたそうだ。
確かに、本屋さんのサイトで検索してざあっと見ただけでも、いくらでも本が出てくる。
学者向けの論文に至っては、おそらく僕らにはまるで総体がつかめないくらいに多いのだろう。

"Waiting for Godot" にも、大いに語るに値する内容が溢れてはいるだろうけど、
軽い笑いが多すぎて、半ば娯楽作品の様相を呈しているため、ついつい本質的な
部分を見逃してしまいそうだ。でも、Beckett による他のどの作品に取り組んでいるときでも、
常に "Godot" に出てくる台詞に回帰する。あなどれない重要な作品だ。

463
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 10:16:13  ID:aEOjaup+f(14)
【"Endgame" by Samuel Beckett】

"Fin de partie" (英訳では "Endgame"、邦訳では「勝負の終わり」)は、1957年に
初演された。第二次大戦が終わってから10年少しあとだ。人々が大戦後にいろんな意味で
人間存在に対する信頼を失ってしまったころのことだ。

Beckett はアイルランド人でありながらたいていの作品をフランス語で書いた直後に
自分で英語に訳しているが、フランス語原文を書いた直後に自ら英訳しているし、
さらには彼の母国語は英語なのだから、いくら原文がフランス語だとは言っても、
翻訳である英文は通常に言われる「翻訳」とは違って、ほとんど「原作」だと
言ってもいいのではないかと思う。だからこそ、英語圏の研究者たちは、フランス語版を
きちんと参照しながらも、研究書を書く時には、英語版を主体にして論じている。そして、
フランス語版と英語版との内容が大きく食い違っているときだけ、フランス語版を引き合いに
出している。現に、"Godot" においても、フランス語版にあった文章を10行くらい削って
しまっているところもある。

さらには、せっかくフランス語版が原文なのに、Beckett の作品のフランス語版を探そうと
すると、実に値段が高かったり、なかなか手に入らなかったりする。英語板なら、フランス語版に
比べると実に安いものが多いし、手に入らないものが実に少ない。(Beckett 自身が
フランス語だけで書いて、英語には死ぬまで訳さなかった作品も、わずかにある。
一つの脚本と数編の短い詩なんだけど、それをすべてペーパーバックに直すと、おそらくは
200ページ分くらいだろうと思う。)さらには、ドイツ語版となると、もっと安いみたいだ。
ドイツ人は、Beckett のみならず、世界でなかなか手に入りにくい本とか、手に入っても
値段の高いものを、ドイツ語に訳したり、ドイツ語で評論文をたくさん書いて、実に安く
提供しているようだ。ドイツ人の文学や哲学や芸術や、その他あらゆる学問に対する
熱意は、昔も今も、本当にすごい。
コメント1件

464
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 10:49:38  ID:aEOjaup+f(14)
>463 の続き
というわけで、前置きばかり長くなって、なかなか "Endgame" (Fin de partie) の
話に入れない。"Endgame" という英語は、チェスの用語。ゲームの終盤になって、
両者の駒が少ししか残っておらず、これ以上はゲームを展開できない局面を表す言葉
だそうだ。おそらく "the end of the game" を縮めて "endgame" という言葉が
出来たのだろう。

この "Endgame" という芝居は、その題名が示す通り、あらゆるものが終わってしまっている
のだけど、本当に終わりにする勇気が出なくて戸惑っている人物たちの姿を描いている。

登場人物は4人だけ。60代くらいと思われる盲目で車いすを使う独身男の Hamm と、
足の不自由な40代くらいの独身男 Clov。Clov は、幼いときに Hamm に引き取られて
育てられた。おそらくは、貧乏な親が食いかねて家族全員が飢え死にしそうなので、その
息子である Clov を Hamm に託したものと思われる。(「思われる」というのは、
はっきりしたことは誰にも言えず、脚本から判断して、おそらくそうだろうと推測するしかない
ということだ。)

Hamm の父親と母親は、おそらく80代くらいだろうけど、若いときに二人乗り
自転車をこいでフランスの山奥の景勝地を旅行していたときに、事故に会って、二人とも
両脚を失ってしまった。そしてこの両親は二人とも、ごみ箱の中で暮らしている。ブリキで
出来たゴミ箱二つの中に、二人は一人ずつ入って暮らしている。そして、二人は自分では
外に出ることができない。その体力もないし、両脚がないので、物理的にそれが無理なのだ。
二人とも目がほとんど見えないくらいに老化している。しかし、二人ともけっこう元気で、
いまだに笑って暮らしている。少なくとも男の方(二人のうちの夫の方である Nagg)は
年老いた妻のことを今でも愛しているようで、与えられたビスケット(実は
有名な Spratt's というメーカーが作った犬の餌)を自分が少しかじったあと、妻に
与えようとしている。二人は、若かったころ二人でイタリアやフランスの観光地を旅した
ときのことを笑いながら懐かしんでいる。
コメント1件

465
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 10:57:12  ID:aEOjaup+f(14)
>464 の続き 【"Endgame" by Samuel Beckett】

この老夫妻だけが少し楽天的だけど、あとの二人である Clov と Hamm は、いつも
喧嘩ばかりしている。Clov は、足を引きずりながらしか歩けず、腰を曲げることが
できないので永遠に座ることができないのだが、それでも歩けるだけマシだし、さらには
目も見える。そしてまだ40代だと思われ、この4人の中では最も若い。Hamm は、
60代だと思われるけど、光さえ見えないくらいに全盲であり、足もまったく動かない。
だから、自分の足と目の代わりを務めてくれる人として、自らの息子のように育ててきた
Clov に頼っている。

盲目の Hamm は、もともと食料や日用品を扱う店を経営していたがめつい商売人で、
人の心の痛みがわかる人ではない。だから、みんなが飢え死にしそうになっていても、
かなり冷静でいられる。本当に困っている人たちを助けようとも思わない。とはいえ、
一人だけ助けた。それがこの Clov のようだ。貧乏な家庭で、文字通り食べるものが
なかった幼い Clov を引き取って育てたらしいのだ。

4人は、Hamm の経営していた店の二階で暮らしている。この店の物資がまだ残っているので、
その食料や薬などを使って細々を暮してきた。しかし、その物資も切れかけている。
実は、この4人の他には、この地上にはおそらくは人間がいないみたいなのだ。みんな
死に絶えてしまったようなのだ。まるで核戦争が起きたあとのように、人類だけでなく、
昆虫を含めた動物や植物も絶滅しかけており、太陽も隠れている。海には波もなくなって
しまっている。

この4人は、実は地獄にいるのだとか、核戦争の生き残りだとかいう批評家もいるらしいけど、
そういうことは、僕にはあまり興味はない。というか、この4人の姿、この4人の生き様、
この4人のおかれた環境こそ、今のこの現実の世の中や社会や人間関係や
宇宙や人間存在をそのままリアルに映し出していると思うからだ。
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466
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 11:06:50  ID:aEOjaup+f(14)
>465 の続き
Hamm の両親である老夫妻は人間らしく愛し合っているようで微笑ましいと思わせる部分も
あるが、あとの二人は気難しい。Hamm は全盲でしかも歩けないので、身の回りのことについて
はすべて Clov に頼らないといけない。そして Clov は、幼いときから自分を怒鳴り散らし
こき使ってきた Hamm の元を離れたいとずっと思ってきたけれども、Hamm のもとを離れると
物理的に生きていけないということもわかっている。地球が終わりかけている今だけではなく、
以前にも、やはり経済的な理由で、Hamm の家から出ていくことはできなかったのだ。
地球が終わりかけている今では、この家を出ると、文字通り食べ物もなく、動物も植物も
いない砂漠のような地上をさ迷い歩いて、野垂れ死にするしかない。

・・・ここまでいろいろと書いてきたけど、まったくまとまりのない文章だということは、自分でも
自覚している。やはり、まだまだこの作品のみならず、Beckett の作品世界が十分には
理解できていないのだ。だから、他人に対してきちんと解説できるほどまでは、僕の理解や
考えが、僕の頭や心の中で熟成していないのだ。何かを書いて、他の人にもこの素晴らしい
Beckett の世界を紹介したいと毎日のように思いながら歯がゆい思いをしてきて、
今日、やっとの思いで書き始めたのはいいけど、しばらく書いているうちに、自分でも
嫌になるほどまとまりがなくて、書評にも何にもなっていないことが感じられてくる。
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467
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 11:11:25  ID:aEOjaup+f(14)
>466 の続き


ともかく、一言だけ言っておこう。Samuel Beckett は、いろんな意味で面白い。
実に深い。そして、実にわかりにくい。脚本でいえば、ほんの数ページで、芝居を
YouTube で見ればほんの数分から数十分の短いものであっても、いったい全体として
何がいいたいのかがなかなかわからない。そういう意味では、英語そのものはハリウッド
映画の方よりもわかりやすいかもしれないのに、内容そのものがまるでわからない。
だから、何度も何度も脚本を読み返し、何度も芝居を YouTube で見る。それでもわからない
から、批評家や研究者による解説文をたくさん読む。そして、それでもやはりわからない。
やっといくらかわかってきたぞ、と思って、今朝はこのように書評のようなものを書き始めた
のだけど、やっぱり僕はまだ何もわかっていないことを悟った。

ただ、通常の作家の作品なら、一度だけ読んだり芝居や映画を見て、あまりよくわからなかったら、
あと5年か10年ほど経ってからまた読みなおそうと思い、すぐには読みなおそうとしたりは
しないのだけど、Beckett については、たとえ今はさっぱりわからなくても、何としてでも
ほんの少しでもいいからわかるようになりたいと思ってしまう。だから、何度でも見たり
聴いたり読んだりしてしまう。それだけ、Beckett の作品には、見たり読んだりする人の
頭ではなくまずは腹に響く(感性に響く)ものがあって、なぜかよくわからないのに
気になって仕方のない作品なんだろうと思う。
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468
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 11:35:46  ID:aEOjaup+f(14)
>467 【"Endgame"】
"Endgame" では、すでに言ったように、この地球上におそらくはこの登場人物4人だけが
生き残っている。そして動植物もほとんど絶滅した。この4人が知る限りでは、周囲には
木や草もなくなってしまったし、太陽も見えなくなって、周囲はすべてが灰色で、以前のような
日中らしい明るい光がない。海も静かで、まるで波がなくなってしまった。部屋の中に、
シラミが一匹だけ生き残っていたので、Hamm と Clov はびっくりしている。絶滅していない
のが不思議なのだ。ネズミも一匹だけ発見した。これも絶滅しないで存続しているのが不思議だ。

そんな中で、この4人のうち、年老いた女性(つまり Hamm の母親)が途中で死ぬ。
彼女が死んでも、それを悲しんでいるのはその夫である Nagg だけ。あとの二人は
完全に無関心。人間に対する愛情とか友情などはすべて失ってしまったか、あるいは
生まれつき持っていなかったのかもしれない。あるいは、周囲でどんどん人間が絶滅
していくのを見てきたので、慣れっこになっているのかもしれない。周囲は、
人間の死体だらけなのだ。

そんな中で、ずっと前から「こんなことは、もう終わりにしよう」つまり「死のう」と
思いながらも、なかなか思い切ることができないでいる。安楽に死ぬための薬のような
ものも Hamm は倉庫の中に隠し持っているらしい。いざというときはそれを切り札として
使おうといつも思って、ずるずると生きてきた。

盲目の Hamm が毎日のように Clov に
対して吐き捨てるように言うたくさんの台詞のうちの一つは、"Why don't you finish me?"
というものだ。finish つまり kill または「安楽死させる」というような意味だろう。
倉庫の中に隠し持っていると思われる薬か何かを Clov に取りに行かせて、Clov が
きちんと Hamm を安楽死させてくれればいいのだが、Clov はそれを断る。確かに、
いくら憎い相手とはいえ、別の人間を自分で安楽死させて平気でいられる人は少ないだろう。
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469
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 11:56:22  ID:aEOjaup+f(14)
>468 【"Endgame" by Samuel Beckett】

Beckett の作品は、どれを取ってみても、作品の中に実にたくさんの気になる一節がある。
この "Endgame" という作品も、実にたくさんの気になる言葉がある。それらをすべて
引用したくなるほどだ。しかし、そういう台詞の本当の意味は、なかなかわからない。いや、
それどころか、さっぱりわからないものが多い。しかしそれでも、気になって仕方のない
言葉ばかりだ。その中の一つをここに紹介する。"Endgame" の芝居の終わりの方にある場面だ。

HAMM: Clov.
CLOV: [absorbed] Mmm.
HAMM: Do you know what it is?
CLOV: [as before] Mmm.
HAMM: I was never there.
[Pause]
Clov!
CLOV: [turning towards Hamm, exasperated] What is it?
HAMM: I was never there.
CLOV: Lucky for you.
[He looks out of window.]
HAMM: 【Absent, always. It all happened without me. I don't know
what's happened.】
[Pause.]
Do you know what's happened?
[Pause.]
Clov! (中略)
HAMM: Do you know what's happened?
CLOV: When? Where?
HAMM: 【When! What's happened? Use your head, can't you! What has happened?】

("The Selected Works of Samuel Beckett: Volume III," p.143-144)
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470
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 12:06:34  ID:aEOjaup+f(14)
>469
ここで "I don't know what's happened." とか "I was never there." とか
言っているのは、まるで文脈もなくいきなり Hamm がこのように問いかけている。つまり、
実際には、Hamm はいろんな場所に実際に居合わせていても、体がそこにいるだけであって、
自分としては「そこにはいなかった」(I was never there.) と感じているのだ。だからこそ、
相手の Clov は「アホなこと言うな」と言い返すしかないのだ。Hamm 自身は、Clov も
一緒に「そこ」にいても、Clov だけがそこにいて、Hamm は「そこにはいなかった」と
自分では感じているのだ。

これとまったく同じようなことを、Beckett は他のいくつかの作品でも登場人物に語らせている。
たとえば、"Footfalls" という20分くらいの短い芝居においても、登場人物である
May が、常に「自分はそこにはいなかった」(I was never there.) と感じている。
他の人と May とがみんなでどこかに居合わせても、May だけは、「私だけはそこには
いなかったのだ」と感じているのだ。

Beckett は、20代のころに真剣に異常心理学に凝っていて、特に schizophrenia
(統合失調症)に興味を持っていた。Beckett 自身も London にいる精神分析医に
かかっていたときもあったし、その医者の導きに従って自分でもたくさんの精神分析関係の
本を読んだり、あるいは精神病院に入院中の患者を訪ねていったりしたこともあるくらいに、
Beckett は異常心理学に興味を持っていた。

おそらくは、彼自身がこのような異常心理に
近いものを日常的に体験し続けていたのだろう。だからこそ、彼は自分の作品の中に、
このような、一般的には「異常」と言われているような心理状態を持つ人を登場させる。
そういう人を何度も何度も登場させ、何度もこれに似たような台詞を言わせるのだ。
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471
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 12:14:55  ID:aEOjaup+f(14)
>470
このような、一般的には「異常」とされてしまうような心理状態は、健常人と言われている
人たちも、大なり小なり感じることがあると思う。"Endgame" における Hamm や "Footfalls"
における May が感じている "I was never there." という感覚そのものが一般の健常人に
は理解できないとしても、たとえば「何となく目の前の現実が、現実という感じがしない」
という非現実感や、「昨日の自分と今日の自分が、本当に同一の自分なのかどうか」という
疑問や、「自分は本当に生きているのか、実は自分は生きていると思っているだけで、
本当は死んでいるんじゃないか」とか「自分は他人とコミュニケーションしているつもりだけど、
実はまるで意思は通じていないのではないか」とかいうコミュニケーションの不在意識など、
いろいろあると思う。

Samuel Beckett(あるいはそれに似た作家)を愛好する人は、そのような意識を「異常」だと決めつけてしまう
いわゆる「健常者」として安住しきっている人たちではなく、そのような「異常者」と
「健常者」とのあいだの区別が実は曖昧であり、本当は「異常者」こそが本当の世界を
見ているのかもしれないと思ってしまうタイプの人かもしれないと僕はいつも思う。
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472
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 14:10:09  ID:aEOjaup+f(14)
>471
このような、一般に「異常」と言われる心理状態と「健常」と言われる心理状態との区別が
実は曖昧なもので、実は「異常」と言われる人こそ現実をそのまま見据えているのかもしれない
という点については、実にいろんな作家が作品の中で登場人物に言わせているけど、
たとえば Dostoevsky も、"Crime and Punishment" の中で、Svidrigailov に
次のようなことを言わせている。つまり、幽霊などというものは存在せず、それを見たという
人は心の病にかかっているに過ぎないと一般の人は言うけど、実は、本当は幽霊が
実在していて、幽霊は病気の人に対してしか姿を現さないのかもしれない、というような
ことだ。もっと詳しく雄弁に Svidrigailov は語っているんだけど、この小説のこの部分の
英語版なら、すぐに検索できるので、それをここに引用する。

"They say, 'You are ill, so what appears to you is only unreal fantasy.'
But that's not strictly logical. I agree that ghosts only appear to
the sick, but that only proves that they are unable to appear except
to the sick, not that they don't exist."

"Nothing of the sort," Raskolnikov insisted irritably. (続く)
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473
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 14:10:56  ID:aEOjaup+f(14)
>472 の続き
"No? You don't think so?" Svidrigaïlov went on, looking at him
deliberately. "But what do you say to this argument (help me with it):
ghosts are, as it were, shreds and fragments of other worlds, the
beginning of them. A man in health has, of course, no reason to see
them, because he is above all a man of this earth and is bound for the
sake of completeness and order to live only in this life. But as soon
as one is ill, as soon as the normal earthly order of the organism is
broken, one begins to realise the possibility of another world; and
the more seriously ill one is, the closer becomes one's contact with
that other world, so that as soon as the man dies he steps straight
into that world. I thought of that long ago. If you believe in a
future life, you could believe in that, too."

("Crime and Punishment," Project Gutenberg)
http://www.gutenberg.org/files/2554/2554-h/2554-h.htm

474
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 14:52:41  ID:aEOjaup+f(14)
>471
"I was not there." という言葉に象徴される非現実感というか、そこに現に居合わせていても
本当にそこに自分が存在していないような感じがしてしまう感覚については、Samuel Beckett
の "Footfalls" という芝居においては、次のような台詞が出てくる。YouTube でもこの
芝居が見られる。Billie Whitelaw による見事な演技だ。

Mrs. W: You yourself observed nothing. . . strange?
Amy: No, Mother, I myself did not, to put it mildly.
Mrs. W: What do you mean, Amy, to put it mildly, what can you possibly
mean, Amy, to put it mildly?
Amy: I mean, Mother, that to say I observed nothing. . . strange is
indeed to put it mildly. For I observed nothing of any kind, strange
or otherwise. I saw nothing, heard nothing, of any kind. 【I was not there.】
Mrs. W: But I heard you respond. [Pause] I heard you say Amen. [Pause]
How could you have responded if you were not there? [Pause] How could
you have possibly have said Amen if, as you claim, you were not there?

("The Selected Works of Samuel Beckett," Volume III, p.427)
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475
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/09 15:13:18  ID:aEOjaup+f(14)
>474 で書きだした英文の台詞を舞台で口にしている部分を、YouTube 上のビデオの
中から取り出してみる。

https://www.youtube.com/watch?v=p2i6fn6fGi0&t=3m35s

ここをクリックすると、その部分が出てくる。この "Footfalls" という芝居は30分ほどの
ものだが、その最後の方で出てくる台詞だ。このビデオはおそらく 1970年代あたりの
舞台を録画したものだろうけど、May という、精神病を患う40代の女性を演じる
Billy Whitelaw による演技だ。ここでは、May という名前のこの登場人物が、
かつて Amy という名前だったのだと空想してそう思い込んでおり、その Amy としての
自分が Mrs. W という女性と話をしているという設定になっている。

476
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/10 19:35:22  ID:wKnX5PVzn
The Divided Self: An Existential Study in Sanity and Madness (Penguin Psychology) (Paperback)
By (author) R.D. Laing
http://www.bookdepository.com/Divided-Self-RD-Laing/9780140135374

この本は、邦訳では「分裂した自己」というタイトルで売り出されていた。20歳くらいのとき、
僕はこの邦訳を買い求め、わからないながらも真剣に熟読吟味し、まもなく英語版を
買って、これもまたわからないなりにも読んでいた。今では、Kindle 版も買えるし、
ネット上で無料で読めるようになっている。

この本をネット上で無料で公開しているサイト
http://curezone.com/upload/PDF/laing_the_divided_self.pdf

この本の本文の最初の数行だけを紹介する。いま読んでみても、やはり感動してしまう。

The term schizoid refers to an individual the totality of whose
experience is split in two main ways: in the first place, there is a rent
in his relation with his world and, in the second, there is a disruption
of his relation with himself. Such a person is not able to experience
himself 'together with' others or 'at home in' the world, but,
on the contrary, he experiences himself in despairing aloneness and
isolation; moreover, he does not experience himself as a complete
person but rather as 'split' in various ways, perhaps as a mind more
or less tenuously linked to a body, as two or more selves, and so on.

477
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/10 21:43:33  ID:JQN7B6SA.net(2)
George Orwellの『1984』が面白かったので、影響を与えたというArthur Koestlerの『Darkness at Noon』を読んだら非常に面白く、引きこまれました。
ディストピア小説繋がりでAnthony Burgessの『A Clockwork Orange』に行ったのですが、作中限定スラングが面倒臭く、映画も何度も見ていたので途中でやめてしまいました。
次はJoseph Hellerの『Catch-22』とRay Bradburyの『Fahrenheit 451』を読むつもりです。
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478
sage[sage]   投稿日:2014/10/10 22:33:08  ID:Zk3rnhGk.net
>477
1984は英語でよんだ。あれはSM小説だな。自分の趣味にあわない
内容は未来世紀ブラジルに似てる。
時計仕掛けのオレンジは早川で読んだ。映画はくだらなかったが
小説はおもしろかった。スラングはロシア語訛り
華氏451も早川?で読んだ。おもしろかった。キャッチ22は有名な
小説だけど読んでない。ドラマにもなったんだっけ?
コメント1件

479
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/10 22:59:20  ID:JQN7B6SA.net(2)
>478
『キャッチ22』は70年代に映画化されているようですね。本が面白ければDVDも見てみようかな。
『1984』は読了後にYoutubeで映画とBBCのドラマを見ました。

480
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/11 00:06:46  ID:cIeVGKdW.net
>457
その次はもっと多い

481
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/10/11 08:15:24  ID:qgQgmYof.net
そういや、村上春樹の最新の短編、シェエラザードの英訳が読める。
読みようによってはコエーリョっぽい感じも。だから世界中にファンがいるの
かもしれない。

http://www.newyorker.com/magazine/2014/10/13/scheherazade-3

482
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/10/11 22:15:31  ID:BPHqdWbv.net
>次はJoseph Hellerの『Catch-22』とRay Bradburyの『Fahrenheit 451』を読むつもりです。

裏山。

Catch-22 はロングマンの英英辞典にも載っているほど有名です。

483
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/11 23:02:38  ID:kCnsG/lZ.net
皆はどういう読み方をしているの?
知らない単語に下線引きながら読み進めるんだけど、あとで調べるのが億劫で困ってる
コメント4件


484
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/12 00:09:08  ID:lcP9c2iL.net
he's wasって何の略なん?

485
sage[sage]   投稿日:2014/10/12 01:10:56  ID:8gebZb/n.net
>483
自分は何も調べない

486
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/12 09:08:37  ID:jn3Dq9Qa.net(2)
>483
辞書は引かない、って流儀もあると聞く

487
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/12 10:24:26  ID:3494MsRF.net
調べるタイミングが重要な気がする。
すぐ調べれば良いってもんじゃない。
いい感じで腑に落ちると忘れない。

488
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/12 11:36:30  ID:jZAADzfc.net
>483
 オイラは流し読みする本はよっぽどじゃないと何も引かない
 何度も読む本は不明な部分を書き込んでく
 すると二度目、三度目と段々すんなりよめるよ

 電子本も同じ。kindle は昔書き込めなくて重要な本は使わなかったけど
 最近書き込めるようになったので、使ってる

 あと電子本はノートが一覧できたりして、更に便利

489
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/12 11:44:03  ID:079Jbhp1.net
>483
俺は下線も引いてない。
段落単位で何度か読んで不明な単語の意味を文脈から推測する。
だいたいこんな内容だろうと目星がついたところで英和辞典で
確認の作業に入るという感じ。
文章にもよるが、そう意味を外すことはなくなった。

自分のレベルより上の本を読んでいるので結構時間がかかる。

490
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/10/12 20:16:18  ID:Hzrep7YD.net
みんな横着だなぁ!

性はノートを作っています。プーさんに関しては
単語の意味や訳を本に直接書き込んでいます。
コメント1件

491
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/12 22:41:47  ID:jn3Dq9Qa.net(2)
書くのって続かなそうな気がすごくする

492
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/13 00:13:21  ID:loBjK3Mz.net
俺はあとで売るかもしれないから線引かない。

493
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/13 00:20:52  ID:VZ5/Kasw.net
古本屋なんかじゃ最初の2〜3ページだけアンダーライン引いてある洋書ってよく見かけるよな

494
sage[sage]   投稿日:2014/10/13 03:08:01  ID:o4qT5SSz.net
>490
辞書引くくらいなら何回か繰り返して読めば意味はとれるよね
コメント3件

495
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/13 09:04:00  ID:2/pr5szl.net
その数およそ百遍

496
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/13 09:38:26  ID:RfEu90It.net(2)
>494
それで書くのがこんな英語。
お前、馬鹿だろう。

hello how are you i fine thenk yeu and yeu?
I am advice to peoples some times in
many thrad.Because I do good English.
are you think me good doing?

497
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/13 15:11:18  ID:MEWbqXKZ.net(2)
今これ読んでる。
In Defense of Obama
http://www.rollingstone.com/politics/news/in-defense-of-obama-20141008
FINANCIAL REFORMの前まで読んだ。

498
名無しさん@英語勉強中[age]   投稿日:2014/10/13 15:31:30
>494
覚えても、それを超える速度で忘れてゆきます…三歩進んで七歩戻ってます。

499
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/13 15:39:15  ID:MEWbqXKZ.net(2)
More important, however, polls ー or even elections ー are not the measure of a president.
High office shouldn't be about putting points on the electoral scoreboard, it should be about changing the country for the better.
Has Obama done that? Do his achievements look likely to endure? The answer to both questions is yes.

この言い訳どう思う?
コメント2件

500
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/13 18:29:53  ID:b77i0QGyA(2)
【Our revels now are ended】

Samuel Beckett の "Endgame" を4回くらい見て、歩きながら何十回も流して聴き、
何度も何度も脚本を読んでいる。批評家が口を揃えてこれを傑作だと言うし、Beckett
自身も自分が書いたものの中で最も気に入っているそうだ。確かに、何度読んだり聴いたり
しても味わいが増してくる作品だ。

Shakespeare や The Bible や、その他いろんな有名な作品から言葉を引用したり
パロディーにしたりしているが、Shakespeare の "Our revels now are ended."
という言葉も出てきた。次の一節は、暗記してしまいたい名文句だ。

【Our revels now are ended.】 These our actors,
As I foretold you, were all spirits and
Are melted into air, into thin air;
And, like the baseless fabric of this vision,
The cloud-capped towers, the gorgeous palaces,
The solemn temples, the great globe itself,
Yes, all which it inherit, shall dissolve,
And, like this insubstantial pageant faded,
Leave not a rack behind. We are such stuff
As dreams are made on, and our little life
Is rounded with a sleep.

("The Tempest," 4.1.148-158)
コメント1件

501
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/13 18:31:04  ID:b77i0QGyA(2)
>500 【Shakespeare の "The Tempest" の一節の現代英語訳】

現代英語訳もここに引用しておく。

Our music-and-dance spectacle is over. These actors were all spirits,
as I told you, and they’ve all melted into thin air. And just like the whole empty
and ungrounded vision you’ve seen, with its towers topped with clouds,
its gorgeous palaces, solemn temples, the world itself―and everyone
living in it―which will dissolve just as this illusory pageant has
dissolved, leaving not even a wisp of cloud behind. We are all made
of dreams, and our life stretches from sleep before birth to sleep after death.
http://nfs.sparknotes.com/tempest/page_160.html

502
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/13 20:58:07  ID:RfEu90It.net(2)
>494
↓それで書いてる英文がこれ、単なる馬鹿だ。

What fooly are yoe!
It is thanks to yoe that yoe can't see what I rote.
Thank yoe.

503
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/14 07:32:30  ID:53ShZgoGQ(9)
【Samuel Beckett についての回想録】

Samuel Beckett を個人的に知っていた人たちの回想録があちこちで発表されていて、
実に面白い。Beckett を個人的に知らないで作品だけを読んでいる人は、あんなに
絶望的な作品を書き続けているのだから、よほどみじめな幼少時代を送ったのだろうと
思ってしまうが、実際はその逆。

Anyone who knew Sam well knew that his generosity did not stem from
a deprived childhood for which he was trying to compensate; on the
contrary, his early years had been happy, fortunate. He would even
ask, uncomprehendingly, why people thought his writings must mean he
had a miserable childhood.
(Anne Atik, "How It Was")
http://timesflowstemmed.com/tag/anne-atik/

さらに、次のような回想録もある。Beckett ほど、世の中の汚いものに毒されていない
人はいない、と感じて、彼の死を心から悼んでいる人の話。

When I asked Avigdor Arikha, on one of the last times I met him
shortly before his death, if he could tell me why it was that Beckett
had mattered so much to him―he had told me he missed him more and
more every day―he explained to me that he was the one person he had
ever met―in such a full and dramatic life―who in some part of him
【“n’était pas touché par le monde” (was not touched by the world).
By “the world” he intended, as he went on to explain, all that is
low and dirty and nasty.】
http://timesflowstemmed.com/tag/anne-atik/

504
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/14 10:43:48  ID:53ShZgoGQ(9)
【Let me resume my labours (Samuel Beckett の "Endgame" より】

Samuel Beckett の "Endgame" という芝居の中で、車いすに乗った盲目の年老いた
主人公の Hamm が過去を回想して、次のようなことを言う。

Come on now, come on, present your petition and let me 【resume my labors】.
(Pause. Normal tone.)
There's English for you. Ah well...
("Endgame," Samuel Beckett)
http://samuel-beckett.net/endgame.html

どうやら彼は、"resume my labours (labors)" という言い回しが自分で気に入って、
「おう、なかなか名文だな」と自画自賛しているらしいのだ。なぜこの "resume one's labors (labours)"
という言い回しがそんなに名文なのかと思ってチラッと調査してみたら、どうもこの表現は、
もともとキリストの行いについて後の人々がそれを表現するときに好んで使われたらしい。
そして、キリストのみならず、宣教師たちの行いについてもこの表現が使われることが
多かったらしい。いずれにしても少し古い言い回しのようだ。

They are inconsistent with the supposition that the Lord returned
again, to 【resume His labors】, after a brief visit at Jerusalem.
http://www.biblestudytools.com/classics/andrews-the-life-of-our-lord-upon-th...

こういうふうな英文の一つ一つが、果たして気取った表現なのか、ユーモラスなのか、
パロディなのか、文学的なのか、宗教的あるいは哲学的なのか、というような
きわめて微妙なニュアンスまで感じ取れるようになりたいもんだけど、もちろん
そういうことまでできるのは、ネイティブまたはそれに近いくらいに英語のできる人に
限られる。でも、死ぬまでに少しでもそこに【近づきたい】と思う。そうでないと、
古典文学なんて本当には味わえない。
コメント2件

505
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/14 10:50:23  ID:53ShZgoGQ(9)
>504 【"present your petition"】

さらには、"resume my labors" の前に出てきた "present your petition" という
表現も、キリスト教関係の話でよく使われているように思える。

Jeremiah 42:9, The Old Testament

(1) New International Version
He said to them, "This is what the LORD, the God of Israel,
to whom you sent me to 【present your petition】, says:

(2) English Standard Version
and said to them, “Thus says the LORD, the God of Israel,
to whom you sent me to 【present your plea】 for mercy before him:

(3) New American Standard Bible
and said to them, "Thus says the LORD the God of Israel,
to whom you sent me to 【present your petition】 before Him:

(4) King James Bible
And said unto them, Thus saith the LORD, the God of Israel,
unto whom ye sent me to 【present your supplication】 before him;

http://biblehub.com/jeremiah/42-9.htm

506
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/14 11:02:18  ID:53ShZgoGQ(9)
>504-505
Samuel Beckett は、この "Endgame" という芝居においてのみならず、全作品の中で
キリスト教を否定しているが、もともと彼は厳格なキリスト教の教育を受けた。母親が
Quaker 教徒の家庭に育った敬虔なキリスト教徒であり、Beckett は半ば Quaker として
育てられたと自分で回想している。

まだ僕は彼の育った環境について詳しく知っているわけでは
ないけど、彼の母親は半ば強迫観念にでも取りつかれているかのようにキリスト教的に
厳格だし、頭がおかしいのではないかと思えるくらいにきれい好きだし、その他いろいろと
家庭内の環境は厳格だったらしい。彼はアイルランドという国の雰囲気、そして彼の
母親のいる家庭環境にはいたたまれず、まるで亡命するかのように若い時からフランスに
永住して、二度とアイルランドには帰らなかったが、アイルランドという国と母親との
作り出す、異常とも言えるくらいに厳格な、取りつかれたかのようなキリスト教的な環境と
闘う中で、いかに彼が神経をすり減らさないではいられなかったかを想うと、何とも言えない。

ともかく、彼の書く文章では、神が存在しないとしつこいくらいに書くが、同時に、幼いときから
丸暗記させられて育った聖書の文句を、彼の作品の至る所で引用し、パロディにしている。
そもそも西洋人の書く文章を読むときは、その著者がいくら無神論者であっても、キリスト教の
影響を大なり小なり、陰に陽に受けているので、キリスト教についての深い知識なしには
読めない。

そして Beckett の場合は、特にその傾向が強いらしい。彼の書く文章は、
数行ごとに聖書の言葉が埋め込まれていて、まだまだ聖書を読み込んだり暗記しては
いないような僕などは、じっくりと注意していないと、せっかくのパロディに気づかない。

507
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/14 11:43:26  ID:53ShZgoGQ(9)
【"Endgame" における Ham と Clov】

Samuel Beckett の "Endgame"(Fin de partie、ゲームの終わり)の主役である
車いすに乗った盲目の Hamm は、"Genesis" に出てくる Noah の息子の Ham を
連想させる。それでいて Ham というふうに m を一つにしないで、二つ重ねているのは
なぜかというと、ある批評家によると、hammer を連想させるらしい。

そして彼の世話をしている
Clov は clou (= 釘、nail) というフランス語を連想させる。hammer が釘(clou)を
叩くわけだから、うまいしゃれになっている。確かに Clov は、幼い時(おそらくは
2歳とか3歳のとき)に、食いかねた貧乏な Clov の父親から、金持ちの Hamm が
引き取って以来、一応は息子として育ててはきたが、同時に召使のようにこき使ってきた
とも言える。だから Hamm は hammer のように、Clov を clou (= nail) のように
叩いてきたわけだ。

同時に、"Genesis" に出てくる Ham は Noah の息子だけど、父親の Noah が
wine を飲み過ぎて素っ裸になってしまっているところを、彼の兄弟二人に告げ口して
しまった。二人の兄弟は、父親 Noah の全裸の姿を見ないで、後ろ向きになって
テントの中に入って行き、後ろ向きのままで父親に服を着せて、父親がそれ以上に
ふしだらな恰好のままでいなくて済むように取り計らった。当時のユダヤ人社会では、
たとえ酒を飲んだあととはいえ、素っ裸のままでいることはよくないことだとされていたらしい。
だから、そういうよくない状態にいる父親をそのままにしておき、さらには兄弟二人に
そのことを告げ口してしまった Ham は悪い息子だということになった。

そういうわけだから、"Endgame" の主人公である Hamm は、"Genesis" に出てくる
Noah という父親と一緒に乗り込んだ箱舟での経験とよく似てはいるけど、今度は呪われた
経験をすることになる。Noah は箱舟に乗って、地球上のすべてを滅ぼす洪水を乗り切って、
新天地に降りたって新たな人類と動植物の世界を作り出すという希望に満ちた人生を送ったが、
それとは対照的に、"Endgame" の Hamm は、Noah から呪われてしまった悪い息子の
Ham が後に経験してもおかしくないような呪われた経験を潜り抜ける。(続く)
コメント2件

508
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/14 11:44:09  ID:53ShZgoGQ(9)
>507 の続き 【"Endgame" における Hamm と Clov】

Hamm は、もともとは金持ちとしてすべてを睥睨(へいげい)してはいたが、後になって、
脚も動かず、全盲となって、人類や動植物が絶滅する瞬間に立ち会うことになるのだ。
Noah が箱舟の窓を開けて周囲の地球の様子を偵察したのと同じように、Hamm は
Clov に命じて、彼らのいる狭い部屋についている窓を開けさせて、周囲の、
絶滅しつつある生命や、死に絶えつつある地球の様子を見届けさせている。

"Endgame" は、実にいろんな視点から見ることのできる重層的な芝居だそうだ。
僕のようなろくに知識も英語力もない人間でさえ、これはかなり深くて面白い作品だと
理解できる。2年ほど前にこれを最初に YouTube で見たとき、ろくにわかってはいなかった
けど、それでも一応は悲喜劇として楽しむことができた。あれから何度も何度も見たり聞いたり
読んだりして、辞書も何度も引いたり、それから研究書も拾い読みしてきたけど、
噛めば噛むほど味わい深い作品だと感じる。道理で、Adorno という有名な哲学者を
初めとして、いろんな人が文学や哲学やキリスト教と絡み合わせながら深く研究している
はずだ。まだこれを見たり読んだりしていない人は、ぜひ見て、読んでほしい。

(1) "Endgame" on YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ok7Vc3jczNg
(いろんな監督によるいろんなヴァージョンがあるけど、僕は今のところ、上記のものが
あまりにも気に入っているので、他のものを見ても面白いと思えない。)

(2) "Endgame" の script
http://samuel-beckett.net/endgame.html

509
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/14 12:37:36  ID:53ShZgoGQ(9)
>507 【Ham が Noah に対して犯した失敗】

これについては、当時の Babylonia では他人の性器を見ること自体がとんでもない
悪いことだと思われていたという指摘もあるそうだ。

it has recently been pointed out that in 1st millennium Babylonia,
looking at another person's genitals was indeed regarded as a serious matter

さらには、Ham は Noah が素っ裸でいるということを兄弟二人に告げ口して自分では
何もしなかっただけでなく、路上で他人に対して言いふらして父親を笑いものにしたという
話も残っているそうだ。

. . . as the Cave of Treasures (4th century) puts it, "Ham laughed at his
father's shame and did not cover it, but laughed about it and mocked."

その他、酒に酔って全裸でいた Noah とその息子の Ham については、いろんなことが
書いてある。

"Curse of Ham" on Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Curse_of_Ham

510
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/14 13:26:47  ID:53ShZgoGQ(9)
【"Endgame" での、3人の祈り】

Samuel Beckett の "Endgame" という芝居では、世界が終りかけていて、神なんて
とっくの昔からまったく信じていないように見える三人が、それでも祈りを捧げる。そして、
主人公の Hamm が、自分にも他の二人に対しても、神は見えてこなかったということを
知って、「あの野郎、存在してないじゃんか」と言っているところが面白い。

そして、最後に Clov が "Not yet." と言っているのだが、これが僕にはわからない。
Clov はもしかして、「神は今は存在してないけど、あとで現れるかもしれないと信じている
のだろうか?Clov に似合わないことを言っているように思えてしまう。

HAMM: Off we go. (Attitudes of prayer. Silence. Abandoning his attitude, discouraged.)
Well?
CLOV (abandoning his attitude): What a hope! And you?
HAMM: Sweet damn all!
(To Nagg.) And you?
NAGG: Wait! (Pause. Abandoning his attitude.) Nothing doing!
HAMM: 【The bastard!! He doesn't exist.】
CLOV: 【Not yet.】

http://samuel-beckett.net/endgame.html
コメント1件

511
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/14 13:41:41  ID:53ShZgoGQ(9)
【Samuel Beckett の atheism】

>510 で、たとえ芝居の登場人物の口を借りた形だとはいえ、神のことを
   "The bastard!! He doesn't exist."
と言ってしまうのは、日本人にとっては決して恐ろしいことでも何でもないのだが、
20世紀初頭 (1906年) に、厳格な Quaker 教徒である母親から育てられ、
アイルランドの、キリスト教の信仰が色濃く残っている文化の中で育った Beckett に
とっては、やはりこのような言葉を口にするのは、たとえ冗談や文学作品の中であっても、
きわめて恐ろしい、勇気のいることではなかったろうか?

彼は幼少時代に、聖書を隅々まで暗記するほどに(実際にはすべてを暗記してはいなかった
ろうけど、すべてを暗記してしまうのではないかと思われるほどに熱心に)読まされていた。
そして、無神論者となったあとでも、死ぬまで書斎には、実にたくさんの言語による
いろんなヴァージョンの聖書が置いてあって、作品を書くために何度も何度も聖書を
読み返していたそうだ。

彼にとっては、最初は宗教的な教育の一環として聖書を
暗記させられ、大人になってからは今度は宗教批判のために聖書を批判的に読み、
作家になったあとは、今度は文学作品を作り出すための inspiration の源泉と
して聖書をたくさんの言語で何度も熟読吟味していたのだ。そしてもちろん、
聖書のみならず、Saint Augustine などが書いたキリスト教関係の本も
ラテン語などで読んでいたそうだ。

512
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/14 22:25:05  ID:jGmnuoYi.net(2)
なるほど

513
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/14 22:36:50  ID:jGmnuoYi.net(2)
向こうで書き込んでる?

514
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/15 09:28:18  ID:0Z8ry2yy.net
>499
流れからするとThe answer to both questions is No. じゃね?

515
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/15 12:11:10  ID:HsYradPm2
【文芸批評関係の専門書がものすごく高い】

Samuel Beckett 関係の研究書としては、安いものもある。特に Grove Press は、
以前にその出版社のオーナーであった Barney Rosset が、売れるか売れないかなどは
気にしないで、気に入ったものに莫大な資金をつぎ込んでくれていたので、今でも
Samuel Beckett の著書や研究書をこの出版社は破格の値段で提供してくれている。
しかし、この出版社だけではとても足りないくらいに、実にたくさんの良い本が他の出版社
から出ている。そして、安いものもあるけど、ものすごく高いものもある。たとえば、
300ページのペーパーバックなのに、なんと一万円という研究書もある。できれば
これを読みたいと思っていたのだが。

Samuel Beckett's Endgame (Dialogue) (Paperback)
Edited by Mark S. Byron (302 pages)
http://www.bookdepository.com/Samuel-Becketts-Endgame/9789042022881

516
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/15 21:32:23  ID:V/Ga/Qno.net
>499
自分で作った条件なんだから満たして当然だよな
民主主義は選挙が基本だろがw

517
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/16 07:25:02  ID:ml+4aLetP(3)
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する
コメント1件

518
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/16 07:25:59  ID:ml+4aLetP(3)
>517 【"Endgame" の原文】

そういう場面を見せる "Endgame" の原文を示す。

HAMM: Back to my place! (Clov pushes chair back to center.) Is that my place?
CLOV: Yes, that's your place.
HAMM: Am I right in the center?
CLOV: I'll measure it.
HAMM: More or less! More or less!
CLOV (moving chair slightly): There!
HAMM: I'm more or less in the center?
CLOV: I'd say so.
HAMM: You'd say so! Put me right in the center!
CLOV: I'll go and get the tape.
HAMM: Roughly! Roughly! (Clov moves chair slightly.) Bang in the center!
CLOV: There! (Pause.)
HAMM: I feel a little too far to the left. (Clov moves chair slightly.)
Now I feel a little too far to the right. (Clov moves chair slightly.)
I feel a little too far forward. (Clov moves chair slightly.)
Now I feel a little too far back.
(Clov moves chair slightly.) Don't stay there. (i.e. behind the chair)
you give me the shivers. (Clov returns to his place beside the chair.)
CLOV: If I could kill him I'd die happy.
http://samuel-beckett.net/endgame.html
コメント1件

519
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/16 07:32:28  ID:ml+4aLetP(3)
>518 で紹介した原文の部分の舞台版を見るには、次のリンク先を見てもらいたい。

Endgame (Beckett)(26分ちょうどのところからこの場面が始まる)
https://www.youtube.com/watch?v=ok7Vc3jczNg&t=26m0s

520
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/17 14:43:46  ID:Y7MYrjyN.net
性って精神障害者じゃないのか? まともじゃない。
コメント2件

521
えワ[]   投稿日:2014/10/17 17:09:29  ID:oT/4+Zhj.net
>520
わかる。何がしたいのかさっぱりわからん。
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522
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/17 19:16:01  ID:/ySZj1qO.net
>521
「あうあうあ〜の菅直人」いらっしゃい。
まず、日本語を覚えな。
コメント1件

523
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/18 14:01:55  ID:WGfgyTKwO(10)
【二重否定の多用】

http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/english/1406679789/83-84

上記の83-84のコメントにおいて、僕は Samuel Beckett の小説の中に出てくる
二重否定の多用について書いたんだけど、これが、彼がフランス語が達者なので
わざとフランス語の「虚辞の ne」の真似をして書いたのか、あるいはこれが
Irish English の特徴なのかわからなかった。

今日、777 が「Hamlet 詳解」において、初期近代英語は「否定の強調」として初期近代英語
(Early Modern English) においてよく行われていたということを教えてくれた。

初期近代英語における二重否定の多用についての777によるコメント
http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/english/1410661623/467

これは、僕にとってとても面白い。イギリスやアメリカの標準英語では今では「否定の強調」
としての二重否定は使わないだろうと思う。でも、Irish English などの方言においては、
これが今でも使われているところもあるのかもしれないと、僕は今では想像している。なお、
Irish English の特徴について紹介した専門書を一つだけ昨日、Amazon でたまたま
見つけた。まだ読む気にはなれないけど、いずれ読みたいと思う。もちろん、この種の
本はいくらでも出ているのだろうけど、あくまでもそのうちの一冊。

Irish English: Northern Ireland (Dialects of English) (4,049円) (193 pages)
http://www.amazon.co.jp/dp/0748634290/
コメント2件

524
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/18 14:02:36  ID:WGfgyTKwO(10)
>523 の続き 【否定の強調としての二重否定】

なお、せっかくだから、777が紹介してくれた文章をここにタイプしておく。(続く)
IRREGULARITIES
406. ★Double Negative.★ -- Many irregularities may be explained
by the desire of emphasis which suggests repetition, even where
repetition, as in the case of a negative, neutralizes the original phrase:

"First he 【denied】 you had in him 【no】 right." (C. of E. iv. 2.7.)
"You may 【deny】 that you were 【not】 the cause." (Rich. III. i. 3. 90.)
"【Forbade】 the boy he should 【not】 pass these bounds." (P.P. 124)
"【No】 sonne, were he never so old of yeares (ママ), might 【not】marry." (Asch. 37.)

This idiom is a very natural one, and quite common in E. E. (これは "Early English" という意味だろう)

(E. A. Abbott, A Shakespearean Grammar, 項目406, p.295)
https://archive.org/details/shakespeariangra034962mbp

525
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/18 14:46:27  ID:WGfgyTKwO(10)
>523-524
Samuel Beckett の使っていた double negative がどうも Irish English の特徴で
あるという気がしてならなかったんだけど、やっぱりそうであるらしい。詳しく調べたわけじゃない
のでまだはっきりとは言えないけど、少しだけそういうことを書いている文章を見つけた。

(1) Why do people say “Why don’t you not?” ― what is meant by that?
It seems especially to be a Dublin thing.
http://english.stackexchange.com/questions/116608/why-do-people-say-why-don-t-...

(2) 416 -- Tieken-Boon van Ostade, Ingrid, 1982.
"【Double negation in eighteenth century English grammars】",
Neophilologus 66: 278-85.

The author mentions (p. 281) the use of double negation in three
instances in Swift's 'A compleat(ママ) collection of genteel and
ingenious conversation' (1738) which she takes as further evidence
that 【double negation was a feature of spoken 18th century English】.
Tieken concludes that the censure on double negation applied to
written and more formal spoken English and only gradually later spread
to the spoken standard language generally. In support of this view
【she quotes Defoe who only used double negation in speech situations
in his novels】.
https://www.google.com/search?q=%22irish+english%22+%22double+negati...

ともかく、アイルランド人である Samuel Beckett の小説や戯曲の中では、英米の
標準語とは少し違ったように僕には見える言い回しや文法がいくつも見られる。これが
Irish English の特徴なのかどうなのかと自問自答していたんだけど、こういう疑問すべてに
応えてくれるような Irish English の研究書をいずれ読みたいと思う。

526
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/18 16:30:33  ID:WGfgyTKwO(10)
【Dialectology (方言学)】

方言 (dialects) というものは、日本語でも他の言語でも面白いものだ。文学小説にも
方言がじゃんじゃん出てくると、実に難しくなってくるけど、その代わりものすごく面白くなる。
ただ、英語があまりできなかったころは、方言が出てき過ぎると、さっぱりわからなくなって、
途中でその小説を投げ出していた。たとえば Mark Twain の "Huckeberry Finn" とか
John Steinbeck の "The Grapes of Wrath" とか、Emily Bronte の
"Wuthering Heights" などは、方言がどんどん出て来るので、わけがわからなくなり、
途中で投げ出してしまっていた。でも今では、その方言が逆に面白く感じられる。

David Crystal の "The Stories of English" (Penguin Books) の Chapter 19
では、英語の方言の面白さが紹介されている。僕が楽しく読んだ Thomas Hardy の小説に
出てくる方言もかなり紹介されている。Charles Dickens や Tennyson の Yorkshire
dialect や Robert Burns の Scots も出てくる。

そして今、D, H. Lawrence の "Lady Chatterley's Lover" の中で、Lady Chatterley
の恋人である森の番人が使う方言が紹介されているところを拾い読みしていて、ついでに
Penguin Books 版の "Chatterley" の中でその中を拾い読みしたくなって、読んでいたら、
面白いじゃんか。かなり昔にこの作品は BBC かどこかが制作したテレビ向け映画作品を
見て、そのあと原作である小説も読んだ。そのころは方言があまりにも難しくて、さらには
作品そのものもよく理解できるほどに英語力はなかったんだけど、面白さの一部は
感じていた。今、これを読み返してみると、その面白さが深く感じられる。
コメント1件

527
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/18 18:47:10  ID:WGfgyTKwO(10)
>526
【"Lady Chatterley's Lover" に出てくる方言】

David Crystal の本でも紹介されていた、"Chatterley" の小説の中に出てくる方言での
会話文をここで引用する。ここに引用したもの以外にも、たくさん出てくる。次の一節に出てくる
方言については、僕が僕なりに想像を加えながら、カッコの中に標準語を入れておく。
たぶんネット上に標準語訳がどこかで紹介されているだろうけど、あえて僕の想像で
標準語訳しておく。)

'Tha mun come one naight ter th' cottage, afore tha goos; sholl ter?'
("You must come one night to the cottage, before the goos(?), mustn't you?"
he asked, lifting his eyebrows as he looked at her, his hands dangling
between his knees.

'Sholl ter?' she echoed, teasing. (Shall I?)
He smiled. 'Ay, sholl ter?' he repeated. (Yeah, will you?)
'Ay!' she said, imitating the dialect sound. (Yeah!)
'Yi!' he said. (Yeah!)
'Yi!' she repeated. (Yeah!)
'An' slaip wi' me,' he said. 'It needs that. When sholt come?'
("And sleep with me." -- "It has to be that way. When will you come?")
'When sholl I?' she said. (When shall I?)
'Nay,' he said, 'tha canna do't. When sholt come then?'
("No, ... you can't do that. When will you come then?)
''Appen Sunday,' she said. ("Maybe Sunday." という意味かな?)
''Appen a' Sunday! Ay!'
He laughed at her quickly.
'Nay, tha canna,' he protested. (No, you can't.)
'Why canna I?' she said.(Why can't I?)
http://www.gutenberg.net.au/ebooks01/0100181.txt
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528
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/18 19:06:18  ID:WGfgyTKwO(10)
>527 の文章のあとに、実は20行くらいの文章が続いてから、そのあとに Chapter 13 が
始まるはずなのに、Project Gutenberg でも Kindle で手に入る Delphi 版でも、
>527 の最後の 'Why canna I?' she said. で終わっている。詳しくは知らないけど、
どうやらあの当時に検閲で引っかかって、>527 のあとの肝心の部分を当局が削除して
しまったのだろう。ネット上の別のサイトでは、ちゃんとこの20行ほどの問題の部分が
削除なしにきちんと引用されている。現代でもかなりきわどいとされるような言葉が何度か
出てきて、潔癖な人はこれだけでこの本を悪い本だと言って、子供に読ませないように
するだろう。でも、それはわずかであって、基本的にはこの文章はとても美しいし、
人間の真実を伝えようという真摯な作家の意気込みの感じられる部分だと思う。
その部分を、ここに引用する。

He laughed. Her attempts at the dialect were so ludicrous, somehow.

"Coom then, tha mun goo!" he said.

"Mun I?" she said.

"Maun Ah!" he corrected.

"Why should I say maun when you said mun?" she protested. "You're not playing fair."

"Arena Ah!" he said, leaning forward and softly stroking her face.

"Th'art good cunt, though, aren't ter? Best bit o' cunt left on earth.
When ter likes! When tha'rt willin'!"

"What is cunt?" she said.

"An' doesn't ter know? Cunt! It's thee down theer; an' what I get when I'm
i'side thee, and what tha gets when I'm i'side thee; it's a` as it is,
all on't. (続く)
コメント3件

529
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/18 19:06:57  ID:WGfgyTKwO(10)
>528 の "Chatterley" の続き

"All on't,'"she teased. "Cunt! It's like fuck then."

"Nay nay! Fuck's only what you do. animals fuck. But cunt's a lot more
than that. It's thee, dost see: an' tha'rt a lot besides an
animal, aren't ter? --- even ter fuck? Cunt! Eh, that's the beauty
o' thee, lass!"

She got up and kissed him between the eyes, that looked at her so
dark and soft and unspeakably warm, so unbearably beautiful.

"Is it?" she said. "And do you care for me?"

He kissed her without answering.

"Tha mun goo, let me dust thee," he said.

His hand passed over the curves of her body, firmly, without desire,
but with soft, intimate knowledge.

As she ran home in the twilight the world seemed a dream; the trees in
the park seemed bulging and surging at anchor on a tide, and the
heave of the slope to the house was alive.

http://www.online-literature.com/dh_lawrence/lady_chatterley_lover/12/

530
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/18 19:21:30  ID:WGfgyTKwO(10)
>528-529 で "Lady Chatterley's Lover" の Chapter 12 の最後の20行ほどを
紹介したけど、このままでは方言が多すぎて、あまりよくわからない人もいるかもしれない。
僕自身、昔は標準英語さえろくにわからなかったから、こんなにまで方言が多くなると、
さっぱりわからなかった。だから、ここに、方言版と、僕なりの標準英語訳とをつけておく。
なお、これはあくまで【僕なりの】標準英語訳なので、正確かどうかはわからない。たぶん
ネット上に正確な標準語訳も出てくるだろうけど、あえて【僕なりの】標準語訳をつけておく。

He laughed. Her attempts at the dialect were so ludicrous, somehow.
(1) "Coom then, tha mun goo!" he said.
   Come then, you must go!"
(2) "Mun I?" she said.
   Must I?
(3) "Maun Ah!" he corrected.
   Must I! (ここではおそらく、Lady Chatterley が方言を間違って "Mun I?"
   と言ってしまったのを、男が そういう場合には "Maun Ah?" と言うのが正しい
   のだと教えているのだと僕は思う。
(4) "Why should I say maun when you said mun?" she protested. "You're not playing fair."
(5) "Arena Ah!" he said, leaning forward and softly stroking her face.
(6) "Th'art good cunt, though, aren't ter?
   You are good cunt, though, aren't you?
(7) Best bit o' cunt left on earth. When ter likes! When tha'rt willin'!"
   Best bit of cunt left on the earth. When you like! When you're willing!
(8) "What is cunt?" she said.
(9) "An' doesn't ter know? Cunt! It's thee down theer;
   And don't you know? Cunt! It's you down there;
(10) an' what I get when I'm i'side thee, and what tha gets
   and what I get when you'm inside you, and what you get
(11) when I'm i'side thee; it's a` as it is, all on't. 
   when I'm inside you; it's that as it is, all of it.
コメント1件

531
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/18 19:26:42  ID:WGfgyTKwO(10)
>530 の続き 【"Lady Chatterley's Lover" の Chapter 12 の最後の一節の、僕なりの標準語訳】

(12) "All on't,'"she teased. "Cunt! It's like fuck then."
   All of it.
(13) "Nay nay! Fuck's only what you do. animals fuck.
   No, no! Fucking is only what you do. Animals fuck.
(14) But cunt's a lot more than that. It's thee, dost see:
   But cunt is a lot more than that. It's you, do you see?
(15) an' tha'rt a lot besides an animal, aren't ter? --- even ter fuck?
   and you're a lot more than an animal, aren't you? --- even to fuck? 
(16) Cunt! Eh, that's the beauty o' thee, lass!"
   Cunt! Eh, that's the beauty of you, girl!
(17) She got up and kissed him between the eyes, that looked at her so
dark and soft and unspeakably warm, so unbearably beautiful.
(18) "Is it?" she said. "And do you care for me?"
(19) He kissed her without answering.
(20) "Tha mun goo, let me dust thee," he said.
  You must go, let me dust you.
(21) His hand passed over the curves of her body, firmly, without desire,
but with soft, intimate knowledge.
(22) As she ran home in the twilight the world seemed a dream; the trees in
the park seemed bulging and surging at anchor on a tide, and the
heave of the slope to the house was alive.
http://www.online-literature.com/dh_lawrence/lady_chatterley_lover/12/

532
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/18 19:36:20  ID:WGfgyTKwO(10)
【D. H. Lawrence の "Studies in American Literature" などについて】

"Studies in American Literature" も、ずいぶん昔に Penguin Books 版で読んだ。
確か 200ページくらいの薄っぺらい本だったし、その中で紹介されているアメリカの作家を
僕はほとんど知らなかったけど、この D. H. Lawrence の紹介文は、実に美しい文章だ
と感じた。

"Studies in Classic American Literature" (by D.H. Lawrence) を無料で読めるサイト
http://xroads.virginia.edu/~HYPER/LAWRENCE/dhltoc.htm

533
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/19 10:09:11  ID:GTdvHjPVk
【"Lady Chatterley's Lover" について著者自らが書いた力強い文章】

"Lady Chatterley's Lover" (1928) について、裁判沙汰になっていろいろと物議を
醸したあと、著者の D.H. Lawrence 自らが書いた文章がある。実に力強く美しい文章なので、
圧倒されてしまった。

Sex is the balance of male and female in the universe, the attraction,
the repulsion, the transit of neutrality, the new attraction, the
new repulsion, always different, always new. (中略)
Sex goes through the rhythm of the year, in man and woman, ceaselessly
changing: the rhythm of the sun in his relation to the earth. (中略)
Oh what a catastrophe, what a maiming of love when it was made a personal,
merely personal feeling, taken away from the rising and the setting of
the sun, and cut off from the magic connection of the solstice and
the equinox!

(この文章は、Apropos of "Lady Chatterley's Lover," Penguin Classics の中の
"Lady Chatterley's Lover" のあとに収録されている。p.323)

534
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/10/19 19:57:15  ID:mpxwa/pK.net
>520-521 性は神のしもべですよ。

535
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/20 06:55:08  ID:WGOntjQNI(3)
>528-529 で紹介した部分だけでなく、おそらくは Kindle などで提供されている
D.H. Lawrence の小説群は、当時はきわどいとされている部分をすべて削除して
しまったヴァージョンなんだろう。そんなもんを読んでも仕方がない。やはり削除のない
Penguin Books を読みたいもんだ。ところで、"Lady Chatterley's Lover" は、
その時代に当局や世間によるさんざんの攻撃を受けながら、Lawrence 自身が3つもの
ヴァージョンを書いたそうだ。Penguin Books は the third version を収録している。

Penguin Books 版の現行の "Chatterley" には、Doris Lessing による Introduction
がついている。今それを読んでいるんだけど、実に名文だし、洞察力が深いなあ、と
感動する。僕などがこういう小説を何度読んでも、なかなか気づきそうもないことを
指摘してくれている。やはり、読むに値する本については、一度だけ自分なりに読んで
それで楽しんでおしまいにするのはもったいない。何度も読み込み、自分なりの感想を
まとめ、自分なりに分析し、精読し、さらには何人もの批評家による分析結果を見た方が
いいとつくづく思う。Samuel Beckett の作品についての批評文をあれこれ読み散らしていて、
深くそう感じた。

Doris Lessing による "Chatterley" についての Introduction では、いろんなことが
書いてあるけど、その中で、この作品が戦間期のものであり、第一次大戦によって受けた
心の傷を癒そうとしてやっとの思いで男女がお互いの中に安らぎを見出しているのだと
解釈すれば、この作品は最高の反戦小説だということになる、と言っている。なるほど、
そのような見方をするのも面白い。もちろん、これは著者の Lawrence は意図しなかった
ことかもしれない、とも Doris Lessing は言っている。この人が書いた批評文はとても
面白いので、片っ端から引用したいけど、この部分だけをここに引用してみたい。
コメント1件

536
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/20 07:03:08  ID:WGOntjQNI(3)
>535 の続き 【"Lady Chatterley's Lover" についての Doris Lessing による批評文の引用】

We have all experienced reading a book and then on re-reading
perhaps years later, finding something completely different.

It is not that once having seen how war overshadows this tale,
threatens these lovers, the love story loses its poignancy, but for me it
is not longer the central theme, despite what Lawrence intended. 【Two
defenceless people, their lives already wounded by war, fly into each
others' arms, fugitives from such horrors, trying to find a little safe
place, like small animals fleeing from a forest fire, the wings of flame
already close behind them, blackening the sun.】

Now I think this is one of the most powerful anti-war novels ever
written. How was it I had not seen that, when I first read it?

("Introduction" by Doris Lessing to "Lady's Chatterley's Lover", Penguin Books, p.xxii)
コメント4件

537
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/20 07:11:05  ID:WGOntjQNI(3)
>536 の続き 【Doris Lessing が引用した "Chatterley" の一節】

そのすぐあとに Doris Lessing が引用している "Chatterley" の一節も、本当に
面白く雄弁だ。

And dimly she (主人公である Lady Chatterley つまり Connie) realised one
of the human soul: that when the emotional soul received a wounding shock,
which does not kill the body, the soul seems to recover as the body
recovers. But this is only appearance. It is, really, only the
mechanism of reassumed habit. Slowly, slowly the wound to the soul
begins to make itself felt, like a bruise which only slowly deepens
its terrible ache, till it fills all the psyche. ★And when we think we
have recovered and forgotten, it is then that the terrible after-effects
have to be encountered at their worst.★

("Lady Chatterley's Lover," D.H. Lawrence, Penguin Books, p.49)

538
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/20 08:14:38  ID:7tiz0dp54(3)
【Doris Lessing の生涯】

>536 で Doris Lessing による評論文を紹介したけど、僕はこの作家をまだ名前しか
知らなかった。たったいま Wikipedia で彼女の生き様についてチラホラと読んでみて、
何度もびっくりした。ほんとにこの人もすごい人だ。まだきわめて浅い知識しか持ってないので、
Wikipedia に書いてあることのうちの、僕の注意を引いた部分だけを列挙してみる。

(1) Doris Lessing は、1919年から 2013年まで生きた。11か月前に亡くなったばかり。
2007年にノーベル賞を受賞。ノーベル賞を獲得した女性としては、11人目。

(2) 彼女は、イギリス人だけど、イランで生まれた。当時、第一次大戦で片脚を失った
ばかりの captain であった父親と、それを介抱する看護婦であった母親とのもとで、
1919年、つまり終戦直後に生れた。まさに、"Lady Chatterley's Lover" の中の
Lady Chatterley の夫が第一次大戦で下半身が付随になっていたけど、それとよく似た
状況を、Doris Lessing は父親の中に見ていたのだ。第一次大戦で心身が傷つき、
さらには第二次大戦がまじかに迫るのを感じながら脅える人々の不安を、Doris Lessing
は両親の中に見ていたのだろう。だからこそ、彼女は >536 みたいな見事な評論文を
書くことができたのだ。

(3) 1925年、一家は the British colony of Southern Rhodesia (now Zimbabwe)
に移住。そこで、夫が買った土地を耕して maize などを栽培した。そこで妻(つまり
Doris Lessing の母親)は、Edwardian style の生活を夢見たそうだ。でも、
それは裕福な人にだけ許されることであって、実際にはせっかくのこの農業では、
まったく利益がでなかった。
コメント2件

539
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/20 08:19:38  ID:7tiz0dp54(3)
>538 の続き 【Doris Lessing の生き方】

(4) Doris Lessing は、(おそらく貧乏なためであろうけど)14歳で学校を去り、
そのあとはずっと独学。15歳で家を出て独立し、働き始める。そのあとは働き通し。
若くして一回目の結婚をして子供を作り、そのあと離婚。二人目の夫とも子供を
持って、そのあと離婚。さらには、とてもじゃないけど南アフリカでくすぶっているわけには
いかないと感じて、いたたまれずに、子供一人だけを連れて、二人目の旦那に二人の子供を
任せて、その三人を南アフリカに残したまま、イングランドに移住。

(5) イングランドに移住したのは、30歳くらいのとき。そのときの彼女の思いについて、
次のように書いている。

"For a long time I felt I had done a very brave thing. There is
nothing more boring for an intelligent woman than to spend endless
amounts of time with small children. I felt I wasn't the best person
to bring them up. I would have ended up an alcoholic or a frustrated
intellectual like my mother."
http://en.wikipedia.org/wiki/Doris_Lessing

このあと詳しくは、この上でリンクを貼った Doris Lessing についての Wikipedia
英語版の記事を読んでほしい。いずれこの人の作品も読んでみたい。


540
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/20 08:32:25  ID:7tiz0dp54(3)
>538-539 で書いたように、Doris Lessing は、第一次大戦で心身が傷つき、そのあとの
第二次大戦が近づいてくる足音を聞きながら不安におびえる世界の中で生き、その中でも
特に、戦争で片脚を失った軍人の父親と、戦争で心身の傷ついた軍人たちを介抱する
看護婦である母親との生きざまを見て、そのあとイランから南アフリカに移住し、そこで
農業をしようとしたけどまったく利益は出ず、おそらくは貧乏のゆえだと思うけど、
Doris Lessing 自身は14歳に学校を去って、そのあとは完全に独学。そして15歳には
早くも家を出て、完全に独立。

そんな彼女だからこそ、マルクス主義運動に走らざるを
得なかったのだろう。そして、そんな時代を生きる両親を初めとする人々を見ながら育ち、
自らも戦間期から第二次大戦をも潜り抜けなければならず、そんな体験から戦間期の
人々の不安がどういうものであるかを身を持って知っていたからこそ、>536 で紹介した
ような、"Lady Chatterley's Lover" についての見事な評論文が書けたのだ。
まさに Doris Lessing は、"Chatterley" の評論を書くにふさわしい人だったのだ。

相変わらず下手な文章しか書けないので申し訳ないし情けないけど、ともかく僕がいかに
D.H. Lawrence や Doris Lessing の文章に感動しているかだけはわかって頂きたい。
そして、こんなにまで深い洞察力に満ちたこの偉大な作家たちの文章を、せっかくだから
拾い読みだけでも(しかも、ぜひ原文で)してもらいたいと思う。

541
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/20 19:15:35  ID:jPof7DOk.net
Amazon’s Monopsony Is Not O.K.
http://www.nytimes.com/2014/10/20/opinion/paul-krugman-amazons-monop...

これは必読。

542
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/21 06:42:21  ID:/ORl1sryy(7)
【"Lady Chatterley's Lover" の冒頭 -- 戦間期の人々の不安】

Ours is a tragic age, so we refuse to take it tragically. The
cataclysm(注を見よ) has happened, we are among the ruins, we start to build
up new little habitats, to have new little hopes. It is rather hard work:
there is now no smooth road into the future: but we go round, or
scramble over the obstacles. We've got to live, no matter how many
skies have fallen.

This was more or less Constance Chatterley's position. The war
had brought the roof down over the head. And she had realised that
one must live and learn.

注:
cataclysm: a violent upheaval or disaster (Pocket Oxford English Dictionary)
コメント1件

543
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/21 06:48:13  ID:/ORl1sryy(7)
>542
D.H. Lawrence はいつも名文を書くので、彼の文章を読んでいると片っ端から引用したく
なるけど、この小説の冒頭のこの一節も素晴らしい。特に真ん中あたりの次の文などは、
すごいではないか。

We've got to live, no matter how many skies have fallen.

Lawrence は詩もたくさん書いているらしいけど、まさに詩人の発想だ。この言葉は、
"Life goes on." というありふれた表現とか、あるいは Arthur Schopenhauer の
"Wille zum Leben" (will to live) という言葉を連想しながら味わいたいと思う。

544
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/21 07:21:41  ID:/ORl1sryy(7)
【Lady Chatterley とその夫】

Lady Chatterley は、夫 Clifford とは、彼が戦争からほんの1か月の休暇をもらって、
そのときに結婚して夫婦らしい生活をしただけで、そのあと彼は戦争に戻り、下半身不随の
状態で帰ってきた。彼は2年ものあいだ病院暮らしをし、やっと Midlands(イングランドの
中部地方)の、おそらくは Derbyshire あたりにある炭坑のたくさんある村にある
Wragby Hall という屋敷に戻ってきた。そのとき、Lady Chatterley (= Constance,
Connie) はおそらく20代後半。夫の Clifford はおそらく30代前半。

夫は、瀕死の状態を救われたので、残った命が貴重だと感じている。下半身不随なので、
性生活はまったくできないし、子供を作ることもできない。心身ともにひどく傷ついたので、
心の奥底が死に絶えてしまっている。感情がなくなってしまっているようである。無神経な
人間になってしまっているのだ。炭坑を経営しているのだが、労働者たちに対して冷酷な
思いを持っている。これは、労働者たちに対してもともと持っていた感情なのか、あるいは
戦争で傷ついた結果として無神経になってしまったからなのか?それはわからないけど、
ともかく Clifford は冷酷。そんな夫と、妻である Connie (= Constance, Lady Chatterley)
はときどき口論する。夫のことがどうしても好きになれない。

For two years he (= Clifford Chatterley) remained in the doctor's
hands. Then he was pronounced a cure, and could return to life again,
with the lower half of his body, from the hips down, paralysed for ever.
(中略)
He had so very nearly lost his life, that what remained to him was
inordinately precious to him. It was obvious in the anxious brightness
of his eyes, how proud he was, after the great shock, of being alive.
But he had been so much hurt, something inside him had perished,
some of his feelings were gone. There was a blank of insentience(注).

注:insentience = in- + sentience <-- sentient
sentient = able to perceive or feel things (Pocket Oxford English Dictionary, 2013)

545
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/21 11:02:58  ID:/ORl1sryy(7)
【An old black ram is tupping your white ewe. (Othello)】

「Hamlet 詳解」のスレで777が Hamlet を詳しく解説してくれているので、それに触発されて、
僕もついつい Hamlet がまたもや読みたくなったり、さらには別の Shakespeare 作品も
拾い読みしているうちに、読み耽ってみたりする。とはいえ、原文をそのまま読んでいると、
ぼんやりとしか意味がわからない。そこで辞書を引く。777が紹介してくれている
   Shakespeare Lexicon and Quotation Dictionary (Alexander Schmidt)
は、ペーパー版もあるけど、きわめて使いやすいネット上の無料ヴァージョンもある。
OEDがあるから、別に Shakespeare 専用の辞書なんてまだ使わなくていいと思ってたけど、
実際に使ってみると、あまりにも使いやすいのでびっくりした。これだったら、最初から
浸かっておけばよかった。なんせ、他の辞書を参照する必要がない。Shakespeare を
読むときの辞書としては、この一冊だけでいいみたいだ。

"Othello" をチラホラ読んでいて、面白いと思った部分を引用する。下ネタで申し訳ないが、
Shakespeare の脚本には、下ネタが平気でがんがん出てくる。あの時代は、大らかに
性的な話をしていたようだ。下に示すのは、"Othello" の冒頭近くで、Iago と Rroderigo
が、美女 Desmodena の父親である Brabantio の屋敷に押しかけていって、
「大変でございます。殿のご令嬢が盗まれました。盗人の、あの肌の黒い Moor
(つまり Othello) が殿のご令嬢である白い羊と交尾しております」
などという報告をしているところ。

IAGO:
Zounds, sir, y'are robbed! For shame. Put on your gown!
Your heart is burst, you have lost half your soul.
Even now, now, very now, ★an old black ram
Is tupping your white ewe.★ Arise, arise!
Awake the snorting citizens with the bell,
Or else the devil will make a grandsire of you.
Arise, I say!

("Othello," 1.1.85, William Shakespeare, Everyman's Library)
コメント1件

546
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/21 11:18:27  ID:/ORl1sryy(7)
>545
>>an old black ram
Is tupping your white ewe

(1) ram = a male sheep -- ここでは、主人公の Moor 人である Othello のこと。
(2) to tup = to cover as a ram
"to cover" = to copulate with = (〜と交尾する)
(3) ewe = a female sheep --- ここでは、Brabantio の大事な娘である Desmodena のこと。

上に掲げた単語の定義は、普通の辞書にも載っていることかもしれないが、せっかくの
"Shakespeare Lexicon and Quotation Dictionary" (Aelxander Schmidt)
などという便利な辞書があるので、すべてそれに基づいている。
コメント1件

547
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/21 19:21:46  ID:/ORl1sryy(7)
>546
Othello の妻のことを Desmodena だと言ってしまった。いつも間違えてしまう。本当は、
Desdemona だ。

さて、Othello は Desdemona が浮気をしているんじゃないかとついつい疑ってしまう。
それにつけこんで、家来の Iago がありもしない作り話をして、Desdemona が 浮気を
していることを突き止めたなどと言う。そして Othello が Desdemona に贈った珍しくて
貴重なハンカチを、Desdemona が浮気の現場に落としていったように見せかける。うまく
口車に乗せられた Othello は、嫉妬に狂って、愛する妻 Desdemona を殺してしまう。
Iago の妻 Emilia は、夫 Iago のそのような狡猾な手口の手伝いを知らず知らずの
うちにしてしまっていたのだが、罪の意識にさいなまれて、本当のことを Othello に
言おうとしたところ、Iago はその Emilia の口を封じようとして刺し殺す。倒れながら
「殿のおきさき様は殿を心から愛しておられました」と言いながら、Emilia は死ぬ。
そのときの Emilia の台詞。

EMILIA:
Moor (Othello のことをこのように呼びかけている), she (= Desdemona) was chaste.
She loved thee, cruel Moor,
So come my soul to bliss as I speak true.
So speaking as I think, alas, I die.   [She dies.]

("Othello," 5.2.246, Everyman's Library)
コメント1件

548
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/21 19:28:07  ID:/ORl1sryy(7)
>547 の続き 【"Othello" の結末】

Othello は妻 Desdemona を殺し、Iago もその妻 Emilia を殺してしまった。そして
次に、Othello は Iago を刺すが、苦しみながらも Iago は生きている。それを見た
Othello は、「お前は死なない方がいいのだ。俺に言わせれば、死ぬことの方が幸せ
だからな」と言う。

IAGO:
I bleed, sir, but not killed.

OTHELLO:
I am not sorry, neither. I'd have thee live;
For in my sense, 'tis happiness to die.

("Othello" 5.2.284, Everyman's Library)

549
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/21 22:35:32  ID:lw1HeZgw.net
問い
いったいクルーグマンはアマゾン独占の何がいかんと言ってますか?

具体例をあげて説明しなさい。

550
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/22 10:26:49  ID:h9aqpbhX4(4)
【William Shakespeare の "King Lear" の冒頭での、父親 King Lear に対する三人の娘の言葉】

"King Lear" の冒頭近くでは、King Lear が年老いたので、遺産として三人の娘に
自分の領地を三つに分け与えようとしている。そして、「どれくらいワシを愛してくれてるのか
言ってみろ」と言う。長女 Goneril と次女 Regan は、雄弁に父親の心を勝ち取る。しかし、
Cordelia は自分の父親への愛情を言葉になどできない、そんなに軽いものではないと
感じている。

CORDELIA: (次女 Regan が言葉巧みに父親の歓心を引いているときに)
[Aside] Then poor Cordelia!
And yet not so, since I am sure my love's
More ponderous than my tongue.

このあと、King Lear が「今度は三女 Cordelia の番だ。しゃべってみよ」と言う。

CORDELIA: Nothing my lord.
LEAR: Nothing?
CORDELIA: Nothing.
LEAR: NOthing will come of nothing. Speak again.
CORDELIA: Unhappy that I am, I cannot heave
My heart into my mouth. I love your Majesty
According to my bond, no more no less.
KEAR: How, how, Cordelia? Mend your speech a little,
Lest you may mar your fortunes.

("King Lear," 1.1.78-97)

というわけで、父親 King Lear は怒ってしまって、財産などやらない、出ていけ、
二度とお前の顔を俺に見せるな、と言って追い出してしまう。勘当だ。

551
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/22 19:15:25  ID:h9aqpbhX4(4)
【"King Lear" の映画版】

William Shakespeare の "King Lear" の荒筋をほんの少し知っている程度の予備知識
しかなく、その原文を一部しか読んだことがないんだけど、映画版を見てみた。

King Lear Movie 2008
https://www.youtube.com/watch?v=NPdYIFyY43g

荒筋さえろくに知らないのに Shakespeare の書いた原文そのままでの演技を見ても、
さすがにあまり理解はできなかったけど、かなり演技は素晴らしく、見てよかったと思う。
いずれ原文を読む前の準備運動になった。それにしても、"King Lear" においては、
道化 (Fool) の果たす役割が実に重要だと思った。King Lear がダントツに台詞が
多いけど、次に台詞の多い役がこの Fool ではないかと思った。この Fool が
実にウィットに富んだ哲学的あるいは詩的な言葉をたくさん吐いているようなのだが、
実に面白そうだ。

552
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/22 22:10:47  ID:h9aqpbhX4(4)
【イギリスでの階級と階級のあいだの隔絶の様子】

"Lady Chatterley's Lover" では、労働者階級と貴族との隔絶の様子を雄弁に語って
いる。著者自らの父親が、the Midlands (イングランド中部地方) の炭坑町で働く坑夫
だった。

There was no communication between Wragby Hall (Lady Chatterley と
その夫とが住んでいる屋敷) and Tevershall village (その屋敷の周りにある村)
-- none. No caps were touched (帽子に手を当てて挨拶する仕草), no curtseys
bobbed. The colliers (炭坑労働者) merely stared: the tradesmen lifted
their caps to Connie (Lady Chatterley のこと), and nodded awkwardly to
Clifford (Lady Chatterley の夫): that was all. Gulf impassable, and
a quiet sort of resentment on either side. At first Connie suffered
from the steady drizzle of resentment that came from the village. Then
she hardened herself to it, and it was a sort of tonic, something to
live up against. It was not that she and Clifford were unpopular --
they merely belonged to another species altogether from the colliers.
Gulf impassable, breach indescribable, such as is perhaps non-existent
south of the Trent (The River Trent のこと。The Midlands のすぐ南に流れる川).
But in the Midlands and the industrial North, gulf impassable, across
which no communion could take place. -- You stick to your side, I'll
stick to mine! -- A strange denial of the common pulse of humanity.

("Lady Chatterley's Lover," Chapter 2 の冒頭から40行ほど下がったあたり。
p.14, Everyman's Library)
コメント2件

553
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/22 22:18:30  ID:h9aqpbhX4(4)
【Penguin Books と Everyman's Library】

>552 の最後で Everyman's Library とうっかり書いてしまったけど、それは間違い。
正しくは、Penguin Books。Everyman's Library はかなり保守的な出版社らしく、
相当に評価が定まっていて、しかもある程度は多数派から支持されるような作品しか
出版してくれない。古典または準古典が主だけど、かなりの古典で、しかも実に多くの
人から愛されている本でも、依然として収録してくれていない本もたくさんある。

その点、Penguin Books はかなり発想が柔軟であるらしく、"Lady Chatterley's Lover" の
ような、当時はまだ過激だと思われていた本を、著者が書いた原文通りのもの
(つまり an expurgated version)を、どの出版社にも先駆けて1960年に出版した。

554
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/23 06:54:56  ID:G9gT10/aS(5)
【"Lady Chatterley's Lover" の文体】

>552 の直後にある次の一節では、会話文を中に入れて、その会話文があたかも長い
普通名詞であるかのように扱っている。美しい通常の説明的な文章の中に、リズミカルな
会話文が面白い形で挟まれて、文章全体が小気味よいリズムを奏でている。

Yet the village sympathised with Clifford and Connie, in the abstract.
In the flesh, it was -- You leave me alone! -- on either side.

上記のように、You leave me alone! という台詞をダッシュ(ダッシュを入れると文字化け
するかもしれないので、-- という文字で代用した)で挟んで、この台詞をあたかも
長い普通名詞のように扱っている。it was 以降を僕の下手な別の英語にパラフレーズすると
次のようになろうか。
. . . it was 【a mutually exclusive sentiment】 on each side.
. . . it was 【an attitude that repels each other】 on each side.

ともかく、ここで僕が言いたいのは、会話文を
   He said, ". . . ."
とかいうふうな普通の形で挿入するのではなく、あたかも【  】の中のような長い
普通名詞というか名詞句を入れるつもりであるかのように会話文を挿入しているのだ。
これが面白い。これはおそらく、本来の知識人が使っていた言い回しではなく、
あまり教養のない(とされていた)階級の人たちが印刷された正式な文章の中ではなく、
くだけた会話の中でのみ使っていた手法ではないだろうか?(ただしこれは、古今東西の
作家の文章を縦横無尽に読みつくしてきたわけではないどころか、少し拾い読みしてきた
だけの僕の言うことなので、ただの中間報告として読んでほしい。)(続く)
コメント1件

555
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/23 06:55:51  ID:G9gT10/aS(5)
>554 の続き 【"Lady Chatterley's Lover" での、「会話文挿入型」の文体】

現に、現代の(つまりここ20年か30年ほどの)アメリカあたりの娯楽小説を読むと、
このような文体が頻繁に見られる。D.H. Lawrence は、1929年に早くもこのような文体を
小説の中でふんだんに使っていたのだろうと想像する。

上記の一節の5行ほどあとにも、またもやこのような会話文挿入型の文章が出てくる。

This stubborn, instinctive -- We think ourselves as good as you, if you
ARE Lady Chatterley! -- puzzled and baffled Connie at first extremely.
The curious suspicious, false amiability with which the miners' wives
met her overtures, the curiously offensive tinge of -- Oh dear me! I AM
somebody now, with Lady Chatterley talking to me! But she needn't think
I'm not as good as her, for all that! -- which she always heard twanging
in the women's half-fawning voices. was impossible. There was no getting
past it. It was hopelessly and offensively nonconformist.

("Lady Chatterley's Lover," Penguin Books, p.15, Chapter 2 の3ページ目)

上記の一節では、--(つまりダッシュの代用) が合計で四つも出てくる。つまり、二つの
会話文が挿入されている。一つ目の会話文は短いのでわかりやすいけど、二つ目の
会話文は長いので、うっかり変なところで文章が切れているかのように勘違いして僕は
最初は読んでしまって、わけがわからなくなった。ネイティブならすぐにわかるんだろうけど、
僕はうっかりと間違って読んでしまっていた。それはともかく、D.H. Lawrence のこのような、
美しい説明的な書き言葉の合間に、きわめて効果的に挿入しているこのような会話文が、
実に小気味よい。
コメント2件

556
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/23 07:05:23  ID:G9gT10/aS(5)
>555 で僕が言った「会話文挿入型」の文体は、少なくとも19世紀の Charles Dickens,
Thomas Hardy, Jane Austen, George Eliot などでは見つけたことがない。
(ただし、僕はこれらの作家の作品をすべて読んだわけではないから、断言はできない。
あくまで、彼らの書いた作品のうちの何冊かを僕が読んだ限りでは、そういう「会話文挿入型」
の文体は、見つからなかった、ということだ。)

20世紀の作家では、John Steinbeck の "East of Eden" と "The Grapes of Wrath"
とを読んだことがあるけど、このような会話文挿入型の文章を見つけたことはないと
記憶している。まあともかく、このような、僕が勝手に「会話文挿入型」などと呼んでいる
文体を、果たしていつの時代に誰が初めて、どのように流布してきたかをこれから注意して
観察していきたい。

おそらくは、19世紀あたりでも、娯楽小説においては、すでにこのような
文体を作家たちは駆使していたのだろうと想像する。そして、「純文学」というか「正当な文学」
のように扱われていた文学小説においては、なかなか使われなかったのだろうと想像する。
そう言えば、現代でも、純文学系の小説では、依然としてこういう文体を作家は使いたがらない
ように思う。現代でさえ、これは娯楽小説に限られているのではないだろうか?

557
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/23 08:18:15  ID:G9gT10/aS(5)
【会話的な書き言葉 -- "Lady Chatterley's Lover"】

書き言葉なのに会話的なリズムがあると、実に小気味よい。そういう例をもう一つ見つけた。
"Lady Chatterley's Lover" では、あくまで書き言葉ではありながら、実にきびきびして
流れるような美しい説明的な文章が続き、たまに次のような、少しばかり会話的なリズムを
交えた書き言葉が出てくる。

Michaelis (主人公 Lady Chatterley の夫 Clifford の友人) arrived duly,
in a very neat car, with a chauffeur and a manservant. He was absolutely
Bond Street (これは、一流の tailors が集まっているロンドンの一地区であるらしい):
but at sight of him something in Clifford's "county" soul recoiled.
He wasn't exactly -- not exactly -- in fact, he wasn't at all -- well,
what his appearance intended to imply.

("Lady Chatterley's Lover," Penguin Books, p.21; Chapter 3 の2ページ目)

558
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/23 21:51:26  ID:G9gT10/aS(5)
【主人公 Connie の満たされぬ思いを雄弁に語った一節 (Lady Chatterley's Lover)】

D.H. Lawrence は、会話文を書かせても生き生きして面白いが、説明文というか背景描写が
長く続くところも、実に面白く読める。文章が、どの作家よりもおそらくうまいのだろう。通常、
僕はどんな作家の文章を読んでいても、説明文(背景描写や人物描写)が何ページも
続くと、退屈していまうのだけど、D.H. Lawrence に対しては、それを感じない。

主人公の Connie (Constance, Lady Chatterley) は、下半身不随の夫に尽くそうと
努力するけど、どうも、肉体的に満たされないだけでなく、精神的にも満たされていない。
そもそも、本当の意味では彼と心が通じていない。その結果、彼女は日々の生活に
現実感を失いつつある。そういう彼女の心理を見事に描写した一節がある。

And thus far, it was a life: in the void. For the rest, it was
non-existence. Wragby (Wragby Hall、すなわち二人の住んでいる屋敷)
was there, the servants; but spectral, not really existing. Connie
went for walks in the park and in the woods that joined the park, and
enjoyed the solitude and the mystery, kicked the brown leaves of autumn
and picked the primroses of spring. But it was all like a dream: or rather,
it was like the simulacrum(注1) of reality. The oak-leaves to here were
like oak-leaves seen ruffling in a mirror, she herself was a figure somebody
had read about, picking primroses that were only shadows, or memories,
or words. No substance to her or anything -- no touch, no contact.

("Lady Chatterley's Lover," Penguin Books, p.18; Chapter 2 の最後の方)

注1 -- simulacrum = something that is simular to something else
(Pocket Oxford English Dictionary, 2013)

"Lady Chatterley's Lover" の Gutenberg 版
http://www.gutenberg.net.au/ebooks01/0100181.txt

559
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/24 00:57:52  ID:znD/dOBj.net
ここの人達って何?英文学生?

560
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/24 07:00:58  ID:FX2MOXOHE(5)
>555 【「会話文挿入型」の文体】

僕が「会話文挿入型」と勝手に読んでいるような文体の例として、他に適当なものは検索しにくい。
かなり単純な例を一つだけ見つけた。

Failing to respond to this 【shape-up-or-ship-out】 message, the branch
manager eventually lost his position and was reassigned elsewhere within the company.
https://www.google.com/search?q=%22this+shape+up+or+ship+out+message...

上記の【  】の中は、もちろん「形容詞」として使っているが、本来は会話文である
"Shape up or ship out!" がそのまま形容詞として使われているのだ。現代の娯楽小説
を読んでいると、さらにもっと長い会話文(たとえば10語とか15語くらい)がハイフンで
どんどん蛇のように結ばれていたり、あるいは " " つまり quotation marks で
括られて、そのまま形容詞のようにして使われる。

上記の this shape-up-or-ship-out message を、僕なりの英語にパラフレーズすると
次のようになろう。

(1) this message along the lines of "Shape up or ship out!"
(2) this message saying "Shape up or ship out!"
(3) this message urging [the other person] to shape up or ship out

このように様々な文体を比較するにあたっては、現代の純文学のみならず古い時代の
作家も視野に入れ、さらには純文学のみならず娯楽小説や、はたまた文学以外の、
たとえばパンフレットや法律文書や手紙文なども視野に入れないといけなくなってくるけど、
果たしてどこまでやれるだろうか?

561
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/24 14:08:08  ID:1RzZCv2/.net
趣味で英語やってるリタイア組
コメント1件

562
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/24 15:39:06  ID:FX2MOXOHE(5)
【a life of the mind (the life of the mind) = 「知的生活?精神生活?」】

"Lady Chatterley's Lover" を読んでいると、8回も "life of the mind" という
言葉が出てくる。この言葉を僕は知らなかった。この小説の中ではキーワードの一つに
なっているように思えたので、辞書を引いたけど、なかなかそれについてきちんとした
定義なり解説が見つからない。英辞郎では、「知的生活」と書いている。
その他の辞書をあれこれ見てみたけど、なかなか見つからない。OED を見て、やっと見つかった。

まずは、この小説の中でどのような文脈でこの言葉が使われているかを見てみる。

(1) There was Charles May, an Irishman, who wrote scientifically about
stars. There was Hammond, another writer. All were about the same age
as Clifford; the young intellectuals of the day. They all believed in
【the life of the mind】.

(2) (客人の Dukes が host の Sir Clifford Chatterley に対して)
'Not at all,' said Dukes; 'the top of you's by no means HORS DE COMBAT.
You've got 【the life of the mind】 sound and intact.

(3) He (= Michaelis) didn't merely walk round them with millions of
words, in the parade of 【the life of the mind】.

(4) Connie (= Lady Chatterley) quite liked 【the life of the mind】,
and got a great thrill out of it. But she did think it overdid itself
a little.

(5) (客人の Tommy の台詞) Just look at these Midlands, if it isn't
plainly written up...but it's all part of 【the life of the mind】,
it's a logical development.

563
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/24 15:48:48  ID:FX2MOXOHE(5)
>561 の続き
(6) (客人の一人が Connie に対して) But then I suppose a woman doesn't
take a supreme pleasure in 【the life of the mind】.

(7) と (8) (Connie がこの上で引用した客人による言葉に反論して)
'Supreme pleasure?' she said, looking up at him. 'Is that sort of
idiocy the supreme pleasure of 【the life of the mind】? No thank you! Give
me the body. I believe the life of the body is a greater reality than
【the life of the mind】: when the body is really wakened to life. But so
many people, like your famous wind-machine, have only got minds tacked
on to their physical corpses.'

上記はすべて、下記のサイトから検索して引用した。
"Lady Chatterley's Lover" (Project Gutenberg)
http://www.gutenberg.net.au/ebooks01/0100181.txt

上記の8つの文脈や、ネット上で見つかる他の文脈を見ると、確かに英辞郎の言う通り
「知的生活」と訳せばいい場合が多いように思える。ただし、OED による次の解説を
見ると、「知的生活」に留まらず、もう少し意味が広いように思うので、「精神生活」
とでも訳せそうな場合もあるような気がする。なお、この言葉は、OED での解説にある
通り、もともとはラテン語において熟した言葉があって、それをあとで英訳したものだそうだ。
コメント1件

564
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/24 15:49:56  ID:FX2MOXOHE(5)
>563 の続き
b. 【the life of the mind】 [compare post-classical Latin ★vita mentis★
(6th cent.)] : intellectual or aesthetic pursuits, scholarship;
(also) meditation, the realm of the imagination.

●[1823 S. J. B. Hale Genius of Oblivion 146
 Nor death can the union destroy, That's linked with 【the life of the mind】.]
●1831 F. Lieber et al. Encycl. Americana V. 111
 His [sc. Fichte's] idealism led him to represent 【the life of the mind】
 as the only real life, and every thing else as a mere delusion.
●1899 W. James Talks to Teachers xiv. 161
 【The flowing life of the mind】 is sorted into parcels suitable for presentation in the recitation-room.
●1926 E. Hemingway Men without Women (1927) 216
 Live 【the full life of the mind】, exhilarated by new ideas.
●1950 P. Bottome Under Skin xxiii. 204
 If we try to escape into 【the life of the mind】 we find you there before us.
●1972 G. E. C. Wigg George Wigg i. 28
 He was an inspired teacher..arousing in us a feeling for literature and poetry and 【the life of the mind】.
●2002 Washington Post (Nexis) 15 Feb. c1
 【The life of the mind】 must be ballasted with the senses.

(OED Online)
コメント1件

565
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/24 18:49:51  ID:FX2MOXOHE(5)
>564 の "the life of the mind" に関連して、次のような言葉も、それぞれそこに
書き記した回数だけ、"Lady Chatterley's Lover" には出てくる。

(1) the life of the body -- 2回
(2) the life of the animals -- 1回
(3) the mental life -- 8回
(4) our *** mental life, Clifford's mental life -- 合計で2回
(5) a mental-lifer --- 1回

566
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/24 19:29:48  ID:ROotMi3H.net
Amazon’s Monopsony Is Not O.K.
http://www.nytimes.com/2014/10/20/opinion/paul-krugman-amazons-monop...

これは必読。

問い
いったいクルーグマンはアマゾン独占の何がいかんと言ってますか?

具体例をあげて説明しなさい。

567
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/25 02:43:52  ID:aETALml4.net
自分にとって最高に面白い本が見つかればすらすら読めるね
でもこの一冊終わったらどうしよう

568
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/25 08:57:22  ID:pjo1EcDO.net
ちなみになんの本だい

569
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/25 16:50:38  ID:/NC60OJb.net(3)
http://www.nytimes.com/2014/10/23/us/from-a-rwandan-dump-to-the-hall...;_r=0
From a Rwandan Dump to the Halls of Harvard

今これ読んでるよ

570
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/25 22:07:34  ID:/NC60OJb.net(3)
http://www.nytimes.com/2014/10/23/us/from-a-rwandan-dump-to-the-hall...;_r=0
From a Rwandan Dump to the Halls of Harvard

この件についてハーバード大学は果たした役割を説明しなさい。

571
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/25 22:09:04  ID:/NC60OJb.net(3)
2重書き込みのため表示しません 内容を確認する

572
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/26 07:43:59  ID:/Maasp5n.net
ここでコテ付けているやつは、
昔、英字新聞レベルの洋書を読まなきゃ意味がないと書き込んで、
住民からぷーさんも読めないくせにとばかにされたことを根に持って、
逆切れして暴れているだけ。
本当迷惑。ぷーさん読んでから書けよ。マジうぜえ。
TOEIC満点の人だってハリー・ポッターは1カ月かかるって書籍で書いているし、
今、英語のできる層が洋書で読むなら、
Googleの本とか、思い出のマーニーとか、マララだろ。
2ちゃんでコテ付けるようなゴミが英語で学術書なんて読めるわけねえってみんな知っている。
とにかくぷーさんを英語で今すぐ読め。
読み終わるまで書き込むな。
コメント2件

573
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/26 08:40:32  ID:3JEG7sXP.net
>572
 学術書は、その分野に親しんでれば易しいのが普通だけどな
 なぜなら、書き方が基本決まってるから

574
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/26 08:57:12  ID:spbfd1Ij.net
OED氏を最近見ないな。。。
コメント1件

575
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/26 09:56:18  ID:Um8Ynd4/X(2)
test

576
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/26 09:57:12  ID:Um8Ynd4/X(2)
テスト

577
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/26 09:56:19  ID:9ykkEgoM.net
OED=777じゃなかったの?
コメント1件

578
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/26 10:29:56  ID:3fCLyjcj.net
>574
気の利いた返しをしないからだよ。

579
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/26 10:43:30  ID:Uu89SKVx.net
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する

580
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo[sage]   投稿日:2014/10/26 15:03:38  ID:GsS4cCzYr
どういうわけか、1か月ほど前からの僕の長文連投は、他の人たちには見えないように
なっているらしい。なんでかな?
コメント1件

581
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/26 15:06:26  ID:ARRVIwVW.net
まともに英文資料が読解でき、会話の基礎が養いたいのなら下記の参考書だ。当然スコアも上がる。
新クラウン英文解釈 著者:河村重治郎、吉川美夫 出版社:三省堂
全体が初級と上級の2部に分けられている。
初級編では、基礎的な文法事項を含んだ短文が1区分につき10文ずつ収められ、それが全部で100区分あるから、例文の合計はぴったり1,000。
しかも、各区分が対訳方式の例文、解説、語句註を合わせて、すべて見開き2ページにきちんと収められている。美しい!もちろん、美しいだけではなく、それぞれの例文の質がきわめて高い。
解説も簡潔にして完璧だ。第2部の上級編は、5〜10行程度の例文に続き、「解釈法」で詳しい解き方が伝授され、「訳文」で締める。これもすべて見開き2ページに収められている。美しい!
その後に、関連する応用問題がDrillsとして2〜6題付けられている。これも2ページずつ。第2部は例題が30、応用問題が142だ。
巻末に15ページにわたる索引が付いている。

例文が1000題で、応用問題の解説がこれまた素晴らしい。この参考書を読むことで、
頭にとってのよい訓練ともなるので、東大や京大に合格したい生徒は、
前半を中学1年後半から始め3周し、例題や応用問題を中学3年からやり始めて同じく3周すれば、
後は頻出長文系を2つほどしたうえで、東大や京大の過去問をすれば英語で上位合格できるだろう。

三省堂は国の支援つまり国民の税金で破産から復活したのだから復刊することで
国民に還元するべきだ。

http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=49689
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582
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/26 17:03:56  ID:bG3W3XKL.net
Amazon’s Monopsony Is Not O.K.
http://www.nytimes.com/2014/10/20/opinion/paul-krugman-amazons-monop...

これは必読。

問い
いったいクルーグマンはアマゾン独占の何がいかんと言ってますか?

具体例をあげて説明しなさい。

http://www.nytimes.com/2014/10/23/us/from-a-rwandan-dump-to-the-hall...;_r=0
From a Rwandan Dump to the Halls of Harvard

この件についてハーバード大学は果たした役割を説明しなさい。

583
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/26 18:40:58  ID:nyDHvk3M.net
ジェイムス・パタースンのペーパーバックおもしろい

584
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/26 19:46:45  ID:XTFjVpBSS
>581
>>まともに英文資料が読解でき、会話の基礎が養いたいのなら下記の
参考書だ。

この文章は変だ。
英文資料の読解力や会話の基礎を養いたいのなら、下記の参考書(を読
むべき)だ。と、直すべきだね。

585
名無しさん@英語勉強中[age]   投稿日:2014/10/26 22:42:32
>580
それはね、ここが2ちゃんねるではなく、2ちゃんねるscだからではないだろうかね。

586
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/27 22:22:01  ID:RUXPg+sE.net
Amazon’s Monopsony Is Not O.K.
http://www.nytimes.com/2014/10/20/opinion/paul-krugman-amazons-monop...

これは必読。

問い
いったいクルーグマンはアマゾン独占の何がいかんと言ってますか?

具体例をあげて説明しなさい。

http://www.nytimes.com/2014/10/23/us/from-a-rwandan-dump-to-the-hall...;amp;_r=0
From a Rwandan Dump to the Halls of Harvard

この件についてハーバード大学が果たした役割について説明しなさい。

587
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/10/29 19:00:06  ID:pcTX1v2c.net
>572は性の投稿じゃないですからね。

プーさんは難しいよ。マーニーはタイムリーでよさげだね。
コメント1件

588
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 10:25:21  ID:vUY/YN/O.net(13)
一か月前の9月30日から、数行しか書き込めなくなり、その数日後、まったく書き込めなくなった。これが実は、2ちゃんねるの net 版では僕がもともと使っていた Chrome などの一部のブラウザーが使えなくなったためだということを、つい数日前に知った。
実は、sc 版では従来通り書き込めたので、この30日ほど、毎日毎日そこで長文連投していた。

洋書を読んで英語の勉強41(sc 版)の 420番から565番まで
http://awabi.2ch.??/test/read.cgi/english/1406679789/425-565
(なお、上記のリンク URL にある ?? という文字を sc に変えてください。)

上記のリンク先で僕はせっせと書いていた。そして実は、net 版にいる他の人たちには sc 版に書き込まれたものが見えないのだということを知らなかった。今、Jane Style というブラウザーを使えば従来通りに net 版にて書き込みができることがわかったので、
そのようにしている。僕と同じように、まだ sc 版だけでせっせと書き込みしているのに、net 版の人たちからはまったく読まれていないいユーザーたちは、Jane Style を使うことをお奨めする。Chrome, Firefox, Internet Explorer などでは、従来のように 2ちゃんねるの
net 版を使うことができないらしいことを、この数日間のあいだに、やっと(今さらのように)僕は知った。なお、これに気づくにあたっては、数日前に sc 版にて僕にそれをそれとなく教えてくれた人がいた。その人に感謝する。
コメント2件

589
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 10:50:29  ID:vUY/YN/O.net(13)
>588 にて示したリンク先で、10月4日から10月24日までの21日間のあいだに、僕は82本もの長文を書いていた。われながら呆れる。
この3週間のあいだに、僕は Samuel Beckett の "How It Is" という小説(あるいは詩と呼ぶべき作品)から始まり、Beckett のいろ
いろな作品を読み、彼についての評論もいろいろと読んだ。

そのうちに、Beckett から少し離れて別の作品で息抜きがしたくなり、D.H. Lawrence の "Lady Chatterley's Lover" を読み始めたら、
実に面白いと感じた。いや、単に「面白い」なんて言ってはもったいない。あまりにも奥が深い。Beckett や Thomas Hardy や Dickens
や Virginia Woolf とはまた別の意味での奥深さがある。D.H. Lawrence をポルノだなどと言った奴らはどこのどいつだ?しかしまあ、
1929年当時のイギリスを初めとする大多数の国では、Lawrence の世界を受け入れられなくても無理はなかったろう。現代でさえ、
彼のこの作品をすんなり受け入れられない人は多いと思う。仮に最後まで面白く読んだとしても、単なる「性愛文学」として興味本位
でしか見ない人も多かろう。Goodreads という、純文学を英語で語るサイトにあるネイティブらしき人たちの書評を読んでも、どうも
Lawrence を「性愛文学」としてしか見ないで、表層的にしか捉えていないように思える人たちが多い。

彼の作品を、僕は今のところ2本しか知らないけど、少なくとも "Lady Chatterley's Lover" に関して言えば、人間の「性愛」のみならず、
身体と意識との問題、性愛と宇宙との問題、階級の問題などなど、どれもこれも深い問題として綿密に吟味した作品であり、この作品は
いわば社会評論、哲学(形而上学?)、宗教、思想などを深く絡めた芸術作品だという気がする。だからと言って、無味乾燥な学者的な
ギスギスごつごつした文章かというとその正反対で、詩的できわめて美しい文章が綿綿と続く。Lawrence はあらゆる意味で天才だ。

590
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 11:49:52  ID:vUY/YN/O.net(13)
【"Lady Chatterley's Lover" についている "Apropos"】

"Lady Chatterley's Lover" を一度だけ読むとしたら、Penguin Books 版をお奨めする。この小説は、いろいろと攻撃されて出版して
もらえなかったりしたので、その時代に合わせて3種類もの version を Lawrence は書いている。どの version にはどういう特徴が
あるかについて詳しくは知らないけど、さしあたって、Penguin Books 版は削除部分が少なくて、僕らのような素人としてはまずは
これを読むのがよかろうと感じている。Project Gutenberg 版や Kindle 版だけを読んで満足していてはもったいないと思う。それらの
version では削除されている部分が、Penguin Books 版にはある。具体的に削除されている部分の一例を、すでに1週間くらい前に
sc 版の2ちゃんねるで紹介した。

さて、Penguin Books 版の "Chatterley" は300ページほどだけど、それには、ノーベル賞を受賞した女流作家である Doris Lessing
という、これまた実に個性的な作家が書いた20ページくらいにわたる Introduction がある。これも実に読みごたえがあり、彼女の
この紹介文のおかげで、Lawrence の面白さをさらに深く知ることができた。(続く)
コメント1件

591
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 11:51:18  ID:vUY/YN/O.net(13)
>590 の続き 【"Lady Chatterley's Lover" についている "Apropos"】

Penguin Books 版には、通常の注釈もあるし、さらには方言を解釈するための注釈もついている。この方言注釈のおかげで、ずいぶん
方言による台詞を楽しんで読むことができる。Lady Chatterley の恋人である Oliver Mellors という森番は、労働者階級の出身であり
ながらも、きわめて利発で、独学で実にたくさんの本を読んでいたし、海外では軍人として上流の階級の人たちに気に入られて、その
階級の人たちのそばに常にいたため、完璧な教養を身に着けているし、話し言葉も gentleman そのものの言葉づかいをしている。
しかし、彼は軍人としての海外生活から故郷に戻ってくると、今度は労働者階級の息子として身に着けた方言にわざと戻ってしまう。
gentleman っぽい言葉づかいと方言とのあいだを、自由自在に行き来しているのだ。

彼のこの、方言による台詞は、注釈を頼りにゆっくりと理解できるように練習していくしかないのだけど、北方方言(つまり Yorkshire
方言)や、さらにその北のスコットランド語 (Scots) と違って、Midlands (イングランド中部地方)の方言なので、標準英語との距離は
比較的短い。とはいえ、その方言を理解するのはそれなりに僕にとっては大変だ。その理解の手引きをしてくれるような貴重な方言
注釈がこの Penguin Books 版についているので、ありがたい。(その3に続く)

592
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 11:52:08  ID:vUY/YN/O.net(13)
(その3) 【"Lady Chatterley" についている "Apropos"】

Penguin Books 版にはさらに、この小説の舞台となっている地域の簡単な地図もついている。そしてこの小説の舞台となっている
架空のいくつもの地名が、現存する地名のどれに相当するらしいかということも、細かく解説してくれているので、実にありがたい。

さらには、Apropos of "Lady Chatterley's Lover" という、30ページくらいの文章もついている。これは、Lawrence がこの小説を
書いた翌年あたり(つまり1930年)に彼が書いた文章。いわば、彼のこの小説についての著者自身による長い注釈と評論みたいなもの。
弁明書と言ってもいい。この文章も、実に面白くて、読んでよかったと思う。かなり理屈っぽくて、何度も同じことを繰り返して言って
いるように思えて退屈する人もいるかもしれないが、彼がこの小説を書かずにいられなかったやむにやまれぬ思い、心情、そして
彼の、性愛を宇宙(森羅万象)の動きと連動させて考える神秘思想のような考え方が見事に解説されていて、実に面白い。

593
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/10/30 13:12:10  ID:13OF+ryU.net(3)
ちょっと話題がずれてしまうけど、テキスト精読の重要性も
知らしめたい。

コーランが暗誦できる人は少なくない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%...
【アフリカ】コーランを暗唱できない者はすぐ殺害 ケニアで人質テロ…韓国人1人含む59人死亡[09/23] /東アジアnews+板

性も英訳聖書を暗記したいと思っているんですよ。

594
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/10/30 14:22:49  ID:pfeblGdE.net
なんだOED氏はsc版の方で書いてたのか。
元気で何より。
コメント1件

595
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/30 14:33:21  ID:FiED/NN0.net(10)
性は人生のコスパが悪いね。
どうせ暗記するなら、もっと役に立つこと暗記した方がいいね。
コメント1件

596
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 14:53:15  ID:vUY/YN/O.net(13)
【"Lady Chatterley's Lover" のBBC 映画】

"Lady Chatterley's Lover" をBBC が映画にした作品を、僕は15年か20年ほど前に、ビデオをレンタルして見た。もちろん感動したし、
イギリスの階級の問題についてもいろいろと勉強になった。今では、YouTube でこれが無料で見られる。

Lady Chatterley - 1993 UNEDITED very RARE BBC televised version (3時間30分の作品)
https://www.youtube.com/watch?v=3OrkCubLaQs

BBC が果たしてこれをすべてテレビで放映したのか、あるいは一部をカットしたのかどうかは知らないけど、YouTube 上ではカットなし
ですべて見られる。主演女優や男優のヌードも見られるし、fuck などの悪い言葉を口にしている部分もすべて見られる。こんなことは
下らないささいなことだとは言え、せっかくの D.H. Lawrence の世界の全体を見るためには、そういう下らない部分も含めてカット
していないものを見たいものだ。

なお、いろんな意味でこの映画版も面白いけど、上流階級の生活ぶり、その屋敷や家具、イギリス中部地方 (Midlands) の様子などを
映像で見られるのが実にいい。そういう映画で仕入れた小さな知識が、洋書を原文で読むときに非常に役に立つ。なんせ僕らは
英語圏で育ってはいないだけでなく、英語圏の土を踏んだことさえない人も多いので、映画で仕入れられる情報はどんどん吸収して
おきたいものだ。

映画ではさらに、主演男優が演じる Oliver Mellors や召使たちのしゃべるイギリス中部方言、具体的に言うと Derbyshire 方言を
聞いて、少しでもイギリスの方言理解に役立てることができる。なんせ、小説を読んでその方言を活字化したものをいくら丁寧に
読んでも、実際にそれをどのように現地の人が発音しているのかは、このような映画とか、あるいは YouTube 上でイギリスの
田舎の人たちが自分たちの方言を教えてくれるようなビデオで少しずつ学んでいくしかない。

597
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/30 15:06:58  ID:FiED/NN0.net(10)
イギリスの田舎に行きゃいいじゃん ┐(´ー`)┌ヤレヤレ.

「気が狂う」ほど勉強して、象牙の塔にも海外にも行かないで、結局2chで内弁慶なの?
自分が無双できる(と思ってる)場が心地いいの?
コメント1件

598
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 15:44:26  ID:vUY/YN/O.net(13)
【"Lady Chatterley's Lover" における階級の問題】

イギリスの階級社会の問題についても、実にいろんなことが雄弁にこの小説の中では書かれていて、心を打つ文章をすべて引用して
いたら、結局は小説をすべて引用することになってしまうので、我慢して、ごく一部だけを紹介しよう。

主人公 Lady (Connie, Constance) Chatterley には、2歳年上の姉がいる。姉 Hilda は男勝り。とはいえ、男性と真の意味でつながり
たいとは思っている。ただ、そういう男性と知り合う機会がなかった。そこで、妹の Connie (= Lady Chatterley) がこのたび森番の
Oliver Mellors と密会を重ね、いずれは Sir Chatterley (= Clifford) と離婚して Mellors と結婚しようかと考えていると知る。そこで、
「私たちのような階級の者は、労働者階級とはつながれないものよ」と言う。姉の Hilda に言わせると、これは snobbery ではなく、
労働者階級の人と上の方の階級の人とでは、根本的にリズムそのものが違うからだというのだ。

(姉の Hilda の台詞) "But you'll (= Connie, Lady Chatterley will) be through with him (= Oliver Mellors) in a while," she (= Hilda) said, "and then
you'll be ashamed of having been connected with him. 【One CAN'T mix up with working people.】"

(これに対して Connie は言う。) "But you're such a socialist! you're always on the side of the working classes."

(Hilda の台詞) "I may be on their side in a political crisis, but being on their side makes me know how impossible it is to mix one's life with
theirs. 【Not out of snobbery -- but just because the whole rhythm is different.】"

("Lady Chatterley's Lover," D.H. Lawrence, Penguin Books, pp.240-241, Chapter 16 の真ん中あたり)

Project Gutenberg 版のリンク URL
http://www.gutenberg.net.au/ebooks01/0100181.txt

599
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 16:00:51  ID:vUY/YN/O.net(13)
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する
コメント2件

600
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/10/30 17:25:37  ID:13OF+ryU.net(3)
>595

聖書には神の言葉が書かれているのですぞ!(`・ω・´)
コメント1件

601
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/30 18:46:29  ID:LeghnbgK.net
>600
神の言葉じゃなくて神の御子の言葉じゃない?
コメント1件

602
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/10/30 18:51:49  ID:13OF+ryU.net(3)
>601 エホバもジーザスも中の人は同じなんですよ。

Yes, I am nothing. However, without Jesus no one can have fruit.
(`・ω・´)シャキーン

603
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/30 19:28:47  ID:F3SMtrlH.net(2)
アスぺでコミュ症だと、scで21日間も誰も見てないことに
気が付かないんだな。
コテ名は「暖簾に腕押しで、満足しちゃってま〜す」に変えた方がいいね。

604
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 20:12:36  ID:vUY/YN/O.net(13)
【D. H. Lawrence とその妻 Frieda との個性的な生き様】

D.H. Lawrence は、20世紀の10年代から20年代にかけて小説をいくつも書いて、ことごとく物議を醸して、その時代の革命児となった。
その中で最も有名な "Lady Chatterley's Lover" やその後書きのような "A Propos of Lady Chatterley's Lover" という評論を読んだ
だけでも、彼がいかに革命的であったかがよくわかるが、それ以外の作品もそれと同じようなものであるらしい。

そして、驚くべきことに、彼は作品やその思想が革命的であっただけでなく、彼の生き様そのもの、日常生活そのものが、実に個性的
というか、当時としては奇矯とさえ言えるくらいのものだったそうだ。Penguin Books 版の "Chatteley" に添えてある Doris Lessing の
Introduction を読んでも伺える通り、彼は自分の師匠の妻から一目ぼれされてしまう。

その女性は Frieda という名前であり、貴族の家柄の女性だ。Lawrence の写真を見ると、小さい時から病弱であった人らしい、
どちらかというとひ弱な感じの風貌だけど、繊細で知的で優しい感じのする面持をしている。Frieda はおそらく彼のこのそういう面に
こそ強く惹かれたのだろう。Frieda は、現代女性にもめったにいないだろうと思えるほど、性的にぶっ飛んだ女性だった。Lawrence と
の交際の前にもたくさんの男性と関係していたし、Lawrence に出会ったとき、出会ってから数分以内に彼をベッドに誘い込んでしまったそうだ。

Frieda は、Lawrence と恋仲になったあと、3人の子供を夫のもとに残したままで、Lawrence と駆け落ちする。世界中を飛び回っている。
そして2年後、彼女は Lawrence と結婚している。Frieda は、結核で Lawrence が死ぬまで彼と添い遂げる。Frieda は、あまりにも
個性的であるため、あたかも Lawrence とはうまくいっていないかのように他人からは見えたようだが、実は二人は深いところで
結びついていたらしい。
コメント1件

605
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 20:24:27  ID:vUY/YN/O.net(13)
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する
コメント1件

606
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 20:36:31  ID:vUY/YN/O.net(13)
>605 の続き 【D. H. Lawrence とその妻 Frieda との性生活など】

The sexual life of these two was always noisily combative; nothing secretive about it. Friends, visitors and the enamoured accolytes
Lawrence attracted were informed about the stages of their love and their lovemaking, in prose and in verse -- Lawrence wrote
about everything, what he thought, what he did, all the time, in letters to friends everywhere, in talk, Frieda complained to
sisters, ex-lovers, friends, about his sexuality. He did not satisfy her, he was really more homosexual than normal. Frieda was a woman
who had had and would have many lovers: she was no ignoramus(注1) about sex and absolutely uninhibited: she got Lawrence
into bed within a few minutes of their first meeting. In spite of all her earthiness(注2) and her expertise he retained some ideas
not far off the mystical. He always believed that nothing would do in lovemaking but the mutual orgasm. 'We came off together
that time' -- or words to that effect, in more than one of his tales.


("Introduction" by Doris Lessing to "Lady Chatterley's Lover," Penguin Books, xiii)

(1) 注1: ignoramus -- an ignorant or stupid person -- ORIGIN, Latin "we do not know"
(2) 注2: earthiness -- earthy -- treating sex or bodily functdions in a direct and unembarrased way
(Pocket Oxford English Dictionary)

607
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 20:52:01  ID:FQZo939J.net(16)
>597
>イギリスの田舎に行きゃいいじゃん ┐(´ー`)┌ヤレヤレ.

お前は英語圏に行ったことあるのか?
因みに俺はロンドンに一週間ほど滞在したし、アメリカは三ヶ月、西から東まで旅行した。
コメント3件

608
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/30 20:55:46  ID:2CW7t2ZM.net
>607
英太郎が欧州縦断ホモ旅行したの忘れたのかw
コメント1件

609
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/30 20:58:36  ID:Ltb78sG9.net
>607
えっ、たったそれだけ?
面白すぎる!
人に自慢するレベルじゃないよ、久々にウケた
コメント2件

610
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 20:59:16  ID:FQZo939J.net(16)
英語圏に住めば英語が出来るようになると思うのは大間違い。

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/1105/361339.htm?o=0
>私は英語が苦手です。ながく住んでるけど、あまり話せません。
>電話なんて、怖くて出れません。

611
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 21:00:23  ID:vUY/YN/O.net(13)
【D. H. Lawrence とその妻 Frieda についての Wikipedia の記事、およびその伝記の決定版】

● (1) D. H. Lawrence についての Wikipedia の記事を見てみると、その風貌がいかにひ弱な感じとはいえ、知的で繊細で優しく、しかも
穏やかそうな雰囲気を漂わせている人であったかがわかる。

D. H. Lawrence についての Wikipedia の記事(写真つき)
http://en.wikipedia.org/wiki/D._H._Lawrence

D. H. Lawrence の顔写真が並ぶ webpage
https://www.google.co.jp/search?q=d+h+lawrence&;newwindow=1&es_sm=93&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=rCRSVPCACpPj8AW31YL4Aw&ved=0CAgQ_AUoAQ&biw=1093&bih=514


● (2) 妻 Frieda についての Wikipedia の記事

Frieda についても、独立した Wikipedia の記事がある。それを読んでみると、いかに彼女が素晴らしい貴族階級の娘であるかが
よくわかる。父は baron であり、彼女は、その sister を通して、当時のたくさんの知識人と知り合っていたが、その中には、例の
きわめて有名な社会学者である Max Weber もいた。

妻 Frieda Lawrence についての記事
http://en.wikipedia.org/wiki/Frieda_Lawrence
コメント1件

612
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/30 21:01:01  ID:vUY/YN/O.net(13)
>611 の続き 【D. H. Lawrence の伝記】

● (3) D. H. Lawrence の伝記

D. H. Lawrence についての伝記は、実に完璧に網羅的な長いものがある。なんと 2,500ページも続くものだ。いくつもの伝記が
書かれてはいるが、この長いものが、今のところ手に入るものとしては、最も権威があるし網羅的であるらしいと思って、さっそく
注文した。2,500ページもあるので、さすがに読破する気にはまだなれないけど、索引を利用して、特に気になったところだけでも
あちこち拾い読みしたいと思っている。たとえ通読しなくても、「D. H. Lawrence 事典」として活用すればいいと考えている。
作家の伝記としては、たとえば Charles Dickens の伝記として有名なものとして 1,500ページのものがある。さらに、20世紀最大の
作家のひとりだと言われる Samuel Beckett の伝記としての決定版が、900ページ。というわけで、いくら有名かつ影響力があり、
至るところで話題になる作家とはいえ、やはり1,000ページから1,500ページでも十分のようだ。それなのに、D. H. Lawrence となると、
なんと 2,500 ページも続くような伝記がこのように売れている。そして、これだけではなく、何本もの伝記が書かれ続けているのだ。
こんなにまで熱っぽく語られ続ける作家とは、いったいどういう人なのか?いったいどういう生活をした人なのか?そう思って、僕は
この長い長い伝記を手に取ってみたくなったのだ。

The Cambridge Biography of D. H. Lawrence 3 Volume Set (Paperback)
By (author) David Ellis, By (author) John Worthen, By (author) Mark Kinkead-Weekes
(上記の3人の伝記作家が、それぞれの時代を担当して、3人で分担してこの一つの伝記を書きあげている。全部で 2,500 ページくらい)
\13,936 (3冊のセット、合計で2,500ページでこの値段。僕が数日前に注文したときは、これよりも1,300円も安かった。ページ数の割には安いと思う。)
http://www.bookdepository.com/Cambridge-Biography-D-H-Lawrence-3-Set-David-...

613
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 21:01:01  ID:FQZo939J.net(16)
>608
>英太郎が欧州縦断ホモ旅行したの忘れたのかw

欧州が英語圏だと思ってるのかw

614
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/30 21:01:05  ID:FiED/NN0.net(10)
>607
ジジイの妄想乙。
当時のパスポート出して、3ヶ月の間がある出入国スタンプみせてみろよ。

ちなみに、俺の初海外は中学の時で、LAに住んでた叔父の家にいった。
コメント2件

615
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 21:03:32  ID:FQZo939J.net(16)
>614
>ちなみに、俺の初海外は中学の時で、LAに住んでた叔父の家にいった。

どのくらい?

616
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 21:09:21  ID:FQZo939J.net(16)
>614
>ジジイの妄想乙。

海外旅行を妄想とかどんだけ田舎モンなんだよw

617
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/30 21:10:29  ID:FiED/NN0.net(10)
海外に行っても、外にでないやつ、自国コミュニティーだけで群れてるやつなどは成長しない。
寿司屋で働いてるバイトとかがその典型。主婦は別にいいや。

外国語学習(死語のぞく)で一番ダメなのか座学派。
まあ、ある程度は座学しなきゃダメだと思うけども、最後まで座学なヤツが最悪。
777もこの傾向あり。

618
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/30 21:12:22  ID:FiED/NN0.net(10)
777のような貧乏人かつ捻くれたヤツが、3ヶ月も旅行できるわけないじゃん。

よほどの金持ちか、俺のように泊めてくれる友達がいなきゃ無理。
1週間以上泊めてくれる友達をつくるのは本当に難しい。
コメント1件

619
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/30 21:13:21  ID:IVq5biqT.net
ホモダチだろw

620
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 21:27:14  ID:FQZo939J.net(16)
>618
> 777のような貧乏人かつ捻くれたヤツが、3ヶ月も旅行できるわけないじゃん。

757 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/27(月) 10:59:06.34
アメリカの西海岸から東海岸まで主にレンタカーで旅した。
一番気にいった都市は New Orleans。
次が San Francisco。
どちらもラテン系。
New Orleansの食い物がうまい。
clawfishとかjambalaya、gumbo soup
パリのカフェみたいのがいたるところにある。
そこのBeignetという粉砂糖をまぶした小さなドーナツ(穴は開いてない)みたいのがめちゃうまい。
あれが日本で流行らないのが不思議。
勿論、ジャズの生演奏がいたるところで聞ける。
古い街だから古い建築も残っている。
お化け屋敷も。
コメント1件

621
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/30 21:36:31  ID:FiED/NN0.net(10)
加藤周一大先生が指摘していたが、
旧世代の日本人は文化の上澄みだけを論じて、それを支えるものを見ようとしなかった。
上澄みというのは芸術とか哲学とか、もろもろの学問とか。

これはある意味仕方なかった。
昔は、限られた人間しか海外に行けなかったんだから。
その下の方の文化は、文字化されにくく、実際に海外に行かなきゃわかんない。

しかし、今の時代に座学派を気取ってるのは単なる馬鹿な内弁慶。
何万もする本をしこたま買い込んで難しそうな顔する前に海外行って、
現地人の生活でも見てきたらと思う。

俺の経験から言えば、野菜の切り方ひとつとっても違って、衝撃を覚えたね。
その言語をささえる下の層を見ずに、文字だけ追ってもしょうがない。

622
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 21:36:32  ID:FQZo939J.net(16)
これは前に英語板のどこかで話したことがあるが。
俺の元カノ(の一人)はオーストラリア人で日本に5、6年住んでた。
日本語での日常会話には不自由してなかった。
あるとき、宝塚を見に行った。
ところが始まって10分くらいして何を話してるのか理解出来ないという。
しかたなく途中で退出した。

623
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/30 21:37:02  ID:FiED/NN0.net(10)
>620
そんなの、地球の歩き方みれば書けるし。
コメント1件

624
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/30 21:44:10  ID:Xo76oDcL.net
と語ってるけど、この二人字幕なしでドラマも観れないんだよね

625
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/30 21:50:55  ID:FiED/NN0.net(10)
と自称英語上級者の単発チキンが申しております♪

626
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 22:12:48  ID:FQZo939J.net(16)
>623
>そんなの、地球の歩き方みれば書けるし。

地球の歩き方にBeignetのこと書いてあるのか?

627
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 22:19:16  ID:FQZo939J.net(16)
760 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/27(月) 17:50:12.19
マイアミは奇麗な街。
その海岸に stone crab を食べさせるレストランがいくつかある。

http://www.crabs.com/florida-stone-crabs/

これがめちゃうまい。

762 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/27(月) 17:59:38.13
Miami からレンタカーで Key West までドライブした。
途中の景色がすばらしい。
細長い島が鎖のように連なってる。
その真ん中に道路がある。
道路の右も左も紺碧の海。
途中で降りてみた。
綺麗な海岸に誰もいない。
海水の透明度がはんぱじゃない。
魚が泳いでいるのが見える。

628
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 22:19:47  ID:FQZo939J.net(16)
922 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/29(水) 14:13:41.23
ヨセミテ国立公園にレンタカーで行った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%86%E5%...

山道が多い。
アメリカ人は普段平地しか走ってないから山道の走り方を知らない。
シフトダウンをしない。
Dレンジ固定w
登りりも下りもDレンジ。
とろくさいのなんの。
下りなんかブレーキランプがつきっぱなし。

934 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/29(水) 18:13:19.70
ヨセミテ国立公園の中に大きな山小屋風のレストランがある。
そこでアーティチョークを食べた。
結構いける。
日本でこれを食べさせるところってあるのか?

http://home.impress.co.jp/column/bestfood/webtv/arti2.htm
コメント2件

629
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/30 22:43:26  ID:FiED/NN0.net(10)
得意の検索乙w
俺も南極旅日記でも書こっかなw
コメント1件

630
えワ[]   投稿日:2014/10/30 22:49:42  ID:YCttj8DZ.net(3)
そんな旅日記俺でも書けるよジイサン

631
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/30 22:52:39  ID:F3SMtrlH.net(2)
検索と地球とLPをみて世界一周した気になれるって
すげーwwwwwwwwwwwwwwwwww

632
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 23:10:04  ID:FQZo939J.net(16)
>629
>得意の検索乙w

なら俺が>628に書いたことを検索して報告してくれ。

633
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/30 23:11:43  ID:KJk6gw95.net
じじいが何年も前に旅行した昔話ししててワロター
コメント1件

634
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 23:18:32  ID:FQZo939J.net(16)
251 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/15(水) 08:50:48.80
ヨーロッパはユーロが使える国が多くて助かった。
昔は国境を越えるたびにパスポートチェックと両替しなきゃならなかった。
しかも小銭は両替出来ないから人にあげたり捨てたりした。
今でもユーロ使えない国は当然ある。
ハンガリーのブダペストに夜遅く着いたときは参った。

254 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/15(水) 09:00:12.24
向こうのバスはただで乗れるのなw
適当なとこでバスからおりた。
そしたら一緒に下りた若い女性が声をかけてきた。
俺がなにかの場所を探してると思ったらしい。
ホテルを探してると言ったらその近くに無いらしく
しかたなく歩いて探した。
結局ホテルが見つからないんでガソリンスタンンドに付属してる売店で
一晩過ごした。
深夜零時を過ぎるとアルコールは建前上販売禁止らしい。
ビールを買えたけど外で飲んでくれと言われた。

256 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/15(水) 09:06:35.91
ヨーロッパで意外に思ったのはコンビニがないこと。
スーパーはあるがコンビニがない。
ストックホルムにはあったが。

257 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/15(水) 09:11:57.57
意外に日本車が少ない。
それとセダンが非常にすくない。
ただし、アルバニアは例外。
ヨーロッパ最貧国らしいがメルツェデスのセダンが異常に多い。
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635
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 23:20:26  ID:FQZo939J.net(16)
268 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/15(水) 12:39:11.67
東欧のあるホテルにチェックイン。
付近のホテルと較べて高級なところ。
夕飯を食おうとそのレストランに入る。
客は俺一人。
翌日、朝食を食ったがやはり俺一人w
不景気らしい。

269 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/15(水) 12:44:05.37
アルバニアは面白い。
軽いカルチャーショック。
飯を食おうとしてレストランを探したんだが見つからないw
レストランという概念が無いらしい。

272 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/15(水) 14:29:55.14
ハンガリーではジプシーの男とひょんなことで知り合った。
彼の家に招待された。
彼は英語がほとんど出来ないんでgoogleの翻訳で会話w
でかい豚を一匹飼っていた。
エサをやっていたがそのうち食うんだとw
その日は疲れていたんでぐっすり寝た。

280 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/15(水) 14:58:44.69
ワルシャワは意外と近代的な都市だった。
建物が立派で道路が広い。
しかし、ホテルの食い物はたいしたことなかった。
ショパンが学んだというワルシャワ大学に行ってみた。
日本語学科があったのが目をひいた。

636
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 23:22:19  ID:FQZo939J.net(16)
284 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/01/15(水) 15:51:00.14
ナポリから船でイスキア島にいった。
ここは小奇麗でしゃれた島。
しかし、いかんせん若者が少ない。
有名なレストランに行ったが客は俺を含めて二、三人。
シーフードスパゲッティとワインを注文。
猫が近寄ってきた。
この店の飼い猫らしい。
おすそわけを狙っている。
関心のなさそうな風を装っているがみえみえ。
このあたり女そっくりw

637
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 23:25:01  ID:FQZo939J.net(16)
>633
妄想じゃないらしいと分かったら今度は大昔の話かw
どう転んでもケチをつけたいらしいな。

638
えワ[]   投稿日:2014/10/30 23:33:59  ID:YCttj8DZ.net(3)
ジジイが英太郎と違うのは一切証拠写真を貼れないところ。
エア海外旅行だからね。

639
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/10/30 23:35:32  ID:FiED/NN0.net(10)
南極に行った。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%A5%B5

雪が多い。ガチで寒かったw
適当なところで、フェリーから降りた。
そしたら一緒に下りた日本人が声をかけてきた。
俺がペンギン見たいと思ったらしい。
ホテルを探してると言ったら、昭和基地に泊めてくれたw
コメント1件

640
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/30 23:38:54  ID:FQZo939J.net(16)
>639
俺が>628に書いたことを検索して報告してくれ。

641
えワ[]   投稿日:2014/10/30 23:42:23  ID:YCttj8DZ.net(3)
>猫が近寄ってきた。
>この店の飼い猫らしい。

このジジイばかじゃねーのwwwwwwwwwwwwwwwwwww
コメント2件

642
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/31 00:04:48  ID:AO3fjuMD.net
>641
イナゴハンター「統一教会の金を着服、横領して社長をクビになった小西直人」いらっしゃい。

643
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/31 01:26:45  ID:aNarK/Gb.net
じゃあ俺も英太郎と同じく南極に行ってくるわ、

おしゃー南極についたわー、うわー氷と雪ちょー多いし、さみーわ。
これでも話を聞くと、毎年かなり氷は溶けているらしい。
ペンギンきゅんのエサ場が氷塊の真下なので、少なからず影響があると
白熊みたいなガタイのいい、かったるそうな船員が話をしてくれた。
まあ、そんなことはどうでもよくて、旅の目的は、3000万年の間降り積もった雪で
ウイスキーを飲むことなんだが、
船員にホテルを探してると言ったら、昭和基地を紹介してくれた。
フェリーを降りて10分ぐらい歩くと基地を発見。
すぐさま基地のレストランで、シーフードスパゲッティとワインを注文。
すると白熊が近寄ってきた。
この店の飼い熊らしい。
おすそわけを狙っている。
関心のなさそうな風を装っているがみえみえ。
このあたり女そっくりw

644
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/31 04:31:48  ID:7bw8tBa+.net(3)
>609
>えっ、たったそれだけ?

三ヶ月、アメリカ大陸を飛行機とレンタカーで横断する日本人がどのくらいいると思ってんだ。
コメント2件

645
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/31 04:40:38  ID:MZ9mgThc.net
>644
>609
>>えっ、たったそれだけ?

>三ヶ月、アメリカ大陸を飛行機とレンタカーで横断する日本人がどのくらいいると思ってんだ。


www
コメント1件

646
sage[sage]   投稿日:2014/10/31 05:31:40  ID:I+EPp18y.net(7)
>587
そんなこと書かなくても文体から他人が書いた事は読めばわかるよ

647
sage[sage]   投稿日:2014/10/31 05:36:18  ID:I+EPp18y.net(7)
>588
自分自身の書き込みのためにアク禁をくらったのか?ざまぁみろと
おもっていたのに。Janeなんちゃら?その他にも2ch専用ブラウザは
ありますが。scについての話も君が情弱だけだろ

君がいなくなって、うざったい長文がなくなったと喜んでたのに。
ただ、のたれ死にしたかなとだけ心配してやってたのに、損した気分だ
コメント1件

648
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/31 06:09:04  ID:7bw8tBa+.net(3)
>641
馬鹿かお前は
俺が座ったテーブルは屋外に決まってるだろ。
屋内にノラ猫が入ってくるわけねえじゃん。

649
sage[sage]   投稿日:2014/10/31 06:30:28  ID:I+EPp18y.net(7)
>634
なーんでおまいは自分の日記をここに書いてんだ?

650
sage[sage]   投稿日:2014/10/31 06:32:29  ID:I+EPp18y.net(7)
冬のアイスランド、ほんの一部しか人が住める地域じゃないのな
国というのが不思議な感じ

651
sage[sage]   投稿日:2014/10/31 06:35:54  ID:I+EPp18y.net(7)
>644
そういえば昔いたなんとか吉なぜ全然みかけねーんだ?
彼も3ヶ月間亜米利加に滞在してたときいたな
九州に家があってそこに戻るといってたっけ

652
sage[sage]   投稿日:2014/10/31 06:37:17  ID:I+EPp18y.net(7)

653
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/31 06:42:46  ID:80/lX+Ez.net(4)
【D. H. Lawrence の父は肉体労働者、母はもと下層中流階級の出身】

D. H. Lawrence の伝記が2,500ページにもわたるのはなぜなのか?かの Dickens でさえ1,500ページの
伝記がやっとであり、はたまたあの偉大な Samuel Beckett の伝記が900ページ。それなのに、Lawrence
が2,500ページの伝記を人に書かせてしまうほどの、どれほどの生き様があったのか、僕はそこに注目
したくなる。僕はまだ彼の生き様について大した知識がなく、ほんの拾い読みをあちこちでしているに
過ぎないけど、その断片的な知識だけでも、十分に驚嘆に値するし、捨てておけない人だという感じがする。

まずは、生い立ち自体が、イギリスの階級対立のはざまで呻吟する両親から育っている。父親は、
10歳の時から66歳のときまで、炭坑労働者として働きづめ。England の Nottinghamshire にある
Notthingham の近くの Eastwood という小さな町の炭坑労働者として満足しきっていた。優秀な労働者
であり、楽しい人物だったそうだ。

そして母親は、もと下層中流階級 (lower middle class) の出身であり、その家族の事業が失敗した
ため、Lawrence の母親は仕方なく学業を途中で諦めてかなり大変な肉体労働に就く。自分はこの労働
者階級に仕方なく降りていかざるを得なかったのであって、子供たちには何としてでも学問で身を立て
させようと躍起になる。

そのような父母は、対立していたそうだ。そのような父母の対立は、イギリスの階級の対立の縮図でも
ある。そのような父母と階級との対立のはざまで呻吟しながら、D. H. Lawrence は育ったようだ。なお、
これについてはまだ断片的な知識しかないので、そのうち詳しい伝記を読んで調べてみたいと思う。
以上ここで述べたことを記した英文をここに引用する。面白いので、できれば読んでほしい。(続く)
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654
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/31 06:50:53  ID:80/lX+Ez.net(4)
>653 の続き 【D. H. Lawrence の父母について語る英文】

Arthur Lawrence (Lawrence の父親), like his three brothers, was a coalminer who worked from the age of ten until he
was sixty-six, was very much at home in the small mining town, and was widely regarded as an
excellent workman and cheerful companion. Lawrence's mother Lydia was the second daughter of
Robert Beardsall and his wife, Lydia Newton of Sneinton; originally lower middle-class, the
Beardsalls had suffered financial disaster in the 1860s and Lydia, in spite of attempts to work as
a pupil teacher, had, like her sisters, been forced into employment as a sweated home worker in
the lace industry. But she had had more education than her husband, and passed on to her children
an enduring love of books, a religious faith, and a commitment to self-improvement, as well as a
profound desire to move out of the working class in which she felt herself trapped. The resulting
differences between her and her husband left their children permanently divided in loyalty, and
played a considerable role in Lawrence's subsequent writing.

--- John Worthen, ‘Lawrence, David Herbert (1885?1930)’, Oxford Dictionary of National Biography,
Oxford University Press, 2004; online edn, May 2006 [http://www.oxforddnb.com/view/article/34435, accessed 31 Oct 2014]


なお、この文章を書いた John Worthen という人は、例の2,500ページにもわたる Lawrence の伝記
3冊本のうちの最初の1冊を書いた人だ。

655
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/10/31 06:58:19  ID:7bw8tBa+.net(3)
>645
何が可笑しいのか意味不明
馬鹿かお前は
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656
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/31 18:54:44  ID:80/lX+Ez.net(4)
>599 の続き 【子供を生み出すことをためらう Oliver Mellors -- Lady Chattery's Lover】

>599 にて紹介した一節では、「もしかしたら妊娠したかもしれない」と言う
Lady (Connie, Constance) Chatterley に対して、森番の Oliver Mellors がためらう。
小説の結末近くになって、今度ははっきりと妊娠したということを確信した Connie が
再び Mellors にそのことを言うが、Mellors は「この世の将来がすごく恐ろしい」と言い、
どうしても子供が生まれてくることを喜べない。

Connie は、upper middle class つまり上層中流階級に育ち、16歳のときから姉と二人だけで
ドイツに留学し、男性と適度にアバンチュールを楽しみながら、思うぞんぶんに音楽を勉強
する。当時のイギリスの中流から上流の家庭の女性は、とかく自由を奪われがちであったが、
Connie はそうではなく、まったく自由奔放な幼少時代と青年時代を送っている。

一方、Mellors は、優秀なのにも関わらず労働者階級に育ち、世の中のあらゆる矛盾にさらされ
ながら生きてきた。(続く)
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657
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/10/31 18:55:17  ID:80/lX+Ez.net(4)
>656 の続き
こんなふうだから、Connie は、「子供が生まれてくるのを喜んでちょうだい」としきりにせがむが、
Mellors は、この世に子供を生み出せば、子供の方が大変に苦労しないといけないということ
になると感じている。

"I've a dread of puttin' children i' th' world," he said, "I've such a dread o' th' futuyre for 'em."

("Lady Chatterley's Lover," D. H. Lawrence, Penguin Books, p.278)

注釈
(1) puttin' = putting
(2) i' = in (Shakespeare の戯曲にもこの形が出てくる)
(3) th' = the (これも Shakespeare に出てくる)
(4) o' = of
(5) 'em = them

Shakespeare も、Stratford-upon-Avon というイングランド中部地方 (Midlands) の育ちだから、その戯曲の中で
使っている言葉はその地域の言葉であるはずだ。だから、この小説に出てくる Midlands の
方言と似たところがたくさんある。
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658
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/10/31 21:35:40  ID:X6B7SvaT.net
私は>1だが荒れるので今後このスレでは証拠がうp出来ない旅行話は禁止です。

                              以上

659
sage[sage]   投稿日:2014/10/31 21:45:05  ID:I+EPp18y.net(7)
>655
馬鹿が馬鹿を馬鹿と呼ぶ。世も末だ

660
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/31 22:00:45  ID:uf6+0/+t.net
俺も友達とレンタカーでアメリカ横断やったよ。
でもさ、結構卒業旅行の定番じゃね?
コメント1件

661
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/31 22:40:45  ID:E9wC0qDu.net
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する

662
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/10/31 22:45:30  ID:515IMmVu.net
桜井恵三がバカというところまでは読んだ

663
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/01 02:26:08  ID:dmlpuJfC.net
和文英訳の修業に

聖書を真に理解しないものは
英語を文化的に真に理解しているとはいえない

みたいな文があったから
今日、岩波文庫の聖書で読む英文という本と
全編が英語の聖書の原書の二冊を購入してきた俺は完全に勝ち組だから

今まで聖書を英語で読んだことないやつ
文化的に英語を全然わかってねーから!ざまあああwww

664
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/01 03:03:39  ID:A5sNnYQI.net
英語を理解するためには聖書か
おれも聖書勉強するぜ
うおおおおお!

665
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/01 05:53:12  ID:7Gw7dqwV.net(5)
>660
何日かけて?

666
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/01 06:09:51  ID:7Gw7dqwV.net(5)
>657
>Shakespeare も、Stratford-upon-Avon というイングランド中部地方 (Midlands) の育ちだから、

Shakespeare が本当に Shakespeare の作品を書いたかどうかは長年の論争になっている。
おれは Christopher Marlowe 説に傾いている。
http://en.wikipedia.org/wiki/Christopher_Marlowe

俺が何故そう思うのかは次のスレに書いてある。
シェイクスピアの英語

因みに Marlowe は Canterbury で生まれ育った。
Canterbury はイギリス南部。
コメント1件

667
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/01 06:12:28  ID:7Gw7dqwV.net(5)
>666
>俺が何故そう思うのかは次のスレに書いてある。
シェイクスピアの英語

このスレの351以降に書いてある。
コメント1件

668
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/01 07:54:40  ID:7Gw7dqwV.net(5)

669
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/11/01 13:15:44  ID:zP2AdiK9.net(3)
マーロウの戯曲を一作も読んだことないやつが、
「マーロウ説に傾いてる(メガネクイッ」とかなんの冗談だよwwww
コナンの見過ぎwww

下手な探偵ごっこしてないで、文体論から同一性を論じてみろ。
コメント1件

670
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/01 14:00:22  ID:xUzG+v2/.net
777ってのをNGにしたらスッキリしたんだがこれを相手にしてるやつもうぜぇ

671
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/01 14:09:45  ID:7Gw7dqwV.net(5)
>669
お前は Shakespeare の戯曲を一冊でも読んだのかよw

672
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/01 15:45:42  ID:ZgZGxPJN.net
       / ̄ ̄`ヽ :
      /. i /ヘ\ヽ\:
     ;| ! |/__.xト、L,_ ト}:  な…
     ; |!ヘ cモリ  lモ!oV     なんなんですか?    
     ;| !|.ト" rっ ツ|.|、:   ここ、どこですか?   
     ,',ノ 斗ャ fて`Y  トミヽ     なんであたし  
    / {トミトv|'´ゝ } ノノ:l }: 3連休も 2ちゃん生活おやじしかいないスレに
  :/イ { ゝィVr-ヘト、 ! ハ        貼られたんですか?
.    | !|Y⌒'ミ{ヾ=' | /イ|
     ヽ人   |!   /\ :
       `'┬' トー'´  ヽ :
       :,/{、 || ,.|='´   } :

673
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/11/01 15:47:19  ID:zP2AdiK9.net(3)
大学の時、原文で『真夏の夜の夢』(あえて「真」を付けているので、ツッコまないように)を読みました v(^^)

名探偵777さん、ウィキペ推理の前に、せめて邦訳でもマーロウの作品を読んだ方がいいですよ v(^^)
コメント2件

674
三年英太郎 ◆3CZBjOt3.Y [sage]   投稿日:2014/11/01 15:50:29  ID:zP2AdiK9.net(3)
フォースタス博士は、英書でも丁寧に脚注つけえくれてる本はないのかな?
その前にハムレットでも読んで、777をおちょくろうかなw

675
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/01 20:44:22  ID:envXQbCb.net
777ってやつはどこのスレいっても嫌われてるなあ
コメント2件

676
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/02 02:09:03  ID:cN2DZopn.net(2)
>675
イナゴハンター「統一教会の金を着服、横領した小西直人」いらっしゃい。

677
sage[sage]   投稿日:2014/11/02 03:01:17  ID:jINQ9mtS.net(3)
>675
いや、OEDさんほどではないよ

678
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 08:03:06  ID:Zi0o2abZ.net(11)
マーロウ=シェイクススピア説に対する計量文献学による最新の分析結果
Statistical Stylometrics and the Marlowe-Shakespeare Authorship Debate
https://cs.brown.edu/research/pubs/theses/masters/2012/ehmoda.pdf

この著者達は分析結果からマーロウはシェイクススピアではないと結論付けている。
ところが分析結果はマーロウ=シェイクススピアを支持しているように見える。
要するにマーロウの次の作品はシェイクススピアの初期作品(1601年以前に執筆)と区別がつかない
(p.25 の表参照)。
Dido, Faustus, Edward II, Jew of Malta

区別がつくのは Tambourlain I and II と the Massacre at Paris.
ところが the Massacre at Paris は原本の信頼性が低いと言われている。
つまり、オリジナルからかけ離れていると言われている。
さらに次のリンクの Ron Maimon という人は Tambourlain I と II を一緒にまとめて分析すれば
初期シェイクススピアと区別つかないと言っている。

http://skeptics.stackexchange.com/questions/8630/was-shakespeare-marlowe-what-d...
コメント2件

679
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 08:05:53  ID:Zi0o2abZ.net(11)
シェイクススピアじゃなくシェイクスピアな

680
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 08:11:06  ID:Zi0o2abZ.net(11)
>673
>ウィキペ推理の前に、

馬鹿かお前は
俺がウィキペだけを根拠にしてるわけないだろ。
>667のリンク先の俺のカキコを読め。
それから、>678もな。

681
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 08:16:11  ID:Zi0o2abZ.net(11)
>673
>>せめて邦訳でもマーロウの作品を読んだ方がいいですよ v(^^)

俺の書いたものを読んで言ってるだけだろw

362 :777 ◆TFWBMdHdF7zL :2014/10/11(土) 06:40:00.99 ID:GwezgsMg
この説を深く検証するにはマーロウの作品全部とシェイクスピアの初期作品を検討する必要があるなw

682
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/02 08:20:14  ID:5GG/CxRq.net
777は2ちゃんがみんなで楽しく語れる場であるように
もうすこし言葉に気をつけたらどうか
すぐに馬鹿とかいうのはよくないよ
コメント1件

683
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/02 09:21:20  ID:bxDF2lSV.net
馬鹿には何を言っても無駄

684
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/02 09:23:36  ID:e+yYWlX0.net
シェイクスピアが一人じゃないなんて学会ではとっくに定説だろ
コメント1件

685
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 09:37:20  ID:Zi0o2abZ.net(11)
>678に挙げた論文では、ハムレットを初期シェイクスピアに分類してる。
著者達は初期と後期の区切りの年を 1601 年に設定しており、その理由として
この年から作風が著しく変わった(つまり悲劇志向に)からと言っている。
それだったらハムレットは後期じゃん。

686
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 09:39:01  ID:Zi0o2abZ.net(11)
>684
>シェイクスピアが一人じゃないなんて学会ではとっくに定説だろ

ソースは?

687
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/02 10:21:17  ID:IBIFwagJ.net
君は一人じゃない

688
えワ[sage]   投稿日:2014/11/02 10:49:23  ID:jINQ9mtS.net(3)
>682
豚に説教してどうする
馬鹿は馬鹿。どーしようもねえ馬鹿だからね

689
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 14:28:21  ID:Zi0o2abZ.net(11)
Shakespeare's funerary monument は Church of the Holy Trinity, Stratford-upon-Avon にある。
http://en.wikipedia.org/wiki/Shakespeare%27s_funerary_monument

それには次の詩が書いてある。

Stay Passenger, why goest thou by so fast?
read if thou canst, whom envious Death hath plast,
with in this monument Shakspeare: with whome,
quick nature dide: whose name, doth deck this Tombe,
Far more, then cost: Sieh all, that He hath writt,
Leaves living art, but page, to serve his witt

これは、ネイティブにとっても意味不明なとこがある。

Stanley Wells is one of the few biographers to comment on the poem,
saying that it "somewhat cryptically calls on the passer-by to pay tribute
to his greatness as a writer", and admitting "the only sense I can make out of the last bit
is that his compositions relegate the sculptor's art to the rank of a mere page – with
perhaps a forced pun on the writer's 'pages' – offering service to his genius;
or perhaps that all art subsequent to Shakespeare's is a page – servant – to his."
Wells also points out that "his name does not deck the tomb, and it's not a tomb anyway",
suggesting that it may have been originally designed to be part of a free-standing tomb.
コメント3件

690
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/02 14:34:52  ID:yagatP2l.net
コピペしかできないアフォ
コメント1件

691
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 14:45:00  ID:Zi0o2abZ.net(11)
>689の詩の謎を解明したのが次の論文
http://www2.prestel.co.uk/rey/hoffman.htm

解読結果は

Stay Passenger, why goest thou by so fast?
Make out, if thou canst, whom envious Death hath placed
with, in this monument, Shakspeare: with whom
living Nature died: Christopher Marley:
He is returned in spite of all. That HE hath writ
leaves Art alive, without a page to serve (up) his wit

>689のモニュメントはシェイクスピアの墓の上にある。
その墓には有名な次の詩が書いてある。

Good frend for Jesus sake forbeare,
to digg the dust encloased heare:
Bleste be the man that spares thes stones,
and curst be he that moves my bones.

>689のモニュメントの詩には
Whose name doth deck this tomb
とある。

Jesus が墓に書いてある。Whose name is Jesus?
答えは勿論 Christ である。
モニュメントには続いて
Far more, then cost
とある。
詳しい説明は論文に書いてあるが、これは Christ に始まる名前が Christopher Marley で
あることを示している。
Christopher Marley は Christopher Marlowe のことであり、本人もこれを使っている。
コメント1件

692
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 14:47:49  ID:Zi0o2abZ.net(11)
>691
>Jesus が墓に書いてある。

Jesus と墓に書いてある。

693
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 14:53:13  ID:Zi0o2abZ.net(11)
>690
低脳かお前は
ソースを示してるだけだろ。
根拠なしに主張しても意味ねえじゃん。

694
えワ[]   投稿日:2014/11/02 15:14:11  ID:VVvvjS6k.net
間違って自分にレスする馬鹿
コメント2件

695
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/02 15:38:10  ID:Zi0o2abZ.net(11)
>694がアホすぎでワロタw
コメント1件

696
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/02 15:57:59  ID:KgEBZBvU.net
刃のような言葉を書き込むのは結構だけど
他人を傷つけちゃだめだぜ

697
えワ[sage]   投稿日:2014/11/02 16:21:21  ID:jINQ9mtS.net(3)
>695
おまえがドアフォ
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698
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/02 18:37:12  ID:s/+3uGai.net(11)
【楽しいイギリス中部方言 -- "Lady Chatterley's Lover" より】

"Lady Chatterley's Lover" に出てくるイギリス中部 (Midlands) 方言、具体的にいうと
Derbyshire の方言を紹介する。Penguin Books 版の "Chatterley" の巻末には、3ページだけ、
ごく簡単に方言理解のためのヒントが並んでいる。それを手掛かりに、あれこれと推測したり
まとめたりしながら僕なりに書いてみる。

なお、ここに出てくるイングランド中部方言は、Shakespeare に出てくる台詞にもよく出てくる
ものがあるし、さらには、イングランド北部方言(Yorkshire 方言) やスコットランド語 (Scots)
や、はたまたアイルランド英語にも少しつながる部分もあるし、さらには、アメリカの方言や、さらにはアメリカ黒人のしゃべる英語に
似た部分も一部にある。

(1) Nay, yo' mun ax 'er. (男性主人公の Oliver Mellors の台詞)

Nay は、Yorkshire や Scots とも共通する表現。もちろん No という意味。そもそも、
スコットランド語 (Scots) においては、標準語での [ou] の発音がすべて [ei] になるため、
標準語の no が nay と自然に変化する。さらには、window の dow [-dou] も [dei] になる。
Scots においては、このように [ou] がすべて [ei] になる。

さらに、you が yo' になっている。mun は must という意味。これは、Yorkshire 方言でも
同じ。"Wuthering Heights"(嵐が丘)では Yorkshire 方言がふんだんに出てくるが、ここでの
yo' mun (= you must) とまったく同じ表現が何度も出てくる。

ax は ask のこと。これは、確か19世紀の George Eliot がイングランド中部を舞台にして
書いた小説にも出てきたと思う。そして、ご存じの通り、アメリカ黒人英語でもよく ask という
意味での ax が出てくる。

'er は、もちろん her という意味。このように、イングランド中部方言では、h の発音が片っ端から
消えていき、たとえば help が 'elp となる。
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699
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/02 19:04:05  ID:s/+3uGai.net(11)
>698 の続き 【方言 (2) -- "Lady Chatterley's Lover"】

>698 に出てきた台詞は、Chapter 6 の冒頭から3ページほど下がったところにある。
Penguin Books 版では p.58。

(2) I canna tell yer. (Oliver Mellors の台詞、Chapter 6 の最初の方、Penguin Books p.59)

canna は、cannot, can not のこと。can not や cannot は、Scots においては "can no" に
なるらしい。そして no が [nei] と発音されるため、"can no" は [kanei](キャネイ)
というふうに言っているように僕には聞こえる。Scots においてはこれと同様に、could not
は「クッドネイ」、would not は「ウッドネイ」などと言う。

yer は ya に近く発音されるに違いない。これは、英米の標準語においてはかなりくだけた
会話の場合にのみ使われる発音(そして表記)だけど、Midlands などの方言においては、
これが正式な発音のようだ。you という意味での ya とか yer という表記は、英米のあちこちの
方言を表記したものとして、あちこちの小説に出て来るし、それを発音したものが、あちこちの
映画に出てくる。
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700
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/02 19:05:05  ID:s/+3uGai.net(11)
>699 の続き 【イングランド中部方言 -- "Lady Chatterley's Lover" より】

(3) Ah'm gettin' th' coops ready for th' young bods. (Oliver Mellors の台詞、Chapter 8 の
真ん中あたり、Penguin Books では p.88)

Ah'm は I'm のこと。このような発音は、英米の方言としてあちこちで聞かれる。映画にも
頻繁に出てくる発音だ。アメリカ黒人英語にも出てくる。

getting の -ng の発音を -n というふうに発音してしまい、getting がまずは gettin となり
そのあとにさらに gettn というふうになっている発音を、英米のくだけた発音としてよく聞く。
これは標準語の中ではくだけすぎた、少し教養のない発音とされていると思うけど、方言
ではこれが正しい発音のようだ。

th' はもちろん the という意味だけど、the の母音部分が完全に欠落した発音だ。この形は、
Shakespeare の脚本にも頻繁に登場する。

bods は birds のこと。方言では、まさにこのように発音する地域があるようだ。ちなみに、
確かロンドンの Cockney では birthday を boithday (boythday) と発音しているはず。
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701
o[sage]   投稿日:2014/11/02 19:14:25  ID:s/+3uGai.net(11)
>700 の続き 【イングランド中部方言 -- "Lady Chatterley's Lover" より】

(4) Come an' sit 'ere i' th' ut. (= Come and sit here in the hut.) -- Penguin Books p.88

here が 'ere となり、hut が ut となる。つまり、h の発音が片っ端から消えている。このように
h を脱落させる方言は多いらしい。やはりこれも英米のあちこちで聞かれる。映画にも
頻繁に出てくる。

in the の代わりに i' th' なるのは、どうやら Midlands の特徴らしいけど、Shakespeare にも
頻繁に出てくる。

(5)Not as Ah know on, the' isna. (= Not that I know of, there isn't.) (Penguin Books, p.90)

Connie (Lady Chatterley) が森の中の小屋が気に入ってしまって、まだろくに言葉を交わした
ことのない相手である森番の Oliver Mellors に対して「この小屋の鍵、もう一つないの?」
と言って、「私に一つ鍵をちょうだい」と言った時の Mellors の台詞がこれ。

I は Ah となっている。there は the' となっている。さらには isn't がもともとは is not ではなく
おそらくは is no であったと考えられるけど、その no が na と発音された結果、isna の
ように聞こえるのだろうと僕は思う。
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702
o[sage]   投稿日:2014/11/02 19:22:59  ID:s/+3uGai.net(11)
>701 の続き 【イングランド中部方言 -- "Lady Chatterley's Lover" より】

(5) について言い忘れたけど、as は標準英語ではここでは that という関係代名詞を使う
ところだけど、関係代名詞の that の代わりに、イングランド中部方言では片っ端から
as という言葉を使っているように思える。Mellors のしゃべる英語においては、片っ端から
そうなっている。この場合の as は、たとえば "He came back 【as】 was expected." などという
場合の as と同じような働きを持つ、関係代名詞のようなものだと思う。(正確な文法用語を
知らないので、あやふやな解説になっているので、文法用語の厳密さについて突っ込まないで
いただきたい。)

(6) 'Appen Sir Clifford 'ud know. (= Perhaps Sir Clifford would know.) (Penguin Books, p.90)

この 'appen は happen の h が脱落したもので、実は perhaps という意味。Mellors のしゃべる
方言での台詞に、この言葉もよく出てくる。perhaps という意味で happen を使うとは、
面白い現象だ。そもそも、happen の hap と perhaps の -hap- とは共通している。
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703
o[sage]   投稿日:2014/11/02 19:35:32  ID:s/+3uGai.net(11)
>702 の続き 【イングランド中部方言 -- "Lady Chatterley's Lover" より】

(7) Ah canna tell yer, ma lady! Ah know nob'dy as ma'es keys round 'ere.
(= I can't tell you, my Lady! I know nobody that makes keys around here.)
(Penguin Books, p.90)

my が ma となっているが、mi(ミ)と発音されることも多い。このように、my が片っ端から
ma または mi と発音される例は、あちこちの方言に見られる。Irish English の頻発する
Samuel Beckett の戯曲においても、やはり my が片っ端から mi になっているし、そもそも
my lady の代わりに、最初から mi'lady とか m'lady と書いている小説もある。召使たちは、
通常は地方から出てきた人たちなので、このように方言でしゃべっていたのだろう。召使なのに
my lady というふうに標準語らしく発音する方がおかしいと言いたくなるくらいに、召使は
みんな m'lady とか ma lady とか mi lady というふうに発音している。

nobody が nob'dy と発音されている。that という関係代名詞が as に置き換わっている。
そのあとの makes の k が脱落して ma'es となっている。これはおそらく「メイス」つまり
mace のように発音されるはずである。このような k の脱落は、Shakespeare にも見受けられる。
taken が ta'en のようになっているのだ。

さらに、米語では around と言いたくなるところだけど、round になっている。そしてそのあとの
here の h も脱落して、'ere となっている。
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704
o[sage]   投稿日:2014/11/02 19:42:27  ID:s/+3uGai.net(11)
>703 の続き 【イングランド中部方言 -- "Lady Chatterley's Lover" より】

ゆっくりとこのように吟味していけば理解できるけど、このような方言を早口でまくしたてられる
と、やはりわからなくなるだろうから、本当に理解できるようになるには、外国人である僕らの
場合は、相当に訓練しないといけないだろう。さらには、方言は一種類ではなく、何百種類、
何千種類とあるのだ。それらを片っ端から、映画や小説が理解できる程度の浅い知識だけ
とはいえ、それなりに理解できるようになるだけでも、僕ら nonnative にとってはかなり
大変だ。たとえば母国語の日本語なら、僕らは九州弁や四国弁や東北弁や名古屋弁の
少し混じった映画や小説を、別に真剣に研究しなくてもそれなりにわかるが、英語の方言
となると、まずは標準語の理解さえあやふやなときに、方言でまくしたてられると、大変だ。

(8) I thowt it wor' ordinary. (= I thought it was ordinary.) (Penguin Books, p.95)

thowt の ow は [au] のように発音される。was は wor' となる。これは、"Wuthering Heights"
において Joseph という邪慳な老人の男性召使がしゃべる Yorkshire 方言においても、
これとよく似た war という形だったと思う。そもそも、was の語尾である -s (発音上は z)
と war とか wor' の語尾である r という発音とは、比較言語学の立場から見ても、
かなり似ていて、この二つが互いに入れ替わりやすいのだ。Sanskrit 語の文法書を
読んでいても、同じようなことが書いてあったような気がする。(ただし、僕は Sanskrit 語に
詳しいわけではない。ほんの3か月ほど、文法書や辞書を眺めたことがあるだけである。)
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705
o[sage]   投稿日:2014/11/02 19:54:15  ID:s/+3uGai.net(11)
>704 の続き 【イングランド中部方言 -- "Lady Chatterley's Lover" より】

(9) a' t' time (= all the time) (Penguin Books, p.95)

the が t' になってしまう現象は、Midlands だけでなく、Yorkshire でも見受けられるそうだ。
そして、all は「オー」と発音したあと、-ll つまり L の発音が脱落する。だからこれが a' と
表記される。スコットランド語 (Scots) においては、これだけでなく ball がba' つまり「ボー」、
call が ca' つまり「コー」などとなり、語尾が all となるものはすべて a' つまり「オー」になって
しまうのだ。

Scots や Yokshire 方言や、あるいはイングランド南部の方言などについての僕の断片的な
知識は、すべて方言まじりの小説を読んだり、YouTube や映画に出てくる方言や、あるいは
方言を解説した言語学の本を走り読みすることによって得たものだ。だからうろ覚えの部分も
あろうし、あまり体系的ではないけど、僕の今のところの中間報告だ。

(10) It wor' on'y -- (中略) On'y as 'appen yo'd like th' pleece ter yersen, when yer did
come, an' not me messin' abaht.
(= It was only -- Only that perhaps you'd like the place to yourself, when you did
come, and without me messing about.) (Penguin Books, p.96, Chapter 8 の最後の方)

was がここでも wor' になっている。only の L が脱落して on'y になっている。the の母音が
脱落して th' になり、place が pleece になり、to が ter となっている。このような ter は、
標準語でもそんなふうに聞こえることも多いけど、方言ではもっと頻繁になる。さらに、
about は abaht になる。これは、Scots においては aboot つまり「アブート」になるから面白い。
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706
o[sage]   投稿日:2014/11/02 20:05:45  ID:s/+3uGai.net(11)
>705 の続き 【イングランド中部方言 -- "Lady Chatterley's Lover" より】

(10) に出てくる yersen は yourself という意味だけど、your が ya とか yer のように
変わることは標準語にも見受けられるけど、self が sen となるところが面白い。これも、
あちこちの方言で見受けられる。George Eliot の小説や、さらには Steinbeck の小説にも
出てきたような気がする。

(11) その他、この小説に出てくる方言についてコメントし始めると、いくら時間があっても
足りない。だから思いっきりはしょって、簡略化してみる。

Mister (= Mr.) の代わりに Mester。
you (= thou) の代わりに tha。
where の代わりに wheer。
you'll not の代わりに yo'll non。
give it の代わりに gi'e't。これは、Socts にそっくり。
the stuff out first の代わりに、t' stuff aht fust。
everything there is の代わりに、ieverythink as is。
anything (= aught) の代わりに、owt。
nothing (= nought) の代わりに、nowt。
you must の代わりに、tha mun。
I must の代わりに、Ah maun。

isn't = isna
aren't = arena
can't = canna
don't = dunna
needn't = nedna
wouldn't = wouldna
you must go = tha mun goo
you go = tha goos
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707
o[sage]   投稿日:2014/11/02 20:09:01  ID:s/+3uGai.net(11)
>706 の続き 【イングランド中部方言 -- "Lady Chatterley's Lover" より】

I have = Ah'n
you have = yo'n

If you've nothing = If yo'n nowt
woeful = wae (この wae は、woe という意味の古い言葉が方言の中では今でも生きているのだ。
このように、方言を観察していると、中世から古代に頻繁に使われていた言葉が現代でも
方言の中で生きていることがわかるので、面白い。これは、日本語の方言においても同じ。)

will you = sholl ter
don't you = doesn't ter

708
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/02 21:14:15  ID:s/+3uGai.net(11)
どういうわけか僕の固定ハンドルが消えてしまって、o になっていた。それはともかく、
今ちらっと読んでいた文章の中で、関係代名詞が先行詞からものすごく離れている
例を見つけた。びっくりした。

Jessie (= Jessie Chambers) had known Lawrence (= D. H. Lawrence) since he was
sixteen and gradually become his confidante: 【the one person】 in a working-class community
where miners' sons were not usually expected to turn to literature 【with whom】 he could discuss
freely his ambition to write.

("Introduction" by David Ellis to "Sons and Lovers" by D. H. Lawrence, Everyman's Library, p.ix)

709
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/02 21:57:11  ID:cN2DZopn.net(2)
>694
イナゴハンター「統一教会の金を着服、横領したゴキブリ小西直人」いらっしゃい。

710
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/03 00:12:39  ID:NDzcYzOG.net(3)
女性作家の作品は糞。読む価値がない。時間の無駄。
女は子を産み育てればいいだけで作家には向いていない。
まあ、小説や芸術は、子を産まない男のものだな。
コメント2件

711
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/03 01:51:25  ID:mo2SOLfw.net(2)
>697
イナゴハンター「統一教会の金を着服、横領したゴキブリ小西直人」いらっしゃい。
コメント1件

712
えワ[sage]   投稿日:2014/11/03 02:35:23  ID:knu8MwE1.net(2)
>711
おまえはアホ

713
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/03 03:12:21  ID:lgVlYvOR.net
>710
>女性作家の作品は糞。読む価値がない。時間の無駄。

お前の個人的、主観的意見なんてどうでもいい。
コメント1件

714
えワ[sage]   投稿日:2014/11/03 03:41:53  ID:knu8MwE1.net(2)
>713
ほんまや。
>710は屑
コメント1件

715
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/03 06:27:48  ID:28yxP05H.net
【芸術・学問・スポーツその他の活動と男女差について】

凄まじい女性蔑視のコメントがついたので、女性の住民のためにも、そして僕自身のためにも、
一言だけ言わせてもらおう。

結論からいうと、仮に女性が男性よりも芸術・学問・スポーツその他の活動に向いていない
ように見えたとしても、それがどうしたというのだ?そもそも、それらすべての活動は、男性が
人生の虚無に耐えられず、自らの内面の空疎さにいたたまれず、子供を産み育てるという
楽しみさえないため、やむにやまれず初めた空しく下らなく情けないお遊びにしか過ぎない
かもしれないではないか?

もしそうなら、そんなくだらないことをやって、仮に女性よりもよい成績を収めているように
見えたとしても、そんなもの自慢にも何にもならない。そういう活動をするよりも、掃除洗濯
そして子育てをやる方がはるかに素晴らしいかもしれないし、そう思って一生を終える人が
この世の大多数を占める。

ただ、僕自身はきわめて男性的な感じ方をする人間であり、日常生活が退屈きわまりなく、
芸術や文学や学問を追っかけないでは生きていけない。そのような生き方をすべく呪われて
しまっている。

芸術も学問も下らないかもしれない。さらには、そういうものを構築した張本人が男性たちであり、
さらには、そういう諸活動においての成果を評価する基準や方法も、男性たちが男性たちに
とって都合よく構築しただけのことだとしたら、女性たちがそれに参加しても、当然のことながら
男性よりも成績が悪くて当然だ。

もしも女性が学問や芸術において女性らしい成果を挙げる時が来るとしたら、それは、女性が
女性のための、女性らしい学問や芸術を構築したときだ。でも、そんなくだらないことを
する必要はないと思う。僕ら男性だって、好き好んで働いてるわけでもなく、好き好んで
芸術などをやっているわけでもないはずだ。繰返しになるが、そのような生き方しかできない
哀しい運命に呪われているだけだ。

716
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/03 10:43:28  ID:lRA5DRo2h
女性作家の作品は糞。読む価値がない。時間の無駄。
女は子を産み育てればいいだけで作家には向いていない。

まあ、小説や芸術は、子を産まない男のものだな。

ああ、科学も駄目かな>>おぼw

717
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/03 10:47:27  ID:NDzcYzOG.net(3)
女性作家の作品は糞。読む価値がない。時間の無駄。
女は子を産み育てればいいだけで作家には向いていない。

まあ、小説や芸術は、子を産まない男のものだな。

ああ、科学も駄目かな>>おぼw
コメント1件

718
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/03 11:35:26  ID:qpkouvxo.net
>717
衛夫人、源氏物語、枕草子
サフォー、ヴァージニア・ウルフとかみんな否定か

まあ、そういうどうしようもない男の語る言葉こそ「糞。読む価値がない。時間の無駄」
そういう男「は」肉体労働す「ればいいだけで」文芸「には向いていない」な

もっとも文芸ってやっぱ基本ダメなヤツのものだよなあ
特に東洋の所謂文学系のものは

ネトウヨとかもだけど自分がダメだから他者を否定したからって自分の相対的価値が上がるという
なんというか無意識の衝動みたいなものがあるんだろうけど

719
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/03 12:41:45  ID:mo2SOLfw.net(2)
>714
イナゴハンター「統一教会の金を着服、横領したゴキブリ小西直人」いらっしゃい。
まず、日本語を覚えなよ。

720
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/11/03 20:22:36  ID:pmb7TxRn.net
ワイルダー作品は読む価値あるよ。

721
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/03 20:36:51  ID:cGj34cRl.net
アスペはあからさまな釣りにさえ愚直に答えるという良い例を見たw

722
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/03 21:29:30  ID:NDzcYzOG.net(3)
それ原文? まあ、それ古典だけど。

洋書で20〜40代の現代女性作家のを読んでみると、
「女性作家の作品は糞。読む価値がない。時間の無駄。」 

う〜ん、やはり芸術的作品は男性作家によるものだな。
コメント1件

723
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/11/03 23:44:33  ID:7wxuf8cf.net
最近読んだlong readsのなかではこれが面白かった。

The Big Book
http://www.esquire.com/features/robert-caro-0512

1974年から現在まで、ひとりの人物の伝記を書き続けているっていう
伝記作家の話。出版業界の活写が主なのだが、伝記を読むことの多い自分には
面白かった。
コメント1件

724
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/04 03:20:01  ID:5UPqKJPf.net
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する
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725
えワ[sage]   投稿日:2014/11/04 03:30:52  ID:c5JgRYQH.net
>724
777も反省しろよ
コメント1件

726
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/04 06:44:14  ID:5G9UkrBR.net(8)
>723
momi さんは、最近はお見かけしないように思ったけど、お元気そうでよかった。

>594
必殺翻訳人さんも、元気そうで何よりだ。「The Economist スレ」でも、相変わらず何回な
和訳にもどんどん取り組んで、頑張ってますね。

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【Midlands dialect revisited (イングランド中部地方の方言、再び)】

"Lady Chatterley's Lover" の Penguin Books 版には、作品の本文と、著者による30ページほどの
後書き (Apropo) と、20ページほどの Introduction (作品解説) と、さらには20ページほどの
本文注釈と、さらには3ページほどの方言理解のヒントと、さらには作品に出てくる架空の地名が
現存する(そして作者が生まれ育った)地域の地名とどのように関連しているかについての
詳しい解説とを、ほとんど読み終わった。Penguin Books らしい細かい活字で全部で
400ページくらい。

普通なら辞書を引かずに読みたいところだけど、最近はなるべく丁寧に
辞書を引きながら読むことが多くなった。Pocket Oxford English Dictionary (POD) は、
大きさが手のひらサイズ、ページ数がたったの1,000ページほど、紙が分厚くて酷使に耐え、
カバーの紙は実に分厚くて、立てかけることもできる。このように、他の支えがなくても
「立てかけること」ができる、という点が素晴らしい。ともかく Oxford University Press の
出版する本は、本の内容も、それから製本の状態も、実に素晴らしい。Cambridge が出版する
本も、最近は読むことが多くなったんだけど、OUP と同じような装丁にしてほしいなあ。
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727
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/04 07:04:16  ID:5G9UkrBR.net(8)
>726 の続き 【Midlands dialect revisited (その2)】

"Chatterley" を一応は読み終わったけど、数年後にまた読み返すことにして、今回は
これで終わっておく。そこで、D. H. Lawrence の初期作品である "Sons and Lovers" を
読み始めた。Everyman's Library 版についている20ページほどの作品解説は、文体が
こてこてしているような気がして、わかりにくいから、今回は適当に読み流した。これを
書いた David Ellis は、Lawrence の伝記として有名なものを書ききった人だから実に
偉い人なんだけど、他の作家に比べて実にわかりにくい文体で物を書いている。簡単に
言うと、学者的な複雑な構文ばかり使うのだ。僕がこの人の文章に慣れるには、時間がかかりそうだ。

"Sons and Lovers" の、最初の26ページまでを読んだ。これは、England の Midlands にある
Nottinghamshire で生まれ育った D. H. Lawrence の生まれ故郷の様子と、両親の対立ぶり
を背景にした作品だそうだ。労働者階級の父親と、元は下層中流階級にいたのに没落して
しまってろくに教育も受けることなく深い挫折感を抱いている母親とのあいだの葛藤を描いた
この作品は、僕にとっては身につまされそうな作品となりそうだ。

小説の内容そのものも実によさそうだが、そこに散りばめられた方言も、実に面白い。方言
というものは、少なくともイングランドのイギリスを舞台にした小説では、中流・上流階級の
人たちはしゃべらず、あくまで労働者階級の人たちだけがしゃべる。そして、教育を受けた
経験が薄ければ薄いほど、方言がますます丸出しになる。この小説では、10歳のときから
炭坑に潜って働き続けてきた Walter Morel(つまり主人公の父親)のしゃべる方言が、最も
きつい。

Walter Morel が、若きころ、Gertrude という女性に話しかけている場面から紹介する。この
Gertrude と、彼は後に結婚し、子供を3人、持つことになり、そのうちの一人が、この小説の
主人公となる。

Wlater Morel という炭坑夫が Gertrude に話しかける台詞。

But tha mun let me ta'e thee down some time, an' tha can see for thysen.
(= But you must let me take you down some time, and you can see for youself.)

728
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/04 07:06:54  ID:sRbQ7WyI.net
OEDさんはPODも使うのですね。
PODは単語数は今のままでいいので、
あと少しでいいので語義を増やしてくれたら、
これ一冊で済むのになあと思いつつ愛用してます。
最近の奴は印刷がイギリスになって
少し開き難くなってしまって残念なんですよ。
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729
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/04 07:17:56  ID:5G9UkrBR.net(8)
>647 の続き 【Midlands dialect revisited (Part 3)】

Penguin Books では丁寧な注釈がついているが、僕が普段から愛読している Everyman's
Library は、英語圏の人にとっては馴染みの薄いロシア語などからの翻訳小説でない限りは、
注釈をつけない。たとえば Jane Austen であろうと Charles Dickens であろうと、注釈がない。
今回のこの小説にも注釈がないから、方言がじゃんじゃん出てくると、僕なり調べたり想像
したりするしかないんだけど、それがまた楽しみでもあるし、すぐに答えを出してもらうよりも、
自分で苦労して解読した方が、最終的には大きな成果が出る時もある。

原文を再び掲げる。
But tha mun let me ta'e thee down some time, an' tha can see for thysen.

(1) tha = thou という古語から来ている。you という意味だけど、フランス語の tu とかドイツ語の
du に相当する言葉であって、丁寧語としての vous や Sie という意味ではない。

(2) mun = must。これも、イングランド北方の Yorkshire 方言をふんだんに使った
"Wuthering Heights" の中で、Joseph という男性の召使がよく使う言葉。

(3) ta'e = take。k は、よく脱落する。Shakespeare においても、taken を ta'en と書いている
例が多い。さらに、スコットランド語 (Scots) で書かれた詩や歌詞においても、この形は
頻繁に出てくる。

(4) thee = you。もちろん、thou の目的語の形。

(5) thysen = yourself。

(6) この台詞は、Walter Morel が Gertrude としゃべっていて、「いつか俺の職場である
炭坑の中に連れて行ってやろうか?」と誘いかけているもの。
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730
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/04 07:31:48  ID:5G9UkrBR.net(8)
>728
そうそう。POD が、昔から好きです。装丁も素晴らしく、さらには内容が最高。ほどよく
最小限度に必要な単語が厳選され、それについての定義もまた、厳選され凝縮された
言葉の数々で綴ってくれています。ただ、もちろん通常の仕事などでは使えません。
あくまで、自己研さんのために英文を読むときに、自分だけのために単語の意味を調べる
ときにだけしか役立ちませんね。

英文を自己研さんのために読むときは、この POD と、例の一冊本である Oxford Dictionary
of English (ODE) を傍らに置いています。POD を引いて、物足りないときにだけ ODE を
引きます。そして、単語の定義などを、書籍の余白に書き込んでいくのです。

書き込んでも、あとで読み返そうが読み返すことなく終わろうが、かまいません。要は、どこでもいいから
ともかく書き写す作業が大事なんです。書いているうちに、少しでも覚えることができます。
名文は書き写しているうちに身に付き、自分でも名文が書けるようになってくるのだ、と
小説家や文筆家たちも言っていますが、それに見習って、僕も時間があればなるべく
書き写しているのです。

すでに知っている単語も、大いに辞書を引き直し、わかりきっている
はずの単語の意味を、POD や ODE では(はたまた OALD や LDOCE や、そして時には
20巻本である巨大な ODE では)どのような定義の仕方をしているのかを楽しんでいます。
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731
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/04 08:02:10  ID:5G9UkrBR.net(8)
>729 にて紹介した原文の出典は、次の通り。
"Sons and Lovers," D. H. Lawrence, Everyman's Library, p.15

さて、別の台詞を紹介する。これも炭坑夫 Walter Morel の台詞。

An' I says, "Tha'd better stan' on a bit o' clunch, then, an' hold it up wi' thy 'ead."

(1) An' = And。"And I" というとき、標準語でも、特にアメリカの発音では "An' I" と発音する
人が多いが、方言ではこれが徹底しているらしい。基本的には、方言では nda とか nta という
音素が並ぶと、真ん中の d とか t が消失して、na になってしまうことが多い。そしてこのような
方言での特徴が、アメリカ大陸に渡り、実にたくさんのアメリカ人が今しゃべっている標準語は、
実はイギリスの方言から由来しているらしい。アメリカ人には、たとえば gentleman を
gen'leman と発音し、Santa (Clause) を Sanna と発音し、twenty を twennie と発音する人が
多いが、これはその一例だ。

(2) Tha'd = (Thou had) = You had。

(3) "stan' on" = stand on。このように、nda が na になってしまう例は、たとえば、別の地域の
別の人がしゃべる言葉として、understanding という意味で unnerstannin' という発音をする
人がいることにつながる。

(4) o' = of。このように of の直後に子音が来ると o' になる傾向は、標準語にも見られるけど、
方言においては徹底していて、of のあとに母音が来ているのに常に o' になるような方言を
しゃべる地域もある。Scotland がそれだ。

(5) wi' = with。このように with の代わりに wi' となるケースは、Shakespeare にも頻繁に
出てくるが、Midlands 方言や Scots においても見られる。さらには、確かイングランド中西部を
舞台にした Thomas Hardy の小説にも頻発していたように思う。
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732
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/04 08:12:24  ID:5G9UkrBR.net(8)
>731 の続き 【Midlands dialect】

(6) 'ead = head。このような h の消失は、あちこちの方言において見られる。「方言」では
ないにせよ、フランス語などのロマンス諸語 (Romance languages) においては、もちろん
h が初めから脱落する。このように、世界中の諸言語や、その方言をいろいろと観察している
と、実に面白い。

>731 に掲げた原文の出典。
"Sons and Lovers," D. H. Lawrence, Everyman's Library, p.21

さて、その直後に出てくる台詞。
So 'e wor that mad, 'e crossed an' 'e swore, an' t'other chaps they did laugh.
(= So he was that mad, he was crossed and he swore, and the other chaps laughed.)

(1) 'e = he。ここでも h が脱落。

(2) wor = was。すでに出てきたけど、世界の諸言語を見渡していると、S と R とは相互に
入れ替わることがある。Sanskrit 文法においては、確かこれについて体系的な説明さえ
あったはずだ。(記憶が不確かだけど。)さらには、確か classical Greek でもそのような
現象が見られたはずだ。

(3) t'other = the other。このような t'other という形は、あちこちの方言で見かける。僕の
愛読した Thomas Hardy の小説7本にも出てきた。

(4) and t'other chaps they did laugh
このように、最初に t'other chaps というふうに主語を押し出しておいて、再び they という
主語を繰り返す例も、やはりよく見かける。

(5) they did laugh = they laughed。このように、別に強調しているわけでもないのに、laughed という意味で did laugh という
例がここで見られる。これはこの地域の方言の特徴なのだろうか?Shakespeare でも
このような、強調しているわけでもないのに did laugh や do laugh という形を使う例が
頻発する。
コメント1件

733
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/04 08:19:38  ID:5G9UkrBR.net(8)
>732 の続き 【Midlands dialect】

>>So 'e wor that mad, 'e crossed an' 'e swore, an' t'other chaps they did laugh.

ここで angry という意味で mad が使われている。angry という意味での mad は、もちろん
アメリカでは標準語だけど、イングランドにおいては特殊なはずだ。おそらく、この Midlands
の方言としての (angry という意味での) mad の用法がアメリカ大陸に渡り、アメリカでは
それが標準語化していったのであろうと今のところ推測しておこう。

というわけで、単語の意味とか方言とかを追っかけていると、それだけでも面白くてたまらない
ので、ついつい小説の筋や文章の芸術的な美しさを追求することを忘れそうになる。

734
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/04 08:42:39  ID:5G9UkrBR.net(8)
【"D. H. Lawrence の "Sons and Lovers" での夫婦喧嘩】

Walter Morel は Gertrude と結婚する。Gertrude は、最初の6か月ほどは幸せいっぱいだった。
彼女は Walter をけっこう愛していたのだ。しかし、Walter が酒にだらしなく、酒をツケで呑み
まくっているだけでなく、自分の持ち物を買うためにもツケをつかっていることがわかり、
さらには、「ここは俺の持家だ」と言っていた家が、実は姉から借りていて、その姉にずっと
家賃を払い続けていたに過ぎないことがわかったりして、けっこういい加減な男だということが
わかり、だんだん幻滅してきた。

またもや夫は呑んで帰ってきた。怒った Gertrude に対して、「文句があるんなら、出て行けよ。
ここはお前の家じゃねえよ。俺んだよ」という。妻は言う。「子供さえいなけりゃ、いつだって
出ていくわな。あんたのために私が踏み留まってるとでも思ってんのかい」と泣き叫ぶ。
そういう場面を、これから引用する。なお、夫は方言丸出しだが、妻の Gerrtrude は少し
上の階級出身で教育も少しは受けているので、かなり標準語に近い英語でしゃべっている。

'The house is filthy with you,' she cried.

'Then get out on it -- it's mine. Get out on it!' he shouted. (of の代わりに on が使われて
いる。これは方言であるらしい。Shakespeare にも、こういう例が頻発する)
'It's me as brings th' money whoam, not thee. (= It's me that brings the money home, not you.)
It's my house, not thine. Then ger out on't -- ger out on't!'
(上記の ger は get という意味。おそらくは現代アメリカの "get out" そっくりの発音なんだろう。
それを ger というふうに R を使って表記しているのだろうと思う。)

'And I would,' she cried, suddenly shaken into tears of impotence. 'Ah, wouldn't I, wouldn't I
have gone long ago, but for those children. Ay, haven't I repented going years ago,
when I'd only the one' -- suddenly drying into rage. 'Do you think it's for YOU I stop --
do you think I'd stop one minute for YOU?'

("Sons and Lovers," D. H. Lawrence, Everyman's Library, p.26-27)

735
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/04 08:59:51  ID:8OKA1azb.net
>730
 オイラも POD 好き。
 こちとらニワカだけど

736
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/04 09:25:26  ID:q8PB/G87.net
>725
イナゴハンター「統一教会の金を着服、横領したゴキブリ小西直人」いらっしゃい。
まず、日本語を覚えな。

737
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/04 09:26:45  ID:04UR2zBP.net
OEDなんちゃらって糞コテは英語出来るふりしてる真の池沼
誰からも相手にされないんで2ちゃんでマスかいてる臭い老人

738
必殺翻訳人[sage]   投稿日:2014/11/04 12:56:53  ID:LE34VvyH.net
PODはおいらも一時期愛用してたなあ。

ペーパーバックを読む時、PODも傍らに置いてわからない単語をすぐ引く。
ペーパーバックと共にPODも「読む楽しさ」を与えてくれた。

PCや電子辞書では「読む楽しさ」がないんだよなあ。

今でも本屋の洋書の辞書コーナーに行くと、PODの新版が出てないかとつい
チェックしてしまう。

739
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/04 21:30:41  ID:RsummTwr.net
D. H. Lawrenceって、大学時代に読んだけど、今見ても労働者階級で田舎の英語だな。

740
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/11/04 23:46:49  ID:HguJWbJZ.net
最近自分はMWALD楽しんでる。柏野健次が好んで引用していたので買ってみた。
今日読んだものだと、wrinkleの変わった語義の例文がいい。リーダーズ3には
載っていない語義(リーダーズ3のなかでは「新機軸」という訳語が若干近いか)。
wrinkle
informal
a : a surprising or unexpected occurrence in a story or series of events
Here's the latest wrinkle in the story―we find out that the villain is actually the hero's father!

741
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/11/05 00:27:53  ID:QHpIGOPQ.net
スコットの英語とオーウェルの英語は素朴系で惹かれる。
スティーブンスンの英語は素朴系ではないと思うけど
素晴らしいなぁ。

英訳聖書には方言はまったく出てこないのではなかろうか?

742
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/05 06:48:53  ID:2MhPN/8s.net(5)
【イギリスの地方住民にとっての方言と標準語の使い分け】

イギリスの地方に住む住民が、自分の方言と標準語とをどのように使い分けているかについては、
日本の場合と比べてみると面白い。現代のイギリスでは少し前までと様子が違っていて、
おそらくはどの地域の方言も、以前に比べると大切にされているらしい。

ところが、つい最近までは、学校で方言をしゃべると教師が生徒に体罰を加えることもあった
らしい。方言は、どの地域においても、方言を母国語とする人同士ならいいけど、別の地域の
人と話すときにまで方言を話すことは、無教養の表れだとしか思ってもらえなかったようだ。
このことは、昨日拾い読みした Luath Scots Learner というスコットランド語 (Scots) 学習
テキストにも詳しく書いてある。

D. H. Lawrence の作品においても、やはりそういうようなことを匂わせるようなことが書いてある。
"Lady Chatterley's Lover" に出てくる男性主人公の Oliver Mellors は、確かに労働者階級の
家庭に育った人なので、通常ならば方言しか話せないはずなのだが、学業優秀なため、
奨学金を受けて高等教育を受け、さらには海外での軍人生活の中で、中流・上流階級の
人と深く接触して長いあいだ生活してからイングランド中部地方 (Midlands) に戻ってきた。

中流・上流階級に対する反感など様々な複雑な思いがあり、Oliver Mellors は、せっかく
身に着けた完璧な標準語をあえて話さなくなってしまう。地元の人同士だけでなく、ロンドンから
来た上層中流階級の人と話すときでさえ、頑なに方言をしゃべり続ける。Lady Chatterley に
対しても、頑なに方言をしゃべり続けるが、Lady Chatterley の方は、その方言をむしろ面白く
思って、自ら進んで彼の方言を真似する。Lady Chatterley の姉の Hilda が遊びに来たときに、
Oliver Mellors と言葉を交わさないといけないときに、彼が頑なに方言をしゃべり続けることに
戸惑いを感じる。「なぜ ordinary English をしゃべらないの?」と言う。「以前はずっと ordinary
English をしゃべってたじゃないの?」と言うのだ。それにしても、標準語を ordinary English
と呼んでしまうところにも、やはり標準語の方が自然であり、方言は不自然なのだという
偏見が隠れている。(続く)
コメント2件

743
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/05 06:58:21  ID:2MhPN/8s.net(5)
>742 の続き 【イギリスの方言と標準語】

2年くらい前に読んだ Thomas Hardy の "Tess of the d'Urbervilles"(ダーバヴィル家のテス)
にも、方言と標準語を使い分けている主人公 Tess の話が出てくる。この作品において、
Tess だけは、家族としゃべる時でさえきれいな標準語をしゃべる。しかし、父母は二人とも
きつい方言をしゃべり続ける。舞台は、Hardy が生まれてから死ぬまでずっと留まり、しかも
愛し続けたイングランド中西部の Dorset 地方だ。主人公 Tess が方言と標準語とを
使い分けている様子を示す文章を引用する。

Mrs. Durbeyfield (主人公 Tess の母親) habitually spoke the dialect; her daughter, who
passed the Sixth Standard in the National School under a London-trained mistress (教師),
spoke two languages; the dialect at home, more or less; 【ordinary English】 abroad and to
persons of quality.)

("Tess of the d'Urbervilles," Thomas Hardy, Everyman's Library, p.19;
Chapter 3 の3ページほど下がったところ)

この "Tess" の小説でも、先の "Chatterley" においてと同じく、標準語を ordinary English
と呼んでいる。まあ、考えてみると、そもそも「標準語」という日本語自体も、方言に対する
偏見に満ちた呼称であるとも言える。

744
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/05 07:10:48  ID:2MhPN/8s.net(5)
【英語による圧力のもとでのスコットランド語の扱い】

昨日ちらりと読んだ本の中で、英語の圧力のもとでスコットランド人たちの日常語である
スコットランド語 (Scots) がどのような扱いを受けてきたかについて、詳しく書いてある。
そのごく一部を紹介する。学校でスコットランド語をしゃべってしまったために、手を後ろで
縛られてしまうというケースもあり、中には、縛り方が強すぎて、あとで手が永久に不自由に
なってしまった例もあるという。

The false notion of Scots as a corrupt form of English is still the prevalent one today,
even among many people who speak it.
(中略)
Under British rule, the official policy until recently within the Scottish educational
system has been that Scots is not only inappropriate for use in school, but also completely
unacceptable in ANY circumstances whatsoever.
(中略)
It is known that, even as late as 1977, a boy in Dundee was starpped (ストラップで叩かれた)
for having said "A dinna ken" (I don't know) to a teacher.
(中略)
Any person seekng employment involving responsibility or dealing with the public, who
uses Scots at the interview, will almost certainly not be employed; (以下、略)

("Luath Scots Language Learner," L. Colin Wilson, p.9)

745
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/05 07:44:36  ID:2MhPN/8s.net(5)
【"Sons and Lovers" の主人公の父親は炭坑労働者】

D. H. Lawrence の "Sons and Lovers" の主人公の父親である Walter Morel は、10歳の
ときから炭坑労働者だが、この人が話す方言が非常にきついだけでなく、どうやら、体に
染みついた石炭の汚れが、なかなか落ちないで、普通に暮らしていても石炭のにおいを
まき散らしているらしい。

She (Walter Morel の妻) only breathed freely when he (= Walter Morel) was gone out of
the room again, leaving behind him 【a faint smell of pit-dirt.】

さらには、妻が生んだばかりの赤ん坊に会いにきた牧師が立ち上がって手を差し出して
握手を求めてきたのにも関わらず、Walter Morel は「俺の手は石炭で汚れてるから、
牧師さんの手を汚しちゃいけねえから、握手なんてしねえ方がええよ」と言って、遠慮する。

He (= Walter Morel) nodded a 'How d'yer do' to the clergyman, who rose to shake hands
with him.
(中略)
'Nay,' said Morel (= Walter Morel), showing his hand, 'look thee at it!' 【Tha niver wants ter
shake hands wi' a hand like that, does ter?】 There's too much pick-haft shovel on it.'

上記の【  】の中の台詞を僕なりに標準語化すると、次の通り。
You never want to shake hands with a hand like that, do you?

以上の英文の出典は、次の通り。
"Sons and Lovers," D.H. Lawrence, Everyman's Library, p.38; Chapter 2

ところで、ここで描かれているように、自宅から歩いて10分以内のところに炭坑が10か所
もあるような環境に育った著者 Lawrence は、体が虚弱なため、その石炭の粉じんなどの
せいで幼いときから肺を痛めてしまい、成人してからは環境のよいところへ移り住んだのにも
関わらず、結核で45歳のときに死ぬまでのあいだ、何度も何度も肺に関わる重病で苦しみ
続け、2度ほど死と生とのあいだをさまようほどの重病に倒れる。
コメント1件

746
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/05 08:20:57  ID:2MhPN/8s.net(5)
【不幸な環境の中に生み出してしまったわが子に強く愛着する Mrs. Morel -- "Sons and Loveres"】

>745 から3ページほどあとの文章。夫を憎いとしか思えなくなり、自分たち夫婦のぎすぎす
した不幸な環境の中に生み出してしまったわが子をひしと抱きしめ、その償いを何としてでも
してあげようと誓う。痛々しい心理描写が続く。このような心境を、親として、あるいは子供として
いやというほど体験してきた人も、このスレの住民には多かろう。

Mrs Morel looked down at him (赤ん坊). She had dreaded this baby like a catastrophe, because
of her feeling for her husband. And now she felt strangely towards the infant. Her heart was heavy
because of the child, almost as if it were unhealthy, or malformed. Yet it seemed quite well. Yet
she noticed the peculiar knitting of the baby's brows, and the peculiar heaviness of its
eyes, as if it were trying to understand something that was pain. She felt, when she looked at the
child's dark, brooding pupils, as if a burden were on her heart.

'He looks as if he was thinking about something -- quite sorrowful,' said Mrs Kirk.
(この Mrs Kirk は、たぶん近所の人。)
(中略)

She (= Mrs Morel) no longer loved her husband; she had not wanted this child to
come, and there it lay in her arms and pulled at her heart. She felt as if the navel
string (へその尾) that had connected its frail little body with hers had not been
broken. A wave of hot love went over her to the infant. She held it close to her face and breast.
With all her force, with all her soul she would 【make up to it for having brought it into
the world unloved.】

("Sons and Lovers," D. H. Lawrence, Everyman's Library, p.41)

747
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/11/05 10:38:27  ID:wHETr/yb.net(2)
マージナルな言語といえば偶然、そのテーマの記事をふたつ読んだ。

http://www.bbc.com/news/magazine-29611380
Viewpoint: The Argentines who speak Welsh
ウェールズ語文化を守るためにアルゼンチンに移住した集団の話。

http://www.bbc.com/news/magazine-29804445
The people who want their language to disappear
自分たちの言葉を後世に残すことを望まない人々。

748
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/11/05 10:46:33  ID:wHETr/yb.net(2)
わざわざWeb上で読むlongreadsを推しているなかで、BBCのこのフォーマットが
今一番良い。高校レベルの英語で、ここまで本格的なサイトは素晴らしい。

http://www.bbc.co.uk/news/special/2014/newsspec_7617/index.html

749
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/05 21:36:24  ID:VA7/Time.net
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する

750
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/06 05:32:17  ID:3/ANbbVr.net
>>そのような生き方しかできない
哀しい運命に呪われているだけだ(自己陶酔)
コメント1件

751
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/06 06:16:25  ID:GaE7iot7.net
>750
たまに居るけど、これだと

>>そのような生き方しかできない

 上が引用で下は自説に読めるぞ

哀しい運命に呪われているだけだ

 プロンプト使うなら以下のようにすべき

>>そのような生き方しかできない
>>哀しい運命に呪われているだけだ

 自己陶酔 

752
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 06:35:26  ID:3taIgqq9.net(12)
【D. H. Lawrence の "Sons and Lovers" の映画化作品】

Sons and Lovers [Part One]
https://www.youtube.com/watch?v=j5_NrKwmqaU

これを見た。全部で3時間。小説に基づく映画と銘打ってあるものが多いけど、基本的に
小説を忠実に映像化することなんてできないと思うので、どんなに真面目に作った映画
であっても、小説とは別物だと考えている。

ただ、小説は長くて、特に英文で読もうとすると何十時間、あるいはそれ以上もかかるので、
それをたったの3時間ほどで荒筋(めいたもの)を映像つきで楽しく見られるということは
ありがたいと思う。そんな気持ちで、僕はいつも小説の映画化作品を一応は見ている。

ただ、たまに、脚色してしまってある映画の中の筋や出来事が、小説の中でも起きている
とか、あるいは映画での役作りのせいで、小説を解釈するときにもそれが影響してしまう
ときもあるので、気を付けるようにしないといけないと自戒している。

そのように覚悟した上で、この "Sons and Lovers" を見てみた。映画そのものの出来と
しては、けっこうよくできていると思う。役者たちはみんな、抑制された味わいのある演技を
見せていて、よい意味でイギリスらしい中間色的な作品だと思う。この映画で得たものを
役立てながら、原作の小説を読み進めようと思う。

Everyman's Library 版で 430 ページのこの作品のうち、まだ60ページほどしか読んでいない。

753
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 07:18:23  ID:3taIgqq9.net(12)
【Co-op (Co-operative) --- D. H. Lawrence の "Sons and Lovers" より】

僕などは日本の「コープ」(生協)という言葉を何となくぼんやりとしか考えていなかったけど、
これを意味するもともとの co-op (co-operative) の歴史についても考えたことはなかった。
D. H. Lawrence の "Sons and Lovers" にて、この言葉が出てきたので、面白く思った。

この言葉が出てくる舞台は、おそらくは1885年(つまり19世紀末)あたりで、主人公 Paul Morel
が7歳か10歳くらいで、その母 Mrs. Gertrude Morel が、子供たちが大きくなって、
やっと手が空いたので、Women's Guild に加入する。

この guild は、炭坑の町に住む婦人たちが社会のいろんな問題について語り合うグループ
で、近くの食料品店の二階にある部屋を借りて集まり、一緒に本を読んだりもする。そして
この guild は、Co-operative Wholesale Society 付属の団体だというのだ。このような文脈
で co-operative という言葉が出てきたので面白く思った。僕らが何気なく利用している
「コープ」(co-op) が、なんと19世紀の末にこのような形で、田舎の炭坑町でもすでに活動
していたのだな、と思う。

When the children were old enough to be left, Mrs Morel (主人公の母) joined the Women's
Guild. It was a little club of women attached to the Co-operative Wholesale Society,
which met on Monday night in the long room over the grocery shop of the Bestwood(注1)
'Co-op.'. The women were supposed to discuss the benefits to be derived from co-operation,
and other social questions. Sometimes Mrs Morel read a paper. It seemed queer to the
children to see their mother, who was always busy about the house, sitting writing in her
rapid fashion, thinking, referring to books, and writing again. They felt for her on such
occasions the deepest respect.
("Sons and Lovers," D. H. Lawrence, Everyman's Library, p.56; Chsapter 3 の7ページ目)
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754
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 07:19:44  ID:3taIgqq9.net(12)
>753 で挙げた英文についての注釈。

*注1: Bestwood: これはおそらく、D. H. Lawrence 自身が生まれ育った England の
Midlands の Nottinghamshire にある Eastwood という町の名前をもじったものだろうと
僕は今のところ思っている。

755
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/06 07:35:31  ID:pBVoRiCC.net(2)
Marlowe の Dr. Faustus について調べてるときに気づいたんだが
この有名な曲の題名の Que Sera, Sera というのはエリザベス朝時代にすでに使われてるのな。
Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)
https://www.youtube.com/watch?v=SdhAfMor9BM

Dr. Faustus by Christoper Marlowe

If we say that we have no sin, we deceive ourselves, and
there's no truth in us. Why, then, belike we must sin, and so
consequently die:
Ay, we must die an everlasting death.
What doctrine call you this, Che sera, sera,
What will be, shall be? Divinity, adieu!
These metaphysics of magicians,
And necromantic books are heavenly;
コメント1件

756
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 10:05:08  ID:3taIgqq9.net(12)
>755
その歌のタイトルの sera という形は、イタリア語での正しい形が sara であって sera ではない
ように思うんだが、なぜ英語での流行歌での形だけが sera になっているのか不思議だ。
もしかして、両方とも正しいのかな?

(1) Que Sera Sera の歌について(つまり、e を含んだ sera)
http://en.wikipedia.org/wiki/Que_Sera,_Sera_(Whatever_Will_Be,_Will_Be)

(2) Que sara (つまり a を含んだ sara)
http://en.wikipedia.org/wiki/Che_sar%C3%A0
コメント2件

757
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/06 10:22:50  ID:HJrOqxAa.net
>756
Que Sera, Sera はスペイン語らしいよ。
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758
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/06 10:43:06  ID:pBVoRiCC.net(2)
>756
Wikipedia によると Marlowe が書いた "Che sera, sera" はイタリア語の古い綴りだという。

http://en.wikipedia.org/wiki/Que_Sera,_Sera_%28Whatever_Will_Be,_Will...

The "Italian" form was first adopted as a family motto by either John Russell,
1st Earl of Bedford, or his son, Francis Russell, 2nd Earl of Bedford.
It is said by some sources to have been adopted by the elder Russell after his experience
at the Battle of Pavia (1525), and to be engraved on his tomb (1555 N.S.).[8][9]
The 2nd Earl's adoption of the motto is commemorated in a manuscript dated 1582.[10]
Their successors―Earls and, later, Dukes of Bedford ("Sixth Creation"),
as well as other aristocratic families―continued to use the motto.
Soon after its adoption as a heraldic motto, it appeared in Christopher Marlowe's play
Doctor Faustus (written ca. 1590; published 1604), whose text[11] (Act 1, Scene 1)
contains a line with the archaic Italian spelling "Che sera, sera / What will be, shall be").[12]

759
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 11:23:02  ID:3taIgqq9.net(12)
>757
そのコメントをヒントにして、ネット上の解説を読んでみると、"Que Sera Sera" というスペイン語
めいた(あるいはイタリア語めいた)言葉は、実は英語圏の人たちが英語の発想で作り上げた、
間違った言葉だそうだ。スペイン語でもイタリア語でも、その他のロマンス諸語でも、このような
言い回しは文法的に間違っているそうだ。

The saying has no history in Spain, Italy, or France, and in fact is ungrammatical in all
three of these Romance languages.[13] It is composed of Spanish or Italian words
superimposed on English syntax. It was evidently formed by a word-for-word
mistranslation of English "What will be will be", merging the free relative pronoun
what (= "that which") with the interrogative what?[14]
http://en.wikipedia.org/wiki/Que_Sera,_Sera_(Whatever_Will_Be,_Will_Be)

760
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 11:54:16  ID:3taIgqq9.net(12)
【D. H. Lawrence が故郷でいつも見ていた炭坑】

いま読んでいる "Sons and Lovers" は、著者 D. H. Lawrence が1913年に(つまり28歳くらいの
ときに)書いた自伝的小説。どこからどこまでが実話に近く、どこからが虚構なのかは
彼の伝記などを頼りに詳細に検討しないとわからないけど、ともかく彼の自伝に基づいて
いるという意味で面白い。

小説は、主人公の住む Midlands の炭坑町(実は village と書いてある)の描写で始まる。
もしもこの小説の舞台が著者の生まれ育った町をかなり忠実に再現したものだと仮定した
ら、著者は1885年に生まれたので、小説の主人公である Paul Morel が子供のころと言えば、
1995年前後つまり19世紀末だ。それからさらに60年ほど前(つまり1835年くらい)に、大きな
炭坑が見つかった。貴族が巨額を投じてそこから石炭を採掘する設備を設置し、そのすぐ近く
に、炭坑労働者とその家族が住める共同住宅を作った。小説の主人公とその家族は、その
住宅のうちの一つで暮らしている。

"Sons and Lovers" の映画の 2分40秒のところ
https://www.youtube.com/watch?v=j5_NrKwmqaU&;t=2m40s

上記のリンクをクリックすると、その炭坑町(村)を再現した映像が繰り広げられる。さらに、
この映画でもロバが登場するが、そのロバを使ってどのように石炭を地下から地上に
引き上げていたかを示す図を見るには、下記のリンクをクリックしてほしい。

http://www.hoodfamily.info/coal/horsegins.html

上記のリンク先の図にあるような、ロバなどを使って石炭などを地上に引き上げる機械の
ことを gin と呼ぶそうだ。この gin は、中世フランス語 (Old French) の engin から来るそうで、
その engin という言葉が後になって engine となった。

さらには、この gin という機械を設置した炭坑 (pit) のことを gin-pit と呼ぶそうだ。この
gin-pit とか coal mining などというキーワードを使って情報を検索すると、いろんな映像や
図や写真や、さらには文字による解説が見られて、とても勉強になる。(続く)
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761
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 12:04:41  ID:3taIgqq9.net(12)
>760  【D. H. Lawrence と炭坑】

http://www.scottishmining.co.uk/barrowfig14.jpg

上記のリンク先を見ると、"Scotch Mining Terms" というスコットランドでの鉱業関係の
用語集のサイトにある図が出てくる。炭坑か何かの鉱山の地下からロバを使った gin
を使って石炭などを引き上げている様子が描かれている。

762
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 14:26:50  ID:3taIgqq9.net(12)
【相手によって、thou や thee を使うか、あるいは you を使うかが変わる】

"Sons and Lovers" を読んでいると、炭坑労働者やその家族や、炭坑町の生活の様子、
そして19世紀末あたりが舞台だと思われる社会の情勢が伺えて実に面白いが、同時に
方言も面白い。

今ふと気づいたが、主人公 Paul Morel の父親である Walter は、妻に対しては thou や
thee を使って話しかけるが、主人公に対してはめったに thou や thee を使わない。
いったいどういう理由からなのか、今のところ僕にはわからないが、この小説やその他の
本を読み進めていくうちにわかっていくだろうと期待している。

(1) Walter が妻と結婚する前に、付き合いを始めたころの話
She (= Gertrude、後に Walter と結婚する) had never been 'thee'd' and 'thou'd' before.
("Sons and Lovers," Everyman's Library p.15; Chapter 1)

(2) 息子(そして主人公)である Paul に対しては、Water は thou, thee で話しかけない。
'She (= Gertrude, Mrs. Morel)'s just finishin' foldin' the clothes. Do 【you】 want anything?'
Morel (父親) rarely 'thee'd' his son.
("Sons and Lovers," Everyman's Library, p.71; Chapter 4)
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763
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 14:55:59  ID:3taIgqq9.net(12)
>762
もちろん、この thou, thee と you とは、フランス語の tu と vous との使い分けに似ている
から、通常の場合なら、あまり親しくない人や目上の人に対しては you を使い、親しい人や
目下の者に対しては thou, thee を使うのだろうということはわかっている。ただ、今回の
場合は、Walter が妻(そしておそらくは娘)に対しては thou, thee を使い、息子の Paul に
対しては you を使っているのだ。

フランス語、ロシア語、ドイツ語においても、このように、妻には tu, du などを使い、息子には
vous, Sie などを使うことがありうるのだろうか?もしそうなら、息子に対しては一目置いている
のか、あるいは警戒しているのだろうか?

Dostoevsky の "Crime and Punishment" の中の、Raskolnikov の妹である Dounya と、
彼女に激しく片思いする Svidrigailov とのあいだの、ほんの10分ほどの短い会話の中で、
フランス語でいえば tu と vous に相当するロシア語をころころと使い分けている。同じ二人が
話をしているときにでも、話の途中で vous(に相当するロシア語)から急に tu(に相当する
ロシア語)に変わり、またもや急に元に戻ったりしているのだ。

こういう点について、現代英語の場合は両方とも you になってしまうため、昔の英語あるいは
方言での英語の場合の thou (thee) と you との微妙な使い分け方についいては、今の僕に
はまだまだよくわからない。しかし、だからこそ面白い。

764
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 15:52:04  ID:3taIgqq9.net(12)
【地元住民どうしでも方言を嫌がる例 -- DS. H. Lawrence の "Sons and Lovers" より】

この地域の子供は、父親が炭坑で稼いだ給料を父親の代わりに受け取りに行って、その
代わりに少し御駄賃をもらう。息子の Paul Morel は給料を受け取りにいったが、名前を
呼ばれて自分が窓口に向かう番が来ても、大声で返事ができず、みんなから小言を食らって
しまう。もじもじして何も答えない Paul は、恥ずかしがり屋であるにも関わらず、その逆に
生意気だと誤解されてしまう。

さんざん恥をかいてしまった彼は、家に帰るなり母親に対して、「御駄賃はいらないから、
もうあそこには行きたくない」と言い出す。そのときに口走った言葉がある。給料を手渡す
窓口の人たちが下品だし方言丸出しだからだという。嫌なことがあった直後とはいえ、
地元住民どうしでも相手の方言を嫌がることもあるということがわかる。日本でももちろん
あることだけど、イギリスでのそういう具体例を小説の中で見るのは面白い。

'They're hateful, and common, and hateful, they are, and I'm not going any more. Mr.
Braithwaite (給料を手渡す係員) drops his "h's", an' Mr Winterbottom says "you was".'

("Sons and Lovers," D. H. Lawrence, Everyman's Library, p.77; Chapter 4)

上の台詞にあるように、この地域には you were の代わりに you was と言ってしまう人も
いるし、h を脱落させる人もいるということがわかる。"Lady Chatterley's Lover" に登場する
森番の Oliver Mellors も h を確か脱落させるし、"Sons and Lovers" に出てくる主人公の
父親も、いつも h を脱落させる。しかし、父親の台詞の中で、標準語では h のない単語なのに
h を入れている例もある。"I am" の代わりに "I ham" と言っているのだ。

(1) "Tired? 【I ham】 that," replied Morel. "YOU don't know what it is to be tired, as I'M tired."
(Walter Morel が clergyman に対して言っている台詞)

(2) Arena ter for gi'ein' me one for my bit of a lad an' wench?' '【I ham】, Walter, my lad,'
'e says; 'ta'e which on 'em ter's a mind.'
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765
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 19:44:18  ID:3taIgqq9.net(12)
【Walter Morel は妻からも子供たちからも嫌われるが --- "Sons and Lovers"】

D. H. Lawrence の "Sons and Lovers" に登場する父親 Walter Morel は、妻からも子供たち
からも嫌われる。というのも、飲んでばかりで、不機嫌なことが多く、いつも威張り散らし、
ときには妻に暴力を振るうからだ。妻の Gertrude は目に隈(くま)をつくって悲しんでいる
のを、子供たちが外から帰ってきて目撃することがある。

しかし、そんな Walter にも、上機嫌なときがある。10歳のときから炭坑夫として働いてきた
彼は、手先が器用だ。家族の長靴、やかん、そして pit bottle (?) を修繕する。修繕作業
のときは、子供たちに見てもらいたがる。子供たちもそれを見るのが好きだ。そういうときの
Walter は上機嫌なあまり、歌を歌いながら作業することもある。

子供たちが一番喜ぶのは、父親が fuse を作っているときだ。翌日の炭坑の仕事にそれを
持ち込んで、それを使って石炭の山を爆発させるのだ。この当時は、炭坑夫が自ら家で
fuse を作って、それを職場に持ち込んでいたらしいことがわかる。

まずは、麦わらを6インチくらいずつに切る。その管の中に gunpowder を入れる。子供たちも
手伝う。麦わらに gunpowder を詰めたら、その両端を石鹸で止める。主人公の Paul だけでなく、
姉の Annie も手伝う。(続く)
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766
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/06 19:47:43  ID:3taIgqq9.net(12)
>765  【Walter Morel とその子供たちとの fuse 作り】

But the best time for the young children (= Paul and Annie) was when he (= Walter Morel)
made 【fuses】. Morel fetched a sheaf of long sound wheat-straws from the attic. These
he cleaned with his hand, till each one gleamed like a stalk of gold, after which he cut
the straws into lengths of about six inches, leaving, if he could, a notch at the bottom of
each piece. He always had a beautifully sharp knife that could cut a straw clean
without hurting it. Then he set in the middle of the talbe a heap of 【gunpowder】, a little
pile of black grains upon the white scrubbed board. He made and trimmed the straws while
Paul and Annie filled and plugged them. Paul loved to see the black grains trickle down
a crack in his palm into the mouth of the straw, peppering jollily downwards till the straw was
full. Then he bunged up the mouth with a bit of 【soap】 -- which he got on his
thumb-nail from a pat in a saucer -- and the straw was finished.

("Sons and Lovers," D. H. Lawrence, Everyman's Library, p.68-69; Chapter 4)

767
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/07 08:11:58  ID:YX51XZxu.net
【19世紀末(?)の田舎の人にとっての汽車の運賃の高さ -- "Sons and Lovers"】

D. H. Lawrence の "Sons and Lovers" の舞台が、著者の少年時代である19世紀末から
ちょうど1900年ごろだと勝手に僕は想定している。そのころの汽車の運賃は、田舎の勤め人
にとってはべらぼうに高かったみたいだ。

著者 Lawrence 自身の分身だと思われる主人公 Paul Morel は、14歳になったので仕事を
探し、汽車に乗ってしばらく行ったところにある Nottingham という町にある "Thomas Jordan
and Son" という会社に勤めることになった。surgical appliances のメーカーだ。そこへ通う
ための汽車に乗るための定期券を買わないといけない。(どうやら当時は、自分のもらう
給料の中から自分で交通費は賄わなければならなかったらしい。)

その定期券が何か月分かは小説には書いていないけど、その定期券の代金が
"1 pound 11 shillings" つまり "32 shillings" と同じ。Paul の weekly pay が 8 shillings
だから、Paul の1か月分の給料をまるまる払って、初めて定期券が買えることになる。

それだけ汽車賃がそのころは高かったのだろうが、同時に、14歳の子供をべらぼうに低い
給料でこき使っていた時代だったということだろうか?

いずれにしても、当時(おそらくは著者の少年時代である 1900年前後)のイングランド中部地方
は、そういう状況にあったのだろうと思う。

768
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/11/07 20:03:32  ID:9UOKBojZ.net
H.G.ウェルズの宇宙戦争はどううでしょう?
ウェルズの英語は古くて敢えて学ぶ価値なし???

769
えワ[sage]   投稿日:2014/11/07 22:54:01  ID:ceqohsNZ.net
>742
OEDさん、おもしろい話やな。
チャタレー夫人でそんな方言の話がでてくるんかいな
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770
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/08 06:19:34  ID:kwUf3ynP.net(9)
>769
出てきまっせ。"Lady Chatterley's Lover" は、方言がじゃんじゃん出てくるさかいに、
おもろーてたまりまへんで。昔は方言が出てくる小説は難かしゅーて途中で挫折しても
てたんやけど、最近は、方言が出てけーへん小説は退屈や。方言がきついほど、英米の
小説はおもろくなってくる。作家の方も、単に奇をてろーて(てらって)方言を使(つこ)てる
んやなしに、社会の諸問題を複雑に描きこもうと思(おも)てるから方言を小説の中に
織り込んでるわけやからな。
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771
えワ[sage]   投稿日:2014/11/08 08:34:34  ID:dzeMyldy.net(2)
>770
ありがとはん
OEDはんは関西弁でこれから書いてったらええかも知れんわな
関西弁やと書き方がやわらこーて面白いが文章かいてはるから
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772
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/08 09:42:43  ID:h1u87PzO.net
方言と言えばハックルベリーフィン
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773
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/08 10:01:35  ID:kwUf3ynP.net(9)
>772
そうそう。"Huckleberry Fin" は、19歳のときに初めて目にしたけど、そのころの僕は
そういうものには興味がなかったので、最初の10ページほどを流し読みしただけだった。
今では、そこで使われている方言も、それからそこに描かれているアメリカ南部の昔の
社会情勢に興味があるので、いずれ読みたいと思って、本棚に置いている。

>771
関西弁で書きたいとこやけど、そないしよーとしたら漢字への変換とかがややこしーから、
書くのに時間がかかるわな。それからやな、関西弁が嫌やっちゅー人もいたはるから、
やっぱり共通語で書くことにするわ。せっかくやけど。すんまへんな。
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774
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/08 10:19:06  ID:kwUf3ynP.net(9)
【"Huckleberry Finn" に出てくる方言】

"Huckleberry Finn" の冒頭を Project Gutenberg で拾い読みしてみると、昔は難しいと
思えた方言も、楽に読めるようになったと感じる。特にト書きめいた文章、つまり Huck 自身が
書いている文章は、いくら方言交じりだとはいえ、一応は書きことばなので、かなり折り目正しい
標準語に近い言葉になっている。

ただ、文中に出てくる登場人物がしゃべる言葉を引用符と共に引用している部分は、さすがに
方言丸出しとなる。冒頭近くの Jim のしゃべる言葉を引用する。

"Say, who is you? Whar is you? Dog my cats ef I didn' hear sumf'n.
Well, I know what I's gwyne to do: I's gwyne to set down here and
listen tell I hears it agin."
http://www.gutenberg.org/cache/epub/76/pg76.txt

これを、一行一行、僕なりに標準語に書き換えてみる。

(1) "Say, who is you?
  標準語: Say, who are you?
(2) Whar is you?
  標準語: What are you?
(3) Dog my cats ef I didn' hear sumf'n.
  標準語: I'll be damned if I didn't hear something. (I'm sure I heard something.)
(4) Well, I know what I's gwyne to do:
  標準語: Well, I know what I'm going to do:
(5) I's gwyne to set down here and listen tell I hears it agin."
  標準語: I'm going to sit down here and listen till I hear it again,

775
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/08 10:27:24  ID:kwUf3ynP.net(9)
【"Huckleberry Finn" の方言(続き)】

Then Ben Rogers says:
"Here's Huck Finn, he hain't got no family; what you going to do 'bout him?"
"Well, hain't he got a father?" says Tom Sawyer.
http://www.gutenberg.org/cache/epub/76/pg76.txt

上記の一部を標準語化してみる。

he hain't got no family; what you going to do 'bout him?
  標準語: he hasn't got any family; what are you going to do about him?

このように hasn't や am not や is not が ain't になるが、この ain't にさらに h がついて
hain't となっている。ain't ならあちこちで聞いたり読んだりするが、hain't は、あまり見かけた
ことがなかった。このように、標準語では h がないところに h を付ける例は、すでに
"Sons and Lovers" でも見た。>764 にて、主人公の父親である Walter Morel が "I am" の
代わりに "I ham" と言っている。このように、一部の方言においては、標準語において h が
あるときにそれを脱落させ、標準語において h がないところに h を入れて発音する例がよく
見られる。実に面白いではないか。

776
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/08 10:40:23  ID:kwUf3ynP.net(9)
【"Huckleberry Finn" の中での Jim の方言】

"Huckleberry Finn" をじっくり読んだことはないけど、今ふとざあっと斜め読みしてみると、
どうやら Huckleberry Finn や Tom Sawyer などはみんな、少しの方言が混じっているだけで
あって、ほとんど標準語に近い。しかし Jim だけは別だ。南部の黒人らしい英語をしゃべる。
この下に掲げるのは、Jim の発言としてかなり長いものだと思う。
"Yo' ole father doan' know yit what he's a-gwyne to do. Sometimes he
spec he'll go 'way, en den agin he spec he'll stay. De bes' way is to
res' easy en let de ole man take his own way. Dey's two angels hoverin'
roun' 'bout him. One uv 'em is white en shiny, en t'other one is black.
De white one gits him to go right a little while, den de black one sail
in en bust it all up. A body can't tell yit which one gwyne to fetch
him at de las'. But you is all right. You gwyne to have considable
trouble in yo' life, en considable joy. Sometimes you gwyne to git
hurt, en sometimes you gwyne to git sick; but every time you's gwyne
to git well agin. Dey's two gals flyin' 'bout you in yo' life. One
uv 'em's light en t'other one is dark. One is rich en t'other is po'.
You's gwyne to marry de po' one fust en de rich one by en by. You
wants to keep 'way fum de water as much as you kin, en don't run no
resk, 'kase it's down in de bills dat you's gwyne to git hung."
http://www.gutenberg.org/cache/epub/76/pg76.txt
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777
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/08 11:03:48  ID:kwUf3ynP.net(9)
>776 【"Huck Finn" での Jim の台詞の標準語化】

(1) Yo' ole father doan' know yit what he's a-gwyne to do.
  標準語: Your old father doesn't know what he's going to do.
(2) Sometimes he spec he'll go 'way, en den agin he spec he'll stay.
  標準語: Sometimes he expects to go away, and then again he expects to stay.
(3) De bes' way is to res' easy en let de ole man take his own way.
  標準語: The best way is to rest easy and let the old man take his own way.
(4) Dey's two angels hoverin' roun' 'bout him.
  標準語: There are two angels hovering around him.
(5) One uv 'em is white en shiny, en t'other one is black.
  標準語: One of them is white and shiny, and the other one is black.
(6) De white one gits him to go right a little while, den de black one sail in en bust it all up.
  標準語: The white one gets him to go right (for) a little while, then the black one
   sails in and bust it all up.
(7) A body can't tell yit which one gwyne to fetch him at de las'.
  標準語: A body can't tell which one will fetch him in the end.
(8) But you is all right. You gwyne to have considable trouble in yo' life, en considable joy.
  標準語: But you are all right. You're going to have considerable trouble
  in your life, and considerable joy.
(9) Sometimes you gwyne to git hurt, en sometimes you gwyne to git sick;
  標準語: Sometimes you'll get hurt, and sometimes you'll get sick.
(10) but every time you's gwyne to git well agin.
  標準語: but every time, you'll get well again.
(11) Dey's two gals flyin' 'bout you in yo' life.
  There are two girls flying around you in your life.
(続く)
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778
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/08 11:12:35  ID:kwUf3ynP.net(9)
>777 の続き 【Jim の台詞の標準語化】

(12) One uv 'em's light en t'other one is dark.
  標準語: One of them is light and the other one is dark.
(13) One is rich en t'other is po'.
  標準語: One is rich and the other is poor.
(14) You's gwyne to marry de po' one fust en de rich one by en by.
  標準語: You'll marry the poor one first and the rich one by and by.
(15) You wants to keep 'way fum de water as much as you kin, en don't run no resk,
  標準語: You want to keep as far away from the water as you can,
  and don't run any risk.
(16) 'kase it's down in de bills dat you's gwyne to git hung.
  標準語: because it's down in the bills that you'll get hung.
-------------------

以上、観察してみると、Jim は will という言葉をいっさい使わず、未来のことであればそれが
意志未来であろうと単純未来であろうと、すべて 's gwyne to (= is going to) に変えてしまって
いるようだ。さらに、the other をすべて t'other と言っているが、これはイングランドの中西部
や中部地方 (the Midlands) でもよく出てくる。その他、イングランドのあちこちの田舎で
聞かれる方言をしゃべる白人たちがアメリカ南部に移住し、そこにいる黒人奴隷たちに口移し
で言葉を教え、黒人たちはそれを忠実に真似ようとし、(時にはうまくいき、時には不正確に
覚えることにより)このような黒人英語が出来上がったんだろうと僕は思う。

779
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/08 15:55:34  ID:kwUf3ynP.net(9)
>777-778 で見た "Huckleberry Finn" に出てくる方言を、昔は難しいと感じていたが、
今は妙にわかりやすく、あんまり方言くさくないという感じがする。というのも、アメリカの
標準英語から始まって、中西部や南部の訛りがふんだんに出てくる映画をさんざん見て、
かなり慣れてきたせいもあると思う。でも何よりも、イギリスの方言の多様性に比べると、
アメリカの方言は、歴史が浅いため、あまり多様化していないという気がする。

方言といえば、ブリテン島 (British Isles) におけるものとしては、もしもスコットランド語
(Scots) を英語の方言ではなく別の言語だと考えたら、英語の方言として最も標準語から
離れたものは、北方方言だろうという気がする。それをふんだんに使っている有名な小説
としては、かの有名な "Withering Heights"(嵐が丘)がある。

ロンドンから Yorkshire の Wuthering Heights つまり Heathcliff の住む家にやってきた
男が、Heathcliff の家に訪ねていくと誰も答えない。二階から苦虫をかみつぶしたような
顔をした Joseph が不愛想に次のように答える。

‘What are ye for?’ he shouted. ‘T’ maister’s down i’ t’ fowld. Go round by th’ end
o’ t’ laith, if ye went to spake to him.’
http://www.gutenberg.org/files/768/768-h/768-h.htm

イングランド北方方言だけでなく、その北にあるスコットランドのスコット語 (Scots) も
少しは勉強したので、今ではこれが一応はわかるようになった。19歳のときにこれを
見たときには、さっぱりわからなかったし、標準語訳してくれている丁寧な注釈を見ても、
満足はできなかった。標準語訳してみる。

(1) ‘What are ye for?’
  標準語: What are you for? (What do you want?)
(2) ‘T’ maister’s down i’ t’ fowld.
  標準語: The master (= Heathcliff) is down in the fold.
(3) Go round by th’ end o’ t’ laith, if ye went to spake to him.’
  標準語: Go round by the end of the laith(???) if you want to speak to him.
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780
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/08 16:07:29  ID:kwUf3ynP.net(9)
>779 の続き 【"Wuthering Heights" に出てくる Yorkshire 方言】

さっきのは注釈なしでも理解できたと思って気をよくしていたら、そのすぐあとの台詞は、
ほとんどわからない。

(1) ロンドンの人: ‘Is there nobody inside to open the door?’ I hallooed, responsively.

(2) JOSEPH: ‘There’s nobbut t’ missis; and shoo’ll not oppen ’t an ye mak’ yer flaysome dins till neeght.’

(3) ロンドンの人: ‘Why? Cannot you tell her whom I am, eh, Joseph?’

(4) JOSEPH: ‘Nor-ne me! I’ll hae no hend wi’t,’ muttered the head, vanishing.

("Wuthering Heights," Emily Bronte; Chapter 2)
http://www.gutenberg.org/files/768/768-h/768-h.htm
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781
えワ[sage]   投稿日:2014/11/08 18:18:31  ID:dzeMyldy.net(2)
>773
そおなんかいな。残念やな。標準語のOEDさんの文章は
あんまり好きやあらへんからな。なんか偉そうで独りよがりで。
そやけどあんたが関西の人やいうてわかったからたぶん
OEDさんを誤解してたんやろな。
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782
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/11/08 23:11:05  ID:oxRi2CP6.net
ケン・ローチの映画はすごい訛りがでてくるよね
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783
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/09 18:45:58  ID:2Sz65dhv.net
>782
Ken Loach の映画のうち、"Looks and Smiles" (1981) を YouTube 上で見ようとしたけど、
15分ほどで挫折した。画面を見ているだけで一応は荒筋はわからないでもないけど、
方言(たぶん Midlands の方言)でまくしたて続けるので、それがわからないと面白くない
ので、今回は見送った。もっと勉強して、5年か10年後くらいに見ようと思う。

784
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/11 06:49:50  ID:6vBAhYkR.net(6)
>780
ネット上には、"Wuthering Heights" における Joseph の方言を理解するための単語帳や
標準語訳を載せてくれているサイトもいくつかある。それを頼りに、考え直してみた。

(1) ‘There’s nobbut t’ missis;
  標準語: There's nobody but the mistress.

どうやら nobbut は、nobody but が nob' but になり、さらに nobbut になったらしい。
さらに、Yorkshire 方言では the が th' になり、さらには t' になってしまう。YouTube 上では
Yorkshire 出身の人が方言を教えてくれる人もいるけど、その人たちの話によると、その
地域では、the を片っ端から t' と発音してしまう人が多いとのことだ。

(2) and shoo’ll not oppen ’t an ye mak’ yer flaysome dins till neeght.’
  標準語: and she won't open it if you make your fearful noises till night.

shoo'll は she'll を意味することは簡単に推測できる。oppen が open であることもわかるし、
’t が it であることもわかる。

しかし、そのあとの an が if を意味することは知らなかった。
よく考えると、Yorkshire のすぐ北の地域の言葉であるスコットランド語 (Scots) では if
という意味で gin と言うが、それと少し似ている。そもそも、古英語から現代英語へと
移り変わっていくときに、g のあとに i や e がついているときにその g が消失していく様子が
伺われるが、ここでも gin が in に変わり、それが an に変わってもまったくおかしくない。
さらには、昔の英語の方言であった West Saxon 語においても if という意味で en とか言ってた
ということをどこかで読んだ。

flaysome という言葉は、fearful という意味で、何度も何度も "Wuthering Heights" の
Joseph は使っている。dins は noises という意味だそうだが、この単語も、あちこちで
見たような気がする。(続く)
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785
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/11 06:50:16  ID:6vBAhYkR.net(6)
>784 の続き
(3) ‘Nor-ne me! I’ll hae no hend wi’t,’
  標準語: No, not me" I'll have nothing to do with it.

Nor-ne は No, not という意味であるらしい。スコットランド語においても、not という意味で
nae (ネイ)と言うが、よく似ている。これは、not を no に置き換え、さらにその [ou] という
標準語での発音がスコットランド語ではすべて [ei] が対応するので、ここでも [nou] の
発音が [nei] となったのだ。

have が hae(ヘイ)となるのは、Yorkshire 方言だけではなく、スコットランド語でも、さらには
Midlands 方言でも見られる。かなり広くこの hae という形は分布しているらしい。

hend が hand という意味らしいことについては、なかなか気づかなかった。そのあとの
wi' t が with it という意味であることはもちろんである。この wi' t という形も、イングランド
で広く分布しているようで、確か Midlands を舞台にした小説や、さらにはイングランド南西部
を舞台にした Thomas Hardy の小説においても頻繁に見られたと記憶している。

786
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/11 07:10:42  ID:6vBAhYkR.net(6)
>784-785 にて、Yorkshire を初めとするイングランド北部方言 (Northern English) を
標準語と比較し、さらにはそのイングランド北部のそのまた北にあるスコットランドの
言語であるスコットランド語 (Scots) とを比べてみた。

残念ながら、Northern English を系統的に教えてくれる本はないみたいだし、仮にあったと
してもあまり読まれないですぐに絶版になってしまっているだろう。だから僕は、その地域の
すぐ北にある地域の言葉である Scots を教えてくれるテキストや辞書を持っていて、その
言語での会話を録音した CD も持っている。わからないながらも、ときどき CD を聴くし、
気になった単語があれば Scots の辞書も引くし、Scots Learner のテキストも読む。

Scots を少しだけでも勉強すると、スコットランドの言葉が理解できるようになるだけでなく、
そのすぐ南の地域の言葉である Northern English までが理解しやすくなる。そしてまた、
古英語などの、僕にとっては馴染みにくい言葉も、身近に感じられてくるのだ。

そういうことは、たとえば >784 の (2) で言ったように、if または whether という意味の
Scots における gin(または gen, gane) という言葉が、Northern English においては
an となり、さらには古英語の時代の方言であった West Saxon においても en と言っていた
ということを見てもよくわかる。つまり、スコットランドの言葉を少しでもいいからかじると、
その南にあるイングランド北部の方言や、さらには古英語までが身近に感じられてくるのだ。

そう考えてみると、前から僕があちこちで繰り返して言っているように、方言を少しでもいいから
かじると、他の地域の方言までが身近に感じられてくるし、現代における標準語との関連も
立体的に見えてきて、さらには古英語や中英語、さらには英語とは違った言語とされている
スコットランド語 (Scots) が身近に感じられ、さらにはそれらと深く関係のある北欧諸言語
(特にデンマーク語やノルウェー語)、さらにはゲルマン諸語全般にまで視野が広がり、
ひいては印欧語全般(Indo-European languages) が見渡せるような気がしてくるのだ。

というわけで、方言を見ていると、比較言語学の全般が見えてくるような気がするのだ。
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787
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/11 07:18:29  ID:6vBAhYkR.net(6)
>786 【if や whether という意味での gin というスコットランド語】

この gin という言葉は「ギン」と発音するが、これは誰もがよく知っている歌の文句にも
出てくる。いや、そもそもスコットランドの歌には、広く親しまれているものが多いことは、
みんな知っている。

【Gin】 a body meet a body
Comin thro' the rye,
Gin a body kiss a body,
Need a body cry?
http://en.wikipedia.org/wiki/Comin'_Thro'_the_Rye

この歌は、Scotland の詩人である Robert Burns が、スコットランド語 (Scots) を少しだけ
混ぜて作った歌だ。Robert Burns は、標準語に近い言葉で書いたときもあれば、少しだけ
スコットランド語を混ぜて書いたときもあり、さらにはスコットランド語ばかりで書いたときも
ある。今回のこの歌は、イングランドの人にもわかりやすくするため、標準語を半分、スコットランド
語を半分ほど混ぜて書いているように思える。

788
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/11 11:38:12  ID:6vBAhYkR.net(6)
>786 【if という意味でのスコットランド語 gin とシェイクスピアにおける an】

スコットランド語 (Scots) の gin (ギン)という単語を、昔の僕は実に不思議な言葉だと思って
たけど、古英語や中英語(中世の英語)や方言をかじっていると、それほど不思議でもないと
いうことがわかってきた。

Scots における gin の g- が脱落しやすいということについてはすでに触れた。それが in
となり、さらに en になったり an になって他の地域の方言となって存続しつづけたようだ。
そしていま調べてみると、なんと Shakespeare においても if という意味の an が頻繁に
使われている。

Shakespeare の作品中のいろんなところで使われているが、特に次のような形で出てくるそうだ。

(1) an it please you (it it pleases you という意味)
(2) an please you
(3) an please you
(4) an't shall please you (これも if it shall please you ということだから、if it pleases you
と同じ意味であることがわかる)
(5) an't like you (これも、like が please と同じような意味だから、全体で if it pleases you
と同じような意味だとわかる)
(続く)
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789
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/11 11:38:52  ID:6vBAhYkR.net(6)
>788 の続き
上記の (1) から(4) までの Shakespeare 作品において使われている if という意味での an
については、次の辞書に書いてあることを参考にした。

Alexander Schmidt, "Shakespere Lexicon and Quotation Dictionary"
(この辞書は、紙でも手に入るし、ネット上で無料で読むこともできる。素晴らしい辞書。
この辞書の存在は、777の「Hamlet 詳解」スレで教えてもらった。)

すでにお気づきのことと思うけど、if it pleases you とか、それに似た上記のような表現は
すべて、フランス語の s'il vous plait という昔からある表現が、中世フランス語を通して
イングランドで定着し、それが現代に至っては単なる please という表現になっていった
ものだろうと思う。(きちんと調べてはいないけど、そうに違いない。)

790
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/12 13:09:10  ID:2R674a8l.net(3)
【"Wuthering Heights" で使われている方言語彙は、Viking たちからの影響によるものが多い】

"Wuthering Heights" の舞台は、おそらくは Emily Bronte の生まれ育った地域と一致している
と思うけど、もしそうならば、West Yorkshire だ。ここはイングランド北部であり、Viking たちが
東からイングランド北東の沿岸部に住みつき、彼らを通して9世紀から10世紀にかけて非常に
大きな影響を当時の古英語 (Old English, Anglo-Saxon) に及ぼしたらしい。そういうことが、
"Wuthering Heights" で使われている方言語彙の語源を OED によって調べていくうちに
わかるそうだ。以上のようなことを書いている学術論文の一節を読んでいて、面白く思った
ので、その部分をここに引用する。なお、この一節のみならず、この論文はとても面白そうだ。

A list of dialect words appearaing in "Wuthering Heights" is appended to the end of
this essay. The "OED" gives the origin of most of these words as Old English and/or
Old Norse. Words of Scandinavian origin reflecct the significant influence of Viking
settlements in the ninth and tenth centuries in this part of the country.
http://campuses.fortbendisd.com/campuses/documents/teacher/2009%5Cteacher_200...
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791
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/12 13:30:11  ID:2R674a8l.net(3)
>790
Emily Bronte が生涯を過ごしたのは Yorkshire で、そこを舞台にして "Wuthering Heights"
を書き、そこでは Yorkshire 方言をふんだんに使っている。Emily Bronte の Yorkshire にしても、
D. H. Lawrence が生まれ育った Notthinghamshire にしても、昔は Danelaw と呼ばれた
地域だ。つまり、デンマークやノルウェイから Viking たちがイングランドの中東部あたりを
占領していたけど、そこが Danelaw と呼ばれているのだ。

もともと Danelaw であったこの地域と、ロンドンを含めたイングランド南部とでは、風習や
考え方や言語がまったく違っているようだ。その文化的な違いの一端が、方言の顕著な
違いとして表れているはずだ。そういう観点からも D. H. Lawrence や Emily Bronte の小説を
読み込んでいきたい。

Danelaw の地域を示す地図
http://www.ancientworlds.net/aw/Places/District/1014594

792
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/12 14:55:05  ID:cl6n9kWV.net
チラシの裏でやってほしいね

793
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/12 15:22:01  ID:2R674a8l.net(3)
ブリテン諸島(つまりイギリスとアイルランド)に分布する方言についての専門的な解説書
として、次のような面白そうなものがある。まだ買ってもいない。

(1) English Accents and Dialects: An Introduction to Social and Regional Varieties of English in the British Isles
http://www.bookdepository.com/English-Accents-Dialects-Arthur-Hughes/978144...

これは paperback で 200 ページ以下だけど、5,000円近くする。たぶんかなりの専門書な
のだろう。これは、2012年に出たばかりの第5版。

(2) An Atlas of English Dialects: Region and Dialect
http://www.bookdepository.com/Atlas-English-Dialects-Clive-Upton/9780415392...

これは、方言地図。これもたったの200ページほどの paperback なのに、5,000円近くもする。
でも、かなり面白そうだ。

日本語による本格的な専門書も高いけど、洋書の専門書で、しかも出て間もない hardcover
だと、ほんの300ページほどで 2 万円ほどするものも多い。

794
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 03:30:55  ID:IFI3ax5S.net(8)
James Joyceの"Dubliners"を再読。audiobookを探していたら "Ulysses"の最後のMolly Bloom's Soliloquyがヒットし、映画(部分)と朗読にハマった。

Molly Bloom's Soliloquy (Part 2 of 2)
https://www.youtube.com/watch?v=yNTlDesrY3w

映画"Bloom"が面白そう。
http://en.wikipedia.org/wiki/Bloom_(film)

Molly Bloom's Soliloquyの部分を歌詞に使っている。
Kate Bush - The Sensual World - Official Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=h1DDndY0FLI
コメント2件

795
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/13 06:23:11  ID:lnnXLFAl.net(10)
>794
その Kate Bush が、"Wuthering Heights" という歌も歌ってますね。Heathcliff に対する
Catherine の思いを歌ってる。
コメント1件

796
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/13 06:44:39  ID:lnnXLFAl.net(10)
>794
James Joyce の "Finnegans Wake" の全文を掲載したサイトがあることは知ってたけど、
そこに出てくる難解な語句のどれをクリックしても、実に丁寧な解説がすぐに出てくるような
サイトまであるとは知らなかった。まだ僕は James Joyce を本気で読む段階にはないけど、
いずれは読みたいもんだと思う。いつの日になるかはわからないけど。

James Joyce, "Finnegans Wake," 詳しい注釈つきのサイト
http://www.finwake.com/1024chapter1/1024finn1.htm

797
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 06:55:09  ID:IFI3ax5S.net(8)
>795
おはようございます
それはケイト・ブッシュの初期の傑作ですね
OEDさんのレスに触発されてVirginia Woolfの "Mrs Dalloway","To the Lighthouse ","Orlando"を読みました
一生ものの作品だと思いました。"Wave"はまだ読んでいません。時間が出来れば是非チャレンジしたいところ

私の好きなPatti Smithというミュージシャンが Virginia Woolfトリビュートのパフォーマンスをしています
冒頭のWaveという言葉の解釈が感動的
Patti Smith - A Reading Of Virginia Woolf
https://www.youtube.com/watch?v=0UzS0dwuuHg

今後ともよろしくお願いします
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798
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/13 08:01:00  ID:lnnXLFAl.net(10)
>797
僕は何も知らないので、Patti Smith のことも知りませんでした。さっそくそのパフォーマンス
のビデオを見ましたが、残念ながらささやく声での朗読や、Patti 自身の言葉は、十分には
理解できませんでした。

でも、かなり面白い人だと思ったので、別のビデオを見てみました。

Patti Smith - Charleston House & The Bloomsbury Group
https://www.youtube.com/watch?v=R-TrNzM-r2M

このビデオの方は、単なるドキュメンタリーとインタビューに過ぎないので、わかりやすい。
Patti Smith がどういうアーチストなのかを僕のような何も知らない人間に実にうまく紹介して
くれている番組だと思いました。もしかして、これも BBC の番組かな?ともかく、知的な
イギリス人が芸術や学問を紹介してくれるときは、実に感じがいいです。
コメント3件

799
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/13 08:12:45  ID:lnnXLFAl.net(10)
>798
やっぱりこのインタビュー番組は、BBC の番組でした。"The Culture Show" というものです。
5年くらい前までは、イギリス英語になかなか馴染めず、それどころかそのアクセントが嫌いで
たまらなくて、アメリカ英語ばかり聞いていました。

でも、この5年ほど前からは、今度こそイギリス英語を攻略しようと奮起し、聴き取りにくい
のを無理して頑張り、イギリス文学、イギリスの映画、イギリスの歴史、イギリスの音楽など
など、イギリスばかり追っかけてきたのですが、そうすると今度は、アメリカ英語が嫌で
たまらなくなり、イギリスが大好きになってしまっています。

かといって、イギリス人が好きというわけではありません。基本的に僕は、欧米の言語や
文化を追っかけるのが好きなだけであって、そこに住む人間が好きなわけではありません。
基本的に、欧米があの偉大で美しい文明を築き上げることができたのも、その裏には
暗くて絶望的な奴隷制度や帝国主義によって、数限りない人々を痛めつけて利益を
搾取し、その傍らで貴族を初めとする知識人たちが築き上げることができたものに過ぎない
という面もあります。

だから、文学などの芸術や学問を愛好するにあたっては、その絶望的な暗部をも常に
意識せざるを得ません。だからこそ、僕は欧米の人間は嫌いだけど、欧米の文明は
好きなのです。
コメント4件

800
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/13 10:08:51  ID:tgsYRVtY.net(2)
え、自演だろ?

801
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 10:26:56  ID:oUFhNyVo.net(2)
ども、kate や patti もいいけど janis や nina もいいよ

802
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/13 11:25:54  ID:3lHoZQTQ.net(7)
>799
英語が昔のラテン語のような地位にあるのはひとえにアメリカが
昔のローマ帝国のような覇権国であるから。
別にイギリス本国の手柄ではない。
19世紀であればフランス語がヨーロッパ大陸において英語より影響力があった。
このことは例えばトルストイの小説からもわかる。
当時のロシアにとってフラン文化は憧れの的であった。

因みに、一説によるとエリザベス朝時代の英語の特徴をより多く残しているのは
イギリス英語より米語だという。

803
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/13 11:28:15  ID:dflv5/fY.net
イギリス英語はその後も進化したからね
コメント2件

804
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/13 11:30:36  ID:3lHoZQTQ.net(7)
>当時のロシアにとってフラン文化は憧れの的であった。

当時のロシアにとってフランス文化は憧れの的であった。

805
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/13 11:33:50  ID:3lHoZQTQ.net(7)
>803
単純脳乙
アメリカにはヨーロッパ各国(フランスドイツ、イタリア、etc)から移民が来てる。
それぞれの文化を持ち込んでな。
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806
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/11/13 11:37:32  ID:Af09TMOE.net(5)
またキャッチボールできていないのか。いきなり筋違いの教えを
垂れてくるのに驚き。

大意「最近僕はアメリカ英語よりイギリス英語に熱中している。ある文化の栄光を
実感し味わうためには、どうしてもその文明の暗部も直視する必要がある。」

「英語が昔のラテン語のような地位にあるのはひとえにアメリカが
昔のローマ帝国のような覇権国であるから。別にイギリス本国の手柄ではない。 」
???
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807
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/13 11:41:53  ID:3lHoZQTQ.net(7)
>806
昔(19世紀)はフランス語ないしフランス文化のほうが英語ないし
イギリス文化よりはるかに優勢だった。
20世紀になってそれが逆転したのはひとえにアメリカがローマ帝国のような
覇権国になったから。
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808
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/11/13 11:42:25  ID:Af09TMOE.net(5)
>803
「イギリス英語はその後も進化したからね」
文化の中心地は変化するが、周縁ほど、その中心的文化の古層を
温存することがあるという常識的な知見。たとえばイタリア本国で廃れた習慣が、
たとえば、遠いカリフォルニアで細々と存続している、こんなことが起こりえる。

>805
「単純脳乙
アメリカにはヨーロッパ各国(フランスドイツ、イタリア、etc)から移民が来てる。
それぞれの文化を持ち込んでな。 」

???この人は大丈夫か???
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809
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/11/13 11:45:00  ID:Af09TMOE.net(5)
>807

>799のどこにフランス語よりも英語が大陸で優勢だったという主張があるのかなあ。
マボロシを追っているの?本読んだほうがいいよ。まずは『想像の共同体』あたりかなあ。
今日、図書館行って借りてこいよ。
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810
momi ◆pJfmDqWDTI []   投稿日:2014/11/13 11:47:05  ID:Af09TMOE.net(5)
現実の座談でもこんな風だったら注意して直したほうがいいね。

811
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/13 11:50:12  ID:3lHoZQTQ.net(7)
>808
>「イギリス英語はその後も進化したからね」

変化したから何?

812
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/13 11:53:43  ID:3lHoZQTQ.net(7)
>809
> >799のどこにフランス語よりも英語が大陸で優勢だったという主張があるのかなあ。

俺が書いたもののどこに>799はフランス語よりも英語が大陸で優勢だったと書いてある?

813
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/13 11:55:33  ID:tgsYRVtY.net(2)
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814
momi[]   投稿日:2014/11/13 12:00:40  ID:Af09TMOE.net(5)
今日は特に変だね。どうしたん

815
777 ◆TFWBMdHdF7zL []   投稿日:2014/11/13 12:01:37  ID:3lHoZQTQ.net(7)
健全でない言葉が含まれているため表示しません 内容を確認する

816
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 12:07:54  ID:IFI3ax5S.net(8)
>798
ありがとうございます。面白そうですね。Patti Smith - Charleston House & The Bloomsbury Groupは後で見てみます。
Virginia Woolf関係ではKathleen Mansfieldというニュージーランド出身の女性作家が面白かったですね。
"The Garden Party"という短編集を一冊読んだだけですが、Virginia Woolfと交友のあった作家のようです。

817
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 13:27:06  ID:hBcTEPKs.net(5)
視聴覚教材をつかうと分かった気になりがちなので注意が必要

818
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 13:33:38  ID:hBcTEPKs.net(5)
東大首席卒業の女性弁護士の基本書七回読みは英語学習にも有効だよ
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819
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/11/13 13:58:56  ID:K+UrLDjq.net(4)
>818 たった7回でいいとは驚き!

特捜検事をクビになって裏社会の弁護士を長くやっていた人の本に
(基本書を)10回読めば合格できると言われているのに自分には
5回しか読む時間がないから(司法試験の)ヤマをはった、という
部分があったよ。

司法試験のレベルは劇的に下がっているんだろうなぁ…。(´・ω・`)
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820
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 14:05:33  ID:oUFhNyVo.net(2)
>819
 一回で完全暗記できるヤツもいるし
 十回読んでも全然ダメなヤツもいるし
 そんな回数に拘ってもなあ

821
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 14:17:12  ID:hBcTEPKs.net(5)
ぼくが言いたかったのは読書百遍ということだよ
人それぞれだろうけどぼくの場合はヘミングウエイ「老人と海」
20回は読んだかな
それで海外に行って問題なく英語でコミュできたよ

822
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/11/13 16:10:23  ID:K+UrLDjq.net(4)
性も Winnie-the-Pooh は100回音読したし。 (`・ω・´)エヘン

823
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 16:38:56  ID:hBcTEPKs.net(5)
へー、そりゃすごいね
全部暗記しちゃってるレベルだね
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824
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/11/13 16:41:22  ID:K+UrLDjq.net(4)
>823

何年かしたらまた同じ本を音読しますよ。
暗記するにはあと900回音読しないとダメかも。

825
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 16:50:04  ID:hBcTEPKs.net(5)
100回も読めるってことは好きじゃなきゃ読めないと思うんだよな
それはそれで素晴らしいよね
でもそんだけ読んでいて暗記までいってないってのはどうしてだろね
今度いっぺん自分の記憶だけをたよりにプーさんを書き起こしてみな
勉強になるはずだよ
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826
名無しさん@英語勉強中[sage]   投稿日:2014/11/13 16:56:56  ID:4/SuX+yB.net
くまプーか
でも語数稼げないな
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827
性 ◆bKaGbR8Ka. [(´・ω・`)ショボーン]   投稿日:2014/11/13 17:33:31  ID:K+UrLDjq.net(4)
>825
>でもそんだけ読んでいて暗記までいってないってのはどうしてだろね

Because of little brain.  (*´・ω・`*)


>826 ナニソレ?100万語?

828
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/13 19:34:38  ID:lnnXLFAl.net(10)
【地元の者同士でも、相手の方言を嘲笑してしまう傾向 --- "Wuthering Heights" より】

何日か前に、D. H. Lawrence の "Lady Chatterley's Lover" での、人々の方言に対する
偏見、さらには地元民同士でも相手の方言を嫌がる傾向について述べたけど、
"Wuthering Heights" でもそれが見られる。ほんとにイギリス人の方言に対する偏見には
根深いものがある。いや、地元民同士でも相手の方言を嫌がる傾向は、日本でも同じ
かもしれない。でも、イギリスの場合は階級差がはっきりしているため、その傾向は
日本よりもおそらく強いと思う。

下に掲げる一節では、Yorkshire の地元民である Linton が、同じく地元民である Hareton
の使う方言を馬鹿にする場面。彼らは gentlemen の身分であるから、方言を使うなんて
下品だと思っているのだ。それに対して、Hareton は反発する。

Linton repeated his laugh, and glanced at Hareton tauntingly, who certainly did not seem
quite cleare of comprehension at that moment. (中略)
"My cousin fanciesyou are an idiot. . . There you experience the consequence of scorning
'book-larning,' as you would say. . . Hve you noticed, Catherine, his frightful Yorkshire
pronunciation?"

上記のように Hareton の無教養と方言使いをさんざん馬鹿にした Linton は、逆に Hareton
から侮辱し返される。thou, thy を使って、わざと相手を馬鹿にするのだ。Hareton は Linton
とはいとこ同士だとはいえ、社会的には Hareton の方が身分が下なのに、Hareton は
わざと Linton に対して thou, thy を使うことによって、侮辱を返しているのだ。

"If thou weren't more a lass than a lad, I'd fell thee this minute, I would; pitiful lath of a
crater!"

上に挙げた一節は、"Wuthering Heights" の Chapter 21 に出てくる。そして、このような
Hareton の thou, thy の使い方には、そのような意味での相手に対する侮辱の報復の
意味合いがあるということについては、僕が自力で気づいたのではなく、次に挙げる
論文を読んでいるうちに気づいたのだ。面白い論文だった。(続く)
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829
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/13 19:36:43  ID:lnnXLFAl.net(10)
>828
"Wuthering Heights" に出てくる方言の意味合いについて細かく研究した論文

SPEECH IN WUTHERING HEIGHTS:
JOSEPH'S DIALECT AND CHARLOTTE'S EMENDATIONS
BY IRENE WILTSHIRE

http://campuses.fortbendisd.com/campuses/documents/teacher/2009%5Cteacher_200...

830
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/13 20:06:21  ID:lnnXLFAl.net(10)
【アメリカ南部の黒人英語の I am という意味での I's は、スコットランド語由来か?】

Margaret Mitchell の "Gone with the Wind" を読んで、アメリカ南部の黒人英語での、
I am という意味での I's に初めて触れたとき、僕はぶったまげた。そのときは、黒人たちは
ロクな教育を受けていないからこのような間違った英語しかしゃべれないのだと思っていた。

Mark Twain の "Huckleberry Finn" でも、やはりこのような I am という意味での I's が
何度も出てくる。上記の "Gone with the Wind" にしても、"Huckeberry Finn" にしても、
Project Gutenberg 上で無料で読めるし、I's を検索すれば、一瞬にしてその該当部分が
いくつも検索できるので、興味のある人はやってみてほしい。

さて、このような I's の由来については、僕はその解説を見たことがなかった。ネット上で
誰かがどこかで解説してくれているかもしれないが、僕はそれを見つけたことがない。

つい数日前、Scots-English Dictionary つまりスコットランド語の辞典をちらほら拾い読みして
やっと気づいたのだが、スコットランド語 (Scots) においては、I shall という意味で I's と
いう短縮形をよく使う。そしてこの I's は、I am という意味だと誤解され、スコットランド人も
よくそのような使い方をすることがあるそうだ。

僕の推測だけど、このようなスコットランド人たちがアメリカ南部に住み着き、黒人たちと
しゃべっているときにこのような I am という意味で間違って I's を連発していて、黒人たちは
それを正しく忠実に覚えて使い始めたのではないかと思う。(続く)
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831
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/13 20:07:07  ID:lnnXLFAl.net(10)
>830 の続き
もしそうなら、アメリカの黒人たちが白人たちのしゃべる英語を間違って覚えて、しかもそれを
単純化し(pidgin 化し)てしまったのではなく、それどころか実に正確に白人たちのそれぞれの
御国訛りや方言(あるいはスコットランド語)を忠実に真似ていった結果として、現代の
Ebonics つまり黒人英語に発展してきたのではないかと思う。

これについては、まだ僕自身がろくに勉強していないので、はっきりしたことは言えない。
これから死ぬまでのあいだ、ゆっくりと勉強していきたいと思っている。

なお、僕が方言にこだわる理由の一つは、労働者階級、被支配者階級、奴隷階級、
辺境に住む人々、教養がないと言われている弱い立場にいる人々のことを考える
にあたって役立つかもしれないと思うことにある。

832
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/13 20:50:07  ID:lnnXLFAl.net(10)
【英語標準語での v の音が、一部の方言では n に変わる傾向】

あとで深く検討するための覚書として、中間報告をしておく。最近になって気づいたことだけど、
英語の標準語での v の音が、一部の方言においては n に変わる傾向がある。たとえば、
I've (= I have) が、一部の方言では I'n になるのだ。

(1) "Ha! But 【I'n】 just seed Jont Hutchby."

Source: "Sons and Lovers," D. H. Lawrence
http://www.gutenberg.org/files/6688/6688-h/6688-h.htm

この "Sons and Lovers" という小説においては、I'n の例は、上記の一例だけ。

(2) "Nay, Miss, 【I'n】 no opinion o' Dutchmen. There ben't much good i' knowin' about them."

Source: "The Mill on the Floss," George Eliot
http://www.gutenberg.org/files/6688/6688-h/6688-h.htm

上記 の "The Mill on the Floss" においては、この I'n の例が、なんと 18 例も出てくる。
この他に、たとえば you'n とか they'n などの例もあるかもしれない。これがどの地域の
方言なのか、今のところ僕は知らない。もしかしたらスコットランド語 (Scots) かもしれないし、
あるいはそのすぐ南の Tyneside という地域の Geordie と呼ばれる方言かもしれないし、
よくわからない。

なお、v が n に変わる例としては、他にもありそうだ。今のところ僕がわかっているのは、
himself が hisseln に変わり、さらには hissen になったり、myself が myseln となり、さらに
は mysen となる傾向があるということだ。ここでは、標準語の -f という語尾(これは v に
似ている)が、n に変わる例である。

833
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/13 21:27:58  ID:lnnXLFAl.net(10)
>830 の続き
【I's や we's や they's という形が、"Wuthering Heights" に出てくる】

今ふと気づいたのだけど、この "I shall"という意味での I's だけでなく、"we shall" という意味での
we's という形も、"Wuthering Heights" にそれぞれ3回くらいずつ出てくる。

(1) I's の例

‘Nay, nay, he’s noan at Gimmerton,’ said Joseph.
‘【I’s】 niver wonder but he’s at t’ bothom of a bog-hoile.

"Wuthering Heights" において、I's は3回、出てくる。3回とも、スコットランド語 (Scots) における
標準的な使い方と同じく "I shall" という意味で使っているようだ。

(2) we's の例

“Nelly,” he said, “【we’s】 hae a crowner’s ‘quest enow, at ahr folks’.

このような we's の例も3回、出てくる。どれも Joseph の台詞であるらしく、しかもいずれも
"we shall" という意味で使っているらしい。

この他にも、この小説には they's という形も3回、出てくるが、これは "there are" という
意味で使っているので、上記の2つの場合とは性質が違っているので、ここでは検討しない。
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834
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 22:40:18  ID:IFI3ax5S.net(8)
Molly Bloom's Soliloquy二題

James Joyce - Ulysses: Molly Bloom's Soliloquy, The Last 50 Lines
https://www.youtube.com/watch?v=_sEOK0En6Pk
"Ulysses"のMolly Bloom's Soliloquyだが素晴らしく艶っぽい

1967年の映画化作品から。
Molly Bloom's Soliloquy (Ulysses 18: Penelope) James Joyce
https://www.youtube.com/watch?v=B2BP_I6kuOw
当時は撮影の自然主義的手法が批判されたらしいが、Ulyssesの世界再現という点では、貧弱な英語力の自分には参考になった作品
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835
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 22:53:46  ID:IFI3ax5S.net(8)
James Joyce,"The Dead", directed by John Huston
https://www.youtube.com/watch?v=SVJc9fzqAcI

何度見ても陶然としてしまう
詳しく解説できる語学力と知識があれば良いのだが、自分には無理


836
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 23:03:49  ID:NsfvLs9S.net
>781
ピットクルーの社長、ハゲの安藤はホモなの?

837
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 23:12:18  ID:IFI3ax5S.net(8)
>798
ああ、これは以前見たことがあります

Patti Smith は著名な写真家のRobert Mapplethorpeなんかと付き合いがあったんですね
TelevisonというバンドのTom Verlaineというボーカール&ギターと付き合ってた頃です
彼女の1stアルバムの写真はMapplethorpeだったかと
ちなみにTelevisonというバンドの代表曲は"Marquee Moon"です
https://www.youtube.com/watch?v=jlbunmCbTBA

838
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 23:39:27  ID:IFI3ax5S.net(8)
PIL - Public Image https://www.youtube.com/watch?v=ylOCIP54PIQ

先週だったかBBCを聞いていたら元Sex PistolsのフロントマンJhon Lydonがバイオグラフィーを発売すると言ってた
上記はピストルズ後のP.I.L..時代の最もキャッチーなロックチューン
Keith Leveneというギタリストのサウンドが作品を支えている

839
名無しさん@英語勉強中[]   投稿日:2014/11/13 23:49:26  ID:IFI3ax5S.net(8)
P.I.L.の代表曲"Poptones"
https://www.youtube.com/watch?v=b8e2CTB9oeQ

これもまたP.I.L.の代表曲"Death Disco"
https://www.youtube.com/watch?v=M8v-hxS_PyQ
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840
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/14 06:35:09  ID:rOIkiUOx.net(9)
>834
James Joyce をずいぶん読み込んでおられるようですね。僕はまだ Joyce を、全部で
ほんの100ページほどつまみ食いしたことしかありません。いずれは真剣に読みたいと
思っています。YouTube 上に彼の作品の朗読ビデオがたくさんあることは知っていましたが、
映画化したものまでがこんなにまでたくさんあるとは、知りませんでした。実にありがたいこと
です。これからもどんどん増えていくことでしょう。

Patti Smith は Robert Mapplethorpe と親交があったのですね。Mapplethorpe について
詳しく知っているわけでも何でもないのですが、昔、Man Ray などの写真を深く愛する、
本格的な芸術思考のカメラマンと長いあいだ交流していたときがあって、その人から
ずいぶん写真の見方にについて講釈を受けたものでした。僕にはチンプンカンプンのときが
多かったけど、いくらか身についたものもあるのです。Mapplethorpe の写真をネット上で見ても、
ああ、そうか、こういう雰囲気、よくわかるなあ、と感じます。Diane Arbus の写真といくらか
つながるのではないかと、よくわからないながらも僕は感じたりしています。

英語を理解するために古典あるいは準古典的な文学や思想書を英文で読み、それを深く
理解するために言語学や歴史学などをかじり、その一方では、英米文学を深く理解するために
映画や写真や音楽や美術などの芸術分野や美学にも視点を常に持っていたいものだけど、
果たしてそんなにまで頑張っても、どこまで身につくものかわかりませんが、ともかくも
少しだけでも身につけたいといつも躍起になっています。それにしても、こんなにまでたくさん
の分野を眺めなくても、単に英文学の、しかもごくごく一部の時代の、しかも一人の作家だけ
について読むだけでも、膨大な時間と労力がかかり、そこで書かれている英文を「それなりに」
理解するだけでも大変なので、いつも呆然としています。

841
OED Loves Me Not ◆5o7MC4F0bo [sage]   投稿日:2014/11/14 07:12:36  ID:rOIkiUOx.net(9)
>833 の続き 【"you shall (you will)" という意味での yah's -- "Wuthering Heights" より】

さらに、同じく "Wuthering Heights"(嵐が丘)における Joseph のしゃべるイングランド北部
方言である Yorkshire 方言の中で、"you shall (you will)" という意味での yah's を二つ
見つけた。

(1) Bud he’ll not be soa allus -- 【yah’s】 see, all on ye!
標準語では次のような意味だろうと思う。
 But he won't be so always -- you'll see, all of you!

(2) ‘Bed-rume!’ he repeated, in a tone of mockery.
‘【Yah’s】 see all t’ bed-rumes thear is -- yon’s mine.’

  上記 (2) の後半は、標準語では次のような意味だと思う。
  You'll see all the bedrooms there is -- that one -- my own.

それにしても、この小説の朗読を YouTube で一度は真面目にすべて聴いたし、文字で
2度も読んだけど、こ